映画『マンゴーと赤い車椅子』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「マンゴーと赤い車椅子」のネタバレあらすじ結末と感想

マンゴーと赤い車椅子の概要:当時「AKB48」だった秋元才加が主演。事故で半身不随になった女性の奮闘を描く。監督の仲倉重郎も半身不随のため車椅子で生活をしており、車椅子生活者を取り巻く環境をリアルに描写している。

マンゴーと赤い車椅子の作品情報

マンゴーと赤い車椅子

製作年:2014年
上映時間:93分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:仲倉重郎
キャスト:秋元才加、NAOTO、石井貴就、吉岡里帆 etc

マンゴーと赤い車椅子の登場人物(キャスト)

宮園彩夏(秋元才加)
看護師だったが、不倫に悩み、酔ったはずみの転落事故により下半身不随となる。自暴自棄になるが、リハビリ病院の周りの人々や婆ちゃんに生きていく力をもらい、障害と共に生きていくことを誓う。
五十嵐翔太(NAOTO)
彩夏が入院したリハビリ病院の車椅子患者の一人。RNAというバンドのボーカルとギターを担当していたが、進行性の脊髄腫瘍のため、徐々に身体が動かなくなってきている。無愛想で無口。
外崎千尋(吉岡里帆)
彩夏が入院したリハビリ病院の車椅子患者の一人。あだ名は「ちーちゃん」。交通事故による脊髄損傷により半身不随。いつもポジティブに動き回っているが、誰にも話せない悩みも持っている。
小川龍之介(石井貴就)
彩夏が入院したリハビリ病院の車椅子患者の一人。14歳の少年。あだ名は「りゅう」。バンド活動をしている翔太に憧れている。彩夏たちよりも早く退院し、実社会での生活を始める。
菊地拓也(仁科貴)
彩夏が入院したリハビリ病院の理学療法士。関西弁を話し、自らを「キクタク」の愛称で呼んで欲しがっている。明るく冗談も交えながら患者とコミュニケーションをとっている。
宮園勝子(三田佳子)
彩夏の祖母、婆ちゃん。お婆ちゃんっ子の彩夏とメールでやり取りする。彩夏を見舞ってくれるが、その後他界してしまう。その事実は、彩夏には退院まで伏せられる。

マンゴーと赤い車椅子のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マンゴーと赤い車椅子』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

マンゴーと赤い車椅子のあらすじ【起】

宮園彩夏はリハビリ病院に運び込まれた。ストレッチャーで病室まで運ばれ、ベッドに移される。隣のベッドの高校生、ちーちゃんこと外崎千尋が声をかけてくるが、彩夏はそれに答える気分ではなかった。病院内の診察室で彩夏は、脊髄損傷と診断される。「なんで私の足、動かないのよ」と呟く彩夏。それでも彩夏は、見舞いに来てくれた彼氏に、動かない足を直すんだと告げる。

リハビリを開始することが決まり、担当医師は菊地拓也、自称キクタク先生となる。キクタク先生は彩夏に障害のことを丁寧に伝えようとする。しかし彩夏は、そのことを既に知っているような受け応えをする。彩夏は実は看護師だったのだ。

自暴自棄になり、車椅子に乗ることも拒む彩夏。しかし、ベッドを起こしてもらい、今まで天井ばかり見ていた彩夏は、初めて病室の様子、扉の向こうに続く廊下を見る。彩夏の中で少しだけ世界が広がり、そして車椅子に初めて乗せてもらう。看護師が押す車椅子の速度が早いと愚痴をこぼしながら、リハビリ室へ向かう彩夏。院内では、ちーちゃんを初め、色んな人が車椅子を使って自由に動き回っている。その中に、五十嵐翔太や小川龍之介の姿もあった。リハビリ室に着き、リハビリを始めるが、彩夏は何をやってもイライラするばかりで、まだ自分の障害のことを受け入れられずにいるのだった。

マンゴーと赤い車椅子のあらすじ【承】

彩夏は事故の後、紛失していた携帯を、ようやく見付けてもらい、母に持ってきてもらう。そこには、婆ちゃん、宮園勝子からのメールがたくさん届いていた。彩夏は、婆ちゃんとメールでやりとりするようになる。昔から彼女は、お婆ちゃんっ子だったのだ。

ある日の夜、彩夏は休憩室で彼氏にメールを送ろうと携帯を開き、言葉を選んでいた。そこに、ちーちゃんがやって来て「彼氏ですか?」と声をかける。彩夏は慌てて携帯を閉じ、立ち去ろうとするが、ちーちゃんはしつこく話しかけてくる。彼氏とHはしたのか?とか、セックスって気持ちいいのか?とか。「子どものくせに」と言う彩夏に、ちーちゃんは、「子どもだから聞きたい」と答える。将来生まれてくる自分の子どもに、ちゃんと伝えたいと。ちーちゃんは、初Hするはずだった日に事故ってしまい、車椅子になったと話す。彼は死んでしまい、だから処女であることを告白する。そして、彼氏のいる彩夏を羨ましいと話す。しかし、彩夏はその彼氏と不倫関係にあることを、ちーちゃんに話すのだった。

