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映画『フェリーニのアマルコルド』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『フェリーニのアマルコルド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『フェリーニのアマルコルド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『フェリーニのアマルコルド』の結末までのストーリー
  • 『フェリーニのアマルコルド』を見た感想・レビュー
  • 『フェリーニのアマルコルド』を見た人におすすめの映画5選

映画『フェリーニのアマルコルド』の作品情報

フェリーニのアマルコルド

製作年:1974年
上映時間:124分
ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
監督:監督フェデリコ・フェリーニ
キャスト:ブルーノ・ザニン、プペラ・マッジオ、アルマンド・ブランチャ、マガリ・ノエル etc

映画『フェリーニのアマルコルド』の登場人物(キャスト)

チッタ(ブルーノ・ザニン)
イタリア北部の小さな港町で暮らす15歳の少年。悪友たちと悪さばかりして不良ぶっているが、まだまだウブで子供っぽい。大人の女性のグラディスカに憧れを抱いている。小学生くらいの弟がいる。
チッタの父(アルマンド・ブランチャ)
建築関係の仕事でそれなりに成功している。政治には無関心なマイペース型で、ファシストの集会にも参加しない。実の父親と同居している。弟は精神病院に入院中。すぐに怒鳴るが、根は優しい人物。
チッタの母(プペラ・マッジョ)
わんぱく息子や頑固な夫に腹を立てながらも、家族の面倒をよく見る心優しい母親。チッタの父とはよく口喧嘩をするが、とても愛し合っている。
グラディスカ(マガリ・ノエル)
本名は二ノーラ。グラマラスなセクシー美女で、町の男たちの憧れのマドンナ。いい気になっているうちに婚期を逃してしまい、早く幸せな結婚をしたいと焦り始めている。

映画『フェリーニのアマルコルド』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『フェリーニのアマルコルド』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フェリーニのアマルコルド』のあらすじ【起】

ファシズム政権下の頃のイタリア北部。15歳のチッタが暮らす小さな港町では、春の訪れを告げる綿毛が舞っていた。綿毛が舞うと人々は春を感じ、心が湧き立つのだった。

今日は町の広場で、春の訪れを祝う火祭りがある。夜になり、町の人々は続々と広場に集まってくる。通りでは、全盲のアコーディオン弾きが音楽を奏で、白痴の娼婦が男たちにからかわれている。大焚き火の上で燃やされる魔女の人形が登場すると、人々は歓声を上げる。町一番の美女であるグラディスカは、今日も男たちの注目の的だ。人々は、思い思いにお祭りを楽しむ。

思春期を迎えた子供たちは、異性に興味津々で、チッタも例外ではない。チッタが通う学校の教師は、みんなそれぞれに個性的だ。生徒も優等生から落ちこぼれまでいろいろいて、校内は自由な雰囲気に満ち溢れている。勉強があまり得意でないチッタは、悪友たちとよく先生や同級生をからかって楽しんでいた。

チッタの父は建築関係の仕事をしている頑固親父だった。チッタの家族は両親と弟と祖父、そして母方の弟夫婦も同居しており、食卓はいつも賑やかだ。母はおいしい手料理をテーブルに並べてくれた。チッタの躾のことなどで、両親はよく激しい喧嘩をしていたが、他の家族は知らん顔して食事を続けるのだった。

そんなチッタが密かに想いを寄せているのが、大人の女性のグラディスカだった。チッタは悪友たちと町で悪さをしつつ、彼女のあとを追いかけていた。

映画『フェリーニのアマルコルド』のあらすじ【承】

チッタと悪友たちは、教会で聖体拝領の儀式に出る。懺悔の時、チッタは神父から「淫らな行為をするなよ」と注意される。しかしチッタの頭の中は淫らな妄想でいっぱいだった。ある夏の日、映画館でグラディスカと2人きりになったチッタは、思いきって彼女の太ももを撫でてみる。しかしグラディスカに「何か探し物?」とからかわれ、非常に恥ずかしい思いをした。チッタはそのことを思い出し、神父に「一度だけ間違いを犯しました」と告白する。神父はそれで満足し、祝福を与えてくれた。

