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映画『アース・トゥ・エコー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アース・トゥ・エコー』の概要:タックとアレックス、マンチは仲が良く、いつも一緒に遊んでいた。だが、街で道路の拡張工事が行われるため、引っ越さなければいけなくなる。タック達は離れ離れになることを悲しんだ。そんなある日、携帯電話が一斉に不具合になる事件が起こる。

映画『アース・トゥ・エコー』の作品情報

アース・トゥ・エコー

製作年:2014年
上映時間:92分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ、アドベンチャー
監督:デイヴ・グリーン
キャスト:テオ・ハーム、ブライアン・“アストロ”・ブラッドリー、リース・ハートウィグ、エラ・ワーレステット etc

映画『アース・トゥ・エコー』の登場人物(キャスト)

アレックス・ニコルズ(テオ・ハーム)
里親と共に暮らしている。家族の中に居場所がなく、孤独を感じている。誰よりも友情を大切にしている。
タック・シムズ・フィルム(ブライアン・“アストロ”・ブラッドリー)
動画撮影が趣味。撮影した物は動画サイトにアップロードしている。年の離れた兄がいる。プライドが高いところがあり、素直に自分の気持ちを口に出すのが苦手。
レジナルド・マンチ・バレット(リース・ハートウィグ)
ラッカスという名前の犬を飼っている。機械を弄るのが得意。小心者で、優柔不断な性格。
エマ(エラ・ワレステッド)
アレックス達と同じ学校の女の子。可愛い見た目に反して、度胸もあり勇敢な女の子。

映画『アース・トゥ・エコー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アース・トゥ・エコー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アース・トゥ・エコー』のあらすじ【起】

タックは親友達のコメントをビデオに収めて、動画サイトにアップロードしていた。マンチは友達作りが得意ではないため、転校することに不安を抱いていた。道路拡張工事のせいで、住人達は引っ越さなければいけなくなったのだ。アレックスは何も言わず、ただ背中を向けるだけだった。タックはマンチの引っ越し先の子供達に宛てて、仲良くしてやってくれとコメントした。アレックスに対しては里子で引っ越し続きだったため、また引っ越すことを憐れんだ。

タックは1年前に起こった自分達の出来事を、ビデオに収めていた。それは、別れの週のことだった。アレックス達の家の近所で、同じ時間に突然携帯の不具合が起こった。しかも、工事現場の作業員が突然家を訪ねてきて、携帯に異常が出なかったか問い掛けられ、交換を申し出てきた。タックは何だか気味が悪くなり、質問には答えずに玄関のドアを閉めた。

携帯に写し出された画像が、砂漠地帯の地図であることが判明する。タックは作業員達が工事を偽装した秘密組織であると考え、親の目を盗んで突き止めようとアレックス達に話しを持ち掛けた。

引っ越しの前日、タック達は砂漠地帯に足を運ぶことにした。タックは最初にアレックスを迎えに行った。アレックスは引っ越しの荷物を既に纏めていたが、旅人のように少ししかなかった。タックはそのことをからかいながら、引っ越したらポスターや絵を飾れとアドバイスを送った。次にマンチを迎えに行くが、荷物が一杯で、引っ越し作業も全然進んでいなかった。マンチは中継局を作り、親達が家に掛けてきた電話を、携帯に転送できるようにしていた。

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映画『アース・トゥ・エコー』のあらすじ【承】

タック達は自転車に乗り、砂漠地帯に向かった。暗くなっていたため、皆心細い思いをしながらも、黙々と走り続けた。やっと地図の場所に辿り着くが、焼け焦げた部品が落ちていただけだった。タックの落ち込み具合は激しく、ビデオ撮影を止めようとした。すると、3人の思い出のために撮っているのではないのかとアレックスが怒り出し、険悪な雰囲気になってしまう。その時、アレックスの母親から転送された電話が掛かってきた。マンチは動揺しながらも母親の振りをして電話に出たが、ロクな受け答えができないまま切ってしまう。

