映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』の概要:人気スパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの6作目。前作の敵であるソロモン・レーンが企てる世界同時核爆破テロを阻止すべく、イーサン・ハントとチームがミッションに挑む。
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』の作品情報
上映時間:147分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:クリストファー・マッカリー
キャスト:トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ etc
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』の登場人物(キャスト)
- イーサン・ハント(トム・クルーズ)
- 米国諜報機関IMFの凄腕エージェント。これまで幾度となく不可能に近い司令を達成し、世界の危機を救ってきた。かつて妻がいたが、自分のせいで彼女の平穏な人生を奪ってしまうと気付き、妻の前から姿を消す。
- ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)
- 米国諜報機関IMFのエージェントで、イーサンとチームを組んでいる。イーサンとは古くからの友人である。コンピューター等の科学技術に長けている。
- ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)
- 米国諜報機関IMFのエージェントでイーサンとチームを組んでいる。イーサンの友人。もともとはIMFの内勤スタッフだったが、現場で活躍するイーサンに憧れてIMFのエージェントメンバー入りを果たす。コンピューター等の科学技術に長けているが、おっちょこちょいなところがあり、しばしばチームメンバーを危険に晒す時がある。
- イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)
- 英国諜報機関MI6のエージェント。国際テロ組織シンジゲートへの2年間に及ぶ極秘潜入調査をしていた。イーサンの協力もあり、潜入調査終了後にMI6を辞職した。
- オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)
- CIAのエージェント。イーサンの監視役としてCIA長官が送り込んだ凄腕エージェントである。
- ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)
- 国際テロ組織シンジゲートのボス。元は英国諜報機関MI6のエージェントだった。シンジゲートを率いて、世界各地の紛争地域で暗躍していたが、イーサンとイルサの手によって身柄を確保された。
- ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)
- 慈善活動家の美女。しかし裏の顔は武器商人であり、闇売買の仲介人である。
- ジュリア・ミード(ミシェル・モナハン)
- イーサンの別れた妻。イーサンとは互いに愛し合っていたが、互いの存在が互いの人生や使命の障害になると悟り、破局した。
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』のあらすじ【起】
米国諜報機関IMFのエージェントであるイーサン・ハントのもとに司令が届く。司令は盗難中の球状プルトニウム3個の回収である。ラークという謎のテロリストが核爆弾の材料として狙っており、彼の雇ったテロ組織アポストルもプルトニウムを狙っている。テロ組織アポストルとはイーサンがかつて壊滅させたテロ組織シンジゲートの残党により結成された組織である。彼らは世界3か所で同時核爆発を目論んでいた。
イーサンは売人と取引し、盗難中のプルトニウムを回収しようとするが、アポストルが乱入し、人質に取られた仲間ルーサーの救出を優先したせいでプルトニウムを奪われてしまう。イーサンらは爆弾を作った科学者を捕らえて尋問する。声明文をテレビで流す代わりに爆弾の設計図が入っているスマートフォンのパスコードを解除させるが、声明文の放送は偽物だった。
