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映画『クリフハンガー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クリフハンガー』の概要:ロッキー山脈の救助員であるゲイブは、同僚のハルと恋人のサラを救助しに向かった。だが、サラを救助している途中でベルトが外れてしまい、サラが落ちて亡くなってしまう。ショックを受けたゲイブは救助員を辞め、1年間町から離れていた。

映画『クリフハンガー』の作品情報

クリフハンガー

製作年:1993年
上映時間:113分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:レニー・ハーリン
キャスト:シルヴェスター・スタローン、ジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー、ジャニン・ターナー etc

映画『クリフハンガー』の登場人物(キャスト)

ゲイブ・ウォーカー(シルヴェスター・スタローン)
元ロッキー山脈の救助隊員。ある日、同僚のハルと恋人のサラを救助しに向かったが、救助している途中でサラの安全ベルトが外れて死なせてしまったことにショックを受け、1年間町から離れていた。
エリック・クウェイラン(ジョン・リスゴー)
強盗犯のボス。元軍の情報部員で産業スパイや窃盗など、あらゆる犯罪に手を染めている。人を殺すことも平然とやってのける、残忍な人物。
ハル・タッカー(マイケル・ルーカー)
ロッキー山脈の救助隊員。ゲイブと親友関係だったが、恋人のサラの死をゲイブのせいだと思い、恨むようになる。
ジェシー・ディーガン(ジャニーン・ターナー)
ロッキー山脈の救助隊員。ゲイブの恋人。サラの死をきっかけに、ゲイブと連絡が取れなくなる。
リチャード・トラバース(レックス・リン)
財務省に勤めている。エリックの仲間。外国決算に使う一般には流通しない札束を飛行機で輸送することになる。
ウォルター・ライト(ポール・ウィンフィールド)
デンバー造幣局の部長。行方不明になったトラバースが乗った飛行機を、FBI捜査官と共に捜索する。
マセスン(ヴィト・ルギニス)
FBI捜査官。トラバースが乗った飛行機が狙われているとの情報を受け、秘密裏に捜査を行っていた。だが、トラバースに撃たれてしまい、セットされていた爆弾の爆発に巻き込まれて亡くなってしまう。

映画『クリフハンガー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クリフハンガー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クリフハンガー』のあらすじ【起】

ゲイブはロッキー山脈の上で、救難信号を出しているハルと恋人のサラを救出に向かった。ハルが膝を脱臼してしまい、動けなくなったのだ。ゲイブは楽々と岩を登ると、ヘリコプターからワイヤーを落とすよう指示を出した。

ハルはゲイブと同僚の救助員だった。不安そうにするサラを宥め、先にワイヤーでヘリコプターの元まで向かった。ゲイブはサラにフックを取りつけてワイヤーに通した後、励まして送り出した。だが、途中でサラに取りつけられていたベルトが外れてしまう。サラは何とかベルトにしがみつくが、今にも落ちそうだった。ハルはワイヤーが持たないことを感じ、救助に向かおうとするゲイブを制止し、自分のベルトをサラに渡そうとした。ゲイブは制止を振り切って助けに向かい、サラの腕を掴んだ。だが、重さに耐えられず、サラの手が滑り抜けてしまう。サラは悲鳴を上げながら、落下した。

財務省に勤めるトラバースは上司の指示により、シスコに転勤になったFBI捜査官のマセスンを乗せて、外国決算に使う一般には流通しない札束を飛行機で運ぶことになった。

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映画『クリフハンガー』のあらすじ【承】

ゲイブは1年ぶりに元同僚で恋人のジェシーに会いに行くが、ジェシーの表情は硬かった。ジェシーはサラの死で皆が塞ぎ込んでいた時期に、1人で逃げたゲイブに腹を立てていた。ヘリコプターに乗って事故の一部始終を見ていたため、ゲイブに過失がなかったことは分かっていた。だが、ゲイブには簡単に割り切れることではなかった。ゲイブは一緒に町を離れようと話しを持ち掛けるが、ジェシーは嫌がり断った。

マセスンは自分達が乗っている飛行機に近づいてくる、不審な飛行機の存在に気がついた。対処しようとするが、トラバースに止められ、突然撃たれてしまう。その時、機長も副機長を射殺していた。トラバースは飛行機の後部を切り離し、爆弾をセットした。そして、並走している飛行機にケーブルを渡して逃げ出した。機長が金の入ったケースを送ろうとするが、辛うじて生きていたマセスンに撃たれて落下してしまう。マセスンは並走している飛行機に銃を乱射した。強盗犯達はケースを回収しようとするが、重さに耐えられず山に落としてしまう。強盗犯達が乗っている飛行機は油圧装置が撃たれていたため、山に不時着した。

