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映画『エクソシスト』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『エクソシスト』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エクソシスト』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『エクソシスト』の結末までのストーリー
  • 『エクソシスト』を見た感想・レビュー
  • 『エクソシスト』を見た人におすすめの映画5選

映画『エクソシスト』の作品情報

エクソシスト

製作年:1973年
上映時間:121分
ジャンル:ホラー
監督:ウィリアム・フリードキン
キャスト:エレン・バースティン、マックス・フォン・シドー、リー・J・コッブ、ジェイソン・ミラー etc

映画『エクソシスト』の登場人物(キャスト)

リーガン・マクニール(リンダ・ブレア)
12歳の少女。悪魔に取り憑かれ、考えられない言動や行動を起こすようになる。
クリス・マクニール(エレン・バースティン)
リーガンの母で女優。夫とは別居中。様子がおかしくなった娘を心配し、カラス神父に悪魔祓いを依頼する。
ダミアン・カラス神父(ジェイソン・ミラー)
精神科医でもあり、普段は聖職者を相手にカウンセリングを行う。クリスからの依頼を受け、悪魔祓いを行おうと教会に掛け合う。
メリン神父(マックス・フォン・シドー)
イラクでの発掘調査を切り上げ、アメリカで執筆活動をしていたところ、教会から悪魔祓いを依頼される。過去に悪魔祓いで命を落としかけたことがある。
シャロン・スペンサー(キティ・ウィン)
リーガンの家庭教師。女優業で忙しいクリスに代わってリーガンの面倒を見ることが多い。
バーク・デニングス監督(ジャック・マッゴーラン)
女優であるクリスとは懇意な仲。リーガンの面倒見を依頼された日に、不可解な死を遂げる。
キンダーマン警部(リー・J・コッブ)
バークの死を聖職者によるものだと疑い、カラス神父に捜査協力を依頼する。

映画『エクソシスト』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『エクソシスト』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エクソシスト』のあらすじ【起】

イラク北部で遺跡の採掘を行うメリン神父は、ある日厳めしい顔つきの偶像を発見する。それはメソポタミア文明の神話に登場する悪魔パズズを表したものであった。

アメリカはジョージタウン。女優のクリス・マクニールは、愛娘のリーガンと家庭教師のシャロンと暮らしている。ここ最近、マクニール家では夜中になると屋根裏で不審な物音がしており、娘もベッドが揺れて眠れないと言うようになっていた。一人で騒ぐリーガンのことが心配になったクリスは、娘を病院に連れて行く。するとリーガンは診察中に暴言を吐きまくり、いつもの様子と違っていた。リーガンには悪魔が取り憑いていた。

同じ町で暮らす神父のダミアン・カラスは、聖職者を相手にカウンセリングを行うのが仕事であった。そんな彼は、時折ニューヨークに赴いて認知症の母の面倒を見ていた。ある日叔父に連れられ、母を入院させたという精神病院に行くと、母は息子に裏切られたと悲しんでいた。見かねた息子は母を自宅に戻すも、まもなく母は自宅で孤独死する。

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映画『エクソシスト』のあらすじ【承】

マクニール家ではパーティーが開かれていた。クリスと親交の深い映画監督のバークは、酔っぱらって他人と口論を始めたため、クリスとシャロンに追い出された。その後、楽しく盛り上がる会場だったが、寝ていたリーガンが下の階に降りてきて暴言を吐く。ベッドで落ち着かせる母だったが、娘のベッドが激しく揺れだす。後日もう一度医者に診てもらうも、脳の障害だと診断さる。娘の異常な言動や行動を目の当たりにしていたクリスは、全く納得がいかない。その後も娘の奇行は悪化する一方だった。

クリスが病院から帰宅すると、いるはずのシャロンが不在で、リーガンは窓が開きっぱなしの部屋で眠っていた。帰ってきたシャロンにクリスが問い詰めると、監督のバークに留守番を頼んでいたという。そこへ友人がやってきて、二人にバークが死んだことを伝える。事故死だろうとのことだったが、実際はリーガンが窓から彼を突き落としたのであった。

