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映画『エクソシスト3』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『エクソシスト3』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エクソシスト3』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『エクソシスト3』の結末までのストーリー
  • 『エクソシスト3』を見た感想・レビュー
  • 『エクソシスト3』を見た人におすすめの映画5選

映画『エクソシスト3』の作品情報

エクソシスト3

製作年:1990年
上映時間:110分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
キャスト:ジョージ・C・スコット、ブラッド・ドゥーリフ、エド・フランダース、ジェイソン・ミラー etc

映画『エクソシスト3』の登場人物(キャスト)

ウィリアム・キンダーマン(ジョージ・C・スコット)
警察官。突如として起こった第二の双子座連続殺人の担当になる。
ジョセフ・ダイヤー(エド・フランダース)
キンダーマンと旧知の仲である神父。連続殺人に巻き込まれてしまう。
ダミアン・カラス(ジェイソン・ミラー)
15年前に起きた少女憑依事件で、エクソシズムを行った人物。既に他界している。
双子座殺人鬼(ブラッド・ドゥーリフ)
15年前に世の中を震撼させた、連続殺人鬼。15年の時を経て、彼と同じ手口の連続殺人が生じた。
クラリア(メアリー・ジャクソン)
精神科病棟に入院している女性。実は、彼女にはある秘密があった。

映画『エクソシスト3』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『エクソシスト3』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エクソシスト3』のあらすじ【起】

舞台は1990年にまで遡る。ワシントンのジョージタウンという場所で、一人の青年が死体で発見された。その犯行はひどく残虐で、死体の首は切り取られ、キリスト像のものとすげかえられていた。さらに、遺体の右手人差し指が切り取られ、左の手の平には双子座のマークが刻まれていたのだった。

これは、15年前に発生した連続殺人事件と同じやり口だった。双子座殺人鬼連続事件と呼ばれたその恐ろしい事件では、幾多の人間が指を失い、そして、手の平に双子座のマークを刻まれたのだった。しかし、その犯人はすでに逮捕されたうえ、死刑が執行されている。そうなると、どうしてもおかしいことがある。当時、警察は犯人を炙りだすために、あえて「左手の中指を切り取られている」など嘘の手口を公表していたのである。つまり、本当の双子座殺人鬼の手口を知っているのは、警察か犯人本人だけなのである。

その時事件を担当することになったのは、キンダーマンという警部だった。しかし、立て続けに第二の殺人が起きてしまう。この2つの犯行にはとある共通点があった。いずれの死体も、サクシニルコリンという薬剤が注射されたあとがあったのである。

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映画『エクソシスト3』のあらすじ【承】

しかし、そんな事実が判明したところで、第三の事件が生じてしまう。次の被害者は、キンダーマンとも旧知の仲であるダイヤー神父だった。ダイヤー神父は検査のために病院に入院していたところ、そのまま犯人に殺されてしまったのだ。やはり、ダイヤー神父の遺体にも、同様に双子座殺人鬼のものと思われる手口が使用されていた。

ダイヤー神父が亡くなったことで、新たな共通点が明らかになった。一つ目の共通点は、殺害されたいずれの人物の名前もKで始まること、そして、ミドルネームがケビンであることだった。2つ目の共通点は、全員ダミアン・カラスという人物と面識があったことである。ダミアン・カラスとは、15年前に起きた、少女に悪魔が乗り移った際、命がけでエクソシズムを行った人物である(前作参照)。しかし、ダミアンは既に亡き人となっている。

一方、捜査を行っていたキンダーマンは、クラリアという女性に出会う。そして、なんとダイヤーの部屋から、クラリアの指紋が見つかったのだった。また、病院には厳重な管理のもと、隔離棟に入院している男性がいた。なんと、彼は15年間もの間、隔離状態にあるのだった。

映画『エクソシスト3』のあらすじ【転】

そんな時、自らが双子座殺人鬼だと名乗る人物があらわれた。そして、その人物こそが、先日キンダーマンが見かけた、例の隔離棟にいる男性だったのである。厳重な監視のもと病院を抜け出し、そして、殺人を犯すなど普通に考えればありえないことである。しかし、捜査に行き詰っていたキンダーマンは、とりあえずその男に会うことにしたのだった。

すると、キンダーマンはありえないものを目にすることとなる。その人物は、15年前に死んだダミアンと瓜二つだったのだ。そして、その男は自分が別の世界にいる『あのお方』に頼まれ殺人を犯したという。彼の犯行を証明するように、彼は犯人しか知る由のない情報をいくつも持っているのだった。

