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映画『パーフェクト・プラン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『パーフェクト・プラン』の概要:トム夫妻は安アパートで慎ましやかに暮らしていたが、金銭的に余裕がなく、それぞれ悩みを抱えていた。そんなある日、下の階に住んでいた住人が、麻薬の過剰摂取で亡くなってしまう。トム夫妻がその部屋の後始末をしていると、隠してあった大金を発見する。

映画『パーフェクト・プラン』の作品情報

パーフェクト・プラン

製作年:2013年
上映時間:90分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ
キャスト:ジェームズ・フランコ、ケイト・ハドソン、トム・ウィルキンソン、オマール・シー etc

映画『パーフェクト・プラン』の登場人物(キャスト)

トム・ライト(ジェームズ・フランコ)
造園家としてシカゴで小さな事務所を経営していたが、不況で倒産してしまう。アナと共に一からやり直すため、ロンドンにやって来た。現在は請負労働者として働いている。亡くなった祖母から家を譲り受けるが、資金繰りが難しく、手放さなければいけなくなる。
アナ・ライト(ケイト・ハドソン)
モーニングサイド小学校の教師。数年前に流産している。子供を欲しがっているのだが、なかなか授からないため焦っている。友達のサラの子供の世話を、度々引き受けている。
カーン(オマール・シー)
麻薬の密売人。プライドが高く、自分の誇りを傷つけた者には容赦がない。
ジョン・ホールデン警部補(トム・ウィルキンソン)
ジャックが販売した麻薬のせいで、娘が麻薬漬けとなり亡くなってしまう。
ジャック・ウィトコウスキー(サム・スプルエル)
他の悪党も平気で殺すような残忍な性格。悪徳警官を利用して自分を守らせ、若い女性やシングルマザーを中心に、ドラッグを安価で販売して薬漬けにしている。弟のボビーのことを溺愛している。
ベン・タトル(フランシス・マギー)
トム夫妻が暮らすアパートの、下の階の部屋を借りていた。マーシャル、ジャック、ボビーと共にカーンが所有する麻薬と金を盗むが、仲間を裏切り独り占めにする。その後、麻薬の過剰摂取で部屋の中で遺体となって発見される。

映画『パーフェクト・プラン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パーフェクト・プラン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パーフェクト・プラン』のあらすじ【起】

ベンは仲間と共に、麻薬の密売人(カーン)から金とヘロインを奪う計画を立てた。ベンがヘロインを、ボビーが金を、マーシャルとジャックが援護に回ることになった。ベンは自分が考えた案なのにジャックが取り仕切っていることに納得がいかなかったが、ジャックはベンの意見など聞き入れてはくれなかった。計画は実行されるが、ベンが仲間を裏切り、ボビーを射殺して金を奪って逃走してしまう。ジャックは弟のボビーが亡くなったことを嘆いた。

アナは不妊という悩みを抱えていた。体外受精をするための費用もなく、友人のサラの赤ちゃんの世話をして気を紛らわせていた。一方、アナの夫のトムは、ローンを組んでまで修理していた中古の家を、手放さなければいけなくなったことをアナに打ち明けられずにいた。資金繰りが上手くいかなかったのだ。

アナはトムの様子から、家を手放さなければいけなくなったことに気づく。帰国することを勧めるが、トムは現在暮らしている土地でアナと新しい家族を作ることを望んでおり、アナの提案を拒んだ。アナはトムの気持ちを尊重し、強く言うことはなかった。2人がベッドに入ろうとしていると、階下のテレビの音が気になった。トムは下に住むベンに声を掛けに行くが、応答がなかった。玄関のドアを開けると、ベンの腐乱死体があった。

警察が遺体を運んだ後、トム達がベンの部屋を掃除することになった。その時、トムは天井に隠されている22万ポンドの大金を発見する。ベンが障害者の認定を受けていたため、2人は事故の和解金ではないかと考えた。警察に通報するのが一番だと分かっていたが、トムはとりあえず金を自宅に隠すことにした。そこに、ジョン・ホールデン警部補が訪ねてくる。ジョンは2人に、いつからベンにアパートを貸したのか尋ねた。アナ達は金のことを気にしながらも、家賃の足しにするために3カ月前に貸したことを正直に話した。他にも不審な点はなかったか尋ねられるが、アナ達は何も分からないと答えた。2人は最後まで金のことを打ち明けなかった。

