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映画『人類資金』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『人類資金』の概要:旧日本軍の秘密資金と言われる「M資金」を巡る物語。一人の詐欺師とMと名乗る男の率いるメンバーが、世界を変えるべく大掛かりな作戦を決行する。福井晴敏の小説を原作とし、阪本順治監督によって映画化された。

映画『人類資金』の作品情報

人類資金

製作年:2013年
上映時間:140分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:阪本順治
キャスト:佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ etc

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映画『人類資金』の登場人物(キャスト)

真舟雄一(佐藤浩市)
詐欺師。いわゆる「M資金詐欺」で企業の重役を騙している。亡くなった父はM資金のことを調べており、雄一はその存在を信じている。
M / 笹倉暢人(香取慎吾)
真舟にM資金で世界を変える作戦を持ちかける、「M」と名乗る男。実は、M資金を管理する財団の創設者・笹倉雅実の孫である。
石優樹 / セキ・ユーキット(森山未來)
日本人のような見た目だが、実はカペラ共和国という貧しい国の出身。暢人がカペラ共和国から彼を日本に連れてきた。日本語含め6か国語を話すことができる。
本庄一義(岸部一徳)
暢人に協力する男。笹倉家のことも財団のことも昔からよく知っている。
高遠美由紀(観月ありさ)
暢人の幼馴染の女性。M資金を守るべく、独自にM資金利用しようとする暢人と対立する。
笹倉暢彦(仲代達矢)
財団の創設者・笹倉雅実の子供で、暢人の父。財団の現在の理事を務める。
ハロルド・マーカス(ヴィンセント・ギャロ)
ニューヨークのローゼンバーグ財団でM資金の管理に携わる。
遠藤治(ユ・ジテ)
元CIAの殺し屋。今はローゼンバーグ財閥に清算人として雇われており、暢人たちを見張る。

映画『人類資金』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『人類資金』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『人類資金』のあらすじ【起】

終戦間際、夜の港で日本軍が金塊を運んでいる。笹倉雅実大尉は、日銀の倉庫から盗み出した600トンもの金塊を海に捨てるよう指示した。笹倉はそれをM資金と呼び、「正しく未来のために」と言った。

戦争が終わり、日本経済は急成長を遂げた。その背景には、行方不明の資産があったという。

2014年の現代。街中で真舟雄一は一万円を寄付した。人から騙し取った金は気前よく使えると真舟は思った。

真舟は、喫茶店でM資金詐欺を仕掛けようとしている。しかし、警察に待ち伏せされており失敗した。刑事は真舟を逮捕せず、M資金詐欺の被害者は企業の重役ばかりで、今どきそんな詐欺に引っかかったなど公にできず被害届は出ていないと言った。

真舟は街で見知らぬ男に「財団の人が待っている」と声をかけられた。その男・石優樹は、財団の名を「JIC日本国際文化振興会」と言い、理事長は笹倉暢彦だと言った。真舟が設立年月日などを尋ねると、知っている情報と一致した。

数年前、真舟の父は何者かによって殺された。メモにはM資金に関して調べた情報が書かれており、真舟の父はM資金の存在を確信していた。

映画『人類資金』のあらすじ【承】

真舟が石に教えられた建物に入ると、石も入って来た。しかし、すぐにスーツを着た男たちに囲まれた。石が男たちを倒し、真舟を連れて逃げ出した。建物の下には大きな地下通路があり、地下鉄の線路と繋がるその通路を逃げていると、男たちに指示をしていた女・高遠美由紀に追いつかれた。美由紀は二人に銃を向け、誰に雇われているか言えと脅したが、地下鉄が来た隙に二人は逃げた。

外に出た真舟が石に千円を渡してコーヒーを買ってくるよう頼んだ。しかし、石は世界には貧しい人がたくさんいると言い、その千円のために人身売買されている人もいるのだから、無駄にするなと諭した。

翌朝、真舟は石が所属する団体の事務所へ行った。そこには本庄という中年の男がおり、彼はPDAというスマホのような機械を真舟に見せた。PDAは字が読めない人などでも使えるように設計されているという。