いつものようにランニングするカラス神父のもとへ、キンダーマン警部が訪れる。警部はバーク監督の死亡事件の捜査協力を依頼する。死体の不自然さや、最近あった教会での事件などに鑑みて、キンダーマン警部は聖職者による犯行だと踏んでいた。仕事柄、他の聖職者の内情に詳しいカラス神父だったが、守秘義務があるとして捜査協力は拒否した。

映画『エクソシスト』のあらすじ【転】

病院で医師たちと話し合うクリスは、最後の手段として悪魔祓いの提案を受ける。医師たちは、あくまでもリーガンの病気は思い込みによるものだとするも、悪魔による仕業以外に無いと考えたクリスは、カラス神父に悪魔祓いを依頼する。精神科医でもあるカラス神父も、この世に悪魔は存在しないと主張するも、クリスから娘を見てほしいと懇願され、リーガンの様子を見に行く。

明らかに少女とは思えない容貌に変わり果てたリーガンだが、悪魔が取り憑いているという決定的な証拠が無いとして、彼もクリスに、リーガンはただの精神異常だと伝える。しかし、リーガンが知らないはずであるのに、カラス神父の母の死について言及したことなどは、悪魔の仕業に違いないと彼自身も分かっていた。悪魔が取り憑いたという証拠さえあれば、教会から悪魔祓いの許可が下りるため、カラス神父はその後もリーガンを観察し続けたのだが、確証が得られないままであった。

そんなある晩、カラス神父のもとに一本の電話が掛かってきた。シャロンから急いで来てほしいとの連絡を受け、彼はすぐさまリーガンのもとへ向かった。シャロンが眠っているリーガンの服をめくりカラス神父に見せると、お腹には「Help Me」の文字が浮かんでいた。これ以上放っておけないと、カラス神父は自ら悪魔祓いを行うため教会に赴いた。事情を理解した教会側は、悪魔祓いの経験のあるメリン神父を派遣することにする。メリン神父はイラクから帰国後、アメリカで執筆活動中であった。

映画『エクソシスト』の結末・ラスト(ネタバレ)

マクニール家に着いたメリン神父は、カラス神父と共に悪魔祓いを行うが、リーガンに取りついた悪魔は激しく抵抗する。悪魔側の抵抗が一旦落ち着きを見せたところで、悪魔祓いは一度中断した。洗面所に向かったメリン神父は、持病で手が震えだしたため、薬を取り出す。その後、カラス神父が重い腰を上げリーガンの様子を見に行くと、メリン神父がベッドに突っ伏して死んでいた。

憤怒したカラス神父は、リーガンを乱暴に抑え込みながら「私に乗り移れ」と連呼する。すると悪魔は彼に取り憑き、今度はカラス神父の体でリーガンを襲おうとする。しかし、カラス神父の強い意志が一瞬勝り、彼は窓から飛び降りて自ら命を絶った。泣きじゃくるリーガンだったが、悪魔はもういなくなっていた。

後日、体力が回復したリーガンと母クリスは、今まで暮らしていた家を離れることに。そこにカラス神父の友人ダイアー神父が訪れ、二人に別れを告げる。二人が去った後、ダイアー神父はカラス神父が亡くなった現場を物憂げに見降ろしていた。

映画『エクソシスト』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

エクソシストというジャンルが広まったのは、この作品がきっかけだといっても過言ではない。悪魔にとり憑かれた経緯などは省かれているが、とり憑かれた人間の醜悪な状態をこれでもかという程味わえる。さらに、この作品最大のトラウマポイントといえば、階段を逆向きで降りるスパイダーウォークだろう。けして最後までスッキリするような内容ではないが、逆に後味の悪さこそがこういった作品の醍醐味であるといえるのである。(男性 30代)


