映画『イントゥ・ザ・ブルー』の概要:カリブ海に浮かぶ島で暮らす男は、海底で莫大な財宝を積んだ沈没船と大量のコカインを積んだ飛行機を発見し、思わぬトラブルに巻き込まれていく。透明度の高い海の映像が非常に美しく、その中で繰り広げられる迫力満点のアクションが見もの。
映画『イントゥ・ザ・ブルー』の作品情報
上映時間:111分
ジャンル:アクション、ラブストーリー
監督:ジョン・ストックウェル
キャスト:ポール・ウォーカー、ジェシカ・アルバ、スコット・カーン、アシュレイ・スコット etc
映画『イントゥ・ザ・ブルー』の登場人物(キャスト)
- ジャレッド(ポール・ウォーカー)
- カリブ海に浮かぶバハマの島で暮らしているダイバー。生活のためにダイビングのインストラクターなどをしているが、宝を積んだ沈没船を発見して大金を稼ぐのが夢。身体能力が非常に高く、素潜りも得意。恋人のサムと同棲中。
- サム(ジェシカ・アルバ)
- ジャレッドの恋人。水族館で働いている。ジャレッドのことを心から愛しており、貧乏も苦にしていない。心優しい善良な女性で、違法行為を嫌う。
- ブライス(スコット・カーン)
- ジャレッドの親友。ニューヨークで弁護士をしている。金持ちを装っているが、ギャンブル好きで借金まみれになっている。いい加減な男だが、ジャレッドとの友情は大切にしている。
- アマンダ(アシュレー・スコット)
- ブライスのガールフレンドとして島にやってきた女性。ブライスとは知り合ったばかりで、特に愛し合っているわけではない。かなり強欲なトラブルメーカー。
- ベイツ(ジョシュ・ブローリン)
- ジャレッドとライバル関係にあるトレジャー・ハンター。金のためなら手段を選ばない冷酷な男で、数々の違法行為に手を染めている。
- レイエス(ジェームズ・フレイン)
- 大物の麻薬密売人。島の周辺に豪華クルーザーを浮かべ、海上で麻薬の取引をしている。800キロのコカインを乗せて消息不明となった飛行機の行方を探している。
- プリモ(タイソン・ベックフォード)
- 島のクラブのオーナー。レイエスの部下で、店でコカインを売りさばいている。
- ロイ(ドウェイン・アドウェイ)
- 島の警察官。ジャレッドとサムとは親しい友人。
- ダニー(ヤヴォン・フレーザー)
- ジャレッドの友人。ピンチに陥ったジャレッドを助けてくれる。
映画『イントゥ・ザ・ブルー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『イントゥ・ザ・ブルー』のあらすじ【起】
カリブ海に浮かぶニュー・プロヴィデンス島は、美しい海に囲まれた観光地で、トレジャー・スポットとしても有名な場所だった。ダイバーのジャレッドは、ここでダイビングのインストラクターをしながら、恋人のサムと暮らしている。ジャレッドの夢は、宝を積んだ沈没船を発見して大金持ちになることだったが、現実はそう甘くない。それでも、サムは貧乏なジャレッドを心から愛してくれており、2人の生活は愛で満たされていた。
そんなある日、ニューヨークから親友のブライスとガールフレンドのアマンダが、島へ遊びにくる。ブライスとアマンダが、14時間前に知り合ったばかりだと聞き、ジャレッドとサムは少々面食らう。
ブライスは弁護士をしており、恐喝罪で訴えられた顧客の別荘とボートを使用できることになっていた。4人はそのボートで沖へ繰り出し、マリンスポーツを楽しむ。
ダイビングの最中、時計を落としてしまったジャレッドは、海底まで潜る。ジャレッドはそこで、昔の船が必ず積んでいたバラストの石を見つける。その近くには、立派な装飾を施した金のナイフもあった。この場所に沈没船が埋まっているかもしれないと考えたジャレッドは、近辺を探索する。彼はそこで、最近の嵐で墜落したらしい飛行機を発見する。機内には、まだ生々しい乗組員の死体と共に、オレンジ色の包みで梱包された大量のコカインがあった。
映画『イントゥ・ザ・ブルー』のあらすじ【承】
強欲なブライスとアマンダは、違法行為であることを承知で、コカインを引き揚げて売り捌こうと提案する。確かにこれだけのコカインを売れば、相当な額の金になる。しかし、真面目なサムは大反対する。ジャレッドは、コカインには手を出さずに、沈没船の宝だけを手に入れたいと考える。そのためには設備の整った船が必要だったが、資金はブライスが用意してくれると言うので、4人は夢の宝探しに向けて動き出す。
翌日、ジャレッドは船を買い付けに行き、実はブライスが借金まみれであることを知る。ジャレッドは高価な船を諦め、ダイビングで宝探しを続ける。サムとブライスとアマンダも海へ潜り、それぞれにめぼしい物を探す。しかし、コカインを諦めていなかったアマンダは、勝手に飛行機の中に入り、身動きが取れなくなる。ジャレッドは彼女を救出し、絶対に飛行機には近づかないよう、厳しく注意する。
発見した品物から、あの場所に埋れている沈没船が、1861年にニューオリンズの仏人貿易商が所有していたゼフィア号であることがわかる。この船には、現在の価格で何億ドルもの宝が積まれていると言われていた。
合法的にゼフィア号の所有権を得るためには、その沈没船がゼフィア号であるという証拠が必要だった。4人は、「ゼフィア号」と明記された物を探すため、再びあの場所へ向かう。3人が潜っている間、見張り役として船に残っていたアマンダは、海上警察に職務質問される。海底のジャレッドたちは、ゼフィア号の一部を引き揚げようとしていたが、それを諦めて船へ戻る。警察官のロイは、ジャレッドやサムの友人で、アマンダが彼らの知り合いだとわかると、船内の捜索を中止してくれる。警察も、この辺りの海で麻薬取引が行われていることを把握しており、警戒を強めていた。