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映画『パーフェクト・プラン』のあらすじ【承】

アナはジョンに金のことを打ち明けようとするが、トムがそれを嫌がった。トムは盗んだ金を、アナとの生活費に充てようとしていた。しかし、ベンが隠していた金が何のお金か分からず、犯罪に巻き込まれる可能性も高かった。2人は話し合った結果、2週間だけ待って、誰も金を探しに来なければ、金を使うことを決める。

ジョンは娘が殺された事件に関係があるのではないかと思い、密かにボビーの事件を調査していた。そのことが警視にバレてしまい怒られてしまうが、ジョンはクビを覚悟しており、調査を止めることはなかった。そして、密かに同僚に頼み、対応がおかしかったトム夫妻の銀行口座や税金について調査してもらった。

トムはベンの金を取りに来る者がいないか探りを入れるため、ベンの荷物を送りたいと言って近親者はいないかジョンに尋ねた。そして、ベンの死因についても確認した。ジョンは近親者が誰も名乗りを上げて来なかったことと、ベンがヘロインの過剰摂取で亡くなったことを伝えた。トムはベンに関係のある人物がいないことを知り、密かに歓喜した。実はアパートの退去勧告を受けていたのだ。ベンは電話を切ると、銀行に向かった。

トムは金を使ったことをアナに打ち明けた。アナもトムと一緒に金を隠したため、怒ることはできなかった。2人はこれから金をどうするか話し合った。その結果、普段は現金を使い、友人で仕事を斡旋してくれているマイクに支払い明細を貰って、金の出所の証明に使うことにした。そして、他の人から怪しまれないようにするため豪遊することはせず、ローンの支払いやカードの支払いに盗んだお金を使うことを決める。その後、アナは密かに病院に電話を掛け、体外受精の相談を行った。

映画『パーフェクト・プラン』のあらすじ【転】

ジャックとマーシャルはベンの家の中を確認して、既に亡くなっていることを知る。苛々しながら家の中を捜索しているとき、天井についた小さな傷後を発見する。ジャックが天井裏を確認すると、ヘロインが隠されていた。しかし、一緒に盗んだはずの現金が見つからなかった。2人が金について考えを巡らせていると、誰かが家に近づいてくる気配がした。

トムが帰宅すると玄関のドアが開いていた。恐る恐る中に近づいて行くと、金が隠されていた天井が少しずれていることに気づく。そのことに驚いていると、ジョンが待ち構えていた。トムは誰かが通報してジョンが駆けつけたのだと思ったが、それをジョン自身に否定される。ジョンはトム夫妻がローンやカードの返済を行っていることを知り、金の出所を聞きに来て荒らされたベンの部屋を発見したのだ。トムは驚くが、予め用意していた嘘を話し、金を盗んだことは言わなかった。

トムは仕事の連絡を受け客に会いに行くが、どうも様子がおかしかった。その客は、ベン達にヘロインを盗まれたカーンだった。カーンはトムにジャックの居場所を尋ねるが、トムは答えられず、ただただ戸惑うばかりだった。その後、トムはジョンに連絡を取り、助けを求めた。

トムが家に帰ると、ジャックが待ち構えており襲撃される。金の在処を聞かれるが、トムは答えなかった。必死に反撃するが負けてしまい、意識を失ってしまう。トムが目を覚ますと、両手が縛られていた。トムは指を折られて拷問されるが、金のことは決して言わなかった。そこに、アナが帰って来てしまう。トムは警察が来るまで時間を稼ぐよう、小声でアナに伝えた。しかし、アナがジャックに乱暴されそうになってしまう。トムは声を上げ、ベンの部屋の窓枠に金が隠されているとジャックに伝えた。

