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映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』の概要:人間は太古より、異形のモノ達と戦ってきた。その中でも欧州に突然現れた異形のモノを、人々はネグロイと呼んだ。魔法力を持ったウィッチと呼ばれる10代の少女達が先頭に立って戦い、人々を守った。ある日、変形するネグロイがベルギカの上空に現れた。

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』の作品情報

ストライクウィッチーズ 劇場版

製作年:2012年
上映時間:97分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アニメ
監督:高村和宏
キャスト:福圓美里、内田彩、世戸さおり、名塚佳織 etc

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』の登場人物(キャスト)

宮藤芳佳(福圓美里)
16歳。元扶桑皇国海軍・軍曹。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。戦いの功績により少尉になるが、魔法力を失ったため軍を退役する。実家が診療所を営んでいる影響で、医師を目指している。魔法力があった頃は、類い稀ない治癒能力者だった。
服部静夏(内田彩)
14歳。扶桑皇国海軍兵学校一号生。軍人の家系に生まれる。規範を守ることが何よりも大切。数々の武勇伝を残している芳佳に尊敬の念を抱いている。だが、規範を無視する芳佳の行動について行けず、疑問を抱くようになる。
坂本美緒(世戸さおり)
扶桑皇国海軍・少佐。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。
リネット・ビショップ(名塚佳織)
ブリタニア連邦・空軍所属の曹長。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。芳佳の親友。料理は得意だが、裁縫は苦手。
ペリーヌ・クロステルマン(沢城みゆき)
ガリア共和国・空軍所属の中尉。貴族の娘。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。坂本美緒のことが大好き。ネグロイによって両親を殺された子供達を引き取って育てている。
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ(田中理恵)
帝政カールスラント空軍所属の中佐。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。冷静な指揮官。今までとは異なるネグロイの出現に違和感を覚え、ゲルトルート大尉達に調査を命じる。
ゲルトルート・バルクホルン(園崎未恵)
帝政カールスラント空軍所属の大尉。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。言葉遣いが乱暴だが、仲間思いの優しい人物。芳佳のことが大好き。
エーリカ・ハルトマン(野川さくら)
カールスラント空軍所属の中尉。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。文句も多くお腹が空くとやる気をなくす、お子様な性格。だが、戦闘能力は高い。
フランチェスカ・ルッキーニ(斎藤千和)
ロマーニャ公国・空軍所属の少尉。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。ちょっとドジなところもあるが、明るくて陽気な性格。
シャーロット・E・イェーガー(小清水亜美)
リベリオン合衆国・陸軍航空隊所属の大尉。かつて第501統合戦闘航空団に所属していた。負けず嫌いで好戦的な性格。
ハイデマリー・W・シュナウファー(植田佳奈)
カールスラント空軍・第一独立特殊作戦航空団に所属している。少佐。魔法によってネグロイの出現を感知できたり、無線機の電波の補助が行えたりする。大人しい性格。

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』のあらすじ【起】

人間は太古より異形の存在との戦いを繰り広げていた。その中で、先頭に立って戦っていたのは、魔法力を持った“ウィッチ”と呼ばれる10代の少女達だった。しかし、1939年。欧州に突如として異形のモノが襲来してきて、圧倒的な力で街を破壊していった。人々はその異形のモノを“ネグロイ”と名付けた。人間はネグロイに対抗するため、ウィッチの魔法力を上げる研究を行った。そして、ウィッチの魔法力を増大させ、飛行が可能となった新たな魔法の箒“ストライカーユニット”を開発した。ストライカーユニットをつけたウィッチ達が欧州へと飛び、ネグロイを倒した。

1945年8月2日、ベルギカ上空。カールスラント空軍・第一独立特殊作戦航空団のハイデマリー少佐が見回りを行っていた。月の綺麗な夜で、何の異常も見当たらなかった。基地にそのことを報告しているとき、通信が途切れネグロイが現れた。ハイデマリー少佐はネグロイを狙撃しようとするが、ネグロイに気づかれてしまう。ネグロイは変形してハイデマリー少佐の背後から襲った。ハイデマリー少佐は冷静にネグロイの攻撃を避け、狙撃して倒した。

扶桑皇国、横須賀。元扶桑皇国海軍軍曹の芳佳は、友人の美千子と共に森に出かけた。美千子は受験を控えている芳佳の勉強の進み具合を心配していた。芳佳は美千子に、勉強が捗っていないことを正直に話した。ずっとネグロイと戦っていたので、勉強が疎かになっていたのだ。だが、芳佳は医師になるため、諦める気はなかった。

扶桑皇国海軍兵学校一号生の服部静夏が、欧州への辞令を持って芳佳の前に現れる。辞令には、芳佳が欧州の医学校に留学する旨が書かれていた。芳佳が医師を目指していると聞き、学校側が招聘したいと言ってきたのだ。その学校は、欧州三大医学校の一つとして有名な場所だった。芳佳は最先端の医学を勉強するため、留学することを決める。