映画『イントゥ・ザ・ブルー』のあらすじ【転】
その夜、4人は島のクラブへ繰り出す。アマンダは、コカイン目当てでオーナーのプリモに近づき、ブライスとプリモが喧嘩になる。ジャレッドは、友人のダニーから「変な奴らがお前のことを嗅ぎ回っているぞ」と警告されており、騒ぎを起こさないようブライスに注意する。
翌日、ジャレッドは自分を尾行しているのがトレジャー・ハンターのベイツ一味であることを知る。ベイツは、以前にジャレッドが発見したボンゼル号を横取りした男だった。このままでは、立派な設備と多くの部下を持つベイツに、ゼフィア号も奪われかねない。焦りを感じたジャレッドは、ブライスの言う通り、海底のコカインを売って資金を調達しようかと思い悩む。しかし、サムに「宝より愛が大事」と説得され、それを思いとどまる。
この状況に苛立っていたアマンダは、ブライスを煽り、2人だけで夜の海へボートを出す。2人は、海底のコカインを持ち帰り、翌日それをプリモに売りにいく。
ジャレッドは、ブライスに呼び出され、海に浮かぶクルーザーへ向かう。船内には、麻薬密売人のレイエス一味に拉致されたブライスとアマンダがいた。レイエスは、自分が手に入れる予定だったコカインを盗み、それを売りつけにきた2人に激怒していた。ジャレッドは、12時間以内に残りのコカインを回収してこなければ、サムも殺すと脅される。しかし、コカインの総量は800キロにもなるため、回収するには設備の整った船が必要だ。話を聞いたレイエスは、ジャレッドの要求通り、3万ドルを渡してくれる。
ジャレッドは、勝手なことをしたブライスとアマンダに激怒していた。それでも、サムを守るためには、コカインを回収するしかない。しかし、サムはその事情を知らず、ジャレッドに別れを告げる。
ジャレッドたちは、設備の整った船で沖へ出て、夜の海に潜る。その時、ジャレッドは「ゼフィア号」のロゴが入った鐘を発見し、それも一緒に回収しようとする。しかし、コカインと鐘を引き揚げる前に、アマンダがサメに襲われてしまい、引き揚げ作業は失敗する。
映画『イントゥ・ザ・ブルー』の結末・ラスト(ネタバレ)
アマンダはすぐに病院へ搬送されたが、助からなかった。サムも病院に駆けつけ、アマンダの死を悼む。しかし、ブライスはまだ宝を諦めておらず、サムを呆れさせる。
車で移動していた3人は、プリモに襲われる。ジャレッドは、後ほど2人と合流することにして、プリモに事情を説明しにいく。これ以上、自力ではどうすることもできないと考えたサムは、警察官のロイに助けを求めにいく。
ジャレッドは、海底で拾ったゼフィア号の宝をレイエスに渡すつもりだった。プリモは、レイエスの判断を仰ぐため、ジャレッドを連れてクルーザーへ入る。ところが、船内にいたレイエス一味は皆殺しにされており、プリモも殺されてしまう。彼らを始末したのは、ベイツだった。ジャレッドもベイツに捕まってしまうが、海へ飛び込んで難を逃れる。
レイエスとベイツは相棒だったが、海に沈んだコカインが見つかったことを知ったベイツが、それを独り占めするためにレイエス一味を始末していた。そして、この情報をベイツに流したのは、サムから事情を聞いたロイだった。サムはベイツに拉致され、彼女の携帯に電話をしたジャレッドは、飛行機が沈んでいる場所の座標を教えるよう脅迫される。
ジャレッドはブライスと合流し、サムを救出するための作戦を練る。まずジャレッドは、ベイツの船で彼と会い、ゼフィア号の権利とサムを交換してくれないか交渉する。しかし、ベイツがその話を信じなかったため、飛行機のある場所までベイツを案内する。そこでジャレッドが海に飛び込んだので、ベイツたちも後を追って海に潜る。
船内に監禁されていたサムは、自力で手錠を切り、ベイツの部下と戦う。ダニーは魚売りを装ってベイツの船に近づき、ベイツの部下を始末する。
海底の機内では、ブライスが待機しており、ベイツ一味と戦う。ジャレッドもそれに加わり、2人は連係プレイでベイツ一味を始末していく。海上では、ダニーが小型ボートで待機しており、怪我をしたブライスは先にボートへ避難する。ジャレッドは、ギリギリの攻防で飛行機ごとベイツを爆破することに成功し、海面へ浮上する。格闘の末、ベイツの部下を倒したサムは、海に飛び込んでジャレッドの無事を確認する。
それから6週間後。ジャレッドとサムとブライスは、ダニーのオンボロ船で、ゼフィア号の一部を引き揚げようと苦戦していた。そして、ついにゼフィア号の船底に隠された金の延べ棒を発見する。60億ドル相当の金の延べ棒の束を見て、一同は歓喜の声を上げるのだった。
映画『イントゥ・ザ・ブルー』の感想・評価・レビュー
海を舞台にした宝探しの物語。ポール・ウォーカーとジェシカ・アルバが眩しいほどの太陽と青く透き通った美しい海を舞台に海底調査やその中にある宝探しといった映画だからこそ知れる世界を丁寧に描いています。
宝探しをするアクションアドベンチャー作品は数多くありますが、海を舞台にした作品は珍しいですよね。あまり見た事がないからこそ、初めて知る海底調査の裏側や、「お宝」と呼ばれるものを見つける瞬間など、ものすごくハラハラドキドキさせてくれる展開でとても楽しかったです。(女性 30代)
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