そこに「M」と名乗る男が現れた。彼は真舟にM資金を盗み出してほしいと言った。そして彼は、M資金のMはマッカーサーのMと言われているが、そうではないと言った。真舟はM資金の存在に興味があった上、10兆盗んで報酬は50億と提示され、仕事を受けた。

映画『人類資金』のあらすじ【転】

真舟と石は、M資金の管理をする財団のロシア支部へ赴いた。ロシアの会社の社長・鵠沼は真舟の話を信じていたが、真舟のミスで嘘が見破られてしまう。しかし、そこへMが現れると、鵠沼は「笹倉暢人さま…」と驚いた。Mは財団の創設者・笹倉雅実の孫であった。笹倉家に世話になっている鵠沼は、暢人から改めて協力を依頼され、断ることはできなかった。

一方、M資金の管理権を握るニューヨークの財団に雇われた殺し屋・遠藤は、真舟たちの行動を見張っていた。

鵠沼を騙して真舟たちは10兆円を手に入れた。暢人は、石の本名はセキ・ユーキットだと明かした。暢人が初めて会った時、彼は字も読めなかったという。そんな彼が今では6か国語も話せ、経済の知識も博士号並みである。暢人は、才能はあらゆる場所にあると言い、真舟をある場所へ連れて行こうとする。

しかし、先回りしていた遠藤の仲間に真舟たちは包囲されてしまい、暢人が一人犠牲になると名乗り出た。暢人は、M資金のMは「Mankind」のMだと言った。人類の未来のための「人類資金」なのだという。

真舟と石は、石の故郷・カペラ共和国に着いた。石は集まってきた子供たちにPDAを配布し、使い方を教えた。

映画『人類資金』の結末・ラスト(ネタバレ)

真舟は日本に帰国したところで美由紀に捕まってしまうが、暢人を助けるべく美由紀も真舟の仲間となった。

真舟はヤクザたちを雇い、50億で指名した株を買うよう指示した。その効果で世間には「カペラ共和国で石油が発見された」という噂が流れ、ある会社の株価が急上昇した。ニューヨークの財団のマーカスはそれに気づき邪魔をするが、再び株価が上がり始めた。それは、暢彦がM資金を使って投資をしたからである。

石が国連に招かれ、真舟と美由紀も一緒にニューヨークへ行った。しかし、そこで真舟と美由紀はマーカスの手下に捕まってしまう。石は一人で国連へ向かった。

真舟と美由紀は暢人と再会した。そこに現れたマーカスはテレビをつけ、国連の様子を流した。石が登壇すると皆帰ろうとしたが、石の力のこもったスピーチで彼らは席に戻り、彼に大きな拍手を送った。面白くないマーカスはテレビを消し、部屋を出て行った。

解放後、暢人と美由紀はカペラ共和国へ向かい、子供たちと戯れた。一人旅に出た真舟は道端で倒れてしまうが、子供が水を差し出してくれた。真舟は子供に感謝しお金を渡そうとしたが、子供は首を横に振った。

映画『人類資金』の感想・評価・レビュー

福井晴敏の同名小説を映画化。第二次大戦の際に日本に持ち込まれたとされる「M資金」を巡り様々な組織、人物が画策する姿を描く。

第二次大戦末期に持ち込まれたとされる「M資金」は都市伝説上の存在であるがその存在から現在の金融システム、世界のあり方を根幹から揺るがす一大スペクタクルとなっている。現在の世界そのもののあり方に一石を投じると共に人のあり方についても深く問いかけている作品である。(男性 20代)


何も知らずに興味本位で見てしまった私は、もう少し「M資金」について調べてから見ればよかったなと後悔しました。
終戦前に日本軍が大量に隠した金塊。それがM資金と言われていて、日本とアメリカによって秘密裏に運用されていたという「都市伝説」的なものなのですが、そのM資金を使って世界を変えようとする人たちの物語なのでとにかくスケールが大きいです。その大きさに観客がついていけず、置いてけぼりにされてしまう感じさえありました。
映画でこういった作品を見られるのは面白いのですが、もう少しリアリティのあるストーリーだとより楽しめたのかなと感じます。(女性 30代)

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