かなり緊迫しながら見られる映画であった。リーガンの体に取りついた悪魔の仕業が過激であり、それに小さな体で闘うリーガンの辛さや、脳の病気だと確定され共に生活していた母親のクリスと、リーガンの家庭教師であるシャロンの何も出来ない無力さや苦しさが伝わった。悪魔祓いをしてる最中、リーガンから悪魔を自分に取り付けと奮闘していたカラス神父の行動が素晴らしく、同時に悲しくなった。内容がとても面白く、どきどきしながら見られ、恐怖も味わえる作品であった。(女性 20代)


言わずと知れたホラー映画の金字塔です。子供のころ、友人と図書館で観ました。ブリッジした状態で歩けるか、チャレンジした覚えがあります。それだけ印象が強く、ある意味トラウマとなりました。
悪魔祓いというのは日本人には遠い存在であり、宗教的なイメージがあります。だからこそ、この作品によって以降のカルト映画の基盤が出来たと思っております。影響力の大きさは計り知れません。(女性 20代)


ホラーの金字塔といえばエクソシストですね。悪魔に憑りつかれた少女の演技は本当にスゴイです。そして、あのブリッジで階段を駆け下りるシーンはトラウマものです。また所々に出てくる悪魔の顔は衝撃的でした。子供の時に見て恐怖を植え付けられ、大人になって見てもやっぱり怖かったです。30年以上前の作品ですが今なおホラー作品に多大な影響を与え続けている名作です。しかもこれが本当にあった事というのは、さらに恐ろしく驚きですね。(女性 30代)


ホラー映画の元祖と言えばこの作品。悪魔に憑りつかれた少女・リーガンの奇行は、あまりにも衝撃的なシーンとして映画史に刻まれている。ブリッジ状態で階段を降りる様や、首が180度回る様は、多くの視聴者のトラウマにもなっただろう。
しかも、ただのグロテスク映画ではないところは、リーガンの母・クリスや、神父にもそれぞれドラマを抱えさせているということ。その設定の妙がこの映画にリアリティーを与え、恐怖を倍増させているのだ。
1973年に製作されたとは思えないほどクオリティーが高い名作である。(男性 40代)


子供の頃『エクソシスト』と聞くだけで、あのブリッジと音楽を思い出してしまい、怖くてとても嫌いでした。しかし大人になって見返してみると、怖さよりも「映画」としての面白さを感じるようになり大好きになった作品です。
この作品を見るまではホラーと言うと「殺人鬼」「幽霊」などをイメージしていましたが、今作は「悪魔」「悪魔祓い」「宗教」といった私の知らなかったジャンルの怖さや不気味さを教えてくれました。
映画好きなら一度は見て欲しいこの作品。霊感の強い友人は、鑑賞途中で体調が悪くなっていました。この作品が原因は分かりませんが…。(女性 30代)


最新のホラー映画より、余程恐ろしいです。悪魔祓いに縁が無くとも、恐怖のあまり何度も叫び声を上げそうになりました。あどけない少女に異常が現れ豹変していく様子、喉にカテーテルが刺さる手術シーン等、衝撃的な場面の連続です。シーンの移り変わりには暗転、また悪魔に見られているようなカメラワークも滅茶苦茶怖いです。古い作品にも関わらず、特殊メイク技術が発達していて先進性を感じます。他にも音楽や足音からも不穏さ、冷たさを見事に表現しています。(女性 30代)


注目したいのはウィリアム・フリードキン監督の映画制作へのアプローチだ。以前フリードキンのドキュメンタリー映画を観た時に本作についても語られていたが、彼が有名俳優を差し置いて重要な役どころに選んだのは無名の俳優だ。徹底的にストーリーの本質を見極めて傑作を作り上げようとする姿勢は多くの監督にも尊敬されるほど素晴らしい監督だと思った。

そしてこれが本当に50年も前の作品だろうかと思う。ホラー映画の金字塔であることは言うまでもないと思うので、これ以上の名作を探すのは難しそうだ。(女性 20代)


ホラー映画の金字塔として名高いだけあって、50年経ってもその怖さは健在でした。少女リーガンの無垢さと、悪魔に取り憑かれてからの豹変ぶりのギャップが本当に恐ろしく、ベッドが勝手に揺れたり、180度首が回るシーンは何度観てもゾッとします。神父が自らを犠牲にして悪魔を道連れにするクライマックスは、恐怖の中に人間の信念と愛が感じられました。(20代 男性)


