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映画『わたしのハワイの歩きかた』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『わたしのハワイの歩きかた』の概要:出版社に勤める小山田みのりは、友人に頼まれてハワイで結婚式の2次会の会場を探すことになった。だが、ハワイのガイドブックを何冊も出しているのに、実際にハワイに足を運んだことはなかった。みのりはこの機会に便乗して、ハワイを満喫することにした。

映画『わたしのハワイの歩きかた』の作品情報

わたしのハワイの歩きかた

製作年:2014年
上映時間:119分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:前田弘二
キャスト:榮倉奈々、高梨臨、瀬戸康史、宇野祥平 etc

映画『わたしのハワイの歩きかた』の登場人物(キャスト)

小山田みのり(榮倉奈々)
出版社に勤めている。仕事や不倫関係に嫌気がさし、取材と称してハワイに足を踏み入れる。気が強い性格。
吉村茜(高梨臨)
ハワイ在住。ショップやレストランで働いている。お金持ちとの結婚を狙っている。明るく豪快な性格。
鎌田勉(瀬戸康史)
数々の事業に手を出しては失敗している。幼い頃、父がアメリカに単身赴任していたことがあり、その時遊びに行った思い出がきっかけで、アメリカで商売を始めたいと思うようになる。商才はないが、仕事熱心で真面目な性格。
本間忠義(宇野祥平)
保険の営業マン。茜のことがとにかく好きで、ストーカーのように追い回している。
早川愛子(中村ゆり)
みのりの友人。スチュワーデス。ハワイで結婚することを決めており、2次会の会場選びをみのりに任せる。プライドが高い。
田嶋祐一(池松壮亮)
みのりの後輩。結婚しているにも関わらず、みのりと関係を持ってしまう。不倫期間中、妻は妊娠していた。
阿部知哉(加瀬亮)
財閥の御曹司。お金目当てな人達が近づいてくることに嫌気がさし、身分を隠してフラフラと遊び惚けている。

映画『わたしのハワイの歩きかた』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『わたしのハワイの歩きかた』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『わたしのハワイの歩きかた』のあらすじ【起】

小山田みのりは友人の愛子に頼まれて、結婚式の2次会の会場をハワイで探すことになった。本当は友人の遠藤加代子が頼まれていたのだが、愛子に企画書を書かされたり、ダメ出しが酷すぎたりで、途中で嫌になってしまったのだ。次の日、みのりはそのことを同僚の田嶋祐一に愚痴ってイライラを発散させた。

みのりが勤める出版社は、ハワイについての観光ガイドを何冊も出しているのに、誰も現地調査を行っていなかった。みのりはこの機会にハワイで調査を行うことを決める。現地の人しか知らない店を集めてガイドを作り、ウェディング特集を付録につけて出版することを社長に提案する。大橋社長は予算がないのですぐに却下するが、みのりは了承しなければ、高級車を購入したことを社員にばらすと脅した。

みのりはハワイへと飛び立った。オープンテラスでお酒を飲んでいると、不審な男(阿部知哉)が生垣からやって来て、空き瓶を回収し始めた。日本人のオジさんはその姿を見て、金がないのかと言いながら知哉に絡みだした。みのりはオジサンの声が鬱陶しくなり、知哉は自分の友達だと言って助けた。だが、知哉は素直に感謝の言葉を述べず、可愛そうだと思っているのかとみのりに難癖をつけてきた。みのりはその言葉に腹を立て、一緒にオジサンの悪口を言う気がないならどっかに言ってくれと返した。知哉はそんなみのりの態度が気に入り、一晩中行っているパーティーの場所を教えた。

