12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク
スポンサーリンク

映画『くろねこルーシー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『くろねこルーシー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『くろねこルーシー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『くろねこルーシー』の結末までのストーリー
  • 『くろねこルーシー』を見た感想・レビュー
  • 『くろねこルーシー』を見た人におすすめの映画5選

映画『くろねこルーシー』の作品情報

くろねこルーシー

製作年:2012年
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:亀井亨
キャスト:塚地武雅、安めぐみ、大政絢、濱田マリ etc

映画『くろねこルーシー』の登場人物(キャスト)

鴨志田賢(塚地武雅)
リストラに遭い、占い師へと転職した男性。人付き合いも苦手なダメ中年で、妻と子供にすら見限られる。ある日、一匹の黒猫と出会ったことで人生が大きく変わっていく。
鴨志田幸子(安めぐみ)
賢の妻。全く冴えない賢を見かね、彼を家から追い出してしまう。しかし、心の底では賢のことを気にかけている。
鴨志田陽(山本耕史)
賢と幸子の間にできた子供。人付き合いの苦手な賢が自分と目を合わせてくれないことから、自分は父親に嫌われていると思っていた。
鴨志田美紀(京野ことみ)
30年後、陽と結婚した女性。彼女と子供たちが賢と幸子の墓参りをするところから物語が始まる。

映画『くろねこルーシー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『くろねこルーシー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『くろねこルーシー』のあらすじ【起】

その日、鴨志田美紀は二人の子供を連れ、とある場所へと向かっていた。それは、夫である鴨志田陽の両親が眠る墓だった。一年前、陽の母親である幸子が亡くなり、先立っていた夫の賢と共に静かにその地に眠っているのだ。

墓には既に花が供えられており、美紀達の前に誰かが墓参りしたことを示していた。それは、美紀のダメ夫である陽であった。美紀が辺りを見渡すと、案の定陽が隠れるようにして墓の陰に潜り込んでいた。美紀は、敢えてそんな陽に聞こえるように、「お父さんはおじいちゃんのような占い師を目指したけど全然ダメで、仕事もせずに家を飛び出したからおばあちゃん達に会わせる顔がないんだよ」と子供達に言い聞かせる。

子供達にとってのおじいちゃん、つまり陽の祖父は、とても偉大な占い師だったという。なんと、彼は猫と心を通わせることができたというのだ。そして、墓参りを終えた美紀と子供達は、陽を残しその場を去っていく。ようやく墓の陰から顔を出した陽は、改めて両親の墓の前に向き直るのだった。

映画『くろねこルーシー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『くろねこルーシー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『くろねこルーシー』のあらすじ【承】

遡ること30年前、陽はまだ5歳の子供だった。その頃、鴨志田家にとって大事件が起こる。なんと、父親、鴨志田賢がリストラされてしまったのだ。そして、何を思ったか、賢は突然占い師に転職したのである。しかし、元々賢は人付き合いが苦手で奥手な性格。また5歳である、自分の息子とさえも目を合わせられない始末である。

そんな、思ったことを相手に伝えることもできない賢が占い師として成功できるはずもない。そんな頼りない賢を見限って、妻、幸子は賢を家から追い出してしまうのだった。それ以降、賢は安アパートで一人寂しく暮らしていた。彼はボウリング場の片隅で、細々と占い業を続けていたが、どこからどう見ても、賢に占い師のような風格は備わっていない。そのため、客も全く寄り付かないのだった。

一方、賢の横ではガリンシャという占い師がスペースを構えていた。ガリンシャは賢と違い常に自信に満ち溢れた人間で、賢に対して、もっとキャラを作らなければ成功しない、とアドバイスをするのだった。

映画『くろねこルーシー』のあらすじ【転】

売上の伸びない賢を、ボウリングセンターの部長がもっと売上を上げるように、と責め立ててくる。何も良いことがない帰り道、賢は一匹の黒猫と遭遇した。信心深い賢は、黒猫が前を横切らないように、と別の道を通り家へと帰る。しかし、なんとその黒猫は賢のアパートに勝手に侵入してきたのである。賢は飼っている金魚を食べられないように、と慌ててその黒猫を追い出す。

しかし、それから数日後、賢の家の前に二匹の黒猫が捨てられていたのである。本当は関わり合いを持ちたくない賢。しかし、まだか弱いその子猫を、獰猛なカラス達が狙っていた。このままでは子猫が殺されてしまう、と仕方なくその子猫達を救出した賢は、1日だけ、と彼らを家の中に入れてやるのだった。

