映画『アンタッチャブルズ』の概要:財務捜査課の刑事であるウスマヌは、闇賭博場に出入りしているバルブリスという男を追っていた。そんな時に、闇賭博場に出入りしていた女性の遺体が発見される。ウスマヌは担当刑事のフランソワに付き纏い、事件の捜査に加わることにした。
映画『アンタッチャブルズ』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:アクション、コメディ、ミステリー
監督:ダヴィド・シャロン
キャスト:オマール・シー、ロラン・ラフィット、サブリナ・ウアザニ、リオネル・アベランスキ etc
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映画『アンタッチャブルズ』の登場人物(キャスト)
- ウスマヌ・ディアキテ(オマール・シー)
- ボビニー署・財務捜査課の刑事。妻が出て行ってしまったため、息子のイヴと2人暮らし。破天荒な性格で、犯人を逮捕するために規律や規則を破ることが度々ある。闇賭博場に出入りしている元国会議員のバルブリスを半年以上追い続けている。
- フランソワ・モンジュ(ローラン・ラフィット)
- 警視庁・殺人課の刑事。出世のことしか頭になく、上司に媚びを売ってポイントを稼いでいる。女好き。
- シャリニ(アンドレ・マルコン)
- 仏経連の会長。妻のエポニーヌの遺体が発見される。カルディネに絶大な信頼を置いている。
- ダニエル・カルディネ(リオネル・アベランスキ)
- 仏経連の事務局長。エポニーヌと愛人関係にあった。裏で労働組合と繋がっている。
- ジョヴァンニ(ユセフ・ハジディ)
- 本名ナビル。シャリニの妻であるエポニーヌのお抱え運転手。子供の頃ウスマヌのことを苛めていた。
映画『アンタッチャブルズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アンタッチャブルズ』のあらすじ【起】
パリ郊外ボビニー市。ボビニー署の財務捜査課のウスマヌ刑事は、賭場を張り込みバルブリスを見つけるが、パトロールに来た警官に邪魔をされ逃げられてしまう。次の日、同僚達にバルブリスが市内に潜伏していたことを伝えるが、上司からバルブリスを追っている途中で事故を起こした件で叱られ、話を切り上げられてしまう。
ボビニー市内で遺体が見つかり、警視庁の捜査課に派遣要請が来た。捜査課の刑事であるフランソワは、上司のモルランの命令で現場に行くことになった。フランソワは滅多に現場に顔を出さないため、他の刑事達は驚きの声を上げた。通報したのは、遺体発見者の少年達から助けを求められたウスマヌだった。遺体の女性はエポニーヌ・シャリニで、仏経連の会長夫人だった。エポニーヌの夫のシャリニは、スト問題で連日テレビを賑わしていた。ウスマヌは2カ月前から追っている闇賭博場の客であることを話すが、フランソワは信じてくれなかった。ウスマヌは今回の事件はバルブリスに繋がっていると確信していたため、上司にフランソワが合同捜査を提案してきたと嘘を吐き、自分も捜査を行うことにした。
ウスマヌはフランソワに闇賭博の胴元のロマ人、ファン・ゴッホの写真を見せた。そしてその後に、エポニーヌが写っている写真を見せ、賭場の客であることを証明した。さらに、バルブリスも客であることを伝えると、フランソワは驚愕した。バルブリスは元国会議員で、チリに逃亡中のはずだった。ウスマヌは手を組もうと申し出るが、フランソワは嫌がりウスマヌを追い返そうとした。しかし、ウスマヌはそんなことでめげる男ではなかった。フランソワの制止を無視して、シャリニがいるクラブに勝手に入っていった。
ウスマヌはフランソワの忠告を無視して、シャリニにエポニーヌが賭場の客であったことを話してしまう。フランソワは何とか場を取り持ちながら、エポニーヌを担当する運転手の連絡先を聞き出した。クラブを後にすると、フランソワはウスマヌに怒りをぶつけ、組む気はないと伝えた。しかし、モルランから連絡が入り、ウスマヌと合同捜査を行うよう命令される。フランソワは上司の機嫌を損なわないために、仕方なくウスマヌと組んで捜査を行うことにした。
映画『アンタッチャブルズ』のあらすじ【承】
ウスマヌ達は運転手のジョヴァンニの家を訪ねるが、留守だった。ウスマヌはフランソワの制止を無視して管理人に鍵を開けさせ、中を捜索した。部屋の中にあった写真を見て、ウスマヌは驚きの声を上げた。ジョヴァンニはウスマヌの知り合いのナビルだった。ウスマヌはナビルの実家を知っていたので、フランソワを案内した。