町にファシスト党の党首一行が来ることになり、町中の人々が通りに出て、盛大に彼らを出迎える。広場で開かれた集会では、チッタたち学生も演舞を披露し、ムッソリーニ首領のモニュメントに敬意を表す。しかし政治に無関心なチッタの父は、集会には出なかった。

その夜、反ファシストの連中が町を停電させるという事件が起こる。集会に不参加だったチッタの父は容疑者として疑われ、ファシストの拷問を受ける。心配した母は家の前で父を待ち、深夜に帰ってきた父を風呂で洗ってやる。父はひどい目にあったが、それでも反骨精神を失ってはいなかった。

町には、バカバカしい噂がよく流れた。例えば、グラディスカがそう呼ばれるようになったのは、ある国の王子の接待役に任命され、ベッドに入って「グラディスカ(お受けください)」と言ったからだとか。他には、アラブの首長が30人の側近を連れてやってきた時、豪華な浴室には28人もの美女がいたとか。こういうデタラメな噂は、たいがいホラ吹きの豆売り男が流していた。

その夏、チッタの家族は精神病院に入院中の父方の叔父さんを連れ、馬車で田舎の農場へ出かける。病院の職員は大丈夫と言っていたが、道中で叔父さんはボタンを外さずに放尿し、ズボンを汚す。農場では、ちょっと目を離した隙に高い木に登ってしまい、「女が欲しい!」と叫び続ける。父や祖父がどう説得しても降りてこないので、結局病院の人に来てもらう。小さな看護師が「降りといで、遊んでやんないよ」と声をかけると、叔父さんはあっさり降りてきて、ニコニコしながら病院へ帰っていく。

映画『フェリーニのアマルコルド』のあらすじ【転】

夏真っ盛りの頃。沖合にアメリカの大型客船がやってくるというので、人々は小型ボートに乗り込んで海に出る。星空の下、人々はそれぞれのボートで語り合う。グラディスカはセンチメンタルな気持ちになり、「夫と子供のいる平凡であたたかい家庭が欲しい」と泣き出す。真夜中、ついに大型客船が姿を現す。みんなは、その壮大な姿に感動する。

秋の終わり。町中に深い霧が立ち込める。祖父は家の前で迷子になり、チッタの弟は霧の中で立派なツノを持った牛と遭遇する。チッタと悪友たちは休業中のグランドホテルの敷地に入り、賑やかだった夏のホテルを思い出す。

冬がやってきた。町中をスーパーカーが失踪するカーレースの日。人々は思い思いの場所でレースを楽しむ。閉店間際のタバコ屋へやってきたチッタは、巨漢の女店主と2人きりになる。女店主はシャッターを下ろし、チッタをからかい始める。欲情した女店主は巨大な乳房をチッタに押し付け、「吸って」と挑発する。興奮したチッタは、どうしても息を吐いてしまい、興ざめした女主人に追い出される。チッタはショックで寝込んでしまう。

チッタは熱にうなされ、母に看病してもらう。チッタは、初めて母に、父との馴れ初めを聞く。母は両親の反対を押し切って、駆け落ち同然で父と結婚していた。母の思い出話を聞くうち、チッタは急に自分が惨めになり、子供のように母に泣きつく。

映画『フェリーニのアマルコルド』の結末・ラスト(ネタバレ)

「初雪が降った」という知らせを聞き、町の人々は外へ出てみる。雪は降り続け、あっという間に町は雪景色となる。チッタと弟は喜んでいたが、父は仕事ができずにうんざりしていた。

この年は記録的な大雪となり、町には雪の壁ができる。チッタの母は体調を崩し、病院に入院する。父と一緒に母の病院を訪れたチッタは、お見舞いに花を持っていく。母は顔色が悪く、あまり調子が良くなさそうだった。それでも、家族のことばかり心配していた。

町の広場で悪友たちと雪合戦をしていたチッタは、伯爵のところから逃げ出した孔雀を見る。雪景色の中、大きく羽を広げた孔雀は美しかったが、イタリアでは、孔雀を不吉なものとする迷信があった。

