映画『ボルト』の概要:スーパードッグのボルトは、悪と戦い飼い主のペニーを守っていた。だが、それはドラマの設定に過ぎなかった。ボルトはスタジオのトレーラーハウスの中で暮らしており、その設定を現実のものだと思い込んでいた。
映画『ボルト』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー、アニメ
監督:バイロン・ハワード、クリス・ウィリアムズ
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、マイリー・サイラス、スージー・エスマン、マーク・ウォルトン etc
映画『ボルト』の登場人物(キャスト)
- ボルト(佐々木蔵之介)
- ドラマの中でスーパードッグとして活躍する。スタジオの中のトレーラーハウスで暮らしており、外の世界を知らない。ドラマの設定を現実のものだと思い込んでいる。
- ペニー(白石涼子)
- 女優。ドラマの中で、ボルトを育てている。ドラマの中だけではなく、現実の世界でも本当にボルトのことを大切にしている。
- ミトンズ(江角マキコ)
- 人間に飼われていたが、引っ越しを機に捨てられる。路地裏で暮らしていた。ハトを使い、食料を集めている。
- ライノ(天野ひろゆき)
- キャンプ場に止まっていた車の中にいたハムスター。ボルトのことを尊敬している。ボルト同様、ドラマの設定を現実のものだと思い込んでいる。
映画『ボルト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ボルト』のあらすじ【起】
ペニーが子犬のボルトを引き取ってから、5年の月日が流れた。ある夜、父から会社で問題が起きたので帰れないと連絡をもらう。しかも、ペニーも家には帰ってはいけないと忠告される。ペニーは父の身が心配になった。父は戸惑う娘に、ボルトがいるから1人じゃないと優しく声を掛けた。父はボルトを改造し、身体を強化していた。
ペニーはボルトと父の様子を見に行った。すると、ドクター・キャリコと呼ばれる男が、父を尋問していた。ペニー達はキャリコの部下を尾行するが、それは罠だった。袋小路に追い詰められたペニー達の前に、キャリコの部下が乗った車が現れる。ペニーは連れ去られそうになる。だが、ボルトが車に体当たりして、吹き飛ばして助けた。
ペニー達はキャリコの手下に追いかけられるが、ボルトが吠えて地面を波打たせ、敵を一網打尽にした。ペニーは嬉しそうに、ボルトと一緒の姿を写真に収めた。実は、全てドラマの撮影だった。ディレクターは撮影した映像を確認し、マイクが映り込んでいることに激しい怒りを見せた。ボルトの迫真な表情を引き出すために、撮影だと気づかれる訳にはいかなかったのだ。
ボルトはキャリコ達の存在を警戒し、ボールで遊ぶことも無くなっていた。ペニーは自宅に連れて帰りたいと願うが、マネージャーに反対されてしまう。ボルトの暮らす場所は、スタジオのトレーラーハウスの中だった。現実を知らせないために、ボルトは外に出たことがなかった。撮影所にいる2匹の猫は、そんなボルトをからかって遊んでいた。
映画『ボルト』のあらすじ【承】
ドラマの中で、ペニーはキャリコに誘拐されてしまう。ボルトはそれが現実で起こったことだと思い、ペニーを助けるためにトレーラーハウスを脱出した。窓から出ようとするが、破ることができず気絶してしまう。ボルトは偶然段ボール箱の中に落ち、そのまま車に積み込まれてしまう。
ボルトは街中を走り回り、ペニーの姿を探した。いつものように金網を吹き飛ばしたり、鉄のフェンスを捻じ曲げようとするが、どれも上手くいかなかった。しかも、フェンスに頭が挟まって抜けなくなってしまう。困っていると、ハト達が来て抜け方を教えてくれた。ボルトは自分の体に付着している発砲スチロールのせいで、パワーが抜けてしまったのだと思った。
