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映画『ラーメンガール』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラーメンガール』の概要:東京でラーメン屋修行をするアメリカ人女性を描く、ヒューマンコメディドラマ。ハリウッド映画だが、ほぼ全編を日本で撮影。日本人俳優は日本語を、アメリカ人俳優は英語を話し、伸び伸びと芝居をしているところが印象的な映画。

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映画『ラーメンガール』の作品情報

ラーメンガール

製作年:2008年
上映時間:102分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ロバート・アラン・アッカーマン
キャスト:ブリタニー・マーフィ、西田敏行、余貴美子、パク・ソヒ etc

映画『ラーメンガール』の登場人物(キャスト)

アビー(ブリタニー・マーフィ)
恋人を追いかけ、はるばる日本までやってくるが、恋人に愛想を尽かされ、一人東京で暮らす中、前住の作るラーメンと出会い、その魅力に取り憑かれ弟子として修行に励む。
前住(西田敏行)
昔気質のラーメン屋の親父。英語を全く話せないが、アビーと何とかコミュニケーションを取っている。アビーには厳しい態度をとるが、その努力は認めている。
おかみさん(余貴美子)
前住の妻。献身的に夫を支え、一緒にラーメン屋を営んでいる。職人気質の夫に、時には意見をすることもある。アビーにこっそり給料を渡し、休暇も取らせる優しさを持っている。
トシ・イワモト(パク・ソヒ)
アビーが飲み会で知り合ったサラリーマン。その後、アビーと意気投合し、ラーメン屋を目指すアビーに横浜のラーメン博物館を紹介し、一緒に訪れる。アビーと付き合うことになるが、海外への転勤が決まってしまう。

映画『ラーメンガール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラーメンガール』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラーメンガール』のあらすじ【起】

恋人のイーサンの後を追ってアメリカから来日したアビーは、東京の法律事務所で翻訳の仕事をしていた。しかしある日、イーサンは仕事で関西方面へ行くとアビーの元を離れる。実は、イーサンにとってアビーは鬱陶しい存在だった。アビーはイーサンのいなくなった部屋で生活をし、彼の電話に留守電を残し続けるが返事はない。ある日、ベランダから見える近所のラーメン屋の提灯がとても明るく見えるのだった。

一人寂しい日々を送るアビーは雨の日、明かりの消えたラーメン屋に泣きながら入る。もう閉店だと追い返す店主の前住だったが泣いているアビーを不憫に思い、また英語で何を言っているのかも解らないので、とりあえずラーメンを一杯食べさすことにする。アビーはそれを完食する。ラーメンを食べ終わったアビーの目には、店の招き猫が手招きしているように見えるのだった。

ラーメンの味が忘れられないアビーは、職場で日本人の同僚にラーメンは作れるか?と聞くが、それは職人がやることだと教えられる。アビーは仕事帰りに、再度そのラーメン屋を訪れ、ラーメンを食べる。アビーの顔には、自然と笑みが溢れるのだった。

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映画『ラーメンガール』のあらすじ【承】

親から帰国するように勧められたアビーは、それに抗うようにラーメン屋に弟子入りを願い出る。英語がわからない前住はアビーに押し切られ、翌朝5時に来るように言う。早朝、言われた通りくるアビー。前住は、食器や鍋の洗浄、トイレの掃除を言いつけ、それを嫌々行うアビーを追い出すのだった。しかし、アビーは勝手口の外で待ち続け、おかみさんがドアを開けた途端、店に入り、前住に懇願をする。そして、修行が始まるのだった。

しかし前住は、掃除と接客ばかりをアビーにやらせ、肝心のラーメンのことは何も教えてくれない。そのことにアビーは嫌気が刺し、店を飛び出す。家に帰ったアビーは自分の部屋が忙しさで散らかり放題になっていることに気がつき、部屋を片付け、心を入れ替え、もう一度、前住のところに行く。アビーは、自分の想いを英語で前住に説明する。もちろん前住は英語がわからない。しかし、アビーは一言日本語で「あなたの弟子になりたい」と前住に告げるのだった。

怒鳴られながらも修行が再び始まる。ある日、おかみさんはアビーに封筒を握らせ、給料と休暇を取らせるのだった。そのお金を持って外国人仲間と飲みに行ったアビーは、そこでトシと出会うのだった。

映画『ラーメンガール』のあらすじ【転】

ある日の深夜、アビーの部屋に外国人仲間のグレッチェンが訪ねてくる、続いてグレッチェンに呼び出されたトシもやってくる。グレッチェンは寝てしまい、トシとビールを飲むアビー。そして、トシと横浜のラーメン博物館へいく約束をする。

クリスマスシーズンになり、アビーはラーメン屋の店内をクリスマスのデコレーションをする。それに対していつもように怒る前住。アビーは、コーンを新しい具材としてはどうかと話してみるが、やっぱり怒られる。しかし、おかみさんは人の意見は聞き入れるものだと前住に苦言を呈すのだった。アビーは、前住の人間性は受け入れられないが、ラーメンに対する姿勢には敬意を払っているのだった。

アビーは、ラーメン博物館でトシとデートする。そして、トシと付き合うことになる。新しい恋は順調かと思われた。しかし、トシは上海へ転勤することになる。トシは、一緒に上海にきて欲しいとアビーに言う。しかし、アビーは東京に残ってラーメン屋の修行を続けるのだった。

映画『ラーメンガール』の結末・ラスト(ネタバレ)

アビーは、自分の作ったスープの味を見て欲しいと言うが、前住は味見もせず、それを流しに捨てる。前住はアビーに、このスープには魂がこもってないと言うのだった。それでもスープを作り続けるアビー。しかし、前住は首を縦にふらない。アビーは、どうしたら魂が入るのかを尋ねるが、それには答えない前住だった。

前住はアビーを、実家に連れて行く。アビーはいつもと同じようにスープを作って、前住の母に飲んでもらう。スープを飲んだ彼女は、味気ないと言い、スープに自分なりの愛を込めるように教えられる。アビーの愛は、いつも自分から離れていくものだった。その想いを込めスープを作るアビー。アビーの涙が入ったスープを試しに飲んだ常連客たちは突然、涙を流し出す。前住も一口飲んで涙を流すのだった。

前住の兄弟弟子の宇田川との勝負が行われるが、アビーは負けてしまう。しかし前住はアビーに、家を出ていった自分の息子のこと、後継がいないとラーメン屋はやっていけないことを話すのだった。そんな色々で前住が悩んでいる時に、あの晩、アビーがきたことを告白する。そして、1年修行したアビーを、前住は後継と認めるのだった。

帰国するアビーに、前住は店の提灯を手渡す。1年後、ニューヨークでラーメン屋を開いたアビーの元に、トシが仕事を辞めて訪ねてくるのだった。

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