映画『パーフェクト・プラン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョンが訪ねて来たため、アナ達は無事に救出される。アナ達は隠していた金をジョンに渡し、残りを使ってしまったことを打ち明けた。ジョンはジャックの悪党ぶりを話し、金を全額用意しなければ殺されると伝えた。ジャックは他の悪党も平気で殺すような人物だった。そして、悪徳警官を利用して自分を守らせ、若い女性やシングルマザーを中心に、ドラッグを安価で販売して薬漬けにするような卑劣な男だった。ジョンは生き残るために、ある提案を2人にした。2人が囮になってジャックを誘き寄せるのだ。本部に伝えればジャックに伝わってしまうため、その作戦は非公式で行わなければならなかった。

ジャックから呼び出しを受け、トムは金を持って行くことになった。ジョンが金を入れた鞄に発信器をつけ、2人を送り出した。アナ達は殺されることを恐れ、不安な気持ちを抱えていた。すると、トムはアナを連れて、カーンに会いに行った。カーンにジャックを始末してもらおうとしたのだ。トム達は約束の場所を訪れた。だが、ジャックの手下である制服警官がジョンに気づき発砲して来たため、急いで逃げることになった。その様子を見て、カーンはトムが裏切ったと思い、腹を立てていた。

トム達は何とか逃げ切るが、ジョンが死んだと思い、失意の中にいた。だが、ジョンは防弾チョッキを着ており、無事だった。そのことを知らないトムは、アナを改装中の家に連れて来ていた。アナは妊娠のことしか頭になかったことを、トムは改装のことしか頭になかったことを謝罪し合った。

ジャックがサラ親子を人質に取り、トムに電話を掛けてきた。トムは発砲事件のせいで警察に捜索されていて身動きが取れないと嘘を吐き、改装中の家へとジャックを招いた。そして、ジャックを迎え撃つために、急いで家を改造した。さらに、カーンにもジャックが来るとメールを送っておいた。病院にいたジョンは発信機に動きがあったのを確認し、病室から抜け出した。

ジャックとマーシャルがサラ親子を人質に取ったまま改装中の家にやって来た。サラはお金を燃やすと脅し、サラ親子を解放させた。そして、お金を使ってジャックを誘導し、落とし穴の上に導いた。ジャックは落とし穴の下にあった棘に刺さり、身動きが取れなくなる。そのまま、後から来たカーンに射殺される。マーシャルはトムに足を釘打ち機で撃たれたため、風呂場で手当てをしていた。敵の気配を感じて銃を構えるが、カーンに撃たれる。トムがカーンと戦っていると、生きていたマーシャルが現れ、カーンを射殺した。そのままトムを襲撃しようとしたため、アナがマーシャルと戦うが、反撃され殺されそうになる。そこにジョンが現れ、マーシャルを射殺した。

改装中の家はマーシャルが吸っていた煙草の火が引火し、全焼してしまう。今回の事件は、ドラッグの売人の縄張り争いが元凶だとニュースで報道された。トムは入院しており、アナと共にその報道をテレビで見ていた。すると、そこにジョンがやって来て、焼け跡から発見されたお金を置いていった。

その後、アナ達はアパートを引っ越すことにした。車の中で、アナは妊娠したことをトムに伝えた。

映画『パーフェクト・プラン』の感想・評価・レビュー

ふとした事から、トムとアナが何かの大金を見つけ、その金を巡って、麻薬組織に狙われるという物語。大きな事件にまで発展していってしまうのだが、そもそも自分達のものじゃないお金を家賃の足しにしようなどという考えから始まるものなので、自業自得といえば自業自得なのではないだろうか。実際にあのような大金を自分が手に入れる事が出来るかもしれないとなったら、本作品の主人公のような行動をとるのかと考えるとやはり揺らいでしまうものはあるのだろう。(男性 30代)


ふとした出来心から犯罪に巻き込まれるシンプルなストーリー。このストーリーに似たような話はいくらでもあるといっていいだろう。そういった意味で鮮度はまるで感じないが、それでも、なかなかよくできた小品だと思う。まず主人公夫婦に嫌みが少なく善良で好感が持ちやすい点で視聴が随分と楽。とてもパーフェクトな計画とは呼べず、行き当たりばったりのネコババ物語ではあるが、ラスト周りを観てみるとこれは神様の思し召しみたいな意味でのパーフェクト・プランなのかと。(男性 30代)

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