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映画『ズーランダー NO.2』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ズーランダー NO.2』の概要:前作『ズーランダー』(2001)同様、主演のベン・スティラーが自らメガホンを取り、爆笑おバカコメディが復活。前作で起きた事件後、一気に人気を失ったデレクとハンセル。ローマのコレクションに呼ばれて意気揚々と赴くも、それはムガトゥの罠であった。

映画『ズーランダー NO.2』の作品情報

ズーランダー NO.2

製作年:2016年
上映時間:102分
ジャンル:コメディ、アクション
監督:ベン・スティラー
キャスト:ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、ウィル・フェレル、ペネロペ・クルス etc

映画『ズーランダー NO.2』の登場人物(キャスト)

デレク・ズーランダー(ベン・スティラー)
超人気モデルであったが、自身で建てた子供学習センターの崩壊事故で妻を亡くし、子供も養護施設に引き取られた。それからというもの隠遁生活を送っていたが、息子を取り戻すためにローマに向かう。
ハンセル(オーウェン・ウィルソン)
かつてはデレクと肩を並べる人気モデルだったが、デレクと期を同じくして世間から忘れられるようになった。彼もまたローマに赴き、デレクと再会する。
ジャコブ・ムガトゥ(ウィル・フェレル)
マレーシア首相の殺人未遂で、13年前からファッション刑務所に幽閉されていたが、今回デレクを利用して脱獄。水面下でファッション業界への復讐を計画していた。
ヴァレンティーナ(ペネロペ・クルス)
ローマを本拠地とする諜報機関インターポールのファッション課捜査官。有名ポップ・スター連続殺人の鍵をデレクが握っていると考え、ローマに来た彼に接近する。
アレクザーニャ・エイトーズ(クリステン・ウィグ)
ファッション女帝と呼ばれるほど、世界的に有名なデザイナー。ムガトゥの復讐計画の片棒を担いでいる。
ドン・アタリ(カイル・ムーニー)
新進気鋭のデザイナー。脱獄したムガトゥの怒りを買い、殺される。
デレク・ジュニア(サイラス・アーノルド)
デレクの実の息子。外見はイケてないが、とても頭がいい。

映画『ズーランダー NO.2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ズーランダー NO.2』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ズーランダー NO.2』のあらすじ【起】

夜のローマ市街でジャスティン・ビーバーが何者かに銃殺された。ここ一年、彼を含めて六人のポップ・スターが殺害されており、皆が死ぬ直前に同じ「キメ顔」でセルフィーを撮ってSNSに投稿していた。

時はさかのぼり2001年。ズーランダーが建設した子供学習センターが、オープン二日目にして崩壊したというニュースが全米を騒がせていた。この事故でデレクと息子のデレク・ジュニアは助かったものの、妻のマチルダは死亡。モデル仲間のハンセルも顔面に一生癒えない傷を負った。事故の原因は、ズーランダーが建材に模型用のものを使っていたことにあった。

2003年、デザイナーのジャコブ・ムガトゥは、マレーシア首相の暗殺未遂の罪で終身刑を言い渡され、ファッション刑務所に入れられた。2006年には、デレクのダメ親っぷりがニュースで放映されたことがきっかけで、息子のデレク・ジュニアは警察に保護された。そして2009年、ついにデレクはモデル業からの引退を表明した。

時代は戻り2016年の現代。世間から忘れられたデレクは、ニュージャージー州の極寒地帯で一人寂しく暮らしていた。そんなある日、自宅に配達員が訪問し、デレクにホログラムのメッセージを渡した。それはファッション界の女帝アレクザーニャ・エイトーズからのもので、ドン・アタリという売れっ子デザイナーによるローマでのコレクションへの招待だった。配達員から、ローマに行ってモデルとして再び活躍すれば、児童福祉局から認可が下りて息子を取り戻せるだろうと説得され、デレクはローマ行きを決心する。

一方、デレクのかつての相棒ハンセルは、地図上には存在しない砂漠地帯で、さまざまな人種の男女たちと暮らしていた。彼らとは共に性行為を楽しむ間柄であった。ある日、男を含めたメンバー全員から妊娠したという事実を伝えられ、ハンセルはパニックになりその場を逃げ出した。そこへデレクのもとを訪れたのと同じ配達員が現れた。手には同じホログラム機を持っていた。

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映画『ズーランダー NO.2』のあらすじ【承】

ローマの空港で再会したデレクとハンセルは、案内係に連れられてホテルに向かった。部屋に着いた彼らは、お互い再会を喜ぶも、落ちぶれた自分たちの現状を嘆いていた。二人はロビーでドン・アタリと会い、改めてファッション・ショーに招待される。そこでアレクザーニャ・エイトーズから声がかかり、今度はインクレディボールというファッション業界の大イベントに招待された。

会場を後にしたデレクとハンセルの前に、インターポールという諜報機関のヴァレンティーナと名乗る女性が現れる。インターポールは、一連のポップ・スター死亡事件にデレクが関連していると踏み、彼を捜していた。混乱するデレクだったが、捜査に協力すれば息子の捜索を手伝うという条件をのみ、一同はインターポールの拠点に向かう。デレクから事件の手掛かりを入手したヴァレンティーナは、デレク・ジュニアの居場所を特定。息子は同じローマの養護施設にいた。