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映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』のあらすじ【承】

ヴェネツィア公国。リベリオン合衆国・陸軍航空隊所属のシャーロット大尉とロマーニャ公国・空軍所属のフランチェスカ少尉は、川の上をゴンドラで走り見回りを行っていた。すると、一艘のゴンドラが早いスピードで走っていった。それは来週から始まるゴンドラのスピードレースの練習だった。

第504統合戦闘航空団のマルチナ曹長とフェルナンディア中尉は、ルチアナ少尉が漕ぐゴンドラに乗り、スピードレースの優勝は間違いないと微笑んでいた。そこに、シャーロット大尉が漕ぐゴンドラが現れ、勝負を挑まれる。ルチアナ少尉はフェルナンディア中尉に命令され、嫌々ながら勝負を受けることになった。しかも、フェルナンディア中尉に体をこしょばされ、無理矢理魔法を発動させられる。シャーロット大尉は魔法を使ったことに腹を立て、自らも魔法を発動させてゴンドラを漕ぐが、スピードを制御できなくなり橋にぶつかってしまう。

フェルナンディア中尉はたん瘤のできたフランチェスカ少尉の頭を治癒魔法で直した。フランチェスカ少尉は治癒を受けながら、なんだかぐちゅぐちゅした感じがして違和感を覚える。同じ治癒魔法でも、芳佳のときは何も感じなかったからだ。その話を聞いたルチアナ少尉達は、芳佳の治癒魔法はすごかったと懐かしんだ。だが、マルチナ曹長はこの前の戦いで、芳佳は魔法を使い果たしたと聞いていた。

ヴェネツィア公国の上空にネグロイが現れる。ルチアナ少尉は基地に連絡を入れるが、応答はなかった。ストライカーユニットを持ってきていたシャーロット大尉とフランチェスカ少尉は上空に飛び、戦いの場に向かった。しかし、ネグロイは変形し、なかなか倒れなかった。その時、ビルの上でマルチナ曹長が合図を送った。シャーロット大尉は合図の意味に気づき、ネグロイを橋に追い込んだ。橋にはフェルナンディア中尉達が待っており、魔法でバリアを張った。ネグロイが上空を飛んだ隙を狙って、フランチェスカ少尉が仕留めた。

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』のあらすじ【転】

芳佳は静夏と共に、空母天城に乗って留学先に向かっていた。芳佳は炊事や掃除など、船の中のお手伝いをしようとするが、静夏に士官のすることではないと怒られ止められる。静夏は憧れの芳佳に、士官としてきちんとした態度を取って欲しかったのだ。だが、芳佳は既に軍を辞めていたため、士官として扱われることに違和感を覚えていた。

空母が氷山にぶつかり、船内で火災が発生してしまう。しかも、通路が潰され、火災現場に行くことさえできなかった。さらに、中に取り残された船員が非常用バルブを回すが、ぶつかった衝撃で動かなくなっていたため、水が放水されずにいた。静夏が魔法の力で通路を広げて助けに行こうとするが、火の手に阻まれる。中に取り残された船員は、爆薬に引火する前に注水してくれと叫んだ。仲間達は船員を助けたかったが、どうすることもできなかった。重苦しい空気の中、艦長は注水を指示した。そこに、芳佳がやって来て隙間から中に入り、取り残された船員と共にバルブを回した。水が放水されたおかげで火が消化され、中に取り残された船員と芳佳は無事に助け出される。周りの船員達は仲間が助かったことに喜ぶが、静夏は艦長の命令を無視した芳佳の行動を受け入れられなかった。

ブリタニア連邦・空軍所属のリネット曹長とガリア共和国・空軍所属のペリーヌ中尉が、友人でもある芳佳の迎えに現れる。ガリアに到着した一行は車に揺られながら、ペリーヌ中尉が暮らす城へと向かった。だが、戦いの惨劇はまだ生々しく城に残っており、修復をしている途中だった。しかも、ネグロイによって両親を失った子供を、ペリーヌ中尉が引き取って育てていた。ペリーヌ中尉に頼まれ芳佳達は夕食の準備をするが、静香は料理が苦手でまずいみそ汁を作ってしまう。

夜になり、ペリーヌ中尉はどこか落ち込んだ様子だった静夏に声を掛けた。静香は軍人の家に育ったため、料理を習う時間などなかったことを話した。ペリーヌ中尉は静香の話を聞き、軍規を守らない芳佳とぶつかってしまったことに気づく。ペリーヌ中尉は芳佳が初めて第501統合戦闘航空団に来たときのことを話した。芳佳が初めて言ったセリフは、「私は戦争が嫌い」だった。故郷をネグロイに踏みにじられているペリーヌ中尉達にとって、芳佳の言葉は受け入れられるものではなかった。だが不思議なことに、芳佳が入団した後の第501統合戦闘航空団はさらに強くなった。静夏はペリーヌ中尉の話を複雑な心境で聞いていた。次の日、ペリーヌ中尉達に見送られ、静夏と芳佳は旅立った。

