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映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』の概要:『機動戦士ガンダム』のキャラデザイナー安彦良和によるコミック『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』をアニメ化した第1作。後にシャアとなるキャスバル・レム・ダイクンと、後のセイラとなる、妹アルテイシア・ソム・ダイクンの幼少期を描く。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』の作品情報

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル

製作年:2014年
上映時間:62分
ジャンル:SF、アクション、アニメ
監督:今西隆志
キャスト:田中真弓、潘めぐみ、浦山迅、銀河万丈 etc

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』の登場人物(キャスト)

キャスバル・レム・ダイクン(田中真弓)
ジオン・ズム・ダイクンの息子。後の赤い彗星、シャア・アズナブルとなる本作の主役。初めて乗る連邦軍の兵器ガンタンクを自在に操ることができ、ニュータイプの資質が開花する。
アルテイシア・ソム・ダイクン(潘めぐみ)
ジオン・ズム・ダイクンの娘。父亡き後、母アストライア、兄キャスバルと共に、ラル家に匿われる。公邸に残してきた愛猫ルシファの救出をランバ・ラルに頼む。
キシリア・ザビ(渡辺明乃)
デギン・ザビの四子にして長女。ムンゾ保安隊隊長。厚情を見せる一面もあるが、謀略にたけ、兄であるザビ家次男サスロ暗殺を実行する。
アストライア・トア・ダイクン(恒松あゆみ)
ジオン・ズム・ダイクンの第二夫人。キャスバル、アルテイシアの母。正妻ローゼルシアには子どもが産まれなかったので、ダイクンの寵愛を受ける。
ランバ・ラル(喜山茂雄)
ジンバ・ラルの息子。ダイクン亡き後、残された3人の身辺警護を父から命じられる。父とキャスバル、アルテイシアの地球への脱出計画をハモンに依頼する。
クラウレ・ハモン(沢城みゆき)
ランバ・ラルの恋人。ナイトクラブ「エデン」の歌手。連邦軍士官に変装し、ガンタンクを徴用し、キャスバルとアルテイシアを宇宙港まで移送する。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のあらすじ【起】

U.C.(宇宙世紀)0079、1月23日。後に言う「ルウム戦役」の真只中、連邦の艦隊に通常の3倍のスピードで攻撃を仕掛けるジオン軍の赤いモビルスーツがあった。パイロットはシャア中尉。次々と戦艦を沈めるシャア。彼はこの戦いで5隻の戦艦を撃沈させ、後に二階級特進し、シャア少佐となるのだった。

時は遡って、U.C.0068。スペースコロニーサイド3のムンゾ自治共和国では、議長のジオン・ズム・ダイクンが、議会での独立宣言演説中に胸を押さえ倒れ、そのまま、この世を去ってしまう。悲しみにくれる妻アストライア、息子キャスバルと娘アルテイシアの前で、ダイクンの同志だったデギン・ザビは、死因は心臓発作であったこと、そして、今際の際に自分が後継者として後を託されたことを告げる。しかし、ダイクンの側近であったジンバ・ラルは、ダイクンの死はザビ家の陰謀と踏んでいた。

ダイクン一家の身の危険を感じたジンバ・ラルは、息子のランバ・ラルに3人を自分の家に匿うように命じる。3人と共に議長公邸を後にしたランバ・ラルは途中、暴徒と化したサイド3の民衆に囲まれ、身動きが取れなくなってしまう。そこに現れたのは、ザビ家のキシリアだった。彼女は暴徒を排除し、アストライアに挨拶をするのだった。

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映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のあらすじ【承】

その夜、ザビ家ではキシリアの行動に次男サスロが激怒していた。ダイクン一家3人を見逃したことに腹を立て、「せっかくダイクンの死を、連邦の暗殺と思わせる世論操作が上手くいきかけているというのに」と言い、キシリアの失態を叱責し、頬をぶつサスロ。サスロは長兄ギレンと、ラル家に引導を渡す策を考えるのだった。

混乱するサイド3で、ダイクンの葬儀は行われていた。葬儀の隊列が街を行く中、サスロの乗る車が何者かによって爆破される。同乗していた三男ドズルは傷だらけになりながらも生き延びる。目の前で兄の車が爆破されたことに怯える末弟ガルマに、キシリアは「ザビ家の男がそんな風でどうする」と叱責し、事態を冷ややかに見つめるのだった。

ザビ家の情報操作もあり、民衆の標的はラル家になっていた。デモ隊が、ラル家を取り囲む中、ランバ・ラルはアルテイシアの飼猫、ルシファを連れてくることを引き受け、一個師団を従え公邸に向かう。猫を回収したランバ・ラルは、夜、ナイトクラブ「エデン」に変装をして入り込み、クラブの歌手で恋人でもあるクラウレ・ハモンに、父ジンバ・ラルとダイクン一家を地球に逃す算段を依頼する。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のあらすじ【転】

