12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』の概要:デビッド・オーバーンの戯曲を映画化。キャサリンは、精神のバランスを崩した、かつては天才数学者だった父ロバートを看病し、死を看取る。同じ数学者としての道を歩む彼女には、父との間に誰にも言えないことあった。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』の作品情報

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

製作年:2005年
上映時間:103分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ジョン・マッデン
キャスト:グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス etc

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』の登場人物(キャスト)

キャサリン(グウィネス・パルトロー)
ロバートの娘。大学で父を同じように数学を学び、その道を志すが、父が心を病んでしまったため、学ぶことを諦め、父の介護をし、その死を看取る。
ロバート(アンソニー・ホプキンス)
若くして様々な証明を打ち立てた天才数学者。しかし、晩年精神を病み、ノートに数学とはかけ離れた、どうでもいいことを書きつづけ、そのノートが遺品として多く残っている。
ハル(ジェイク・ジレンホール)
ロバートの教え子。ロバートの死後、彼の遺品の中に最後の数学的証明が残っていないかと、キャサリンに残されたノートを見せてもらっている。バンドのドラム担当でもある。
クレア(ホープ・デイヴィス)
キャサリンの姉。実業家として成功を収め、シカゴを離れニューヨークに住んでいる。ロバートの死後、キャサリンをニューヨークに連れて行こうとする。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のあらすじ【起】

深夜、テレビをザッピングしているキャサリン。そのキャサリンに、父ロバートが声をかける。0時をすぎ、誕生日を迎える。シャンパンを開け、ラッパ飲みをするキャサリン。ロバートは、自分は心を病んでいるが遺伝するものではないと、キャサリンに告げる。

実は、ロバートは死んでいた。葬儀は明日。キャサリンは、そのロバートと話しているのだった。キャサリンの想いは過去へ飛ぶ。初めてハルと出会った日、彼は父と一緒に大学の教室にいた。

ハルが、キャサリンに声をかける。ハッとするキャサリン。現実では、ハルはロバートの部屋にいて、残されたノートに、発表されていない証明が書かれていないか調べていたのだった。数学的天才だったロバートは病的にメモ魔だった。彼の部屋には大量のノートが残されていた。キャサリンは、ハルが父のノートを持ち帰るのではないかと疑い、彼のバックの中身を床に広げるが、そこにはノートは入っていなかった。ハルに詫びるキャサリン。しかし、ノートはハルのジャケットのポケットに入っていた。そのノートには、3年前のキャサリンの誕生日に、少しだけ正気に戻ったロバートが、彼女に感謝をする言葉が綴られていた。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のあらすじ【承】

翌朝、葬儀のために姉のクレアがやって来る。ニューヨークで忙しく働いているクレア、キャサリンとは生き方が違う。些細なことで言い争いをするが、葬儀のための服を買うために出かける二人。クレアはキャサリンのことを心配していた。昨晩、キャサリンはハルとのことで、警官とトラブルになっていた。そのことを追求するクレア。クレアは、ハルはキャサリンの妄想で、彼女の精神が病んでないかを心配をしているのだった。しかし、二人が家に帰ってきたところに、ハルが訪ねてきて、妄想の疑いは晴れる。

教会でロバートの葬儀が行われる。スピーチするキャサリン。キャサリンは、心を病んだロバートの介護で自分の人生を台無しにされたと感じていた。「死んで幸いだ」と言い放ち、キャサリンは教会を出るのだった。

夜、葬儀の後のパーティーが行われる。ハルのバンドが演奏をする。ロバートへ「虚数」という曲を捧げるバンド。

パーティーは続いていて、ハルと話をするキャサリン。ハルは、キャサリンの部屋に入れてもらう。キスをする二人。ずっと好きだったと告白するハル。キャサリンも、かつて大学の教室で会ったときのことを覚えていた。そして、二人は一晩を共にするのだった。翌朝、キャサリンはハルに父の引き出しの鍵を渡すのだった。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のあらすじ【転】

クレアは、キャサリンにニューヨークに引っ越すことを提案する。すでにクレアは、キャサリンとロバートが暮らしていたこの家を売りに出していたのだった。クレアは、キャサリンもロバートと同じように精神が不安定だから、施設への入所を勧める。それを聞いたキャサリンは激昂するのだった。

そこに、数学の証明が書かれたノートを見つけたと、ハルがロバートの部屋から戻って来る。そのノートは、自分が書いたと言うキャサリンだったが、証拠がないとクレアにもハルにも言われてしまう。キャサリンは、二人を罵倒しふさぎ込むのだった。

まだ父が元気だった頃、課題のことでキャサリンは、大学から呼び出しを受ける。キャサリンは課題とは関係のない数式を書いていたのだった。

ロバートが、一週間電話に出ないことを心配したキャサリンは車を走らせ、家に向かう。家に着き、探すが、父の気配がない。ロバートは雪が積もり、小雪がちらつく屋外で、ノートを書いているのだった。ロバートは、正気に戻ったように見えた。新しい数学の証明が閃いたと言う。そして、お前が誇りだ、研究を手伝って欲しいとキャサリンに言い、ノートを見せるのだった。

ハルが見つけたノートが、ロバートの書いたものか、キャサリンの書いたものか、3人は言い争っていた。字も似ているし、ロバートの書いたものではないかと、キャサリンはハルにも信じてもらえずにいた。ハルは、そのノートを大学に持って行き、検証を始めるのだった。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』の結末・ラスト(ネタバレ)

家の中は片付けられ、引越しの準備は整っていた。留守電にハルの声が響くが、キャサリンはとらない。家を出ようとしたとき、ハルが走って来る。証明が検証され、間違いがないことが解ったのだった。そしてハルは、この証明はロバートが精神を病んでいる時の理論が使われており、キャサリンが書いたものと確信したのだった。ハルはキャサリンを疑ったことを謝るが、手遅れだと言い放つキャサリン。そして、ニューヨークへ向かうため車に乗りこむ。走り出す車を追いかけるハル。ハルは、キャサリンが開けた窓にノートを投げ込むのだった。

空港であの日を思い出すキャサリン。証明が完成したと言うロバートは、気の乗らないキャサリンにノートを読ませる。それは数学の証明とは程遠いものだった。ロバートには、数学的能力はすでになかった。キャサリンは、自分の数学的証明が書かれたノートを父の引き出しに入れ、鍵をかけるのだった。

ノートを持って空港を飛び出し、一人キャンパスに佇むキャサリン。彼女は、ハルの姿を見つける。ハルもキャサリンを見つける。キャサリンはハルに言う、時々ひらめくが、時々狂っている、父と似ていて、それが怖い。ハルは、あの証明が書けるのはキャサリンだけだと言い、二人は最初から検証を始める。キャサリンは思うのだった。「振り出しに戻ってやり直そう。1行ずつ検証をすれば遠回りを省ける。前向きに生きよう」と。

映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』の感想・評価・レビュー

本作は、晩年に精神に病を抱え始めた天才数学者の父親の介護の為、それ以外の時間を排除した娘の物語。
娘が父親の病に向き合う苦しみや心を開ける人と出会えた喜び、誰にも信じてもらえない葛藤や分かり合えない切なさに胸を締め付けられ辛かった。
特に、ジェイク・ギレンホール演じるハルが父と同様に精神を病んでしまった主人公キャサリンに優しく寄り添う姿にグッときた。
また、証明によって人生が変化していく過程にも見応えを感じた。
数学の知識がなくても楽しめるところが良い。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー