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映画『薔薇の名前』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『薔薇の名前』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『薔薇の名前』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『薔薇の名前』の結末までのストーリー
  • 『薔薇の名前』を見た感想・レビュー
  • 『薔薇の名前』を見た人におすすめの映画5選

映画『薔薇の名前』の作品情報

薔薇の名前

製作年:1986年
上映時間:132分
ジャンル:ミステリー、歴史
監督:ジャン=ジャック・アノー
キャスト:ショーン・コネリー、F・マーレイ・エイブラハム、クリスチャン・スレイター、エリヤ・バスキン etc

映画『薔薇の名前』の登場人物(キャスト)

ウィリアム・オブ・バスカヴィル(ショーン・コネリー)
フランシスコ会の博識の修道士。かつては異端審問官であったが、異端者をかばったことにより投獄されたという過去を持つ。当時からベルナールとは対立していた。
アドソ・オブ・メルク(クリスチャン・スレイター)
ウィリアムの弟子。師匠と共にベネディクト会で起きる連続殺人事件の解決を試みる。調査をする過程で貧困の娘と恋に落ちる。しかし結局、別れる日までお互いの名前も知らないままであった。
ベルナール・ギー(F・マーレイ・エイブラハム)
異端審問官。ベネディクト会で起きた一連の事件を解決すべく、教会から派遣された。事件は悪魔崇拝によるものだと断定するも、最後は民衆の怒りを買って殺される。
娘(ヴァレンティナ・ヴァルガス)
修道院の周りに住む貧困民。ある日アドソに出会い、肉体な交わりを結ぶ。サルヴァトーレの悪魔崇拝の近くにいたところを発見され、魔女だとして火あぶりの刑を宣告される。
ホルヘ長老(フェオドール・シャリアピン・Jr)
ベネディクト会の盲目の修道士。笑いを徹底的に禁じる厳格な性格。
サルヴァトーレ(ロン・パールマン)
ベネディクト修道院に属するも、その実は異端者。常に不敵な笑みを浮かべている。

映画『薔薇の名前』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『薔薇の名前』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『薔薇の名前』のあらすじ【起】

イタリアの僻地にある修道院を訪れた、フランシスコ会のウィリアムと弟子のアドソ。そこは清貧主義を掲げるベネディクト会の修道院であった。ここでは最近、アデルモという若い写本絵師の青年が亡くなっていた。しかし死因がはっきりしておらず、修道院全体は悪魔の仕業だと動揺していた。修道院長は、ローマ教皇の使節団が別件で訪れるまでに、この事件を解決したいとのことで、頭脳明晰なウィリアムに捜査を依頼した。

アデルモが死んだ現場を調査するウィリアムとアドソ。修道院がある丘のふもとに位置するその場所では、貧困民たちが教会からなけなしの施しを受けていた。その様子を見ていたアドソは、その集団にいた娘と目が合った。

翌朝、修道士たちが合唱しているところへ、殺人が起きたとの知らせが入る。現場である豚小屋へ行くと、甕の中に逆さまに突っ込まれた状態で、ヴェナンツィオという名の修道士が死んでいた。彼はギリシャ語の翻訳者であった。ウィリアムはアデルモの死と関連があるかもしれないと、自ら調査に名乗り出た。

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映画『薔薇の名前』のあらすじ【承】

調査を続けるウィリアムとアドソは、サルヴァトーレという男に遭遇する。彼はベネディクト会に属していながら、ドルチーノ派という異端派の掛け声を唱えていた。容姿も明らかに怪しいサルヴァトーレだが、ウィリアムは、犯人は彼ではないと考える。

その後、犯人のものと思しき足跡を見つけたウィリアムとアドソは、その足跡が続く図書館を調べることに。その中でホルヘという名のベネディクト会の長老に出会う。彼は笑いを「悪魔の風」だと言い、厳格に笑いを禁じていた。

その夜一人で歩いていたアドソは、手元のランプが消えたため建物内に入る。そこに乞食を追って修道院長が入ってきたため、アドソは慌てて身を隠す。修道院長が出て行った後、アドソが後ろを振り向くと、先日の貧民娘がいた。彼女は薔薇のように美しかった。すると娘の方からアドソに寄ってきて、そのまま二人は交わる。アドソはその娘を貧困から救ってやりたいと強く願った。

ある日、フランシスコ会の一行が修道院を訪れる。彼らは教皇の使節団と討論をするためにやって来たのだが、修道院全体に悪魔がいるとのうわさが広まっていることに、気を揉んでいた。

ある日、図書館の副司書ベレンガーリオが死んでいるとの知らせが入る。ウィリアムは、彼が以前から怪しい行動をとっていたため、事件の鍵を握っていると踏んでいたが、今回の死亡を受け、事件の核心に迫っていた。検死を済ませたウィリアムは修道院長に、一連の事件に対する自信の見解を、このように伝える。

修道院内に禁書があることを知った写本絵師のアデルモは、それを見させてほしいと副司書のベレンガーリオに懇願。同性愛者であるベレンガーリオは、肉体の交わりを条件に、禁書のありかを示す暗号をアデルモに渡す。行為後に自責の念に駆られたアデルモは、自殺しようと決心し、死ぬ間際に暗号をヴェナンツィオに手渡す。