同じ頃、ラル家にはキシリアが訪れていた。キシリアは、キャスバルに会わせろと言い、ラル家に押し入ってくる。ダイクン一家を守りたいジンバ・ラルは、キシリアの申し出を断るが、キャスバルはキシリアと会うことにし、二人だけで話をする。話し合いの中、キャスバルはキシリアに、父ダイクン暗殺の真相を問う。しかし、キシリアはキャスバルを押さえつけ手錠をかけ、脅しをかける。そんな脅迫に全く屈しなかったキャスバルを、キシリアは脅威に感じ、兄ギレンに報告するのだった。

ダイクン一家は、ラル家から再び議長公邸に戻る。公邸に戻るとアストライアは、ダイクンの正妻ローゼルシアによって子供と引き離されて塔に幽閉されることになる。ローゼルシアから許されたのは、最後の一晩だけ親子で過ごすことだった。そのことを知ったハモンは、ランバ・ラルにダイクン一家を地球に逃すなら今しかないと告げる。それを聞いたランバ・ラルは、父ジンバ・ラルとダイクン一家の脱出計画を実行することを決めるのだった。

親子最後の夜、アストライアはキャスバルとアルテイシアに別れを告げる。納得しないアルテイシアにアストライアは、「お月様が100回丸くなったら必ず迎えにいく」と約束する。その言葉に安心するアルテイシア。キャスバルはその姿を厳しい目で見つめるのだった。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、連邦軍の士官に扮したハモンが、ガンタンクで迎えにくる。キャスバルとアルテイシアはガンタンクに乗り込み、母と別れる。しかし、ガンタンクの異常行動を検知した連邦軍は追撃部隊を出す。追撃部隊一部は、ランバ・ラルの策によって足止めできるが、別働隊がハモンとキャスバルたちの乗るガンタンクの前に立ちはだかる。連邦軍のガンタンク4台が道を塞ぎ、ハモンが応戦しようとしたその時、ガンタンクのキャノンが火を噴く。ガンタンクの砲台にいたキャスバルがトリガーを握り、撃ったのだった。次々と連邦のガンタンクを撃破するキャスバル。ニュータイプとしての資質が開花しつつあった。

ハモンとキャスバル、アルテイシアの3人は、乗っていたガンタンクを捨て、ランバ・ラルと合流し宇宙港に向かう。キャスバルとアルテイシアはコンテナの中に隠れ、貨物船でコロニーを脱出するのだった。宇宙空間に初めて出る二人、無重力を体感し、窓から満天の星空、宇宙の姿を見るのだった。コロニーの姿、太陽の姿、地球の姿を見る二人。そして、月の姿を見て、アルテイシアは母との約束を思い出すだった。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』の感想・評価・レビュー

ガンダムファンの為の映画なので、門外漢には意味が分からない。有名なアニメシリーズの前日譚でありそれも何部かにわかれて制作されるために、全体像を掴むことは知ってないと不可能に等しい。私はファンなのでこの丁寧な政治劇は面白かったし十分に満足できた。前日譚としては説明が無いに等しく、初心者には何がなんだかわからないし、わかるようになるためには長いアニメの視聴とある程度の設定への理解が必要で、冷静に考えると楽しむためのハードルが高い。今更ながらよくこんな映画を製作してくれたものだ。(男性 30代)


ロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」の新エピソード。1979年のファーストシリーズよりも、前の時代の話で、シャアとセイラの知られざる物語はファンにとってたまらない。
ファーストシリーズに繋がるよう、綿密に練り上げられたストーリーも素晴らしく、ロボットアニメの真骨頂であるモビルスーツの戦闘シーンも迫力満点だ。
これを観るためにファーストシリーズをまた見返すのもアリ。この世界観にどっぷりと漬かりたい。
アニメファンなら押さえておきたい作品である。(男性 40代)


ガンダムファンで無くても知っている「赤い彗星 シャア・アズナブル」。後にこのシャアとなる男、キャスバル・レム・ダイクンの幼少期を描いた今作はファーストガンダムを鑑賞していない方には、かなり印象の薄い作品になってしまうでしょう。
逆に言えば、ファーストガンダムを鑑賞していれば感情移入しやすく、ある意味「コメディ」チックなところも許せるはずです。
ストーリーはなかなか重めの内容なのに、何故かギャグっぽいシーンがあり、そこだけは納得出来ませんでしたが全体的には楽しめました。(女性 30代)

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