映画『ザ・セイント』の概要:泥棒のサイモン・テンプラーは、金を盗んでは弱者に分け与えていた。そんなある日、ナイジェリア支援のために集められた25億ドルが、消失したことを知る。サイモンは相棒のパトリシアと共に、金の行方を追うことにした。
映画『ザ・セイント』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:サイモン・ウェスト、アーニー・バーバラッシュ
キャスト:エリザ・ドゥシュク、ロジャー・ムーア、ジェームズ・レマー、トーマス・クレッチマン etc
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映画『ザ・セイント』の登場人物(キャスト)
- サイモン・テンプラー(アダム・レイナー)
- 通称、セイント。国際的な泥棒。資金洗浄から密輸まで何でも行う。幼い頃、両親が殺害される現場を目撃している。盗んだお金を、弱者のために使っている。
- パトリシア・ホルム(エリザ・ドゥシュク)
- セイントの相棒。凄腕のハッカー。機械については豊富な知識を有している。格闘も得意。
- アーノルド・ヴァルクロス(ジェームズ・レマー)
- 国際信用投資銀行に勤める銀行家。脱税や海外不正口座、資金洗浄の疑いで内国歳入庁に追われている。妻のキャサリンとは再婚。娘の名はゾーイ。
映画『ザ・セイント』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・セイント』のあらすじ【起】
モスクワ、クラブレッド。モスクワ軍の兵士と怪しげな男達が、武器の売買を行っていた。兵士達は取引の成立を祝ってお酒を振る舞った。すると、皆気絶するように眠ってしまう。唯一立っていた男(セイント)は、爆弾の誘導装置を作動させると、金塊を鞄の中に詰め込んだ。しかし、そこに兵士の仲間が現れる。
兵士達の取引の様子を盗聴していたFBIのクーパーは銃声を聞き、同僚が止めるのを無視してクラブレッドに向かった。セイントは兵士に殺されそうになるが、やって来たクーパーに助けられる。クーパーは捜査を妨害したセイントを責め、何者なのか質問した。だが、セイントは悠長にクーパーの質問に答える気はなかった。クーパーが兵士に向けて発砲している隙に逃げ出した。クーパーはそのことに悪態を吐きながら、応援を呼んだ。しかし、兵士に追い詰められてしまう。すると、セイントが現れ、兵士を殴って気絶させた。クーパーはとりあえずセイントを逮捕しようとするが、少し目を離した隙に煙のように消えていた。アタッシュケースの中にあった金塊も無くなっており、「THE SAINT」と書かれたメッセージカードだけが残っていた。
国連機関はナイジェリアの救済を約束していたが、人民に渡るか確信が持てず支援金は凍結した。ナイジェリアのエゼキエル・イバカ大統領は、民間企業から25億ドルの寄付金を集めた。イバカは汚職の一掃をスローガンに掲げている大統領だった。
セイントは盗んだ金塊を、80万分を国境なき医師団へ、75万分を移民機関へ、150万分を子供飢餓飢饉に送金するよう手配した。セイントはカフェで、ナイジェリア支援のために集められた25億ドルが消失したと報道しているニュースを見る。イバカ大統領は辞任覚悟で消えた資金を探すと表明していた。だが、セイントはイバカ大統領が盗んだと思っていた。しかし、仲間のパトリシアから連絡をもらい、イバカ大統領は騙された被害者であることを教えられる。パトリシアは大統領が会っていた男の写真をセイントの携帯に送った。名前はまだ不明だったが、国家安全保障局のデーターベースを調べたときに、アル・カブリ首長と一緒に写った写真を発見していた。首長はテロの資金提供者で、CIAに拘束されていた。
映画『ザ・セイント』のあらすじ【承】