タック達は遠くの方で何かをしている人達を発見した。ライトを消して、急いでその場を逃げ出した。すると、マンチが悲鳴を上げて自転車を止めた。先程の部品をリュックに入れていたのだが、マンチに何かが触れてきたのだと言うのだ。部品を確認してみると、何かを噴き出したり、アレックスの声に反応して音が鳴ったりしていた。だが、それ以上のことは分からなかった。

携帯が再び不具合を起こし、タックの携帯には別の地図、マンチの携帯には不思議な画像が映し出され、アレックスの携帯は勝手に撮影が始まった。タック達は再び地図を見ながら突き進み、納屋を発見した。そこの中に入ると、突然機械が飛び跳ねてきて、マンチが持ってきた部品と合体した。しかも、その機械の中に何かがいるみたいで、目玉のようなものが見えた。タックはアレックスの携帯が目の役割を果たし、機械が外の景色を理解して動いているのが分かった。機械は言葉も理解しているらしく、YESならビーッという音が1回、NOなら2回にしてくれと頼み、会話することもできた。

映画『アース・トゥ・エコー』のあらすじ【転】

機械は宇宙船を造るのに、タック達の力を必要としていた。タック達はそれから2時間も質問し続け、分かったのは機械が故郷を離れて独りぼっちだということだった。タック達は自分達と同じような状況に同情し、宇宙船を造ってあげることにした。

タック達が地図を頼りに中古品店に行くと、楽器の音が突然鳴り出し、機械がショートを起こし始めた。大変な状況の中、機械に新たな部品を加えることができた。すると、外側の機械から、フクロウのような形をした機械を取り出すことが可能になった。アレックス達は自分達に懐く機械の姿が可愛くなり、自己紹介をして交流を深めた。そして、機械のことを“エコー”と名付けた。

エコーの具合が悪くなったため、次の部品の場所まで向かった。すると、家の中にあることが判明する。タック達はエコーのために無断で家の中に入り、部品を探した。しかし、家主の娘のエマに見つかってしまう。エマはエコーの姿を見て一緒に行きたいと申し出たが、アレックスは嫌がり、家を飛び出した。

タック達は店で作業員とばったり会ってしまい逃げようとしたため、詰問されて砂漠に行ったことがばれそうになる。しかし、そこにエマがやって来て、泣きながら不安定な女の子の振りをして作業員を追い払ってくれた。その後、エマは無理矢理、部品の捜索に加わった。

映画『アース・トゥ・エコー』の結末・ラスト(ネタバレ)

バーの中に入り部品を探そうとするが、エマがエコーが入ったリュックを渡そうとはしなかった。そのため、部品が店中を飛び跳ね、客達は驚いて騒然となってしまう。タック達は部品を手に入れると、急いで逃げ出した。

エマがエコーに地球に来た理由を質問した。すると、作業員がエコーを撃ち落としたため、地球に落下したことが判明する。タック達は作業員に捕まることを恐れるが、アレックスは独りになる辛さを知っているため、エコーを見捨てる気はなかった。

タック達はゲームセンターに行き、2つの部品を回収した。だが、警備員に見つかり、アレックスが捕まってしまう。エマはエコーにアレックスを助けるよう頼んだ。エコーがゲームを稼働させて警備員を混乱させている間に、エマがアレックスを連れて逃げ出した。アレックスは助けに来てくれなかったタックに腹を立て、掴み合いの喧嘩になってしまう。

皆でレストランで食事を食べるが、険悪な雰囲気のままだった。タックは素直にアレックスに謝罪し、仲直りをした。だが、そこに作業員が現れ、エコーが連れ去られてしまう。マンチは勇気を出して、作業員が乗ったトラックの荷台に急いで乗り込んだ。その後、タック達はマンチから連絡を受け、建設現場にいることを知る。

タックは兄の車の鍵を盗み、車を運転して建設現場へと向かった。中へと侵入するが、道路を作っている様子はなく、白いプレハブが建っているだけだった。中に入ると、監視カメラの映像でマンチが尋問を受けているのが分かった。しかも、エコーが解体されようとしていた。物音がしたためタック達は逃げようとするが、捕まってしまう。