翌日の早朝、目を覚ましたチッタは母の訃報を聞く。チッタはあまりのショックで母の寝室に閉じこもる。教会でのお葬式の途中、母の弟は気絶してしまう。父は気丈に振る舞っていたが、本当は誰よりも母の死を悲しんでいた。多くの人がチッタの母の死を悼み、葬列を見送る。母がいなくなり、家の中は火が消えたように静かになってしまった。

再び春がやってきた。綿毛の舞う野原では、グラディスカの結婚式が行われる。グラディスカは、まじめな憲兵のもとへお嫁にいくのだ。盲目のアコーディオン弾きが音楽を奏で、町の人々はグラディスカの幸せに乾杯する。グラディスカは新郎に手を引かれ、町を去っていく。彼女は町の人たちとの別れがつらくて泣いていた。少年たちはグラディスカの乗った車を追いかける。しかしその中にチッタの姿はなかった。彼はグラディスカが去る前に帰っていた。きっと彼女を見送るのが寂しかったのだろう。

映画『フェリーニのアマルコルド』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

フェデリコ・フェリーニの故郷へのノスタルジーと愛着がひしひしと伝わってきた映画だった。ひたすらに自分を映画に反映させてしまうところが他の監督には無くて好きだ。

また時代背景も興味深い。共産主義の影響下にある小さなイタリアの街、リミニを懐かしさと共に描いているが、このリミニは実際にフェリーニの故郷であり、彼の幼少期の思い出までが垣間見えてきそうでワクワクした。全く知らない土地なのに、自分までのノスタルジーまで引き出すとは素晴らしい作品だ。(女性 20代)


物語らしい物語があるわけではないのに、不思議と引き込まれる作品だった。少年の視点で描かれる日常や幻想が入り混じり、どこまでが現実でどこからが記憶なのか曖昧なのが魅力的。母親の死という現実的な出来事が挿入されることで、一気に感情が引き締まるのも印象的だった。最後の季節の移り変わりが、人生そのものを象徴しているように感じた。(20代 男性)


断片的なエピソードの積み重ねなのに、全体としてひとつの人生を見ているような感覚になった。町の人々の個性が強く、どこか滑稽で愛おしい。母親の死の場面はそれまでの軽やかな空気とは一変し、胸に迫るものがあった。現実と幻想が混ざる独特の世界観が心に残る作品だった。(30代 女性)


フェリーニの自伝的な要素が強く感じられ、個人的な記憶がそのまま映画になっている印象を受けた。エピソードの一つ一つが象徴的で、特に巨大な客船が現れるシーンは夢のような美しさがあった。ファシズムの影も描かれているが、それすらもどこか風刺的でユーモラスに処理されているのが興味深い。(40代 男性)


最初はストーリーが分かりにくいと感じたが、観ているうちにその独特のリズムに慣れていった。思春期の少年の視点から見た大人たちの姿がユーモラスでありながら、どこか切ない。母親の存在が大きく、彼女を失った後の静けさが強く印象に残った。全体を通してノスタルジックな雰囲気が心地よかった。(20代 女性)


この作品は明確な起承転結ではなく、記憶の断片を並べたような構成が特徴的だった。町の出来事や人々の様子がユーモラスに描かれる一方で、時代背景としての重さも感じられる。母親の死や季節の移ろいが、人生の儚さを象徴しているようで深く考えさせられた。芸術性の高い作品だと思う。(50代 男性)


一つ一つのエピソードが短く、テンポよく進むのが印象的だった。幻想的なシーンと現実的な出来事が自然に混ざり合っていて、独特の世界観を作り出している。特に家族の描写が温かく、母親の存在の大きさが伝わってきた。最後まで観ると、人生の一部を覗いたような感覚になる作品だった。(30代 男性)


どこか夢の中をさまよっているような不思議な感覚になる映画だった。町の人々が誇張されたように描かれているが、それが逆にリアルな記憶のようにも感じられる。母親の死のシーンは静かでありながら強い感情を呼び起こす。全体的に懐かしさと切なさが混ざった独特の余韻が残る作品だった。(40代 女性)