受け取った暗号をもとに、ヴェナンツィオは禁書を手に入れた。しかし本を読んでいる最中に激しい痛みに襲われ死亡。禁書が持ち出されたことを隠そうとした副司書のベレンガーリオは、ヴェナンツィオの死体を甕に入れた。その後、禁書を読んだベレンガーリオ自身も、激しい痛みに襲われる。痛みを和らげようとライム湯に浸かるも、そのまま溺死した。

映画『薔薇の名前』のあらすじ【転】

説明を終えたウィリアムは、修道院長に図書館を調べさせてほしいと願い出る。しかし、そこにローマ教皇の使節団と異端審問官のベルナールが到着するとの知らせが入り、ウィリアムは事件の調査から手を引くように伝えられえた。

使節団とベルナール一行が来る前に、事件の真相に迫ろうと、ウィリアムとアドソは禁書を探しに塔に入る。奥に進んでいくと、ウィリアムの予想どおり大きな図書館があった。迷宮のような内部で迷う二人だったが、ある部屋で怪しげな隠し扉を見つけた。しかし、暗号の解読ができず扉を開けることができない。二人は諦めて一度塔から出ることにした。

同じ頃、馬小屋の中でサルヴァトーレが悪魔の儀式をしながら例の貧困娘を誘惑していた。娘はそれを拒否したはずみで藁に火をつけてしまう。騒ぎになっているところへ修道士たちが集まる。ウィリアムやアドソも向かったが、そこには先ほど到着したばかりの異端審問官ベルナールもいた。彼は、娘が悪魔崇拝によって一連の事件を起こしたと結論付けた。

翌日、到着したばかりの教皇の使節団は、清貧主義を掲げて聖職者の財産放棄を望むフランシスコ会と討論会を開く。しかし討論の最中、またもや殺人事件が発生する。犯人は図書館の司書マラキーアであったが、彼にハメられたレミージョが無実の罪を着せられることになる。しかしレミージョ自身も異端者であった。

映画『薔薇の名前』の結末・ラスト(ネタバレ)

ベルナールによって異端審問会が開かれた。貧困民の娘、異端者のサルヴァトーレとレミージョの三名が被告人であった。三人はそれぞれ有罪と宣告され、承認を求められたウィリアムもそれに同意するも、一連の事件の真犯人は別にいると断定。審問官に反対したウィリアムは異端と宣告された。

罪人の処刑当日、今度は司書マラキーアが死んだ。ウィリアムとアドソは騒ぎに乗じて塔内部の図書館に入り込んだ。暗号を解読していたウィリアムは、今回は扉を開けることに成功。部屋の中には禁書を持ったホルヘ長老がいた。本の内容はアリストテレス著の喜劇であり、笑いを厳禁するベネディクト会にとってはまさに「禁書」であった。禁書には毒が塗ってあり、ヴェナンツィオ、副司書ベレンガーリオ、司書マラキーアの死因は禁書を読んだことによるものであった。

逃亡するホルヘ長老は、毒が塗られたページを口にして自殺を試みる。ウィリアムとアドソはホルヘを追い詰めるも、ホルヘはアドソが手に持っていたランプを振り落とし、塔の内部が火事に見舞われる。ウィリアムとアドソは何とか脱出するも、ホルヘ長老は死亡する。

同じ頃、野外で火あぶりの刑が行われていたが、塔の火事騒ぎに乗じて、貧困民たちが娘を救出する。馬車で逃げ出したベルナールを追う貧困民たちは、彼を追い込んで崖から転落死させた。

一連の事件が一応の収束を見せ、修道院を後にするウィリアムとアドソ。そこに例の娘が現れ、アドソとの別れを惜しんだ。アドソは薔薇のように美しい娘の名前を、最後まで知ることはなかった。

映画『薔薇の名前』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

良くできた中世ヨーロッパの時代劇。
中世の修道院の様子が細かく描かれていてとても興味深い。宗教を初めとする西欧文化の知識がないと多分全てを理解することはできないのだろう。しかしそういう部分を抜きにして舞台を脳内で現代に置き換えると実は筋はシャーロック・ホームズなので、単なる謎解きモノとして単純に楽しめる。もちろんショーン・コネリーもこの作品の観やすさに大きく貢献。
難しそうに見えて実は間口の広いエンターテイメント作。(男性 40代)


キリスト教とか派閥などは、馴染みの無い日本人にとっては難しい…いまいち誰が味方なのかが分かりづらく、黒幕が判明しても完璧に解決した気がしません。サスペンス映画なので登場人物が皆怪しく見えてしまうことは仕方のないことですが。”信仰と狂言は表裏一体”というセリフがありましたが、神の信じ方が違うだけで自分にはどちらも狂言に視えます。ですが、作品の雰囲気は非常に手が凝っていて好きです。迷路の隠し図書室には観ているだけでもワクワクします。(男性 20代)