翌日、賢は黒猫を幸子の元に預けようとするが断られてしまう。だが、ペットショップ勤務の里中に仕事中だけ預かってもらえることになったのだった。しかし、ペットショップの店長はそれを拒否、早速ペットショップに預けるという手も使えなくなってしまった。

映画『くろねこルーシー』の結末・ラスト(ネタバレ)

困った賢は、仕方なく子猫達を自分の仕事場に連れていくことにする。しかし、その時奇跡が起こる。なんと、賢に馬券の当たり番号を当てて欲しいとやってきた客が、たまたまその子猫を見ながら馬券の番号を決めると、見事大当たりを引いてみせたのだ。その話がラジオで取り上げられ、賢の店には客が殺到するようになる。

その頃、子猫達の親であるあの黒猫に、50万円もの懸賞金が懸けられたのだ。あの黒猫は、飼い主、鮫島の元から誘拐されたのである。盗んだ犯人は、鮫島によってリストラされ、彼を恨んだ元部下だった。しかし、その直後鮫島達は黒猫を忘れ、新たに犬を飼い始めてしまう。

黒猫を憐れに思った賢は、子猫と共に3匹を飼う決心を固める。少しずつ変わってきた賢を認め、幸子と陽も賢を家へと迎え入れてくれた。そして、それからも賢の『くろねこ占い』は、大好評を収め続けるのだった。そして、30年後、墓参り中の陽の腕には2匹の黒猫が収まっていた。それは、あの子猫達の子供だったのだ。

映画『くろねこルーシー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画としての面白さはイマイチでしたが、塚地さんのほのぼのとした演技と黒猫の可愛さで、まったりと観れた作品でした。不吉な物として避けていた黒猫が幸運を運んできてくれたことも、猫好きにとっては嬉しい展開です。家族に対しても扶養の責任を持たなかった鴨志田賢が「猫は家族」と変わったのが良かったです。
TV版のほうは途中で飽きてしまい、DVDで4話までしか観ていないのですが、映画版を観て続きを観たくなりました。(女性 40代)


ほのぼのとしたストーリーで、人によっては退屈になってしまうかもしれない。でも、ちょっと息抜きしたいときに、おすすめの作品だと思う。優しくて温かな気持ちになれる。塚地武雅さんの演技が良い味を出しており、なんだか動くだけで可愛らしく見えた。鴨志田賢は不器用な男ではあるが、根は良い人なので憎めないキャラクターだと思う。なんだか自然と応援したくなるような人だった。黒猫達と遊んでいるシーンは、本当に癒される。(女性 30代)


のんびり、ほのぼのとした空気が流れる温かい作品です。全体的に大きな盛り上がりはありませんが、主演の塚地武雅やその妻を演じた安めぐみ、そして人生を変える黒猫など登場するキャラクターが皆柔らかくてほっこりさせてくれる人達なので、自然と作品の世界観も温かみのあるものになっていました。
私自身、占いは全く信じないタイプですがこんな優しくて愛のある占い師さんになら占ってもらいたいなと思ってしまいました。(女性 30代)


家族のすれ違いを、黒猫ルーシーという存在を通して優しく描いた作品だった。突然家にやってきた猫が、無口で不器用な父親と息子の間に少しずつ変化をもたらしていく過程が微笑ましい。大きな事件は起きないが、日常の中にある小さな感情の揺れが丁寧に描かれている。ラストで家族が同じ方向を向いて歩き出す姿に、静かな感動を覚えた。猫好きでなくても心が温かくなる映画だと思う。(20代 男性)


派手さはないが、じんわりと胸に染みる映画だった。離婚後の父と息子の距離感がリアルで、言葉にできない感情がルーシーを介して伝わってくるのが印象的。特に、父親が猫を通して初めて素直な気持ちを見せる場面は切なくも優しい。親子関係は努力しなければ修復できないというメッセージが、押し付けがましくなく伝わってくる。忙しい日常の合間に観たい一本。(30代 女性)


全体的に淡々とした語り口だが、それがこの作品の魅力だと思う。息子の視点で描かれる父親像は頼りなく、少し滑稽ですらあるが、次第にその不器用さに愛情を感じるようになる。黒猫ルーシーは単なるマスコットではなく、家族をつなぐ象徴的な存在として機能している。ラストの穏やかな結末に、人生は劇的に変わらなくても前に進めるのだと感じさせられた。(40代 男性)