セイントは幼い頃、テストの回答を盗むために友人と共に学長室に入ったことがあった。友人達がテストで全問正解したため、そのことはすぐに学長にバレた。セイントは浅はかな友人を責め、殴り合いの喧嘩になった。父はセイントに、なぜ盗みを働いたのか質問した。なぜなら、セイントは回答を盗まなくてもテストで全問正解できるほど、優れた頭脳の持ち主だったからだ。セイントは涙ながらに、人に好かれたかったからだと答えた。セイントは父が何の仕事をしているか知らなかったが、金持ち一家として嫌われていることを悲しんでいた。父はそんなセイントに、テンプル騎士団のシンボルの指輪を見せた。
クーパーは25億ドルを闇の口座に移し替えたという男から連絡をもらい、家族を守って欲しいと頼まれる。しかし、男が名乗ったのは偽名だった。クーパーは同僚のドーラに調査を依頼した。それにより、電話の相手はサンディエゴにいる銀行家のアーノルド・ヴァルクロスだと判明する。アーノルドは国際信用投資銀行に勤める銀行家だった。脱税や海外不正口座、資金洗浄の疑いで内国歳入庁もアーノルドを追っていた。そこまで分かっても、クーパーは出張に行くことができなかった。モスクワの件で上司から目をつけられているのだ。すると、ドーラから国際作戦課のジョン・ファーナック捜査官に協力を要請してはどうかと提案される。ジョンは何年もセイントを追っている人物だった。
セイントはアーノルドを追ってサンディエゴのホテルに向かった。客室係の振りをして部屋に入り、金庫の中を確認した。そこにあったのは、セイントの父が所有していたテンプル騎士団のシンボルの指輪だった。すると、アーノルドが現れ、娘のゾーイが誘拐されたため救出の手助けをして欲しいと頼まれる。FBIに頼んでも金を渡しても、娘が殺されてしまうのは確実だった。セイントが考えあぐねていると、ヘリコプターが現れ銃を乱射される。アーノルドは弾に当たり、倒れ込んだ。アーノルドは瀕死の状態で、口座番号が指輪に隠されていることと、キーがノマドにあること、娘を救って欲しいという頼みをサイモンに伝えた。セイントは指輪をどこで手に入れたのか聞きたかったが、銃声を聞きつけてジョンがやって来てしまう。セイントはベランダからプールに飛び込み、逃走した。
映画『ザ・セイント』のあらすじ【転】
セイントが指輪を調べると、中に模造のダイヤモンドが入っていた。そのダイヤモンドに光を当てると、暗号文が浮かび上がった。その暗号文を解読するには、周波数を合わせるためのキーが必要だった。話を聞いた相棒のパトリシアは、「ノマド」がパソコンの中にはないファイルのことで、複数のサーバーに保存されるようになっていることをセイントに教えた。
セイントとパトリシアは保険調査員の振りをして、アーノルドの妻のキャサリンに接触した。しかし、キャサリンはセイントのことを知っていた。誘拐犯から連絡があり、セイントが来ると言われていたのだ。キャサリンはゾーイが誘拐されたことも夫が亡くなったことも少し前に知っただけで、動揺が激しかった。セイントはそんなキャサリンを慰めた。パトリシアはパソコンのファイルを調べていたが、アーノルドが死ぬ前に遠隔操作で消去しており何も残っていなかった。ファイルを探すには時間が必要だった。
セイントは誘拐犯のマリウスに電話を掛けた。マリウスと交渉し、24時間猶予がもらえることになった。電話を切る間際、マリウスはパトリシアによろしく伝えてくれと言葉を残した。セイントは知り合いなのか尋ねるが、パトリシアは言葉少なに話をはぐらかした。セイントはその態度に苛立ちを募らせる。
映画『ザ・セイント』の結末・ラスト(ネタバレ)
パトリシアの調査により、データ保存施設のサーバー室にファイルがあることが判明した。しかし、ファイルを見つけるためには、とある「装置」が必要だった。セイントは「装置」を持っているソナリに会いに行った。セイントはソナリと昔いざこざがあり、顔面を殴られるほど恨まれていた。ソナリは少女を救うために「装置」を必要としていることを知り、売る代わりに裏格闘技への出場を求めた。セイントはボロボロになりながらも、見事勝利を収めた。