作業員達は宇宙船を探し出そうとしていた。船が飛び立てば住民の命が危ないため、工事だと偽り避難させていたのだ。作業員はエコーを修理して宇宙船を探し出させ、飛行機能を破壊しようとしていた。タック達は無理矢理その手伝いをさせられることになる。

エコーは瀕死の状態だったが、新たな部品があったおかげで元気に回復した。エコーが周りにあった壊れた機械でバリケードを作っている間に、タック達は車に乗って逃げ出した。だが、すぐに作業員達の追跡する車が迫っていた。タック達は車を乗り捨てて、壁を登りながら次の地図の場所に向かった。すると、アレックスのリュックが、地面の下へと突然潜っていった。宇宙船は町の下にあったのだ。アレックスは穴を辿って宇宙船まで行き、エコーを宇宙船の中に戻してあげた。そこに、アレックスを心配して、タック達もやって来た。

アレックスがエコーに別れを告げた後、宇宙船が動き出したため、急いで地上へと戻った。すると、細かな部品が次々と地中から上空へと浮かび上がり、組み立てられていった。宇宙船が完成すると、エコーは無事に宇宙へと飛び立った。夜が明けていたため、タック達は親達に外出がばれてしまう。

タック達は3人で抱きしめ合い、別れを惜しんだ。アレックスとマンチの両親は別の街に家を購入していたため、引っ越していった。タックはそのまま家に残ることになった。

映画『アース・トゥ・エコー』の感想・評価・レビュー

子供と一緒にドキドキしながら観れるSF冒険ロードムービー。

子供たちの行き当たりばったりな行動にハラハラさせられる。
タックが撮影しているビデオ画面を通して見る子供目線が面白い。
エマはとてもしっかり者で、どこの地域でもいつの世代でも女の子は同年代の男の子よりもずっとずっと大人びている。
無謀な子供達だけど、彼らなりの必死さが伝わってきて、ラストの終わり方も感動的。(女性 40代)


子供達が宇宙から来た存在と出会い、交流を深め、その別れまでを描いた作品。ETや、少し毛色は違うが、宇宙人ポールなども似たような展開ではある。こういった作品は、子供達が必死に未知の生物を大人や刺客から守りながら、目的を果たすというハラハラ感が見所だと思うが、その中でも本作品は展開もスッキリとしており、わかりやすい部類に入るだろう。想像しやすい展開なので、なんとなく先は分かってしまうが、やはりエンディングの安堵感などはこういった作風ならではのものだといえる。(男性 30代)


立ち退きに遭い離れ離れになることを強いられた親友の少年たち3人が、別離の前日に体験した一生に一度の体験を描いたSFファンタジー。
少年たちが各自で撮影しているというドキュメンタリータッチな映像は、とてもブレているが子ども目線でリアリティーがあって面白い。
本作は、一言で言ってしまえば『スタンド・バイ・ミー』のような内容で、少年たちの成長の過程や友情の尊さを感じられて、子供と一緒に楽しめる作品である。
最後に本当にバラバラになってしまう終わり方も現実的で好みであった。(女性 20代)


POV手法で撮られたこの作品。とてもリアルで臨場感のある映像が見どころですが、そのリアルすぎる撮影方法に観ていて、酔ってしまう方もいるかもしれません。
B級感は否めませんが、ストーリー的には『E.T』や『グーニーズ』を感じさせるようなワクワク感がありました。少年少女の目線がメインに描かれているこの作品。大人の視点を描くシーンほとんどがなく、子供の頃の懐かしい記憶が蘇るような楽しい作品でした。(女性 30代)


引っ越しにより離れ離れになってしまう子供たち。思い出を作ろうと集まった彼らと宇宙人の、偶然の出会いから始まる大冒険。終始ハンディカメラ、一人称視点なので、王道の展開ながらも緊張感が漂ってきます。童心に返って楽しめる作品だと思います。引き込まれるほどラストにグッときます。大冒険があっけなく終わって日常に戻るシーンは、何故だか懐かしさを感じてしまいます。子供の頃は友達とこんなことを想像して走り回っていたなぁと、しみじみしてしまいました。(男性 20代)

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