正直、大きな盛り上がりを期待すると物足りないかもしれない。しかし、その静けさこそが本作の良さだと思う。父と息子が少しずつ距離を縮めていく様子は現実的で、感情を過剰に表現しない点が好印象だった。猫がいることで会話が生まれ、沈黙が和らいでいく描写がとても自然。家族映画として、穏やかで安心して観られる作品だった。(20代 女性)


猫映画として観始めたが、思った以上に家族の物語だった。父親のダメさや弱さが隠されずに描かれており、完璧ではない大人像に共感した。息子もまた反抗期のような複雑な感情を抱えていて、互いに歩み寄れないもどかしさがリアル。ルーシーは癒しの存在であると同時に、家族が向き合うきっかけを作る重要な役割を果たしていた。(50代 男性)


全編を通して優しい空気に包まれた作品だった。離婚や再出発といった重いテーマを扱いながらも、暗くなりすぎないのはルーシーの存在が大きい。猫の仕草や何気ない日常の描写が、登場人物たちの心情を雄弁に語っている。ラストで家族が新しい形を受け入れる場面は、静かだが確かな希望を感じさせてくれた。(30代 男性)


若い頃に観たら退屈に感じたかもしれないが、今の年齢だからこそ良さが分かる映画だった。家族は簡単に分かり合えないし、やり直すのにも時間がかかる。それでも、同じ空間で生きることで少しずつ変わっていけるというメッセージが心に残った。黒猫ルーシーは、そんな時間の象徴のように感じられた。(60代 女性)

映画『くろねこルーシー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『くろねこルーシー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ねこタクシー

この映画を一言で表すと?

不器用な大人と一匹の猫が紡ぐ、心ほどける再生の物語。

どんな話?

職を失い人生に迷っていた中年男性が、偶然出会った猫と共にタクシー運転手として再出発する。猫を乗せて走るうちに、乗客との交流や小さな出来事を通して、彼自身の心も少しずつ変わっていく。派手な展開はないが、日常の温かさが丁寧に描かれる。

ここがおすすめ!

猫が人と人をつなぐ存在として自然に描かれており、『くろねこルーシー』が好きな人には相性抜群。人生に疲れた大人が、猫との時間を通して前を向いていく姿が優しく心に響く。

レンタネコ

この映画を一言で表すと?

孤独な心に、そっと寄り添う猫たちの癒しの時間。

どんな話?

「猫を貸します」という不思議な商売を営む女性が、さまざまな事情を抱えた人々に猫を届ける。猫と過ごす短い時間が、それぞれの孤独や悲しみを少しだけ和らげていく。静かで淡い日常が連なっていく物語。

ここがおすすめ!

言葉よりも空気感で感情を伝える作風が魅力。猫の存在が人の心を変える点は『くろねこルーシー』と共通しており、穏やかな余韻を大切にしたい人におすすめ。

しあわせのパン

この映画を一言で表すと?

日常の中にある小さな幸せをすくい取る、優しい人間ドラマ。

どんな話?

北海道の湖畔でパン屋を営む夫婦と、そこを訪れる人々の交流を描く。人生の節目や悩みを抱えた客たちが、パンと会話を通して心を整えていく。大きな事件は起こらないが、静かな癒しが広がる物語。

ここがおすすめ!

家族や人との距離感を丁寧に描く点が、『くろねこルーシー』と重なる。観終わった後、日常を少し大切にしたくなるような、穏やかな気持ちになれる作品。

東京家族

この映画を一言で表すと?

すれ違う家族の想いを静かに描いた、現代の家族映画。

どんな話?

地方に住む老夫婦が東京の子どもたちを訪ねることから始まる家族の物語。忙しさの中ですれ違う親子関係が、ある出来事をきっかけに浮き彫りになる。派手な演出はなく、現実的な家族像が描かれる。

ここがおすすめ!

言葉にできない家族の感情を丁寧に描写しており、『くろねこルーシー』の親子関係に共感した人におすすめ。静かながらも深い余韻を残す一本。

しあわせはどこにある

この映画を一言で表すと?

人生に迷った大人が見つける、等身大の幸福論。

どんな話?

仕事も家庭も行き詰まった男性が、「幸せとは何か」を探す旅に出る。世界各地で出会う人々との会話を通して、自分自身の生き方を見つめ直していく。重すぎず、前向きな視点で描かれる物語。

ここがおすすめ!

人生の立て直しをテーマにしながら、説教臭くならない点が魅力。『くろねこルーシー』のように、静かに背中を押してくれる映画を求める人にぴったり。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
ヒューマンドラマ映画

みんなの感想・レビュー