中世の修道院という閉ざされた舞台で起こる連続怪死事件に、最初から引き込まれた。ウィリアムが論理的推理で迷宮のような図書館の謎に迫る展開がスリリング。毒が塗られた禁書のページをめくった修道士たちが次々と死ぬ真相は衝撃だった。最後に図書館が炎上し、知識が灰になる結末は象徴的で、信仰と理性の対立が深く心に残った。(20代 男性)


宗教裁判や異端審問の描写が重く、単なるミステリー以上のテーマを感じた。ホルヘが笑いを禁じるために毒を仕込んだという動機は、知識と権力の恐ろしさを示している。若き修道士アドソの淡い恋と喪失も印象的で、青春の痛みが静かに描かれていた。(30代 女性)


薄暗い修道院の雰囲気づくりが圧巻。迷路のような図書館を進む場面は冒険譚のようでもある。だが物語の核心は、笑いを恐れた老人ホルヘの狂信にあった。禁書を守るために自ら火を放つラストは壮絶で、知の破壊というテーマが胸に刺さる。(50代 男性)


哲学的で難解だが、推理劇としても楽しめた。ウィリアムの合理的思考が宗教的狂信と対峙する構図が鮮明。毒を塗った本という仕掛けが秀逸で、知識そのものが凶器になる発想が怖い。最後に失われた書物の重みを思うと、やるせない気持ちになった。(20代 女性)


中世ヨーロッパの空気感が見事に再現されている。修道士たちの緊張関係や教会の権力争いが物語に厚みを与える。アドソが初恋の女性を救えず、炎の中で見失う場面が切ない。知識と信仰の衝突を描いた重厚な作品だった。(40代 男性)


映像の陰影が美しく、全体に漂う不穏な空気が魅力。連続死の背後にあった禁書とホルヘの思想が明らかになる過程は緊張感に満ちている。ラストの大火災は悲劇的だが、同時に時代の終焉を象徴しているように感じた。(30代 女性)


推理小説のような構成だが、宗教や哲学の議論が深い。ウィリアムの理性が光る一方で、狂信の恐ろしさが強調される。毒の仕掛けを知った瞬間の驚きは忘れられない。最後に図書館が崩れ落ちる場面は圧巻だった。(50代 男性)


重厚で知的なミステリー。若きアドソの視点を通して語られる物語が、どこか回想録のようで味わい深い。恋と信仰、そして知識への渇望が交錯する。禁じられた笑いがテーマになる点がユニークで、深く考えさせられた。(20代 女性)

映画『薔薇の名前』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『薔薇の名前』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

セブン

この映画を一言で表すと?

信念と狂気が交錯する、陰鬱な連続殺人ミステリー。

どんな話?

大都市で発生した連続猟奇殺人事件を、ベテラン刑事と若き刑事が追う。犯人は七つの大罪になぞらえた犯行を行い、その背後には独自の思想が存在する。捜査が進むにつれ、真相は想像を超える結末へと向かう。

ここがおすすめ!

犯人の動機が思想に根差している点や、重苦しい空気感が共通。理性と狂信の対立というテーマが好きな人には強く刺さる。緊張感あふれる心理戦を堪能できる一作。

エクスカリバー

この映画を一言で表すと?

中世世界の神秘と権力闘争を描く壮麗な叙事詩。

どんな話?

アーサー王伝説を基に、王位を巡る争いと円卓の騎士たちの栄光と没落を描く。神秘的な雰囲気と重厚な映像美が、中世の世界観を鮮やかに再現する。

ここがおすすめ!

陰影の強い映像と宗教的モチーフが魅力。歴史と信仰が絡み合う世界観を味わいたい人におすすめ。中世の空気感をじっくり堪能できる。

ダ・ヴィンチ・コード

この映画を一言で表すと?

宗教と歴史の謎を解き明かす知的サスペンス。

どんな話?

ルーヴル美術館での殺人事件をきっかけに、宗教史に隠された秘密を巡る謎解きが始まる。暗号や象徴を読み解きながら、主人公たちは陰謀の核心へと迫っていく。

ここがおすすめ!

知識と信仰の対立をテーマにした構図が共通。歴史的背景とミステリーが融合したストーリーは見応え十分。知的好奇心を刺激する作品。

シャーロック・ホームズ

この映画を一言で表すと?

論理と推理で闇を切り裂く痛快ミステリー。

どんな話?

名探偵ホームズが不可解な事件の真相を追う。科学的推理と大胆な行動力で敵の陰謀を暴き、ロンドンを救おうとする。スリリングな展開が続く。

ここがおすすめ!

理詰めで謎を解く主人公像が魅力。閉鎖空間や怪事件を論理で解明する快感は、推理劇好きにぴったり。エンタメ性も高く楽しめる。

インセプション

この映画を一言で表すと?

知識と理論を武器に夢の迷宮へ挑む頭脳戦。

どんな話?

他人の夢に入り込み情報を盗むプロ集団が、不可能とされる“アイデアの植え付け”に挑戦する。幾重にも重なる夢の世界で、論理と感情が交差する。

ここがおすすめ!

迷宮的な構造と知的な駆け引きが魅力。難解さを楽しめる観客におすすめで、思考を刺激する映画体験ができる。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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