映画『シンデレラIII 戻された時計の針』の概要:シンデレラは王子様と結婚し、幸せに暮らしていた。アナスタシアはシンデレラを羨み、自分も王子と恋がしたいと思うようになる。そんな時、妖精のおばあさんが魔法を使っているところを目撃する。アナスタシアは王子と恋に落ちるため、杖を盗み出した。
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:フランク・ニッセン
キャスト:ジェニファー・ヘイル、C・D・バーンズ、ルーシー・テイラー、アンドレ・ストイカ etc
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』の登場人物(キャスト)
- シンデレラ(台詞:ジェニファー・ヘイル / 歌:タミ・タッパン・ダミアーノ)
- 心が綺麗で優しい女性。鼠や小鳥など、動物の友達がいる。妖精のおばあさんの協力の元、舞踏会で王子と出会い恋に落ちる。
- プリンス・チャーミング(クリストファー・ダニエル・バーンズ)
- 王子。舞踏会で出会ったシンデレラに恋をする。
- 国王(アンドレ・ストイカ)
- 王様。王子の父親。王子がなかなか結婚しないことを心配している。「本物の愛」があると信じている。
- アナスタシア・トレメイン(トレス・マクニール)
- シンデレラの義姉。シンデレラのように王子と恋愛することを夢見ている。ダンスが苦手。
- トレメイン夫人(スザンヌ・ブレイクスリー)
- シンデレラの継母。ドリゼラとアナスタシアの実の母。
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』のあらすじ【起】
女の子はつらく悲しい日々を送っていたが、夢を持ち続け本物の愛を手に入れた。裁縫ができる鼠の友達や、妖精のおばあさんが手を貸してくれたお蔭でもあった。その女の子の名は、シンデレラ。シンデレラはガラスの靴に導かれ、王子と結婚して王女となった。シンデレラは大好きな王子と一緒に暮らせて、毎日が幸せだった。
シンデレラの義姉(ドリゼラ・アナスタシア)達は、下働きとして皿洗いや掃除に追われていた。幸せに暮らす、シンデレラへの憎しみや嫉妬心は募るばかりだった。アナスタシアもシンデレラのように、王子と結婚がしたかった。ある日、アナスタシアはシンデレラと王子が森に出掛けるのを目撃し、こっそり後を追いかけた。シンデレラ達は妖精のおばあさんに魔法を掛けられ、綺麗な衣装に変身してダンスを踊っていた。アナスタシアは妖精のおばあさんの魔法の杖が欲しくなり、こっそり盗むことにした。
妖精のおばあさんは杖が盗まれたことに気づき、アナスタシアの元へとやって来た。アナスタシアが返すのを嫌がったため、2人は揉み合いになった。すると、妖精のおばあさんに魔法が当たってしまい、石になってしまう。魔法の杖の効力を見たシンデレラの継母は、その杖を使って権力と財力を手に入れ、シンデレラに復讐することにした。継母は魔法の杖を持つと、シンデレラの結婚が決まる前に時を戻すよう呪文を唱えた。
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』のあらすじ【承】
魔法のお蔭で、継母・ドリゼラ・アナスタシアは元の大きなお屋敷に戻り、綺麗なドレスを身に纏っていた。シンデレラは以前暮らしていたのと同じように、屋根裏部屋でみすぼらしい恰好をしていた。継母達の屋敷に大公と従者が、ガラスの靴を持って現れる。王子はその靴を落とした女性を探していた。アナスタシアはガラスの靴を履いてみるが、小さすぎて履けなかった。継母は魔法を使い、アナスタシアの足にガラスの靴がぴったり合うようにした。アナスタシアは王子と結婚ができると、騒いで浮かれた。
アナスタシアが従者と共に城に行こうとしていると、シンデレラが現れる。継母はシンデレラの前に立ちはだかり、アナスタシア達を先に行かせた。そして、シンデレラが持っていたもう片方のガラスの靴を割り、王子に近づくなと脅した。シンデレラはショックを受け、言葉を失くした。鼠や鳥達は、そんなシンデレラの様子を心配そうに見ていた。
シンデレラは鼠達に、王子はシンデレラのことを覚えているはずだと励まされる。シンデレラはその言葉に勇気をもらい、王子に会いに行くことを決める。城の門には門番が立っていたため、シンデレラは城で働いている人の振りをして、荷物を持って裏口から入ることにした。無事に城の中へと入るが、城で働く人を全て把握している調理番に目をつけられてしまう。シンデレラは鼠退治に来たのだと嘘を吐いた。友人の鼠達の協力もあり、無事に城の中へと進んで行くことができた。
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』のあらすじ【転】