強盗犯達は登山客の振りをして無線で助けを求めた。だが、雪が吹雪いていたため、ヘリコプターを飛ばすことはできなかった。ハルが1人で山に登り、救助へと向かった。ジェシーはゲイブに助けを求めるが、ゲイブは助けに行くことを嫌がり、車に乗って去っていった。

デンバー造幣局部長のライトは、墜落した飛行機の情報を求めていたが、嵐のせいでたいした情報は得られなかった。そこに、FBI捜査官のヘイズとマイケルが現れる。マイケルは機体が狙われているとの情報を得て、マセスンが捜査を行うため、飛行機に同乗したことを話した。ライトは積み込まれた紙幣が一般で使える物ではなかったため、強盗などあり得ないと意見を突っぱねるが、マイケル達は犯人の目星がついていた。犯人だと思われるエリックは、元軍の情報部員で産業スパイや窃盗など何でも行う男で、紙幣の換金手段も持っていた。

映画『クリフハンガー』のあらすじ【転】

ゲイブは別のルートで先回りし、ハルと合流した。ハルはゲイブのことを心の底から憎んでおり、一緒に行くことを嫌がった。だが、ゲイブは冷静にハルを説得し、救助に同行した。

ハル達は強盗犯達の元に辿り着くが、銃を突きつけられ、ケースを探すよう脅されてしまう。ケースにはGPSがつけられており、トラバースが持っていた探知機を元に、場所を割り出した。ハルが人質に取られ、ゲイブが1人で断崖絶壁に登り、取りに行くことになった。エリックはゲイブの上着を脱がし、道具も持たせずに向かわせた。酷い吹雪の中、ゲイブは崖を登っていった。その頃、ジェシーはハルに無線機で呼び掛けていたが、応答がないことを不審に感じていた。

ゲイブは無事にケースの元へと辿り着くが、下ではエリックが降りてきたら殺せと手下に指示を出していた。ハルは声を上げ、ゲイブに危機を伝えた。手下達はゲイブの足に括っていた紐を引っ張って引き摺り落そうとした。ゲイブは必死に紐を切り、難を逃れた。エリックはゲイブを射殺するように指示を出すが、撃った衝撃で雪崩が起きてしまう。しかも、その衝撃でケースが落下し、現金が宙に散らばった。

ゲイブが何とか山を登り小屋に辿り着くと、ハルを心配して探しに来たジェシーがその場所にいた。ゲイブは強盗犯にハルが連れ去られ、命の危険が迫っていることを伝えた。だが、無線が不通で助けを求めることができなかった。しかも、日没まで後1時間だった。ゲイブとジェシーは道具を持って、先にケースを回収しに行くことにした。

エリック達がケースを回収しに行くと、ケースの中には1枚の紙幣が残されており、“取引しよう”と書かれていた。ゲイブ達はその様子を遠くから見ていたが、手下の1人に見つかってしまう。ゲイブはジェシーを洞窟に逃がし、手下と戦った。ゲイブ達は揉み合っている内に斜面を転げ落ち、手下だけが崖の下に落ちていった。

映画『クリフハンガー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ハル達が次の場所に移動しているときに、山に遊びに来ていた地元の少年2人に声を掛けられる。ハルは逃げろと叫んで危険を伝えた。1人の少年は射殺されてしまうが、もう1人の少年はパラシュートを使って逃げ出した。

救助員のフランクはヘリコプターで捜索を行い、パラシュートが木に引っ掛かってぶら下がっている少年を発見する。近づくとひどい怪我をしていて、出血しているのが分かった。フランクは少年を急いで救助した。その頃、ライト達はヘリコプターで捜索を行い、飛行機の不時着場所を発見していた。

ゲイブ達は手下の1人に見つかってしまう。ゲイブは必死に戦うが、ボコボコに殴られてしまう。ナイフで殺されそうになったとき、手下を持ち上げ、洞窟の中の尖っている岩に突き刺して殺した。その洞窟の真上では、エリック達が爆弾をセットしていた。ハルは叫びながらゲイブに危機を伝えた。

ゲイブ達は洞窟に残っていた紐を使い、逃げ出した。途中で紐が切れてしまいジェシーが落ちそうになるが、ゲイブは手を掴み引っ張り上げた。その頃、フランクは山で倒れている女性を発見し、救助に向かった。だが、それは強盗犯の罠だった。フランクは射殺されてしまうが、死ぬ間際ハルに小型ナイフを託した。