ナビルの家に行くが、母がいるだけで本人は不在だった。ウスマヌ達はナビルの母のもてなしを受けながら、ナビルの行方について尋ねた。しかし、知らないと言われてしまう。フランソワが手を洗うために席を立ったとき、クローゼットのドアが微かに動いたのが見えた。近くによって確認しようとすると、中からナビルが現れ、フランソワの頭にクローゼットのドアが当たってしまう。ナビルの母は玄関の前に立ち塞がり、息子が逃げる時間を稼いだ。フランソワは立ち上がるとナビルの母を投げ飛ばし、「俺のものだ」と叫びながらナビルを追いかけた。ウスマヌは先回りをすると、ナビルを逮捕した。
ウスマヌ達はナビルを尋問した。殺人容疑がかかっていると言うと、エポニーヌは賭場に行き、人と会っていたことを証言した。フランソワはゴッホの家の家宅捜索を行おうとするが、ウスマヌ達財務捜査課の捜査員達に止められる。ゴッホが賭場を開くとタレ込みがあり、バルブリスを逮捕するチャンスだったのだ。ウスマヌは殺人事件、逃亡犯の確保、闇賭博の摘発、3つの事件を一度に解決できると訴え、家宅捜索を待ってもらった。
ウスマヌの携帯に、息子のイヴが麻薬の売人と一緒にいると連絡が入る。ウスマヌの妻は家を出て行ってしまったので、イヴを迎えに行くことはできなかった。フランソワは仕方なくウスマヌと共にイヴを迎えに行った。イヴを連れたまま張り込み現場に向かい、賭場を見張った。ウスマヌがホームレスに扮して張り込みを行っていたのだが、ホームレスを保護する緊急救助隊がやって来てしまう。ついて行くことを拒むと怪しまれるため、ウスマヌは仕方なく救助隊に保護されることになった。だが、そのことをフランソワから皮肉られたため、ウスマヌは「書類作りばかりやっていた公務員」と言い返した。腹を立てたフランソワは1人で賭場に踏み込んでしまう。
ウスマヌ達も現場に踏み込み、ゴッホや賭場に来ていた客達を逮捕する。フランソワはゴッホを尋問し、証拠があると言ってエポニーヌ殺人の件を認めさせさせようとした。だが、ゴッホはフランソワの嘘に気づいており、殺人には関与していないと否定した。そして、ウスマヌの質問に答え、エポニーヌが仏経連の事務局長であるカルディネと1度だけ賭場に来たこと、カルディネはエポニーヌに博打を止めさせようとして口論していたこと、事件の夜に10万ユーロを払ってもらう予定だったことを話した。
映画『アンタッチャブルズ』のあらすじ【転】
フランソワはウスマヌの家に泊まることになった。イヴが戦争ゲームをしていたため、銃の撃ち方を教えてあげた。そして、陣形を見て「相棒は独りにするな」と教えた。2人ではしゃいでいると、ウスマヌから早く寝るよう怒鳴られてしまう。フランソワはイヴを寝かしつけると、威圧的になるなとウスマヌに忠告した。フランソワの父も威圧的な人で、その嫌な部分がウスマヌにとよく似ていたのだ。
エポニーヌの貯金が1年前から凍結していたことが判明する。ウスマヌは家宅捜索を勧めるが、フランソワはシャリニに令状を持って行くことに尻込みをしていた。そこに、モルランが現れる。ウスマヌはモルランに、シャリニに会いに行く予定だと報告した。フランソワは否定することができず、ウスマヌと共に会社にいるシャリニに会いに行った。
ウスマヌは受付とフランソワの制止を無視して、会議室に乗り込んだ。場を荒らし、シャリニとカルディネに話を聞いてもらうことに成功する。だが、カルディネがエポニーヌと共に出かけていたことはシャリニも知っていた。賭場に通う妻を見張らせていたのだ。しかも、事件当日はカルディネにアリバイがあった。フランソワはそこで帰ろうとするが、ウスマヌはエポニーヌの口座が凍結されていたことを話し、博打代の出所を質問した。すると、シャリニは激しく激高し、フランソワに大目玉を食らわせてやると怒鳴りつけた。
フランソワは自分の経歴に傷がつくことを恐れ、捜査どころではなかった。その傍で、ウスマヌはカルディネから盗んだ手帳を見ていた。それによると、カルディネは事件の夜“鳥かご”と呼ばれる、下着姿の女性が働く店にいたことが判明する。ウスマヌとフランソワは同僚のヤスミンと共に、その店に潜入した。すると、カルディネが現れ、労働組合のリーダーであるラガシュと落ち合いロッカーの鍵を渡していた。ヤスミンはラガシュと接触し、カルディネが渡した鍵を盗み出した。フランソワ達がロッカーにあったバックを盗みだしている間に、ウスマヌはカルディネを尾行して屋敷の中に侵入していた。フランソワはウスマヌを止めようとするが、ウスマヌはそれを無視して机の捜索をし続けた。机にあった手帳には、金の取引が記されていた。ストを金で解決しようとしている、裏金の証拠だった。だが、カルディネがそこに現れ、住居侵入と窃盗の罪で逆に訴えると言われてしまう。ウスマヌ達の行動は全て監視カメラで録画されていた。不当な捜査で得た証拠は使えないため、ウスマヌ達は反論することができなかった。フランソワは自分の経歴に傷をつける気かと激しく激高し、ウスマヌを非難した。