王子はアナスタシアと会うが、求めていた女性とは違うと言って部屋を出て行こうとした。継母は魔法を使い、王子に結婚相手がアナスタシアだと思い込ませた。王子はアナスタシアに指輪を渡し、プロポーズした。何も知らないシンデレラは、王子を見掛け声を掛けた。だが、王子はシンデレラのことを何も覚えていなかった。王子はシンデレラに、アナスタシアと結婚する予定であることを話した。シンデレラはショックを受ける。王子は立ち去りながらも、悲しそうな表情をするシンデレラのことが気に掛かった。鼠達は継母が魔法を使ったところを見ており、悲しんでいるシンデレラに一部始終を話して聞かせた。シンデレラは杖を取り戻すことを決意する。
アナスタシアは王子とダンスの練習をすることになった。王子はアナスタシアの手を取るが、どうしても違和感を拭えなかった。しかも、舞踏会ではきちんと踊れていたはずなのに、アナスタシアはダンスが上手くなく王子の足を踏んでばかりいた。王子の違和感は増すばかりだった。
王様はアナスタシアを呼び寄せた。ダンスが下手なアナスタシアを見て、今は亡き妃を思い出したのだ。妃もダンスが下手で、王様の足を踏んでばかりいた。妃はそんな女性だったが、王様のことを思い遣ってくれる優しい女性でもあった。王様は王女となるアナスタシアに、妃が一番大切にしていた貝殻をプレゼントした。それは、王様と妃が初めて会った日に、浜辺を歩いているときに見つけた物だった。2人は同時にその貝殻に手を伸ばし、手が触れ合った。王様はそのとき、「本物の愛」を感じたのだと話した。アナスタシアは王様の話に感動する。
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』の結末・ラスト(ネタバレ)
シンデレラと鼠達は継母の部屋を盗み見て、杖が引き出しに入れられ、その引き出しを開けるための鍵が継母のポケットに入っていることを知る。鼠達は部屋に忍び込み、継母のポケットから鍵を盗み出した。シンデレラは掃除婦の振りをして部屋に入るが、継母に見つかってしまう。ちょうど、鼠達は杖を引き出しから取り出していた。シンデレラは鼠達に声を掛け、一緒に逃げ出した。
シンデレラ達は衛兵に追いかけられてしまう。すると、シンデレラの友達の鳥達が王子様を呼びに行った。シンデレラは魔法を使って王子の記憶を取り戻そうとするが、衛兵に捕まって杖を取り上げられてしまう。シンデレラは連行されながら、王子に自分との記憶が失われていることを伝えた。王子はシンデレラの話がよく分からず戸惑うが、なぜか気になった。
鼠達は王子を呼び出し、今まで起こったことを話して聞かせた。そして、シンデレラが国外追放させられそうになっていることを話した。王子はアナスタシアに対しての違和感の正体に納得する。シンデレラを助けるため、部屋を飛び出した。王様は王子の突然の行動に戸惑い止めようとするが、王子は制止を振り切り門の外に出て行った。王様はその様子を見て、王子を信じて待つことにした。
王子はシンデレラの元に辿り着き、手を取った。その時、舞踏会で踊った相手が、シンデレラだということを思い出す。王子はシンデレラに結婚を申し込んだ。アナスタシアは王子がシンデレラを追いかけて出て行ったことを知り、ショックを受ける。ちょうどその時、王子がシンデレラを連れて戻って来た。王様は王子から事情を聞き、継母達を捕まえるために衛兵を差し向けた。しかし、継母達は行方を眩ませてしまう。
シンデレラと王子の結婚式が行われることになった。シンデレラが準備をしていると、継母が現れる。継母は魔法を使ってアナスタシアをシンデレラの見た目に変え、本物のシンデレラを無理矢理馬車に乗せて城から追い出した。シンデレラは鼠達の協力の元、馬車から飛び出し馬へと飛び移った。
アナスタシアは王子と共に結婚式を挙げるが、誓いの言葉は言わなかった。ありのままの自分を愛して欲しかったのだ。王様は継母達を捕まえるよう命令するが、継母は魔法を使って抵抗した。継母は裏切ったアナスタシアに、カエルになるよう呪文を唱えた。シンデレラはアナスタシアの前に立ちはだかって庇い、王子はシンデレラを庇って剣を振りかざした。魔法は剣に反射し、継母達に当たった。継母達はカエルに変身した。アナスタシアは自ら杖を使い変身を解いた。シンデレラはアナスタシアを抱き締め、感謝を伝えた。そして、妖精のおばあさんを元の姿に戻した。アナスタシアは王様に貝を返そうとするが、王様は「本物の愛を得る資格は誰にでもあるのだ」と言って、アナスタシアにその貝をプレゼントした。
皆が見守る中、王子とシンデレラは結婚を挙げた。
映画『シンデレラIII 戻された時計の針』の感想・評価・レビュー
ディズニー映画『シンデレラ』にIIとIIIがあることは、あまり知られていないかもしれません。しかし、どちらもとても素敵なお話でものすごくクオリティが高いんです。
今作の主人公はアナスタシアと言っても過言ではないでしょう。女の子なら誰もが願う「王子様との恋」。アナスタシアだってそれを願っているだけで、根は悪い子では無いんです。チャーミング王子を取り戻そうとするシンデレラの奮闘っぷりもなんだか可愛くてキュンとします。
もっと多くの人に知られて欲しい作品です。(女性 30代)
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