映画『少林少女』の概要:中国での少林拳の修行を終えて帰国した少女。しかし、祖父の道場は廃墟と化していた。少林拳を広めるために入ったラクロス部で、少女は少林拳の心意気を学ぶ。そして、仲間を救うために最後の戦いに向かう。
映画『少林少女』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:アクション、青春
監督:本広克行
キャスト:柴咲コウ、仲村トオル、キティ・チャン、ティン・カイマン etc
映画『少林少女』の登場人物(キャスト)
- 桜沢凛(柴咲コウ)
- 少林拳を学ぶ少女。祖父が道場を開いており、中国に修行にいっていた。帰国後、ミンミンに誘われてラクロス部に入部する。そこで、少林拳の心意気を学ぶ。ものすごいパワーを持っている。
- ミンミン(キティ・チャン)
- 国際星館大学の学生で、ラクロス部に所属する少女。岩井のお店でアルバイトをしている。凛をラクロス部に誘い、自らも少林拳を学ぶ。拙い日本語を使うが、みんなから可愛がられる存在。
- 岩井拳児(江口洋介)
- 凛の祖父の元門下生。過去に大葉にやられ、戦ってしまった自分を自分で破門した過去を持つ。少林拳は、戦うためのものではないということを凛に強く訴える。ラクロス部のコーチに就任し、的確に指導する。
- 大葉雄一郎(仲村トオル)
- 国際星館大学の学長。武道の達人。スポーツで優秀な学生を集め、裏金を貰って機動隊へと売り飛ばしている。高いポテンシャルを持った凛のことを、ずっと待っていた。
- 田村龍司(岡村隆史)
- 国際星館大学の教務課で働き、ラクロス部の監督をしている。新しいコーチとして、岩井を連れてくる。実は大葉の手下で、武道の実力者であるという裏の顔を持っている。
映画『少林少女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『少林少女』のあらすじ【起】
中国にある少林拳武術学校。そこで三千日の修行を終えた桜沢凛は、母国の日本へと帰国する。まず彼女が向かったのは、今は亡き祖父の道場。しかし、そこには過去の面影はなく、廃墟同然になってしまっていた。
凛は近所の人を周り、道場について尋ねる。久しぶりに凛に会った近所の人達は、驚きの表情を浮かべて再会を懐かしむ。凛はそこで、道場はしばらく前になくなってからはそれっきりだという情報しか得られないでいた。
国際星館大学で会議が開かれている。学長の大葉は、これからのスポーツは美しさが一番だと全員の前で話をしている。
凛は、かつて祖父の門下生だった岩井のやっている中華料理店を訪れる。そこで道場について尋ねる凛だが、岩井は少林拳など何の役にも立たないと言うだけだった。その言葉に、凛はショックを受ける。
凛が道場で夜を明かす。朝になり、中華料理屋でアルバイトしていたミンミンという女子大生が凛を尋ねてくる。ミンミンはそこで、何かの拳法の型を披露する。それを見た凛はミンミンに、少林拳をやろうと誘う。ミンミンは、ラクロス部に入ってくれるならOKだと返事をする。
映画『少林少女』のあらすじ【承】
凛はミンミンに誘われて、星館大学のラクロス部に入部することになる。凛はそこで、みんなも少林拳をやろうと他の部員に話す。しかし、他の部員は凛をからかうだけだった。
スポーツに秀でた人間を集める国際星館大学。大葉は、裏金を貰って優秀な学生を機動隊に売り飛ばしていた。
星館大学の教務課で働き、ラクロス部の監督である田村がグラウンドにやってくる。凛のとんでもないポテンシャルを見た田村は、大学に凛の編入許可を申請しに向かう。
凛がラクロス部に入部すると知った岩井は、ラクロス部のコーチに就任する。顔の良い岩井は、すぐに部員達の人気者になる。凛は、少林拳を止めた岩井を非難する。
ミンミンは、凛に少林拳の教えを請う。なぜ少林拳をやるのかと凛に尋ねるミンミン。凛は、少林拳は自分を守るためのもので、もっとみんなに知って欲しいのだと話す。
岩井は、的確な教え方で部員達に指導する。凛は、それが少林拳の基礎だということに気づく。しかし、凛が少林拳の話をしようとすると、岩井はそれを止める。