これまで病院の車椅子を使っていた彩夏だったが、セミオーダーの新しい赤い車椅子が、が届く。その新しい車椅子で、動き出す彩夏。エレベーターの鏡に写る姿もまんざらでもなかった。そんな時、以前横柄な口をきかれた翔太が声をかけてくる。「その赤い戦車、似合ってる」と。戦車?と問う彩夏に、翔太は「車椅子は足が不自由な者にとって、一人で生きていくための武器、戦車だ」と答える。

自分の車椅子を得た彩夏は、リハビリに精を出す。キャスターup、段差越えに挑戦していく。そして、ちーちゃんにスロープをグイグイ上りきったところにある、秘密の場所を教えてもらうのだった。

マンゴーと赤い車椅子のあらすじ【転】

先輩が見舞いに来てくれ、結婚の報告を受ける彩夏。半身不随になってしまったが、子どもをつくることができると、不倫相手に告げるが、別れを切り出されてしまう。彼の本妻が妊娠をしたのだった。

彼との別れがショックだった彩夏は、呆然としてしまい、車にひかれそうになる。体を投げ出し、そんな彩夏を救う翔太。翔太は「命を粗末にするな」と彩夏に言う。彩夏は雨の中、泣き続けるのだった。

赤いマンゴーを持って婆ちゃんが見舞いに来る。久しぶりの再会を楽しむ二人。彩夏は、退院したら実家のある鹿児島県大隅に戻ってこいと言われるのだった。

彩夏以外の人たちも、それぞれに事情を抱えていた。翔太は進行性の病のため、体が動かなくなってきていた。ギターも引けなくなり、バンドも解散してしまうことになっていた。

ちーちゃんは、同級生の見舞いのあった日の夜、部屋を抜け出してしまう。彩夏は、それに気づき探しに出る。以前教えてもらった秘密の場所に行くと、そこには、ひっくり返った車椅子と、その横に転がっているちーちゃんがいた。彩夏は、ちーちゃんに手を差し伸べるのだが、彼女にそれを拒まれてしまう。そして、もみ合っているうちに彩夏も転倒してしまう。地面に横になったまま話す二人。実は、ちーちゃんは単独のバイク事故だった。彼氏が死んだというのは嘘だったのだ。いつも明るく振る舞っていた彼女だが、死にたいと泣き出してしまう。そんなちーちゃんに、彩夏も自分のことを話す。不倫のこと、ひょっとしたら飛び降りてしまったのではないかというのこと。でもここで生きている、辛いけど生きていることを話す。そして二人は、もうちょっと生きようと誓い合うのだった。

マンゴーと赤い車椅子の結末・ラスト(ネタバレ)

彩夏は、翔太からライブのチラシを渡される。ちーちゃんと、先に退院した龍之介と待ち合わせて、3人はライブ会場へ向かう。途中、龍之介の車椅子のタイヤがパンクしてしまう。龍之介は、こんなことだったらライブに行きたくないと言い出す。しかし、二人はそんな彼を説得し、自転車屋でパンクを直してもらい、何とかライブ会場へ到着する。しかしライブ会場は階段を降りた地下だった。入り口で呆然とする3人を、ライブハウスに屈強な男子たちが背負い、地下に運んでくれる。そして何とか、翔太のバンドRNAのラストソングを聞くことができたのだった。彩夏は、舞台上で歌う翔太の姿、その楽曲に涙するのだった。そしてその日の夜、二人は車椅子を降りてベッドの上で、裸で抱き合うのだった。

退院の日、彩夏は挨拶をしようと翔太の部屋に向かう。しかし、その部屋には誰も居らず、ベッドが片付けられているのだった。そして、婆ちゃんの死を母から聞かされる。

フェリーで実家に帰る彩夏。実家は父の手配でバリアフリーに改装してあった。かつての婆ちゃんの部屋に入った彩夏は、彼女からの最後のプレゼント、赤い靴を受け取る。赤が似合うからと、婆ちゃんはそれを用意していたのだった。彩夏は、赤い靴をはき、赤い車椅子に乗った姿を鏡に写すのだった。

一年後、車椅子で牧場を手伝う彩夏の姿があった。今では、自家用車も自分で運転できるようになっていた。カーステレオにはRNAのCDがあり、今日も彩夏は翔太の歌を口ずさみながら、赤い車を運転するのだった。

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