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映画『ブラザーフッド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブラザーフッド』の概要:『シュリ』のカン・ジェギュ監督が、朝鮮戦争によって翻弄される兄弟の姿を描き、1200万人の動員新記録を樹立した大ヒット映画。ささやかな生活を営んでいたイ・ジンテとイ・ジンソクは、朝鮮戦争が始まり強制徴用され戦地へと送られる。

映画『ブラザーフッド』の作品情報

ブラザーフッド

製作年:2004年
上映時間:148分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:カン・ジェギュ
キャスト:チャン・ドンゴン、ウォンビン、イ・ウンジュ、コン・ヒョンジン etc

映画『ブラザーフッド』の登場人物(キャスト)

ジンテ(チャン・ドンゴン)
イ家の長男。父亡き後、靴磨きで家計を助け、弟ジンソクを大学へ進学させようと働いている。軍に強制徴用された後は、弟を何とか家族の元に返したい一心で、無謀とも思える作戦を立案、実行し勲章を手にする。
ジンソク(ウォンビン)
兄の稼ぎにより、次の年からは大学へ通うはずだったが、朝鮮戦争が始まり、強制徴用されてしまう。戦争によって変わっていく兄を激しく非難する。しかし、兄の助けによって戦争を生き延びることができる。
ヨンシン(イ・ウンジュ)
ジンテの婚約者。結婚を直近に控えていたが、ジンテが強制徴用されてしまう。自分の弟妹や、ジンテの母とともに戦火から逃れていたが、身に覚えのない赤狩りにあい、連行され射殺されてしまう。

映画『ブラザーフッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラザーフッド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブラザーフッド』のあらすじ【起】

朝鮮戦争遺骨発掘現場からイ・ジンソクの名の入った万年筆が発見される。ジンソクの遺品を親族に返すため、連絡が取られるがイ・ジンソクは生きていた。ジンソクは、孫娘に運転を頼み、現場へ向かうため革靴を取り出し、涙ぐむのだった。

1950年、ショーウィンドウのイタリアの革靴に興味を持つ兄弟がいた。兄は靴磨きのジンテ、弟は学生のジンソクだった。兄は婚約をし、弟は大学へ進学しようとしていた。貧しいながらも幸せな生活を送っていたのだった。

しかし、朝鮮戦争が始まる。家族は荷物を持って疎開をする。駅では人が溢れ、乗れる汽車はなかった。そこに軍が到着し、18歳から30歳の男性を強制徴用していき、ジンソクは連れていかれる。ジンテは、ジンソクを助けようと軍に歯向かうが、二人とも列車に乗せられたまま戦場へと連れていかれるのだった。

二人は前線に送られる。砲撃により負傷したジンソクを故郷に返すようにジンテは、上官にかけあうが、聞き入れてはもらえない。戦況は悪化し、二人が所属する大隊は、敵に包囲されてしまうのだった。

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映画『ブラザーフッド』のあらすじ【承】

劣勢を打開するため奇襲を立案するジンテ。激しい肉弾戦の末に、作戦は成功する。そこには、ジンテの勇敢な働きがあった。実は、ジンテは勲章を手にし、弟を除隊させようと考えていたのだ。その考えに異を唱えるジンソクだった。

作戦の成功により、ジンテは英雄としてインタビューを受ける。ジンソクはそんな兄の姿に違和感を感じていた。ただ一緒に生きて帰りたい、だから勲章のことは考えないで欲しいとジンテに告げるのだった。

戦争は続いていた。ジンテは軍曹に昇格する。そして、勲章のため敵の大佐を捕獲しようと無謀な作戦を実行し、一人の犠牲者を出してしまう。ジンソクは、ジンテを激しく非難するのだった。

ジンテたちの部隊は、敵の残虐な行為を目の当たりにし、激しく敵兵を憎み殺すようになってしまう。部隊は移動中に、敵の捕虜を発見する。ジンソクは、その中に知人を発見するが、ジンテは敵の兵士とみなし射殺を命令する。しかし、ジンソクはそれを止めるのだった。

映画『ブラザーフッド』のあらすじ【転】

様々な作戦の成功により、ジンテは勲章を手にする。これでジンソクを除隊させるつもりだったが、ジンソクはそれを拒むのだった。

戦争は韓国軍の優勢で終わると思われていた。しかし、中国軍の参戦により韓国軍は撤退を余儀なくされる。敗走の混乱の中、捕虜になっていたジンソクの知人は銃殺されてしまう。激しく兄を責めるジンソクだったが、今は撤退をするしかないのだった。

撤退中にジンテは簡素な勲章授与を受け、弟のことを改めて上官に頼むのだった。

次の集結地までの退却の途中、ジンソクはソウルの実家に立ち寄る。家族は無事だったが、義姉のヨンシンが赤狩りにあい連行されてしまう。その場にいたジンソクも疑いをかけられ、一緒に処刑場へ連れて行かれる。それを知ったジンテは助けに向かうが、ヨンシンは、撃たれ絶命する。そしてジンテ、ジンソクの二人も拘束されてしまうのだった。

ジンテは、大隊長に呼び出され叱責を受ける。弟の釈放を願うが、大隊長はジンソクのいる捕虜牢の焼却を命じる。助けに向かうとするジンテだったが、牢屋は焼け落ち、ジンソクにプレゼントした万年筆を焼け跡で発見するのだった。

映画『ブラザーフッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジンソクは生きていた。戦友に牢から救いだされ軍の病院で療養していた。ジンソクは、返送されてきた兄の家族への手紙を受け取る。そして、上官からジンテが敵に寝返ったという報告を受けるのだった。

除隊を間近に控えていたジンソクだったが、再び戦場に戻る。ジンソクは連隊長に兄に会いたいと申し出るが却下される。そして、一人で敵陣に乗り込んで行く。敵に捕らえられスパイとして殺されそうになるが、兄に取り次いで欲しいと懇願する。そこへ、アメリカ軍の空爆が始まり、戦場は敵味方入り乱れての肉弾戦が始まる。

戦火の中、ジンソクは、とうとう兄を見つける。しかしジンテは、ジンソクのことは解らず、銃を向け襲いかかってくる。南北の兵士として殴り合いを続ける二人だったが、ジンテが他の韓国兵に刺されてしまう。韓国軍の撤退が号令され、ジンソクは兄を背負い一緒に逃げようとする。ようやくジンソク本人と気がついたジンテは、ジンソクを無事に逃すため、自分だけがその場に残り、弟を守るため銃を撃つのだった。

戦争が終わり、ジンソクは家族の元に帰ってきた。ヨンシンの弟妹たちと新たな生活を始めるのだった。

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