みのりは愛子から、ハワイで暮らしている吉村茜を紹介される。愛子はホームパーティーの主催者を馬にして遊ぶほど、豪快な女性だった。みのりは茜に苦手意識を持つが、押し切られるまま茜の家でお酒を飲むことになる。茜の友人のエミ姐と遠藤加代子もメンバーに加わり、恋愛談義に花を咲かせた。そこに、茜のことが好きな本間忠義が現れる。茜は金持ちの男を求めていたため、保険の営業マンの本間のことなど相手にしていなかった。だが、本間は茜がハワイの社交界の人達から、“砂糖に群がるアリンコ”と馬鹿にされていることを知っていた。茜はその言葉にショックを受ける。本間は茜に交際を申し込むが、弱っている女の子につけこむなと、みのりに叱られる。

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映画『わたしのハワイの歩きかた』のあらすじ【承】

みのりは茜にコーディネーターとしてギャラを払い、地元の人がよく行くお店を紹介してもらうことにした。写真を撮りながら、レストランや軽食屋、カフェなどを見て回った。

みのりは昨日行ったホームパーティーで出会った、鎌田勉と再会を果たす。勉は自分が経営している“JAPANES TEA RICE(お茶漬け屋)”に、みのりを招待した。みのりは寒い地域で出店した方がいいのではないかとアドバイスを送るが、勉はなぜかアメリカに出店することに拘っていた。しかも、その後勉の部屋にお邪魔すると、山積みの段ボールが放置されていた。中身は、これまで手を出した商売品の売れ残りだった。

次の日、みのりは勉との出来事を茜に愚痴を零しながら話した。会社から何でもいいから売れる本を作れと言われて腹を立てているため、何でも手を出す勉が許せなかったのだ。だが、茜はみのりが何を嫌がっているのか分からず、気持ちに共感できなかった。2人は口論を始め、みのりは思わず不倫の恋をしていることを話してしまう。

茜は不倫だけは止めた方がいいと、みのりに忠告した。みのりはうんざりしながらその話を聞いていた。2人の口論はまだ続き、みのりは茜に対して、お金を持っていたらどんな男でも寝るのだろうと、侮辱的な言葉を投げつけてしまう。だが、茜は本間が初めての男で、それ以外の男と寝たことはなかった。みのりはそのことに驚愕した。

映画『わたしのハワイの歩きかた』のあらすじ【転】

本間は自分の顧客から茜に合う人物を見繕い、ファイルに纏めて茜に渡した。そして、この中に合う人がいなければ、結婚し欲しいとプロポーズした。次の日、本間は茜を連れて、顧客達が参加しているパーティーを訪れた。そこには、茜と勉の姿もあった。茜はお金持ちに媚びを売る勉の姿を馬鹿にして、自分で流行も作ることができない中途半端な姿勢を非難した。勉はそれに怒りを募らせ、2人は喧嘩してしまう。しかも、勉が無理矢理茜をパーティーから追い出そうとしたため、茜が抵抗したときに振り上げた腕が勉の鼻に当たって血を流してしまう。勉は腹を立てたまま、パーティーを去っていった。

みのりはパーティーで知哉の姿を見かけるが、酒を飲み過ぎており気絶してしまう。夢の中でみのりは、がむしゃらに働いていたことや、祐一に居酒屋でキスしてしまったことを思い出していた。みのりが目を覚ますと、知哉の家だった。知哉は財閥の御曹司で、上流階級の人間だった。みのりは知哉から男関係で悩んでいるのかズバリと聞かれ、後輩の祐一と不倫してしまった苦しい胸の内を正直に話した。しかも、祐一の妻は妊娠していた。みのりは仕事に託けて、逃げるようにハワイに来たのだ。知哉はみのりと初めて会ったときを思い出し、自分の気分が落ち込んでいたときに人に優しくできるのは最高だと褒めた。みのりは微笑んで知哉にキスをした。

本間は茜と次のターゲットに会いに行くが、茜はもういいのだと断った。顧客情報を持ってきてくれたときから、本間と結婚しようと心に決めていたのだ。本間は驚きすぎて言葉を失くすが、茜を抱きしめて喜んだ。

