映画『フェア・ゲーム(1995)』の概要:ある民事訴訟が原因でKGBの残党から命を狙われることになった女弁護士と、彼女を守る刑事の戦いを描いたアクション巨編。監督はアンドリュー・サイプス。スーパーモデルのシンディ・クロフォードがセクシーな女弁護士役を演じている。
映画『フェア・ゲーム』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:アンドリュー・サイプス
キャスト:ウィリアム・ボールドウィン、シンディ・クロフォード、スティーヴン・バーコフ、クリストファー・マクドナルド etc
映画『フェア・ゲーム』の登場人物(キャスト)
- マックス・カークパトリック(ウィリアム・ボールドウィン)
- マイアミ署の殺人課の刑事。ガールフレンドから家を追い出される情けない一面もあるが、敵の暗殺集団から「凄腕」と呼ばれるほど刑事としての能力は高い。仲間が次々に殺されていく中、1人でケイトを暗殺集団から守り抜く。
- ケイト・マックイーン(シンディ・クロフォード)
- 民事専門の弁護士。担当した訴訟が思いもかけぬ巨大犯罪に関係していたために、元KGBの暗殺集団から命を狙われる。護衛に着いたマックスとは最初、反りが合わなかったが、命を懸けて自分を守ってくれるマックスにいつしか惹かれていく。
- イリア・カザク(スティーヴン・バーコフ)
- KGBがキューバに派遣していた特殊部隊の残党で、ハイテク機器やハッキング技術を駆使し、ケイトの命を狙う暗殺集団のリーダー。その狙いは、西側諸国の銀行のシステムに侵入し、金を強奪することだった。
- メイヤーソン副署長(クリストファー・マクドナルド)
- マックスの上司。短気な性格で、マックスとの通信中の不用意な発言がカザクたちに傍受され、マックスを窮地に追い込んでしまう。
- エミリオ・ファントレナ(ミゲル・サンドバル)
- カザクの仲間で、銀行システムのハッキング技術に長けている。妻との離婚訴訟問題で、犯罪の秘密基地にしていた貨物船に司法の手が及びそうになると、それが原因でカザクと口論になり、射殺される。
- ジョディ・カークパトリック(ヨハン・カルロ)
- マックスの従姉妹で鑑識課員。すぐれた分析力で、暗殺集団から追われるマックスとケイトに情報を送り、支援するが、通信記録からカザクに所在を知られ、殺される。
映画『フェア・ゲーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フェア・ゲーム』のあらすじ【起】
マイアミの街をジョギングしていた弁護士のケイトは、何者かに銃で狙撃される。銃弾はケイトからそれて、ケイトは左腕に軽傷を負うが、命に別状はなかった。犯人はそのまま車で逃走した。
マイアミ署では、殺人課の刑事・マックスが、別れたガールフレンドのリタに職場に押しかけられ、早く自分の荷物を家から運び出せと迫られていた。
そのとき、殺人課に連行されていた犯人が、一緒にいた保釈保証人の銃を奪って発砲、保証人に銃を突き付けて逃亡を図ろうとした。マックスは「恋人との会話を邪魔するな」と、緊迫した現場にありえない冗談を言いながら犯人に近づき、隙を見て犯人を殴り倒すと、銃を奪い取った。
メイヤーソン副所長は、「保釈保証人の銃を預からなかった奴は、2週間交通課勤務だ」と怒鳴り散らし、マックスに対して「活躍ついでに別件の事情聴取をしろ」と命じる。
事情聴取の相手はケイトだった。仕事が忙しいケイトは、警察のお役所仕事には付き合っていられないと言い、マックスの聴取にまともに取り合わない。マックスも、弁護士は悪党の肩を持つと皮肉を言い、ケイトを解放する。
映画『フェア・ゲーム』のあらすじ【承】
供述書にケイトの署名を取らずに返してしまったマックスは、メイヤーソンからケイトの署名をもらってくるよう命じられる。渋々ケイトの家を訪れるマックス。しかし、車を降りた途端、目の前でケイトの家に仕掛けられた爆弾が爆発する。
ケイトは家の前の川に飛び込んで無事だったが、何者かが機銃を乱射してケイトを射殺しようとした。マックスはその狙撃犯に向かって発砲し、身を挺してケイトを保護する。ケイトを守るため、マックスは警察署内でなく、近くのモーテルに部屋を取り、同僚と共に警護に当たった。
ケイトを狙ったのは、KGBの特殊部隊の残党であるカザクが率いる暗殺集団だった。彼らはあらゆる電子機器の情報を傍受する技術を持っており、ケイトのクレジットカードの利用履歴から、彼女が保護されているモーテルを特定する。
暗殺集団はモーテルの入口を守っていた刑事2人を射殺し、建物内に侵入してくる。マックスは応戦して、辛うじて暗殺者たちを倒すと、ケイトとモーテルを脱出した。
マックスは公衆電話から署に連絡を取り、FBIの出動を要請する。そのとき電話に出たメイヤーソン副所長が不用意にマックスの名を呼んだため、その通信を傍受していたカザクは、警察署のシステムからマックスの個人情報を引き出した。