イーサンらは科学者のスマートフォンから、ラークと闇の仲介人ホワイト・ウィドウのプルトニウム取引の情報を得る。CIAの飛行機を借りて取引現場に向かおうとするが、CIA長官は仲間の救出を優先してプルトニウムを奪われたイーサンの仕事ぶりを疑っており、監視役としてCIAエージェントのウォーカーを同行させる。
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』のあらすじ【承】
イーサンとウォーカーは、取引現場のクラブに潜入する。ラークを眠らせている間にラークに変装してホワイト・ウィドウに接触する計画だったが、ウォーカーのミスによりラークに勘付かれ襲われる。イーサンがラークに撃たれそうになるが、以前イーサンと関わりのあった英国諜報機関MI6エージェントのイルサが突如乱入し、ラークを殺害する。イルサはMI6の司令でクラブに潜入していた。変装予定のラークが死亡してしまったので、イーサンは急遽変装せずにラークの名を名乗ってホワイト・ウィドウと接触する計画に変更する。イーサンとホワイト・ウィドウは互いに初対面であるため、変装をせずともラークのふりができると見込んだのである。
クラブのVIPルームでイーサンとホワイト・ウィドウは接触するが、周囲を殺し屋が取り囲んでおり、二人の命を狙っていた。イーサンはホワイト・ウィドウを護衛しながら彼女を屋敷まで送り届ける。これがホワイト・ウィドウの信頼を得ることとなり、プルトニウムの取引が始まった。ホワイト・ウィドウはプルトニウムの交換条件にテロ組織シンジゲートのボス、レーンの引き渡しを提示する。以前自分の手で捕まえたレーンの引き渡しに一瞬難色を示すイーサンだったが、この交換条件はプルトニウムの売り手であるアポストルが希望する条件なのだという。アポストルの前身組織シンジゲートの指導者レーンが彼らの手に渡れば世界は再び未曾有の混乱が起こるに違いなかった。
ホワイト・ウィドウは、翌日移送されてくるレーンが乗る護送車を襲い、警官を皆殺しにしてレーンを奪還する計画をイーサンに告げる。手付金として渡されたプルトニウムの一つが本物だったため、イーサンは悩んだ末、交換条件を飲むことにする。
計画当日、イーサンはホワイト・ウィドウの計画を無視してレーンの乗った護送車を川へ突き落す。すかさずイーサンの仲間のベンジーとルーサーがボートでレーンを回収し、警官を殺さずレーンを奪還することに成功する。イーサンは、警官隊とイルサに追われるが、持ち前のドライビングテクニックで切り抜ける。イーサンと仲間たちは合流し、レーンに警察が埋め込んだ発信機をダミーの発信機と交換して、レーンの身柄を確保する。
ホワイト・ウィドウとの約束通り、警官隊からレーンを奪還したイーサンは、ホワイト・ウィドウにプルトニウム取引の続きを迫るが、無断で計画変更したイーサンに不信感を抱いたホワイト・ウィドウは、取引条件にイーサンの前にたびたび現れ目障りだったイルサの殺害も付け加える。
その後、イーサンはイルサと接触し事情を聞き出す。イルサは一時MI6を抜けたものの、テロ組織シンジゲートに2年間の潜入捜査をしていたため、MI6から洗脳を疑われ、脅かされていた。また、MI6は元MI6エージェントであるレーンが英国の機密を漏洩することを恐れ、レーン殺害の機会を狙っていた。イルサは自身の身の潔白を証明するため、今回のレーン殺害司令に就いていたのである。
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』のあらすじ【転】
イーサンらはホワイト・ウィドウとのプルトニウム取引に、本物のレーンではなく、レーンに変装したベンジーを連れて行く計画を立てる。こうすることでレーンを渡さず、プルトニウムが回収できると踏んだのである。
ウォーカーと拘束されたレーンを残してチームは取引に向かう。チームの皆が秘密基地を出払ったことを確認して、ウォーカーはレーンの拘束を解き、逃げるよう助言する。実はウォーカーこそが謎のテロリストのラークだったのである。拘束を解かれたレーンだが、イーサンへの復讐に執着しており逃げ出そうとしない。ウォーカーは計画通りに事が運ばず頭を抱えるが、レーンの発言からあることに気付く。ウォーカーがレーンの顔を剥ぎ取ると、そこにいたのはレーンではなく、マスクを被りレーンに成りすましていたベンジーだった。取引に連れ出されたのは本物のレーンで、ウォーカーが裏切り者だと勘付いたイーサンが本性を暴くために仕掛けた罠であった。CIA長官もビデオ通話でウォーカーの裏切りを見聞きしており、すぐさまウォーカーは拘束される。CIA長官は他にも敵が潜伏しているのではと疑心暗鬼になり、部隊を突入させ、銃撃戦となる。混乱に乗じてウォーカーはレーンを連れ出し、ヘリで飛び去ってしまう。