男は、自分が双子座殺人鬼であることを世間に公表するようキンダーマンに迫る。しかし、明確な証拠もないままそんなことができるはずもない。キンダーマンが迷っていると、男はみせしめに病院の看護師と医師を殺すのだった。そして、男はキンダーマンにある告白をする。なんと、男の身体は本当にダミアンのものだという。双子座殺人鬼が、悪魔の力を借りダミアンの身体に乗り移っていたのだった。

映画『エクソシスト3』の結末・ラスト(ネタバレ)

全てを明かしたうえで、男は改めてキンダーマンに、自らが双子座殺人鬼であることを明かすようにと命じる。しかし、キンダーマンも易々と犯人の要求を呑むわけにもいかない。そして、キンダーマンは、はっきりと男の要求を断るのだった。そのことに腹を立てたのか、男は「ダンスの招待状を出す」という謎のメッセージをキンダーマンに告げる。そして、男はそのまま昏睡状態に陥ったのだ。

この時のキンダーマンが知る由もないが、実はこの時、双子座殺人鬼はダミアンの身体から、クラリアの身体へと乗り移ったのである。そして、クラリアこと双子座殺人鬼は、一人の看護師を殺し病院を抜け出したのだった。つまり、双子座殺人鬼が再びこの世に解き放たれてしまったのである。その事実を知ったキンダーマンは、恐ろしい予感に襲われる。それは、自由の身となった双子座殺人鬼が、次に自分の愛娘を狙うのではないかという予感だった。

キンダーマンが慌てて家に電話を掛けると、つい先ほど自宅に怪しい電話があったという。キンダーマンが急いで自宅へ向かうと、彼の予想通り、クラリアが押しかけていた。クラリハはジュリーに襲い掛かるが、間一髪でジュリーは助かった。そして、クラリアとキンダーマンの激しい戦いが幕を開ける。そして、キンダーマンを助けに現れたモーニング神父の協力のもと、双子座殺人鬼は再びダミアンの身体へと戻っていった。そして、病院へ戻ったキンダーマンは、モーニングと共に双子座殺人鬼と戦い、そして、辛くも勝利を収めたのだった。

映画『エクソシスト3』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

エクソシストシリーズの正式な続編として発表された本作品。2が正直物足りない出来だったので、あまり期待はしていなかったのだが、なかなかトラウマになりそうな内容となっていた。あの階段を逆さ向きに下りてくる通称スパイダーウォークがそれまでのエクソシストシリーズの代名詞だったのだが、この作品ではそのシーンを遥かに凌ぐ恐怖シーンが盛り込まれているので心臓の弱い方は注意して頂きたい。あまりに衝撃的なシーンの為、各所でコラ画像が作られている程である。(男性 30代)


『エクソシスト』シリーズ3作目ですが、今作で描かれるのは『エクソシスト』の15年後。続編の『エクソシスト2』がどうしても気に入らなかった原作者、ウィリアム・ピーター・ブラッディが自ら監督をした「正当な続編」と呼ばれる今作は、不気味な雰囲気が漂う最高に面白い作品でした。
主人公は1に登場したキンダーマン警部。そのため、ホラーと言うよりも殺人の要素が強くなっています。
ホラーと宗教的な少し「不気味」な要素が交わり、独特の世界観を醸し出していました。(女性 30代)


正直、2作目の出来が微妙だっただけに3作目はあまり期待していませんでしたが、これは完全に良い意味で裏切られました。ホラーというよりミステリー要素が強く、ジョージ・C・スコット演じる刑事が事件を追う過程がとても引き込まれる。クライマックスで明かされるジェミニ殺人鬼とカラス神父の関係は鳥肌もので、シリーズにふさわしい深みがありました。(30代 男性)


静かな恐怖が終始漂っていて、ジャンプスケアに頼らない演出がとても好印象。特に廊下で看護師が襲われるシーンは、ホラー映画史に残るレベルの緊張感でした。精神病棟でのブレッド・ドゥリフの演技も圧巻。カラス神父の身体を使って語る悪魔のセリフは不気味すぎて背筋が凍りました。シリーズ中でも完成度はトップクラスだと思います。(40代 女性)


前2作とはまったく違った雰囲気で、警察ドラマ的なテイストが面白かった。最初は地味に感じたけど、進むごとに不気味さと緊張感が増していって、終盤は目が離せませんでした。特に悪魔が警官を操って行動させていたというくだりは、ゾッとする設定。ホラーとしてだけでなく、サスペンスとしても秀逸です。(20代 男性)


「悪魔祓い」よりも「人間の狂気」に重点を置いた内容で、深みのある作品でした。宗教的テーマと倫理観のぶつかり合いが描かれていて、恐怖と同時に思考も刺激されます。カラス神父の生存という設定には驚きましたが、精神病棟での演出があまりにも怖くて、文句なしに恐怖心を煽られました。(50代 男性)


