映画『月はどっちに出ている』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「月はどっちに出ている」のネタバレあらすじ結末と感想

月はどっちに出ているの概要:金田タクシーに勤める在日コリアンのタクシー運転手、神田忠男とフィリピン人ホステス、コニーの恋愛を中心に、社会の底辺で生きる人々の日常を、時にはコミカルに、時にはシリアスに描くヒューマンドラマ。

月はどっちに出ているの作品情報

月はどっちに出ている

製作年:1993年
上映時間:95分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:崔洋一
キャスト:岸谷五朗、ルビー・モレノ、絵沢萠子、小木茂光 etc

月はどっちに出ているの登場人物(キャスト)

神田忠男(岸谷五朗)
金田タクシーの運転手。在日コリアン。同じく在日コリアンの社長金田や新井とは同級生。女好きで、各所で女性を口説いている。母の店で働くコニーと、一夜を共にしただけで、押しかけて行って同棲を始める。
コニー(ルビー・モレノ)
忠男の母の店で働くフィリピン人。日本語を話すことができるので、忠男の母から、店での通訳を頼まれる。忠男の押しに負け、一夜をともにする。忠男のことも次第に好きになる。
忠男の母(絵沢萠子)
フィリピンパブを経営している。強欲なところもあるが、パブで儲けたお金を北朝鮮に渡った忠男の兄達に、仕送りしている。
金田世一(小木茂光)
金田タクシーの社長。在日コリアンである。ゴルフ場がどうしても欲しくて、新井を通じて手に入れようとするが、新井共々、日本のヤクザから金を借りる羽目になり、破産に追い込まれる。
新井光洙(遠藤憲一)
忠男、金田の同級生、在日コリアン。金田にゴルフ場の話を持って行くが、自分が不渡りを出してしまい、金田も巻き込んで、日本のヤクザから金を借り、脅されてしまう。
ホソ(有薗芳記)
金田タクシーの運転手。元ボクサーで、時々パンチドランカーのような症状が出る。「朝鮮人は嫌いだけど、忠さんは好きだ。一瞬、金貸してくれ」が口癖。

月はどっちに出ているのネタバレあらすじ

映画『月はどっちに出ている』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

月はどっちに出ているのあらすじ【起】

金田タクシーのドライバー忠男は、社長の金田と同級生の間柄だ。社長と社員の上下関係をなしにして結婚式の披露宴に参加している二人。その結婚式は、北も南も入り混じっての韓国式結婚式。披露宴の最中、金田は新井とゴルフ場取得のための打ち合わせし、忠男は参列した女の子たちを口説いているのだった。

仕事中、忠男はフィリピンパブのホステスたちをタクシーに乗せ、母の店に連れて行く。母はフィリピンパブを経営しており、忠男は母の手伝いで、ホステスたちを店まで送っていた。そこで「儲かりまっか?」と声をかけてきたのがコニーだった。

金田タクシーの新人ドライバー安保は、道に迷って電話をかけてくる。事務所の仙波は「月はどっちに出ていますか?月に向かって走って下さい」と言い電話を切る。同じくドライバーのホソは「忠さんは好きだけど、朝鮮人は嫌いだ。一瞬金貸してくれ」といつも言う。金田タクシーには、個性豊かなドライバーが集まっている。

忠男の母はコニーたちに説教をしている。もっと売上を伸ばしたい母は、ホステスたちに売春でなんでもいいからやって、店に金を入れろ、と言う。それをコニーに翻訳させるのだが、コニーは適当に都合のいい翻訳をして、ホステスたちに伝えるのだった。

月はどっちに出ているのあらすじ【承】

忠男は、仕事終わりのコニーをファミレスで口説き、タクシーでアパートまで送り、「アイシテル」を繰り返し、強引にキスをする。押しの強い忠男をコニーは受け入れ、二人はコニーの部屋で一緒に朝を迎えるのだった。一晩を過ごした二人は、一緒に出勤をする。部屋を出て、アパートの階段を降りたところで、忠男は忘れ物をしたとコニーから鍵を預かり部屋に戻る。実は忘れ物ではなく、部屋の鍵を開けたままにするための嘘だった。その日の深夜、コニーが部屋に帰ってくると、忠男が勝手に自分の荷物を持ち込んでいるのだった。