息子がいる養護施設に到着したデレクとハンセル。デレクの想像と違って、息子は太っていてイケメンではなかった。デレクは戸惑いつつ息子を外に連れ出して二人の時間を過ごす。しかし、父のことを良く思っていないデレク・ジュニアは、父を拒絶。二人はその場で別れた。

映画『ズーランダー NO.2』のあらすじ【転】

インターポールは謎だらけであった一連の事件の核心に迫りつつあった。永遠の若さを手に入れられるという「命の泉」が大きな鍵を握っていた。そこにロック歌手のスティングが情報提供者として現れ、「命の泉」とはつまり、ファッションモデルの祖先とされる神の子スティーブの、直系の子孫のことであると明かす。インターポールはさらに捜査を進めるうちに、一連の事件の黒幕はあのムガトゥであることが分かった。

ムガトゥが収容されているファッション刑務所に到着したデレク、ハンセル、ヴァレンティーナの三人。ムガトゥはデレクとのみ面会に応じた。しかし、デレクはあっさりとムガトゥを牢屋から逃がしてしまい、自身は身代わりとして刑務所内に幽閉されてしまった。

ムガトゥは脱獄後、真っ先にアレクザーニャのもとへ向かった。アレクザーニャとの再会を喜ぶも、無礼な態度を取るアタリに対しては怒り心頭し、感情に任せて彼を殺してしまう。そして誘拐したデレク・ジュニアのもとへ行き、彼を醜い体にしようと、用意した高カロリーフードを食べることを強要した。

一方で、ヴァレンティーナの力を借りてデレクは難なく出所。ムガトゥの後をつけていたハンセルは、一部始終をデレクとヴァレンティーナに連絡していた。

映画『ズーランダー NO.2』の結末・ラスト(ネタバレ)

デレクはハンセルから、息子の命が危ないと連絡を受け、ヴァレンティーナと共に泳いで海を渡る。ローマに辿り着いたデレクらは、インクレディボールの会場に忍び込んでハンセルと合流する。中では密かに儀式が行われており、マーク・ジェイコブスやトミー・ヒルフィガーなど、ファッション界の大物達がデレク・ジュニアを取り囲んでいた。「命の泉」であるデレク・ジュニアを生贄にし、永遠の若さを手に入れようとするムガトゥだったが、父デレクが間一髪のところで阻止する。

デレクらを始末しろと、周囲からせかされるムガトゥだったが、儀式の真の目的はファッション界の大物を集めて皆殺しにすることだと打ち明ける。「命の泉」伝説はそのための口実に過ぎなかった。暴走するムガトゥは手に持った爆弾を落下させ、会場をマグマでいっぱいにしようとする。絶体絶命のピンチだったが、デレクが新キメ顔「マグナム」を決め、爆弾は何とか空中で止まる。そこへハンセルと、急に現れた彼の父スティング、デレク・ジュニアの三人のキメ顔が加わり、四人の力で爆弾をムガトゥめがけて飛ばした。爆弾はムガトゥだけを巻き込んで爆発し、辺りにはカラフルな紙吹雪が降り注いだ。

この事件の一部始終はムガトゥによってライブ配信されていたため、活躍したデレクとハンセルは世間でかつての人気を取り戻した。はしゃぐ二人はマグマに飛び込み大けが。六週間の入院の後、二人はファッション業界に返り咲き、ランウェイを颯爽と歩いていた。そしてデレクはヴァレンティーナと再婚。デレク・ジュニアもビックサイズのトップモデルとして、父デレクとハンセルと肩を並べるほどに活躍するようになっていた。

映画『ズーランダー NO.2』の感想・評価・レビュー

『ズーランダー』(2001)の続編。
前作同様、ジャスティンやアリアナといった数多くの名立たる著名人のカメオ出演や、デレクとハンセルの滅茶苦茶なところなど、本作でも良い意味でくだらなさや馬鹿馬鹿しさが溢れていて、笑いを誘うファッションコメディーとなっている。
ズーランダーの息子の決め顔もばっちり決まっていて、父と同じモデルの道に進む姿は愛おしくも感じた。
エンディングでは、誰もが知るエンディング曲の歌詞の意味を字幕を通して初めて知り、大笑いしてしまった。気軽に楽しめる作品。(女性 20代)


面白さがイマイチ分からず苦手意識があった前作でしたが、続編である今作も私には合いませんでした。ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンのコンビは好きなのですが、彼らが観客に見せようとしているもの、楽しませようとしているものはかなりアメリカ的な考えなのかなと思います。日本人には理解できない面白さやユーモアが詰め込まれている気がしました。
今作も前作同様豪華なキャストが揃っているので、見ているだけでも楽しいのですが、もう少し内容的な部分で楽しみたかったなと少し残念に思いました。(女性 30代)

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前作 ズーランダー

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