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映画『天使の分け前』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『天使の分け前』の概要:「天使の分け前」とは樽の中のウイスキーが熟成中に蒸発して減ることである。イギリスの荒れた田舎町に暮らす若者・ロビーが、ウイスキーのテイスティングの才能に目覚め、更生していく物語。第65回カンヌ映画祭・審査員賞受賞作。

映画『天使の分け前』の作品情報

天使の分け前

製作年:2012年
上映時間:101分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ケン・ローチ
キャスト:ポール・ブラニガン、ジョン・ヘンショウ、ガリー・メイトランド、ウィリアム・ルアン etc

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映画『天使の分け前』の登場人物(キャスト)

ロビー(ポール・ブラニンガン)
逮捕・服役を繰り返す両親の元に生まれ、自身も暴行事件などの犯罪を繰り返していた。顔に傷もある。しかし、恋人レオニーとの間に子供を授かり、父親としての自覚を持ち始めた彼は、生まれ変わろうとする。
レオニー(シボーン・ライリー)
ロビーの恋人。ロビーを優しく支え、彼の子供を生む。父親はクラブの経営者で大金持ちであり、ロビーを嫌っている。
ハリー(ジョン・ヘンショウ)
ロビーが社会奉仕をする際にお世話になっている中年男性。ウイスキー好きで、ロビーなど社会奉仕中のメンバーをウイスキーの蒸留所見学に連れて行く。
アルバート(ガリー・メイトランド)
酔っぱらって線路に立ち入り、奉仕活動をしている男。分厚い眼鏡をかけ、今が何年かも分からず、モナリザも知らないおバカさん。
モー(ジャスミン・リギンズ)
インコを盗んだ罪で奉仕活動をしている女。盗み癖は治らず、ウイスキー蒸留所などでも盗みを繰り返す。
ライノ(ウィリアム・ルアン)
酒とドラッグで酩酊状態の中、銅像によじ登り、奉仕活動をしている男。同じような罪を繰り返している。
タデウス(ロジャー・アラム)
ウイスキー・コレクター。幻のウイスキーを手に入れるために、汚い手を使おうとする。

映画『天使の分け前』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『天使の分け前』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『天使の分け前』のあらすじ【起】

酔っぱらって駅のホームの淵を歩き線路に落ちたアルバートは、裁判で180時間の社会奉仕を言い渡された。そして、他の者たちにも次々と罪状が読み上げられていく。

ロビーという若い男は、暴行事件の被告である。ロビーは社会奉仕300時間という思ったよりも軽い刑で済み、恋人のレオニーは安心した。

社会奉仕活動でロビーたち数名が壁のペンキ塗りをしていると、世話役のハリーに電話がかかって来た。レオニーが産気づいたというのだ。ハリーはロビーを車に乗せて病院へ向かった。

病院に着くと、レオニーの叔父たちがいた。彼らはロビーを非常階段へ連れて行き、3人がかりで暴行した。そして、叔父たちはレオニーと子供に近づくなと警告した。

ロビーがハリーの家で話をしていると、レオニーから男の子が生まれたと電話がきた。それを聞いたハリーは、とっておきのウイスキーを開け、ロビーと乾杯した。ロビーにとって初めてのウイスキーだった。

ロビーは息子をルークと名付けた。レオニーとルークに会ったロビーは、父親としてしっかりしなければと思い知らされた。しかし、仕事もない彼はどうすればよいか分からなかった。

映画『天使の分け前』のあらすじ【承】

自分のせいで大けがを負った青年の話を聞き、もう2度と誰も傷つけないと誓ったロビーだったが、彼には父親の代から因縁をつけられているクランシーという男がつきまとっていた。

ハリーが奉仕活動中のメンバーをウイスキーの蒸留所へ連れて行った。案内係の女性が、樽から空気に蒸発してウイスキーが減ることを「天使の分け前」と呼ぶと説明した。最後に試飲をしていると、ロビーの鼻が利くことが判明した。

見学を機に、ロビーはウイスキーの勉強を始めた。奉仕活動の仲間と一緒に試飲しているが、アルバートやモーはロビーほど違いが分からないようである。

ロビーがアルバートたちとビリヤードをしていると、クランシー率いる4人組が突然襲撃してきた。ロビーが外へ飛び出し逃げていると、レオニーの父が車で助けてくれた。レオニーの父は、ロビーに一人でロンドンへ行けと言った。

ハリーの誘いで、ロビー、モー、アルバート、銅像によじ登り捕まったライノはエディンバラのウイスキーの会に行った。ハリーとロビーはブラインド・テイスティングに参加し、ロビーが鋭い回答をした。