静かに忍び寄る恐怖がとにかく上手い!大声や突然の音に頼らず、空気で怖がらせる技術はまさに一級品です。演出の切れ味が鋭く、終始不穏な気配が消えません。ジェミニ殺人鬼の狂気と、彼を語るカラス神父の姿が二重に怖い。前作で失った“エクソシスト”の怖さを完全に取り戻していると思います。(30代 女性)


まるで宗教と哲学のぶつかり合いを見ているような、重厚なホラーでした。カトリックの罪と贖罪、そして死後の世界について考えさせられる描写が多く、単なる怖い映画ではない深みがあります。特に、神父が人間を操る悪魔に最後の一撃を加えるシーンは、正義と信仰の勝利として胸に響きました。(60代 男性)


サイコスリラーのような構成と、精神病棟を舞台にした演出が秀逸でした。普通の人間が「何かに取り憑かれている」ような描写がリアルで怖かった。ジョージ・C・スコットが演じる刑事のリアクションが常に抑え気味なのも逆に緊張感が高まります。あの廊下のシーン、何回見ても震えます。(20代 女性)


この作品はホラー映画ファンなら必見だと思います。クラシックな演出と、脚本の完成度がとても高く、物語としても面白かった。ジョージ・C・スコットの抑制された演技と、悪魔の声を語るブレッド・ドゥリフの狂気が対照的で、見る者を圧倒します。悪魔が信仰をどう壊そうとするかが丁寧に描かれていて、深いです。(40代 男性)

映画『エクソシスト3』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エクソシスト3』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

セブン(Seven)

この映画を一言で表すと?

「罪と人間の闇に切り込む、静かで残酷な究極のサスペンス。」

どんな話?

“七つの大罪”を模した連続猟奇殺人事件を追う2人の刑事。調査が進むにつれ、犯人の異常な論理と緻密な計画が明らかになっていく。最後に待ち受ける衝撃の結末は、観る者の倫理観を根底から揺さぶる。

ここがおすすめ!

『エクソシスト3』同様、事件の背後に潜む宗教的・哲学的テーマが光る作品。派手な演出を排除した静かな恐怖の積み重ねが抜群で、緊張感のある映像とブレない脚本は、今も色褪せない完成度です。

セッション9

この映画を一言で表すと?

「精神病院という“場所”が、人の心を壊していく極限の心理ホラー。」

どんな話?

廃墟となった精神病院のアスベスト除去作業を請け負った男たちが、次第に不穏な空気に飲み込まれていく。院内に残されたテープ、語られる“9番目の人格”が、徐々に真相を明らかにしていく。

ここがおすすめ!

音や空気感で怖がらせる演出は『エクソシスト3』に通じるものがあります。ジャンプスケアではなく、じわじわと精神的に追い込む恐怖が魅力で、ラストの戦慄はしばらく脳裏を離れません。

シャイニング

この映画を一言で表すと?

「時間と空間が狂い始める、圧倒的映像美と心理的恐怖の傑作。」

どんな話?

冬季閉鎖されるホテルに家族で住み込み管理人として滞在することになった男・ジャックが、次第に狂気に支配されていく。過去の惨劇、幻覚、そして精神崩壊が交錯する、スタンリー・キューブリックの代表作。

ここがおすすめ!

理性を失っていく過程の描写が見事で、『エクソシスト3』の精神病棟のように「静かに狂気が滲む空間」が際立ちます。台詞よりも映像で語る恐怖の手法は、ホラー好きなら一見の価値ありです。

ヘレディタリー/継承

この映画を一言で表すと?

「“家族”という呪いが、静かに、確実に崩壊をもたらす。」

どんな話?

祖母の死をきっかけに、不幸が次々と家族を襲い始める。やがて明かされる、家系に隠された恐るべき秘密と、悪魔崇拝の儀式。トニ・コレット演じる母親の狂気的な演技も話題に。

ここがおすすめ!

『エクソシスト3』同様、宗教と超自然を扱いながらも、極端な演出に頼らない静かな構築が魅力です。不気味さと緻密な脚本が光り、ホラーの枠を超えた重厚な家族ドラマとしても秀逸です。

プリンス・オブ・ダークネス(ジョン・カーペンターの要塞都市)

この映画を一言で表すと?

「科学と宗教が交差する場所に“純粋な悪”が蘇る。」

どんな話?

教会の地下に保管されていた緑色の液体が実は“悪の化身”だった…。科学者たちと神父がその正体を探る中で、次々と奇妙な現象が起こり始める。ジョン・カーペンターが描く黙示録的ホラー。

ここがおすすめ!

『エクソシスト3』と同様、神と悪魔、信仰と科学というテーマが緊張感を高めます。全体を包む不穏な空気と、ジワジワと広がる恐怖はクセになること間違いなし。静かな狂気が味わいたい方へ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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