フランソワはモルランからカルディネの件を問い詰められ、自分は止めようとしたと訴えた。モルランは、警視庁は関与しておらず、ボビニー署の監督不行届として上に報告した。それにより、ウスマヌは免職になってしまう。
映画『アンタッチャブルズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
イヴは落ち込んだ父を心配し、どんな事件だったのか質問した。ウスマヌは買い物をしながら、面白おかしく事件のあらましを説明した。2人が買い物を終えて店を出ると、ナビルの母親が高額な買い物をして、運転手に荷物を運ばせているのが見えた。その後、イヴはフランソワの元に行き、父親がナビル親子が暮らす団地のアパートに行ったことを伝えた。そして、「相棒は独りにするな」と言うのは嘘だったのかと非難して立ち去った。
ウスマヌが団地の不良達に絡まれて戦っていると、フランソワが現れ助けられる。ウスマヌ達はナビルを捕まえると、ゴッホが殺しに来るぞと脅した。ナビルは10万ユーロの出所が仏経連で、エポニーヌはカルディネと愛人関係だったと証言した。ナビルは車の中に置いてあった10万ユーロを盗んでいた。話を聞いたウスマヌ達は、シャリニが殺害を命じたのだろうと予想をつけ、ナビルに協力をさせることにした。
ナビルはシャリニを呼び出すがそこに現れたのはカルディネだけで、脅してきたナビルを殴って怒り始めた。犯人はカルディネで、シャリニやマスコミに裏金や賭場の件をばらすと脅したエポニーヌを殺害したのだ。カルディネはナビルを連れ去ろうとして、服に盗聴器がつけられていることに気づく。カルディネが逃げたため、ウスマヌ達は後を追いかけた。ウスマヌはフランソワを庇って、カルディネに腹を撃たれてしまう。カルディネは道路の真ん中に立っていたため、車に撥ねられた。フランソワはウスマヌの手を握り締めながら、必死に呼びかけた。
モルランは更なる混乱を避けるため、ある人物からカルディネの手帳を揉み消すよう頼まれていた。フランソワに明け渡すよう命令するが、既に予審判事に渡したと言われる。例え証拠として使えなくても、ウスマヌが唱える“大物悪者説”を証明するためだった。そして、フランソワは上司に媚びを売るのを止め、試験を受けて自力で出世することを決めていた。
ナビルは10万ユーロを青少年センターに寄付していた。フランソワはバルブリスの最新情報をウスマヌに渡した。それによると、バルブリスはフランスにおり、公然の秘密となっていた。ウスマヌは車に乗り込むと、新しい配属先がパリであることをフランソワに伝えた。
映画『アンタッチャブルズ』の感想・評価・レビュー
よくあるキャリアの警察官と所轄の一警察官がいやいやバディを組んで衝突しながら事件を解決していくストーリー。「踊る」シリーズの室井さんと青島に似ているような気がするが、室井さんと違って、経歴とコネを大事にして、プレイボーイでよくしゃべるキャリア。
捜査の方法は強引すぎるところがあるので、あまり納得できないが、ハートウォーミングなところは押さえてある一面もあった。きれいなパリと治安がいいとは言えないボビニーの格差が、フランスの知られざる部分を見られたと感じ、リアルな一面もある映画だと感じた。(女性 30代)
こういうバディもの大好きです。しかも刑事のでこぼこコンビでコメディと来たら見るしかありません。
ストーリーはよくある正反対の2人が仕方なくバディを組んだら「最強のふたり」になるやつ。主演のオマール・シーがすごくかっこいいです。そしてかなり笑わせてくれます。フランス映画の笑いってちょっと下品だったり、合わないなって思うことも少なくないのですが、この作品の笑いはすごく好きです。単純に笑って楽しめる作品でした。(女性 30代)
オマール・シーとローラン・ラフィットのコンビネーションが最高で、何度も声を出して笑っていました。フランス映画ですが、非常に親しみやすいです。日本の人気ドラマ『あぶない刑事』のような二人の掛け合い、テンポの小気味良さを感じました。さらに、パリ郊外の街並みや治安の悪さがリアルに描写されています。フランスに根強く蔓延る差別問題をもジョークっぽく描いており、普段知ることのできないフランスを垣間見ることができました。(女性 30代)
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