FBIの捜査官が応援に駆け付け、ひと安心するマックスだったが、実はその捜査官も暗殺集団の一味だった。捜査官を連れてきたマックスの同僚ルイスは射殺されるが、マックスはそのニセ捜査官を射殺して、ケイトと共になんとかその場を脱出する。
映画『フェア・ゲーム』のあらすじ【転】
マックスは鑑識課に勤務する従姉妹のジョディに連絡を取り、敵が使った銃弾の薬きょうを分析してもらう。そして、暗殺集団がKGBであり、電話回線から自分たちの行動が読まれていたことを知る。
そこでマックスは、カザクが率いる暗殺集団の行動を逆手に取り、養豚場のトラックに携帯電話を投げ込んで追っ手をおびき寄せ、自分たちはマイアミを離れてカザクの追跡を逃れた。
マックスの計略にはまって、マックスとケイトの行方を見失ったカザクだったが、今度は警察が盗難車の追跡に使う衛星通信システムに侵入し、マックスの車の位置情報を把握した。再び追い詰められるマックスとケイト。ハイウェイ上でのカーチェイスとなるが、ここもマックスの気転で敵に損害を与え、難を乗り切った。
追っ手を振り切ったマックスとケイトだったが、ケイトは、狙われているのは自分だと言って、マックスの元から逃げ出し、貨物列車に飛び乗る。ケイトを追うマックスは、自動車から危険を冒して列車に飛び移る。間一髪、自動車は激突して大破した。
命の危険を顧みないマックスをケイトは非難し、拳でマックスの顔面を2回殴る。しかし、3回目のパンチがマックスに受け止められると、ケイトはマックスに抱き着き、激しい口付けを交わす。
日が沈み、辺りが暗くなる頃、マックスとケイトは列車の中で愛し合っていた。しかし、ヘリコプターで2人を追跡してきたカザクたちは、熱センサーで列車の中の2人を補足する。
刺客が送り込まれ、抱き合う2人に銃口を向ける。それに気づいたケイトは、マックスの銃で敵の1人を射殺する。マックスは2人目の敵に飛びかかり格闘となるが、揉み合って2人とも列車の外に放り出される。そして、列車に取り残されたケイトは、カザクに捕えられてしまった。
映画『フェア・ゲーム』の結末・ラスト(ネタバレ)
ケイトは、カザクたちのアジトである海上の貨物船トルトゥガ号に連行された。カザクの狙いは、西側諸国の金融機関に侵入し、金を強奪することだった。そのために、老朽化したトルトゥガ号にアジトを置き、海底ケーブルのコンテナに接近して、そこから銀行のシステムに侵入しようとしていたのだ。
トルトゥガ号はカザクの仲間のファントレナが妻と共有している財産だったが、ファントレナは離婚裁判中で、財産隠しのためにその船を別の親族の名義に変えようとした。ところが、ケイトが船をファンレナの妻の財産に戻すため、連邦裁判所の海事裁判に持ち込もうとしたため、司法の捜索が及ぶのを恐れたカザクが、ケイト暗殺を計画したのだった。
カザクが銀行のシステムから金を強奪し始め、西側諸国の銀行から多額の金がカザクの口座に送金されてくる。そして、送金が完了したら、カザクたちはこの船から脱出し、ケイトは船ごと爆破されることになった。
マックスは、殺した敵の無線機を使い、カザクに連絡を取る。そして、自分と引き換えにケイトを解放するよう交渉する。カザクは申し出を拒否し、無線機の位置を逆探知してマックスに刺客を差し向ける。
実は、それはマックスの計略だった。刺客を待ち伏せして返り討ちにしたマックスは、その刺客に成りすましてトルトゥガ号に潜入、敵を倒して、ケイトを救出する。
爆弾の時限装置が作動し、船は大破するが、マックスとケイトは危機一髪のところで海中に飛び込む。一方、銀行からの送金を完了させようとしたカザクは、逃げ遅れて船と共に海中に沈んだ。
海上に浮遊していた救命ボートに乗り込み、マックスとケイトはフロリダに帰っていった。
みんなの感想・レビュー
toikunさん
久々のコメントありがとうございます(*^^*)
『7月4日に生まれて』はちょうど今月見たところです!
お体のほうは大丈夫でしょうか?
くれぐれもご無理なさらないよう、ご自愛くださいませ。
公開当時の数年後に確かテレ朝の洋画劇場で観たような気がしましたが、
まぁ、イマイチだったことだけは覚えています。
アレック持ってくると、話が変わる。
ダニエル持ってくるとB級になる。
スティーヴンは影を抱えている感じで面白いが出演したらどうだったのだろう?
結果的にはビリーで正解だったのだが、内容はイマイチ。
この映画を観るのであったら、
『7月4日に生まれて』を観て、アレック以外のボールドウィン兄弟を探して“ニンマリ”する方が自己満足に浸れる。
ダニーはB級じゃなのに何ででたんでしょうか???って映画が変わってますが。
それにこれでもかと、有名俳優が出てくる『7月~』いいですね!
って、「フェア・ゲーム」の事を殆ど語っていない私でした。
だって癲癇で90年代~2000年代に観た映画ほぼ忘れていますからね。
短期記憶と長期記憶にもダメージを与える癲癇、うらめしや。
でもね、『ダイ・ハード1』~『ダイ・ハード3』はそれぞれ20回くらい見ているので覚えてますよ~。
新作でレジナルド・ベルジョンソン出てこないかなぁ…ってぼやいてしまいました(汗)