コニーと同棲を始めた忠男は、毎夜のようにコニーとセックスをする。そのセックスの最中、電話が鳴る。コニーが出ると、電話の向こうからはホソの声で「忠さんそこにいるんだろ?変わってくれよ」と聞こえる。忠男は電話に出るが、すぐに切る。再びかけてくるホソ、切る忠男。繰り返しかかってくる電話にコニーは、その気が無くなったとベッドを出る。そして、もう一度かかってきた電話に忠男は「ホソ、いい加減にしろ!」と怒鳴るが、電話をかけてきたのは母だった。

月はどっちに出ているのあらすじ【転】

忠男の母は、北朝鮮の家族に仕送りをしている。それを手伝う忠男は、母からコニーとの関係に釘を刺される。しかし忠男は、日曜礼拝に出ているコニーを迎えにいき、一緒に帰るのだった。

新井が不渡りを出して逃亡してしまい、保証人になっていた金田社長は資金繰りが悪化する。給料を支払ってもらえない従業員たちは、そろって温泉に慰安旅行に出かけ、芸者遊びを楽しむ。金田社長が温泉場まで支払いに来るが、お前ら全員首だと切れる。

忠男はホソと二人で飲んでいた。別れた奥さんが銀座の店で働いていると言うホソに付き合って、タクシーを運転して銀座に繰り出す二人。しかし、そんな店はなかった。ホソは忠男を乗せたまま深夜の道を走る。突然タクシーを降りたホソに、パンチを一発食らう忠男。地面に倒れた忠男を放置して、ホソはそのままタクシーで走りさってしまうのだった。

翌日、金田タクシーにホソは帰ってきてなかった。皆が心配する中、電話が鳴る。電話の向こうは安保で、また迷っていた。その頃ホソは、別れた奥さんとの子どもを連れて、タクシーで走っているのだった。

ホソは警察に捕まっていた。警察署に面会にいく忠男。ホソに、「一瞬金貸してくれ」と言われ、ニッコリ笑い財布から金を出す忠男。しかし、その金には見向きもしないホソがそこにいた。あらぬ方向を見つめ、心が壊れてしまったホソはそのまま連行されるのだった。

月はどっちに出ているのあらすじ【結】

母との板挟みになり、嫌気のさした忠男は、こっそりコニーの部屋を出ようとする。しかし、コニーに見つかり、喧嘩になる。そして忠男は、そのままコニーの部屋を出て行ってしまうのだった。

日曜日の教会。礼拝の最中にコニーの側に座り、悪かったと謝る忠男。コニーは、忠男を許すが、フィリピンで一緒に暮らすという彼の言葉は信じていなかった。

新井がヤクザを連れて、金田タクシーにくる。新井も金田も、このヤクザから金を借りる以外方法がなかった。

忠男の母の差し金で、長野のフィリピンパブへ行くことになったコニーを、送る忠男。二人は、「儲かりまっか」「ぼちぼちでんな」と出会った時の会話を繰り返し、別れる。

ヤクザから借りた金は、金田タクシーをフル操業させても、利息を返すのが精一杯の金利だった。思いつめた金田は、社長室に灯油を撒き、焼身自殺を図る。しかし金田は、すぐに火の中から飛び出し、水の中に飛び込み、さらにヤクザともみ合い、逃げる。火のついた金田タクシーの事務所は、そのまま燃えてしまうのだった。

長野のフィリピンパブの店の前にタクシーが停まる。忠男は新しいタクシー会社に再就職したようだ。近くの公衆電話から電話をかける忠男。荷物をまとめて、出て来るコニー。荷物をトランクに積み込み、二人で走り出すのだった。

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