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映画『ショート・サーキット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ショート・サーキット』の概要:軍事企業が開発した戦闘用ロボット、ナンバーファイブは落雷により、回路不良を起こし自我を持つ。街に出たナンバーファイブは人々と出会い、回収部隊と戦いながらも、より人間らしさを獲得していく。

映画『ショート・サーキット』の作品情報

ショート・サーキット

製作年:1986年
上映時間:98分
ジャンル:SF、ファンタジー
監督:ジョン・バダム
キャスト:スティーヴ・グッテンバーグ、アリー・シーディ、ブライアン・マクナマラ、フィッシャー・スティーヴンス etc

映画『ショート・サーキット』の登場人物(キャスト)

クロスビー(スティーヴ・グッテンバーグ)
ノヴァ研究所のスタッフ。ナンバーファイブたちの開発主任。ロボットに自我などはないと考えていたが、ナンバーファイブの行動や仕草を見て、彼に自我があることを認める。
ナンバーファイブ(ティム・ブレイニー)
ノヴァ研究所で開発された戦闘用ロボットの内の一体。落雷により、回路不良を起こし、それにより自我が発生する。多くの情報を自分の中にインプットしていくうちに、より人間らしい振る舞いをするようになる。
ステファニー(アリー・シーディ)
逃走中のナンバーファイブを自宅に匿い、彼に様々なメディアの情報を提供する。ナンバーファイブに自我があり、生きていると最初に認識をし、彼を助けようと奔走する。

映画『ショート・サーキット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ショート・サーキット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ショート・サーキット』のあらすじ【起】

野に咲く花を踏み潰して走る戦車、その戦車部隊を塹壕の中から攻撃をするロボットたちがあった。それは、ノヴァ研究所のクロスビーたちが開発したロボットたちだった。ロボットたちはプレゼンのため、戦車を攻撃したのだった。

プレゼンが終わり、充電中の戦闘ロボットたちに雷が落ちる。落雷のため、ロボットの一体、ナンバーファイブに過電圧がかかり、ショートしてしまう。その後、ナンバーファイブは調子がおかしくなり、壁にぶつかったり、電灯のスイッチを触ったり、コーヒーマシンロボットについて行ったりしているうちに、ゴミ箱と一緒に廃棄トラックに積まれて研究所の外に出てしまうのだった。

軍事機密でもあるナンバーファイブが研究所の外に出てしまったことに気がついたスタッフたちは、遠隔操作でナンバーファイブの機能を止めようとするが、失敗する。そして回収部隊の出動を要請するのだった。

一方、ナンバーファイブは町を移動していた。回収部隊はナンバーファイブを発見し、追跡をする。回収部隊に追いかけられたナンバーファイブは、橋から落下してしまうが、パラシュートで、走行中の車の荷台に着地するのだった。

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映画『ショート・サーキット』のあらすじ【承】

ナンバーファイブはステファニーの車に乗り込んでしまっていた。自宅に戻ったステファニーは、車の中にいたナンバーファイブを宇宙人と勘違いをし、家に招き入れる。ナンバーファイブは、ステファニーの家の中にあるものから、情報を得ようとインプットを繰り返す。ナンバーファイブは、様々な情報を自分の中に入れていくのだった。ステファニーの家にある本を全てインプットするが、もっと情報を欲しがるナンバーファイブ。仕方がないので、ステファニーはナンバーファイブにテレビを見せるのだった。

翌朝、起きてきたステファニーはナンバーファイブが一晩中、テレビを見ていたことを知る。ステファニーはナンバーファイブを、バルコニーに連れ出し、夜明けの美しい景色を見せるのだった。ふとしたはずみで、ナンバーファイブがノヴァ研究所のロボットであることがわかる。ステファニーは、研究所に連絡を入れるのだった。

ナンバーファイブは、無邪気にバッタを追いかけ、潰してしまう。動かなくなったバッタを見てもナンバーファイブには死を認識することはできないのだった。しかし、ステファニーから解体されることを死と捉えるように教えられるナンバーファイブ。するとナンバーファイブは、死を怖がり、自分は生きていると自覚するのだった。

映画『ショート・サーキット』のあらすじ【転】

ステファニーの家に研究所から、クロスビーたちが到着する。ステファニーは、クロスビーにナンバーファイブが自我を持っていることを話すのだった。そこに回収部隊が到着し、攻撃を開始する。それに応戦するナンバーファイブ。クロスビーはナンバーファイブの電源を切り、トラックに積み込み、その場を離れるのだった。