最後のケースが見つかったためハルは殺されそうになるが、ナイフを使って反撃し、相手を崖から落とした。トラバースは最後のケースを回収しに行くが、GPSが兎に取りつけられていた。腹を立てたトラバースは、無線機でエリックに、ゲイブにハメられたことを伝えた。それをライト達は無線機を傍受して聞いていた。

ゲイブはトラバースに殺されそうになるが、水中に身を隠して反撃し、射殺した。ハルと無事に再会を果たすが、ジェシーがエリックに捕まっていた。ゲイブは回収した金を持って、エリックに会いに行った。ジェシーが無事に解放されたのを見届けると、金をプロペラに投げて、ワイヤーをヘリコプターに取りつけた。エリックがヘリコプターでゲイブを追いかけて殺そうとしたため、ゲイブは崖についている梯子に捕まって逃げた。エリックとゲイブは揉み合いになり、エリックは下に落ちていった。

ライトは無線機でハル達に呼び掛け、救助を向かわせることを伝えた。

映画『クリフハンガー』の感想・評価・レビュー

ロッキー山脈での産学救助隊員と強盗との駆け引きを描いた、シルベスタースタローン主演の有名作品である。主人公ゲイブは、元々親友だったハルの恋人を、助けきれなかったという過去があり、それが元でハルや現在の恋人などとも距離を置き、やさぐれていたのだが、強盗が身分を偽り、救助要請をした事から再びロッキー山脈に向かう事となる。シルベスタースタローンといえば、ロッキーやランボーが有名作品だが、本作品も肉体派のスタローン色が楽しめる内容となっている。死と隣り合わせの状況に息を呑む展開が続き、とても緊張感のある作品に仕上がっている。(男性 30代)


山の上のシーンの臨場感がとてもあり、高所恐怖症の私はずっと恐怖を感じながら観ることになった。1993年に公開された映画とは思えないほどリアルだったのでこの映画の影響を受けた山をテーマにした作品は沢山あるのだろうなと思った。主人公のシルヴェスター・スタローンの身体能力の高さを感じた。

この作品では流れる音楽が全て素晴らしいので、楽曲がより映画を良いものにしているのだと思った。(女性 20代)


シルベスター・スタローン主演のアクション映画。
普通の映画なら、クライマックスかのような衝撃的なファーストシーン。山中でトラブルに遭い、主人公のゲイブが同僚の恋人・サラを助けるも、手を離したら落下してしまうといった危機的状況。しかし、力尽きてサラを助けられない。このシーンだけで、ゲイブの正義感溢れる性格と、サラを助けられなかったという背景などが一発でわかる。だからこそ、観客はゲイブに感情移入し、誰もが応援してしまうというかなり効果的なシーンである。
そして、同じような状況に再度陥るというお決まりのシーンは、今度は助かるとわかっていても、ハラハラさせられてしまう。(男性 40代)


アクション映画のなかでも、好きな10作品に入る映画である。いかにもハリウッド的な壮大で派手なアクションが繰り広げられるが、雪山が舞台とあり、ハラハラが止まらない。主演のシルベスタ・スタローンは『ロッキー』が有名だが、私はこの作品で彼のカッコ良さを思い知った。

滅茶苦茶強くて実力があるが、過去の失敗がトラウマになり後ろ向きな主人公が、ある事をきっかけに復活していく・・・というよくあるストーリーなのだが、スタローンの憂いのある表情やアクションで見せる鍛え抜かれた肉体美がとてもセクシーで、完全復帰作と言われたのも納得だ。(女性 40代)


崖を登るシーンなど臨場感があり、今にも落ちていきそうでとてもハラハラさせられた。シルヴェスター・スタローンの俳優としての凄さを感じた。
ゲイブの抱える過去があまりにも悲しくて、冒頭から一気に物語に引き込まれた。友人のハルの気持ちも分からなくはないが、ゲイブに同情せずにはいられなかった。月日が経っても、あの助けられなかった日のことをずっと忘れずに生きてきたのだろうなと思うと胸が苦しくなった。(女性 30代)


シルベスター・スタローンの魅力が全面に押し出された今作は『ロッキー』や『ランボー』にも劣らない、スタローンの男としての魅力に溢れていました。『ロッキー』や『ランボー』で目立っていたのは人間離れした強さや強靭な肉体でしたが、今作の主人公ゲイブは救助しようとした人を助けられず死なせてしまったことで、心に傷を負うなど物凄く「人間らしい」部分を持ち合わせていました。
ゲイブのことをいつまでも憎み続けるハルのことは最後まで好きになれません。(女性 30代)

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