知哉は仕事に対してやる気がなく、周りも期待をしていない様子だった。みのりはその様子を見て、残念に思った。そんな時、みのりが知哉と散歩をしていると、キッチンカーでお茶漬けを販売している勉と再会する。メニューも増やし、ハワイ料理と組み合わせたオリジナルのお茶漬けを提供していた。勉が頑張って仕事をしている話を、みのりは自分のことのように嬉しく思いながら聞いていた。そんなみのり達の様子を、知哉は複雑な顔で見ていた。

映画『わたしのハワイの歩きかた』の結末・ラスト(ネタバレ)

みのりはレストランで必死にキッチンカーの宣伝をしている勉の姿を見かける。みのりが口添えをしたおかげで、勉は見事に出資者を見つける。勉がアメリカに拘ったのは、昔、母と単身赴任をしていた父に会いに行ったことがきっかけだった。何もない田舎道を父と自転車で走り、ダイナーでハンバーガーを食べたことが忘れられずにいるのだ。勉はアメリカ本土に店を出すときに、また相談に乗って欲しいとみのりに頼んだ。みのりは照れくさそうに承諾した。

知哉は勉のことを茜に相談していた。みのりと勉が思い合っていることをなんとなく感じ取っていたのだ。お酒をたくさん飲んで管を巻く知哉が面倒になり、茜は帰ろうとした。だが、知哉がそれを引き留めたため、揉み合っている内に知哉の膝に座ってしまう。それを、本間とみのりと勉、愛子と婚約者が見てしまう。本間は茜が浮気したと思って怒りだした。知哉は勉の何がいいのだと喚き出し、ややこしい事態になってしまう。みのりは暴れていた男達を殴って大人しくさせた。

知哉と本間は暴れてしまったことを謝罪した。茜と本間は仲良く手を繋ぎながら帰っていった。知哉もみのりと手を繋ごうとするが、みのりはごめんと謝りながら拒絶した。知哉はショックを受けながら、1人で帰っていった。後日、知哉は天然ガス工事の指揮を直接取るため、カスピ海に行くことを決める。

愛子と婚約者の結婚式が行われた。加代子はスピーチでガイドブックを取り出し、“アロハ”の言葉には呼吸を合わせるという意味があり、結婚には年収や顔の良し悪しではなく、息が合うことが最も大事だと話した。みのりと茜はガイドブックを引用するなんてと馬鹿にしていたが、スピーチの言葉に納得した。そして、笑顔で愛子達を祝福した。

みのりはアメリカ本土から戻ってきた勉を出迎えた。そして、知哉と別れたことを告げた。その後、みのりは勉と共にキッチンカーで働き、2人しかいない教会でキスをした。

映画『わたしのハワイの歩きかた』の感想・評価・レビュー

海外が好きで観たのですが、ストーリーが酷過ぎてつっこみどころが満載な映画でした。会社に何の連絡してもしないでハワイに滞在するし、会社の同僚と不倫するし、滞在期間をオーバーするしで、普通に考えたら有り得ない事ばかりです。

せっかくロケ地は綺麗だし、榮倉奈々なので観ていて見栄えもするし演技も上手いのにストーリーで台無しになっている気がします。(女性 30代)


役者の無駄遣い、そう感じずにはいられなかった。

榮倉奈々は明るい役から暗い役まで、見事に演じ切れる女優だ。この映画でも演技自体は完璧なのだが、なにしろ役どころが悪い。日本では不倫、仕事を名目にハワイへ行ったかと思えば、二人の男と恋愛をしてしまうような女性。

知哉と恋仲になるぐらいのところは良かったのに、勉にあっさり乗り換えた。その心変わりの葛藤がもう少し描かれていたら深みがあったかもしれない。作り手は結局何を伝えたかったのか理解できず、登場人物全て軽くて薄っぺらい印象だ。(女性 40代)

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