セイントはパトリシアや友人のドイルの協力を得てデータ保存施設に侵入し、サーバーに「装置」を取りつけた。ジョンが現れるが、「装置」を回収して車に戻ることに成功する。しかし、パトリシアを見張っていた刑事が、腹から血を流して倒れているだけだった。パトリシア本人は、マリウスに誘拐されていた。セイントはジョンに逮捕された。だがその時、マリウスから電話がかかってくる。ジョンはゾーイとパトリシアが危機的状況にあることに気づき、仕方なくセイントと共に救出に向かうことにした。
マリウスはアーノルドが指輪を持っていたのは、セイントの両親を殺した男から贈られたからだとセイントに教えた。セイントがそのことに驚いていると、キャサリンに銃を突きつけられてジョンとゾーイが現れる。セイント達は隙を突いて反撃し、ゾーイを救い出した。セイントはマリウスに銃を突きつけ、両親を殺した者の名を尋ねた。だが、マリウスは明かさなかった。
セイントとパトリシアは父を失って落ち込んでいるゾーイに、アーノルドが困っている人にお金を返金しようとしていたことを明かした。ゾーイはセイント達に感謝の言葉を伝えた。ジョンはセイント達を逮捕しようとするが、逃げた後だった。
3週間後。イバカの元に25億ドルが戻った。イバカは国民のために使うことを、改めて宣言した。一方、マリウスの雇い主である男は行方を眩ませようとするが、セイントが立ちはだかった。セイントは男の腕に彫られている入れ墨が、両親を殺した男と同じことに気づく。そして、その男ザンダーは、セイントに格闘技を教えてくれた師でもあった。ザンダーはセイントの両親を殺した後、指輪を奪った。セイントも射殺しようとするが、逃げられてしまったのだ。ザンダーは「協会」が命を狙っていることを話した。セイントはザンダーに銃を突きつけるが、射殺することはできなかった。
ザンダーはクーパーによって逮捕されるが、すぐに出ることができると余裕の表情を見せた。だが、ザンダーはテロ組織と関わりがある容疑者として逮捕されるため、無期限で勾留されることになっていた。クーパーはその事実を伝えた後セイントを逮捕しようとするが、既に姿はなかった。
映画『ザ・セイント』の感想・評価・レビュー
主人公のサイモン・テンプラーは海外版ルパン三世のようで、見ていてとても楽しいキャラクターだった。女癖は少し悪いが、弱者のために動いている姿は好感が持てる。しかも、いつも飄々としているのに、いざというときは頭が切れるところがカッコよかった。
サイモンの相棒であるパトリシア・ホルムが、作品の中でも一番好きなキャラクターだった。パトリシアを演じたエリザ・ドゥシュクはとても美しく、知的な女性の役がピッタリと合っていた。(女性 20代)
なんとなく派手で華やかな風な設定とストーリーに薄い内容、といった感じ。内容も全体的にも浅いので、ある意味軽く流すように見れる映画。
貧しい人々や困っている人々のために盗んだお金を配る、現代版の鼠小僧やロビンフッド的ストーリー。美男美女が出てきて眼福ではあるが、アクションも頭脳戦も全部そこそこ止まりでいまいちインパクトもひねりもない。
見終わっても印象に残らないが、後味はさっぱりしていて映画というよりもちょろっと1話完結系のシリーズ内の1エピソードを見るくらいの気持ちで見るといいかも。(女性 20代)
悪いやつから盗んだお金を貧しい人たちのために使うという心優しき泥棒が今作の主人公。良い泥棒の物語は沢山ありますが、ロビン・フッドほど魅力的では無いものの、今作のセイントはかなり素敵なキャラクターでした。
盗みの腕も一流で整った顔立ち、相棒は頭が良くて格闘もできる美女とはなんて華やかな作品なんだろうと思いましたが、ストーリー自体はそれほど深くなく、あっさり見ることが出来ました。
難しいストーリーでは無いので見る人を選ばない作品でしょう。(女性 30代)
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