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』の結末・ラスト(ネタバレ)

静夏達は旅の途中で、村が崖崩れに遭って困っている男性に出会う。しかも、怪我人が大勢出ていた。無線機がなぜか使えなかったため、芳佳は自ら治療に向かうことにした。その村は国境付近にあり、ペリーヌ中尉から近づくなと言われていた場所だった。だが、芳佳は静夏の忠告を無視して、村に向かった。包帯が既に底をついていたため、芳佳はリネット曹長から貰った手作りの白衣を破き治療に使った。

ベルギカ王国、サントロン基地。帝政カールスラント空軍に所属するミーナ中佐は、半月ぶりに補給に訪れた。最近やっと落ち着いたところだったのに、各地でネグロイの出現の報告が相次いでいた。出現場所は今まで発見していたネグロイの巣の付近ではないため、調査が必要だった。ミーナ中佐はゲルトルート大尉とハルトマン中尉に新たな巣の調査を命じた。ゲルトルート大尉達は地中から出現するネグロイを発見し撃退するが、一体逃がしてしまう。

静夏達は再び車に乗って旅を続けていたが、村を襲撃するネグロイを目撃する。無線機器は未だに使えず、助けを呼ぶこともできなかった。静夏は避難を訴えるが、芳佳は村に戻ることを決める。そして、村人達を非難させている間、ネグロイの足止めをするよう静夏に指示した。静夏は初めての戦闘だったが、訓練をした通りに武器を扱って戦った。途中まではスムーズに戦えていたが、最後の一体が突然変形して反撃される。

ネグロイが地中から次々と出現した。無線も有線もネグロイの妨害に遭い、組織だった攻撃は不可能だった。司令部は対応に追われた。そんな時、芳佳と連絡が取れなくなったペリーヌ中尉達が、ミーナ中佐達の元に駆け込んできた。

芳佳は怪我を負った静夏を木陰に休ませた。その時、ネグロイが村人達がいる防空壕に向かっていることに気づき、銃を撃ってネグロイの気を逸らせ、自分を追跡させた。だが、地中に潜ったネグロイに目の前を立ち塞がれる。芳佳は銃を使って狙撃してネグロイを倒すが、最後に放たれたネグロイの攻撃に巻き込まれ吹き飛んでしまう。

目を覚ました静夏は芳佳の元に行くが、腹から血を流して倒れていた。しかも、膨大な数のネグロイが現れる。静夏は芳佳を残し、空高く飛んでネグロイの妨害に遭わない場所で無線機で助けを求めた。ミーナ中佐やシャーロット大尉達が無線機に応答し、助けに向かった。仲間達の声を聞いた芳佳は、自らの魔法力を復活させ立ち上がる。そこに、扶桑皇国海軍少佐の坂本美緒が艦隊を連れて現れる。そして、芳佳にストライカーユニットを渡した。芳佳達は皆で協力してネグロイを倒した。

ハイデマリー少佐が新たなネグロイの兆しがあるとの報告を受信した。ミーナ中佐はそれを受け、第501統合戦闘航空団の再結成を宣言した。

映画『ストライクウィッチーズ 劇場版』の感想・評価・レビュー

人気TVアニメシリーズの劇場版。「ネウロイ」と呼ばれる未知の生命体に立ち向かう魔法を操る少女、「ウィッチ」たちの活躍を描く。

主人公・芳佳がTVシリーズの最後で魔法力を失いながらも人々のために尽くそうとする姿は胸を打たれる。また、それを目にした静夏が感化され「ウィッチ」としての心意気を継承しようとする点も興味深い。
クライマックスで「ストライクウィッチーズ」の面々が勢ぞろいする姿は圧巻。(男性 20代)


主人公たちの衣装がどうみてもパンツ(作中では、頑なに「そういうズボン」であるという認識)なのと、アニメの第一期と第二期をどちらも見ていないとポカンとしてしまうという点でハードルが高い作品。

けれど、シリーズを通して見ていると主人公芳香の成長を見ることができて、それだけで泣いてしまいそうになる。さらには、劇場版クオリティという事もあって空戦の迫力も見ごたえがある。主人公がどんな苦境でも、決してあきらめない王道なキャラクターなので元気がない時に見ると力をもらえる作品だ。(男性 30代)


アニメシリーズを鑑賞せずに今作だけを見ましたが、意外と設定が分かりやすく早い段階で理解出来ました。
「ネグロイ」という謎の生物と戦う「ウィッチ」と呼ばれる魔法少女たちが主人公なのですが、初見の私には登場人物が多すぎて認識するのが大変でした。
パンツ丸出しのかわいい女の子と兵器と言う両極端なものが交わるとこうなるのか…と妙に納得してしまったのですが、好きな人にはたまらない作品だと思います。キャラクターたちの中に推しがいるとより楽しんで見られそうです。(女性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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