トラックの中で再起動したナンバーファイブは、先程の攻撃で痛んだ右腕を自己修復させ、運転をしているクロスビーたちを追い出す。そして、自分でトラックを運転し、走り出す。さらにナンバーファイブは、自分に付けられていた発信機を取り外し、すれ違った車の荷台に投げ捨てるのだった。

音楽を聞きながらドライブを続けるナンバーファイブ。一方、クロスビーたちは、研究所でナンバーファイブがなぜそうなったのかを検証していた。しかし、回収部隊は強行する姿勢を崩さず、ナンバーファイブを破壊することを主張するのだった。

ナンバーファイブはステファニーのところに戻ってくる。追い返そうとする彼女だったが、寂しがるナンバーファイブを家に入れるのだった。ステファニーの家で再びテレビを見るナンバーファイブは、テレビから流れてくる曲に合わせて身体を動かし、ステファニーと一緒に踊るのだった。そしてナンバーファイブは、ステファニーの家に住みたいと申し出るのだった。

映画『ショート・サーキット』の結末・ラスト(ネタバレ)

研究所からは、クロスビーたちが再度、ナンバーファイブの捜索へ出る。ナンバーファイブは、ステファニーにクロスビーとは話ができると伝える。そしてステファニーは、クロスビーと話をする。ステファニーは、ナンバーファイブは生きているとクロスビーに訴えるが、なかなか聞き入れてもらえないのだった。

ステファニーがクロスビーと話している間、ナンバーファイブは隠れていたが、同型ロボットのナンバーワンからナンバーフォーの4体が、ナンバーファイブを発見する。4体は、ナンバーファイブを追いかけてくるが、ナンバーファイブはそれを撃退するのだった。

ナンバーファイブは、ステファニーを連れて一旦退却をする。残されたクロスビーは、迎えにきた同僚とナンバーファイブの進化について話し合っていた。そこへナンバーファイブが現れ、クロスビーを拉致して、ステファニーのところに連れて行くのだった。

ナンバーファイブは、ステファニーと共にクロスビーと話す。ナンバーファイブは想像力を持っているし、いたずら心も備えていた。その場の雰囲気で笑ったりもする。それを見たクロスビーは、やっとナンバーファイブが生きていると信じるのだった。

回収部隊が追いかけてきて、3人は包囲される。回収部隊は、ステファニーとクロスビーを抑え込み、ナンバーファイブに攻撃を開始する。ナンバーファイブは逃げるが、戦闘ヘリが彼を追いかける。ナンバーファイブは生きていると訴えるクロスビーの叫びも聞き入れてもらえず、ナンバーファイブは戦闘ヘリの攻撃で破壊されてしまうのだった。

ステファニーとクロスビーは解放され、ナンバーファイブを救えなかったことで落ち込んでいた。すると車の荷台からナンバーファイブの声がする。破壊されたのは、ナンバーファイブがスペアパーツで組み立てたダミーだったのだ。そして、3人はクロスビーの故郷モンタナへ向かうのだった。

映画『ショート・サーキット』の感想・評価・レビュー

公開時にも見ているのだが、今見返すとさすがに映像の古さは否めない。ストーリーは恐ろしく単純で似たような話がどこかにあったような感じがしてしまう。そもそもあれだけの殺傷能力のあるロボットとつるんだら危ないだろう・・・等々突っ込みどころは満載だが、1980年代というのはこれが許された楽しい時代だったのだ。一方エル・デバージによる同名の主題歌は今聴いてもストレートに軽やかで楽しい曲だ。そしてあのロボット、シド・ミードのデザインと知って今更驚く。豪華なB級映画といったところか。(男性 40代)


この時代のロボットって本当にレトロで愛嬌があってとても可愛いですよね。今はいかに人間に近づけて、高度な技術や知能を持つかが重要視されますが、今作のようなロボットはロボットらしく、機械として出来ることをしてくれればいいと言う「お助け」的な考え方がすごく好きです。
落雷により感情を持ったナンバーファイブの姿は、子供の頃に思い描いたロボットの形そのもので、ユーモアたっぷりに人間のような振る舞いをするその姿は愛らしくて仕方ありませんでした。(女性 30代)

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