ストーリーよりも雰囲気や感覚を楽しむタイプの映画で、最初は戸惑ったが次第に引き込まれた。少年の成長というより、時間の流れそのものを描いているように感じる。季節の変化や人々の営みが繰り返される中で、人生の一瞬一瞬が大切に描かれている。観終わった後に静かな余韻が残った。(20代 男性)


この映画は理解するというより、感じるものだと思った。エピソードが連続していく中で、町全体が一つの生き物のように感じられる。ファシズムの描写もあるが、それさえも日常の一部として描かれているのが印象的。母親の死を経て、少年が少し成長する様子がさりげなく描かれているのが良かった。(60代 男性)

映画『フェリーニのアマルコルド』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『フェリーニのアマルコルド』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

この映画を一言で表すと?

孤独と人間の尊厳を描く、心に深く残る名作ドラマ。

どんな話?

純粋な少女ジェルソミーナは粗暴な大道芸人ザンパノに買われ、旅芸人として各地を巡ることになる。過酷な日々の中で彼女は人の優しさや残酷さに触れ、やがて運命的な別れを迎える。シンプルな物語ながら、人間の本質に迫る深いドラマが展開される。

ここがおすすめ!

同じフェリーニ作品として、人生の哀しさと美しさを描く点が『フェリーニのアマルコルド』と共通している。登場人物の感情が丁寧に描かれており、観る者の心に強く残る。余韻の深いラストも印象的で、芸術性の高い一本だ。

8 1/2

この映画を一言で表すと?

創作と記憶が交錯する、幻想的な映画芸術の極致。

どんな話?

新作映画の制作に悩む映画監督が、現実と幻想、過去の記憶の中を彷徨う。仕事や人間関係に追い詰められる中で、彼は自分自身と向き合うことになる。ストーリーよりもイメージや感覚で語られる独特の構成が特徴的な作品。

ここがおすすめ!

記憶や幻想が入り混じる表現が『フェリーニのアマルコルド』と非常に近く、フェリーニの世界観をより深く味わえる。自由な映像表現と独特のリズムが魅力で、映画という芸術の可能性を感じさせてくれる。難解ながらも魅力的な作品だ。

ニュー・シネマ・パラダイス

この映画を一言で表すと?

映画と人生の記憶を優しく包み込む、感動のノスタルジー。

どんな話?

映画監督として成功した男が、故郷の映画館とそこにいた人々との思い出を振り返る。少年時代の体験や師との関係が描かれ、時間の流れとともに変わっていくものと変わらないものが浮かび上がる。

ここがおすすめ!

過去の記憶を振り返る構成やノスタルジックな雰囲気が『フェリーニのアマルコルド』と共通している。温かさと切なさが同居するストーリーで、多くの人の心を打つ名作。映画そのものへの愛も感じられる作品だ。

ローマ

この映画を一言で表すと?

都市と記憶が交差する、詩的で壮大な回想劇。

どんな話?

監督自身の若き日のローマでの体験をベースに、街の人々や風景、出来事が断片的に描かれる。ストーリーよりも雰囲気や記憶の連なりが重視され、都市そのものが主役のように存在感を放つ作品。

ここがおすすめ!

エピソードの積み重ねで世界を描く手法が『フェリーニのアマルコルド』と似ている。現実と幻想が曖昧に混ざり合う演出が印象的で、独特の没入感がある。視覚的にも美しく、映画ならではの表現力を堪能できる一本だ。

スタンド・バイ・ミー

この映画を一言で表すと?

少年たちのひと夏の冒険が永遠の記憶になる青春物語。

どんな話?

少年たちが死体を探す旅に出る中で、友情や家庭環境の違いに向き合いながら成長していく。短い旅の中で彼らは大人になるための一歩を踏み出し、それぞれの人生へと進んでいく。

ここがおすすめ!

少年時代の記憶や成長を描く点が『フェリーニのアマルコルド』と共通している。シンプルな物語ながら、感情の動きが丁寧に描かれており、観る者の心に深く残る。懐かしさと切なさが同時に味わえる作品だ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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