帰り際、ウイスキー・コレクターのタデウスは、ロビーに名刺を渡した。

映画『天使の分け前』のあらすじ【転】

モーは、近々オークションに出されるという超高級ウイスキーの資料を盗んで来ていた。

ロビーは知り合いが貸してくれた新しい家の外に怪しい男を見つけ、男の顔にナイフを突きつけた。男は既にロビーの新居の住所をクランシーに送っていた。

ロビーはモーたちを集め、モルト・ミルを盗む作戦会議をしている。それはオークションでは100万ポンドを下らないと言われる超高級ウイスキーだという。

オークションの前夜祭の最中、ロビーは樽の貯蔵庫に忍び込んだ。

夜が深まった頃、ロビーはモーたちにメールを送った。モーたちが到着するまでの間、ロビーは一人で作業を開始している。ほどなくしてモーたちも貯蔵庫の外に到着し、ロビーがモルト・ミルの樽と繋がったチューブを渡した。順調にウイスキーが流れ瓶も4本目に達した頃、外に車が来たのでそこで中断した。

貯蔵庫の扉が開き、ロビーは身を潜めた。タデウスが蒸留所のオーナーに賄賂を渡して少しだけ分けてもらうとしている。しかし、オーナーは申し出を断った。

彼らが帰ると、ロビーはモルト・ミルの樽に別のウイスキーを注ぎ込んだ。

映画『天使の分け前』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌日、タデウスはオークションで頑張っていたが、モルト・ミルは115万ポンドで別の男の手に渡った。その男が試飲する瞬間を4人は固唾を飲んで見守ったが、すり替えに全く気付かれず、作戦は成功した。

オークション後、ロビーは落ち込むタデウスに近づき、偽物に大金を払わずに済んだと言い、モルト・ミルを少し注いで渡した。ロビーの望みは20万ポンドと職だと言い渡し、後日会う約束をした。

帰り途中、警官たちが4人に職務質問をし、男3人に対してキルトをめくれなどと屈辱的なことを言った。その場では耐えたが、彼らが去った後アルバートが怒りを爆発させると、誤ってモルト・ミルの入った瓶を2本割ってしまった。

ロビーとタデウスがカフェで交渉している間、3人は外で待っていた。外に出てきたロビーは、10万せしめたと喜んでいる。また、ロビーはタデウスの友人が経営する蒸留所で雇ってもらえることになった。

ロビーたちはハリーの家にメモと一緒にモルト・ミルを1瓶置いていった。

ロビーは職場から支給された車を運転している。レオニーとルークを乗せ、モーたちに別れの挨拶をし、ロビーの車は山奥の蒸留所へ向かった。

映画『天使の分け前』の感想・評価・レビュー

イギリスの名匠ケン・ローチの作品です。今回は少々コメディタッチで描かれています。終盤、反省したかと思えた主人公の犯罪レベルが上がっているように思えますが、映画としてはハッピーエンドとなりました。
労働者階級、社会問題を斬ることでも有名なケン・ローチが伝えたかったのは、天使の分け前=幸せのおすそ分け、みたいな事でしょうか。平等に幸せになってもらいたいです。(女性 20代)


“天使の分け前”ってアルコールの蒸発で樽の中のウイスキーが目減りしたことを、天使が飲んだというほっこりする解釈ですよね。そんな要素は作品から全然感じられませんでした。とくに後半の展開は呆れます。ウイスキーを盗みに行って反省も無し。どこに天使が…邪鬼ですよ。人生を狂わせて、コメディ調にして無理やりいい感じに締めて。”天使の分け前”という美しい表現に泥を塗るような内容です。良い点はウイスキー蒸留所の映像だけです。(男性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    この映画、主人公は父親になったことでかつて犯罪を犯したことを深く反省し、真面目に生きていくようになるのかと思いきや、結局ウイスキーを盗み出すという悪事を働きます。
    なんとも全く主人公の成長しない話でした。
    テーマは「悪人の根は変わらない」ということでしょうか。
    前半の過去にロビーから理不尽な暴力を受けたことで障害を持った上に付き合っていた恋人とも別れてしまったという男性と対話するというシーンがあります。
    彼は結局、既に刑事罰を受けたロビーに何もできず泣き寝入りでした。
    対してロビーは数年刑務所で過ごすだけで社会的に許され、恋人との間に子供を授かり、ロビーを更正させようと手を尽くしてくれたハリーをも裏切ってウイスキーを盗み、それを使った取引で金と職を得てハッピーエンド。
    妻子供と「ウイスキー蒸留場巡りをする」と車で走り出すエンディングを見て、本気でロビーに事故って死んでほしいと思いました。
    とても酷い映画でした。