10代の頃に初めて観て、あまりの怖さに眠れなかった記憶が蘇りました。今観ると特撮やメイクの古さは多少あるけど、むしろそれがリアルに感じられました。悪魔祓いの儀式が徐々に追い詰められていく構成も秀逸。神を信じ切れないカラス神父の苦悩と救済の物語としても深く、単なるホラー映画ではないところが素晴らしいです。(30代 女性)

映画『エクソシスト』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エクソシスト』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ヘレディタリー/継承

この映画を一言で表すと?

家族の中に巣食う“呪い”が、静かに、そして確実に壊していく衝撃のホラー。

どんな話?

祖母の死をきっかけに、家族に奇妙な現象が起こり始める。過去の秘密や呪いが徐々に明らかになり、次第に恐怖がエスカレートしていく。精神的にも視覚的にも観る者を圧倒する、新時代のオカルトホラー。

ここがおすすめ!

『エクソシスト』のように、“家族”と“悪魔的存在”の結びつきに恐怖の核心があります。演出は非常に静かでリアル、徐々に正気を奪われていく感覚が圧巻。ホラーでありながら重厚な人間ドラマとしても観る価値ありの作品です。

悪魔の棲む家(The Amityville Horror)

この映画を一言で表すと?

実話ベースの呪われた家が舞台の、恐怖の連鎖を描くクラシックホラー。

どんな話?

新たに引っ越してきた一家が、かつて大量殺人があった家で次第に狂気に巻き込まれていく。実在の事件をベースにした作品で、“家”そのものが悪意を持つような描写が印象的。

ここがおすすめ!

『エクソシスト』と同様に、“見えない悪”の恐怖を描いた名作。オカルト的でありながら、家族の崩壊や父親の狂気を通してリアルな恐怖も感じさせます。リメイク版も良いですが、1979年のオリジナル版の陰鬱さは必見です。

コンジュリング(The Conjuring)

この映画を一言で表すと?

実在の心霊研究家夫妻が挑む、“見えない悪”との本格オカルトバトル!

どんな話?

1971年、田舎に引っ越してきた家族が体験する恐怖を、実在の心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が調査・対決していく。実話ベースの重厚なストーリーと精緻な演出が見どころ。

ここがおすすめ!

『エクソシスト』に続く現代の正統派オカルトホラーとして評価が高い本作。ジャンプスケアだけに頼らず、じわじわと精神を追い詰める構成が秀逸。霊的現象に論理的アプローチを試みる点も見応えがあります。

ローズマリーの赤ちゃん

この映画を一言で表すと?

妊娠の不安と隣人の不穏な視線が絡み合う、不条理な悪夢のようなホラー。

どんな話?

新居に越してきたローズマリーは、妊娠を機に隣人や夫の奇妙な行動に不安を募らせていく。やがて胎児に関する恐るべき陰謀が明かされていき… 1960年代の不安感を巧みに映し出した心理ホラーの金字塔。

ここがおすすめ!

『エクソシスト』の宗教性や母性の不安といったテーマが、より静かに、内面から描かれた傑作。ホラー要素は控えめながら、じわじわと心を締めつけてくる不穏さが秀逸で、観終わった後に背筋が冷える一作です。

祈りの幕が下りる時

この映画を一言で表すと?

ミステリーの顔をした、贖罪と赦しを描く重厚な人間ドラマ。

どんな話?

事件の捜査を進める刑事が、やがて自らの過去や母との因縁と向き合うことになる東野圭吾原作の感動作。ホラーではないが、心の奥底にある“悪”との対峙が描かれる。

ここがおすすめ!

『エクソシスト』のように、自分自身と信仰・過去の罪と向き合う物語。霊的な恐怖ではなく、心理的な葛藤や赦しの重みを描く作品として非常に相性が良い。重厚なテーマを好む方におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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