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』の結末・ラスト(ネタバレ)
レーンに埋め込んでいたダミーの発信機の信号を頼りに、イーサンらはカシミール地方へ飛ぶ。レーンはこの地で残り2つのプルトニウムを爆発させようとしていた。カシミール地方は大きな水源地を有しており、世界の1/3の人口を有する中国とインドの水源地にもなっている。レーンは核爆発での水源汚染により未曾有の惨事を引き起こそうとしていた。
爆弾の解除には2つの爆弾のコードを同時に切断し、尚且つ起爆装置に刺さったキーを抜かなければならない。レーンを追って一行が辿り着いたのはカシミールの医療キャンプだった。医療キャンプはアポストルが流行させた天然痘患者を救うためカシミールに来ていた。イーサンは、キャンプの敷地内で爆弾を探す中、互いを思いやるがゆえに離れて暮らさなければならなくなった元妻ジュリアと再会する。イーサンへの復讐に執着するレーンが、ジュリアが医療キャンプでこの地を訪れるよう差し向けていたのである。
医療キャンプの敷地内で1つ目の爆弾を発見したルーサーは偶然居合わせたジュリアの助けのもと、爆弾の解除を進めていく。一方、2つ目の爆弾を近隣の小屋で見つけたイルサだったが、小屋に潜んでいたレーンに妨害される。助けに駆け付けたベンジーと共に応戦してレーンを倒し、二人は爆弾の解除を進める。2つの爆弾は解除の最終段階まで進み、あとはイーサンが起爆装置のキーを抜くのみとなった。
ウォーカーは爆発の安全圏に退避するため起爆装置を持ってヘリに乗り込み、飛び立った。イーサンはウォーカーの乗ったヘリの護衛として飛んでいるヘリを乗っ取り、機体をぶつけ、両機墜落させる。ヘリが墜落してもなお生き残ったイーサンとウォーカーは絶壁の上で肉弾戦となる。互角の戦いであったが、なんとかイーサンが勝利を収め、爆発の阻止に成功する。
その後、イーサンは医療キャンプに運ばれ、意識を取り戻すと、ジュリアが見守っていた。ジュリアの人生を脅かしたことを詫びるイーサンに、ジュリアはイーサンがこうして世界を守ってくれているから自分は充実した人生が送れるのだと感謝し、二人は互いに自分の居るべき場所へと戻るのであった。
映画『ミッション:インポッシブル6/フォールアウト』の感想・評価・レビュー
シリーズが長くなっていると停滞してくる作品が多くなっているが、この作品はそんなことはなく出てくるキャラクターの魅力や、アクションシーンでの演技の素晴らしさで切迫感が途切れないことで、物語に入り込むことができたので良かった。
どれだけ年月が経ってもイーサン・ハントは輝いていてさすがトム・クルーズだと思った。今作が完結作ではなく次が出てくれることを期待したい。(女性 20代)
気がつけば6作目、20年以上続く人気シリーズ。シリーズの性質上事件が起こって解決するという起承転結は変わりようがないのだが、何故かそれほどマンネリ感を感じないのは不思議だ。ガジェットは進化し、アクションの映像はどんどん豪華になっていくものの本質は変わらない。それでも新作が出れば都度「今のトム・クルーズ」を見てみたいと思わせる何かがあるのだろう。それほど連続性があるシリーズではないが、元妻との件やIMF長官のこと等以前の作品を観ていた方が良い点もちらほらあるので、ぜひ1作目から。(男性 40代)
50代でスタントを自ら行うトム・クルーズには頭が下がるが、問題はそのシーンの迫力や凄さが十分にこちらに伝わってこないところ。見せ方ひとつで違うのだと思うが、その点が残念だ。トムが自分でアクションしているという事前情報ありきでドキドキするようになっている。
味方がとにかく足を引っ張りまくる展開もストレスが溜まる。スパイ映画って、味方との連携で難局を乗り切る、そういうものではなかったか。次回作には勿論期待しているが、シリーズ中ではあまり勢いを感じなかった映画だ。(男性 30代)
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