映画『少林少女』のあらすじ【転】
岩井のおかげで、ラクロス部の士気も実力をアップしていく。そして試合の日、岩井は圧倒的なパワーを持っている凛をスタメンから外す。
試合はハーフタイムになって同点。星館大学は善戦する。怪我したメンバーの代わりに出たいと言う凛。岩井は足手まといになると言うが、凛はそれを押し切って出場する。
圧倒的なパワーを披露する凛だが、個人プレーに走り、とんでもないところにシュートを撃ってしまう。結局試合に敗戦してしまった凛達。試合後、他の部員達から凛への不満が爆発する。岩井は凛に、個人でやる少林拳には何の意味もないと言う。少林拳を教えているのは岩井の方だと凛は反抗するが、自分が教えているのは少林拳の心で、型ではないと凛に答える。
しばらくラクロス部から離れることにした凛。その間、チームワークという言葉の意味を探すために、少年サッカーの練習に参加する。
ラクロス部を離れた凛のもとに、ミンミンが少林拳をしにやってくる。いつの間にか、ラクロス部の部員達みんなが少林拳をするために凛を訪れるようになる。そして、凛は再びラクロス部へと復帰する。
映画『少林少女』の結末・ラスト(ネタバレ)
少林拳の心と、チームワークを理解した凛。岩井は、凛の祖父が凛を修行に行かせたのは、少林拳の心を学ばせるためだったと語る。そして岩井は凛に、決して戦うなと告げる。
岩井が道場で誰かを待っている。そこにやってきたのは大葉だった。武道の達人でもあった大葉は、凛の祖父の道場に道場破りにやってきた過去があった。そのとき岩井は大葉と戦って敗れ、自らを破門する。大葉はそこで凛の存在を知り、長い間凛が帰ってくるのを待っていたのだ。
岩井は決して手を出そうとしない。少林拳は戦うためのものではないという思いがあったからだ。結局、岩井は大葉にやられてしまう。そして大葉は、ミンミンを誘拐する。
岩井に自分の決意を話し、ミンミンを救いにいくことを決める凛。岩井も、凛の決意を信じる。
大学へと向かった凛。様々な刺客が待ち構える中、そこに現れたのは田村だった。田村は大葉の手下で、武道の実力者だったのだ。
苦戦しながらも田村を倒した凛。いよいよ大葉のもとへと向かう。闇の力を司る大葉は強敵で、凛は苦戦する。しかし凛は、大葉の闇の力を抱きしめることでそれを受け入れる。大葉は涙を流す。凛は大葉に、少林拳をやろうと手を差し伸べる。大葉は、それを受け入れるのだった。
戦いを終えた凛は、ラクロス部の試合会場へと姿を現す。それを迎えた部員達と岩井。凛は、試合で大暴れするのだった。
映画『少林少女』の感想・評価・レビュー
2008年の公開された柴崎コウ主演のスポーツコメディ映画。少林サッカーの監督兼主役を務めたチャウシンチーも製作に協力しているとの事で、少林サッカーならではの痛快な作品かと期待してみたのだが、ストーリー性のまとまりが悪く、また前半はこういった映画の醍醐味であるアクションシーンなども含まれてないなど、チャウシンチーの過去作品に比べると物足りない印象。柴崎コウも少林寺拳法の達人というより、頑張って演じている感が出てしまっているのが残念な作品である。一応、このシリーズならではのCG映像は盛り込まれているので、唯一の見所といえば、その辺りだろう。(男性 30代)
子供のころ大好きで何度も見ていた今作。柴咲コウに江口洋介、仲村トオルととにかく豪華なキャストがコメディチックなキャラクターを演じるので違和感が凄かったのですが、それも含めて面白かったです。大人になって改めて見直してみると、こんなに面白くなかったっけ?と思ってしまうほど内容の薄いストーリーに笑いに振り切れていない俳優陣。少林寺拳法ではなくラクロスという関係ないスポーツなど子供の頃の記憶を疑ってしまいました。
子供の頃に観た映画は思い出補正もあると思うので、あまり期待しない方が良いですね。(女性 30代)
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