ボルトはキャリコの仲間の猫を探すことにした。ハト達はそれを聞き、自分達をいいように扱っている猫のミトンズの元に連れて行くことにした。ボルトはミトンズを脅し、キャリコの居場所を聞き出そうとした。ミトンズはボルトの言っていることがよく分からなかったが、ボルトの首にハリウッドと書かれたネームタグが着いていることに気づく。とりあえず話を合わせ、ハリウッドに行けばいいのだと教えた。ミトンズはそれで解放されると思っていたが、ボルトはペニーと会うまで、ミトンズを連れて行く気だった。自分の首についていたドックリードを、ミトンズの体に巻きつけた。
映画『ボルト』のあらすじ【転】
ボルトは空腹時に鳴る音に驚き、ミトンズが毒を盛ったのではないかという疑惑を持つ。ミトンズは呆れながらも、キャンプ地に行って人間へのご飯のねだり方を教えた。ボルトは自分がなぜそんなことをしなければならないのか分からず戸惑いながら、人間がいる車を訪ねて回った。そこで、ボルトのファンだという、ハムスターのライノと出会う。ライノもキャリコが本物の悪人だと信じていた。ライノは自分がいかに有能かを訴えた。そして、ボルトの旅に同行することになった。ミトンズは話が通じない奴が増えたと、頭を抱えた。
ミトンズはライノの話から、ボルトがドラマの設定を信じていることに気づく。そのことを説明するが、ボルトは信じようとしなかった。ボルトは木の上から降りてこないミトンズをスーパーボイス(吠えて衝撃波を出す)を使って落とそうするが、何度吠えても力は出てこなかった。その内、ボルトの吠える声を聞いて人間が来てしまい、ボルトとミトンズは車の中に閉じ込められてしまう。それは、保健所の車だった。一方、ペニーはボルトを心配して、母親と共に迷子チラシを使っていた。しかし、ボルトは戻って来ないから仕事をして欲しいと、テレビ局に勤めるミンディに説得される。
ボルトはドアに体当たりをして、車の外へと脱出した。パワーが戻ったのかと思ったが、それは外からライノがドアを開けてくれただけだった。ボルトはミトンズが言っていたことが本当で、自分にはすごい力など無いのだと気づく。落ち込んでいたが、ライノからヒーローだと激励され、ミトンズを救いに行くことを決める。
映画『ボルト』の結末・ラスト(ネタバレ)
ボルトとライノは力を合わせ、保健所からミトンズを救出した。そして、走っていた車の中に逃げ込んだ。ライノはボルトのことをまだスーパーヒーローだと思っていたが、ボルトは悪と戦わない自分が何をすればいいのか分からず落ち込んでいた。ミトンズはそんなボルトに、「普通で良いのだ」と励ました。そして、普通の犬がやるようなボール遊びや、土掘りなどを教えた。
ボルト達は車を乗り継ぎ、ハリウッドに辿り着いた。ミトンズはボルトのために段ボールで作った住処を用意するが、ボルトはペニーのところに戻るつもりだった。だがミトンズは、ペニーは女優で可愛がっている振りをしているだけだと指摘し、ボルトのことを引き留めようとした。実は、ミトンズは人間に捨てられた過去があった。しかし、ボルトはペニーのことを信じていた。ミトンズは追い出すような形で、ボルトと別れた。
ミトンズはボルトが1人でキュービッツに戦いに向かったとライノに説明した。すると、ライノはボルトを追いかけて行ってしまう。頼まれなくても友達が困っているときは助けに行くものだと言われ、ミトンズもライノについて行った。一方、ボルトはハトの協力の元、スタジオに辿り着いていた。だが、自分の代わりの犬が、「ボルト」としてペニーの傍にいるところを見てしまう。ボルトは肩を落として落ち込んだ。
ボルトがスタジオの外に出ると、ミトンズがいた。ミトンズはペニーの姿を見ており、ボルトがいなくなって心から悲しんでいる姿を見ていた。ミトンズが戻るよう説得していると、ボルトの様子がおかしくなった。ペニーの助けを求める声が聞こえてきたのだ。その時、スタジオで火災が起こり、ペニーは取り残されていた。ボルトは燃えて崩れる建物の中に入っていき、ペニーと再会を果たす。一緒に逃げようとするが、ペニーが煙を吸い過ぎたせいで倒れてしまう。ボルトは換気扇のダクトの近くで吠え続けた。その声を救助隊員が聞きつけ、ペニー達は無事に救助される。ペニーの母は、娘を芸能界から引退させることにした。
ボルト・ミトンズ・ライノはペニーの家で、仲良く幸せに暮らした。
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