映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』の概要:人気シリーズの第5作目。伝説の海賊ジャック・スパロウが、かつての仲間ウィルの息子や、天文学者カリーナ、海賊バルボッサと共に、ジャックへの復讐に燃える亡霊サラザールと対決する。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』の作品情報
上映時間:129分
ジャンル:アクション、コメディ、アドベンチャー
監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
キャスト:ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオ etc
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』の登場人物(キャスト)
- ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)
- 自由を愛する伝説の海賊。だらしが無く、酔っぱらいのようなよろめいた動きが特徴。持つ人間が最も欲しているものを指し示すコンパスを持つ。
- ヘンリー・ターナー(ブレントン・スウェイツ)
- ウィリアム・ターナー・ジュニアとエリザベス・スワンの息子。父を呪いから解放するため、海に関する神話や伝説に詳しくなった。
- カリーナ・スミス(カヤ・スコデラリオ)
- 天文学者。しかしその才能から魔女として処刑寸前だった。孤児だが、孤児院に預けられた際、『ポセイドンの槍』の在り処が示された古文書を託されていた。その古文書を解読し槍を探すため航海に出る。気が強い。
- アルマンド・サラザール(ハビエル・バルデム)
- 幽霊船の船長である亡霊。若き日のジャック・スパロウの挑発に乗ってしまい、『魔の三角海域』に亡霊として囚われることとなった。亡霊であるため、物をすり抜けることができるが、海に囚われているため、陸に上がれない。
- ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)
- ジャックと同じ、伝説の海賊の一人。かつて呪いのせいで不死身だったが、ジャックによって呪いを解かれ殺される。しかしその後、魔術師の魔術によって復活を遂げ、英国王に仕えている。
- ウィリアム・ターナー・ジュニア(オーランド・ブルーム)
- ヘンリー・ターナーの父。かつてジャックと共に航海に出ていた。呪いによって亡霊となり、サラザールと共に幽霊船に囚われている。
- エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)
- ヘンリー・ターナーの母。かつてジャックと共に航海に出ていた。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』のあらすじ【起】
ヘンリー・ターナー少年は錨を下ろして海の底へ潜っていくと、海底に眠っていた海賊船『フライング・ダッチマン号』が海面へと浮上する。船には呪いをかけられて10年に1度しか陸に上がれないヘンリーの父ウィリアム・ターナーが乗船していた。ヘンリーは呪いを解く鍵が『ポセイドンの槍』だと知らせ、父を救うことを約束する。
それから年月が経ち、ヘンリーは立派な青年へと成長する。彼は父との約束を果たすため、呪いを解く方法を探し続けていた。幼いころ父が言い残した「ジャック・スパロウならどうにかできるかもしれない」という言葉を頼りにして。
そんなヘンリーは現在イギリス軍の船に乗組員として乗船していた。船が『魔の三角海域』に差し掛かっているのを知ったヘンリーは船長に危険を知らせるが、相手にされず、牢屋に閉じ込められてしまう。
『魔の三角海域』に突入した船はサラザール率いる生きる屍となった亡霊たちに襲撃され乗組員は皆殺しにされる。唯一ヘンリーだけが証人として生かされた。亡霊はヘンリーにジャック・スパロウを探し出すように伝えて去っていった。
一方、科学者カリーナは魔女として処刑されそうになる。カリーナは父から受け継いだガリレオ・ガリレイの日記を所持しており、日記の内容を頼りに『ポセイドンの槍』を見つけ出そうとしていた。カリーナは逃走の最中、『魔の三角海域』の生き残りとして捕まっているヘンリーに出会う。『ポセイドンの槍』を探し出し、父の呪いを解くと語るヘンリーに興味が湧いたカリーナは、ヘンリーの脱獄を手伝って無事に彼を逃がすことに成功する。しかし、直後カリーナは捕らえられ、斬首刑に処されることになった。また、時を同じくして海賊ジャック・スパロウは銀行強盗を働き、捕らえられていた。そしてカリーナと同時に斬首刑に処されることとなった。
二人の斬首刑が始まった瞬間、ヘンリーとジャックの仲間たちが現れ、彼らはカリーナとジャックの救出に成功する。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』のあらすじ【承】
『ポセイドンの槍』をジャックと共に探し出して父の呪いを解きたいヘンリーと、『ポセイドンの槍』を探すため海に出たいカリーナは目的が一致し、ジャックは渋々二人に力を貸すことにする。
一方、飲み代欲しさにジャックが不思議なコンパスを手放してしまったため、『魔の三角海域』に閉じ込められていたサラザールたちは解放されてしまい、復讐のためジャックを探し回っていた。
出世したバルボッサは優雅に暮らしていたが、バルボッサ所有の船をサラザールが襲っているとの情報を耳にする。そしてサラザールの狙いが自分ではなくジャックだと知る。ジャックの持っていたコンパスを入手したバルボッサはサラザールに接触し、自分の船を襲わないことを条件にサラザールをジャックの元へと案内すると約束する。
バルボッサは約束通りサラザールをジャックたちの船へと導くが、彼らは小舟で孤島に上陸し、難を逃れる。サラザールは呪いの影響で陸には上がれないため、バルボッサにジャックたちを追うよう命令する。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』のあらすじ【転】
バルボッサはジャックに追いつくが、彼らをサラザールに差し出す気はなく、『ポセイドンの槍』を見つけ出し、サラザールを葬るつもりだった。バルボッサはジャックと共に槍を見つけ出すため、瓶に閉じ込められた『ブラック・パール号』を復活させ、航海に出る。
船ではジャックたちの勝手を許さないバルボッサが船長となり、他の全員は縛り上げて拘束してしまった。槍への道のりは地図には記されておらず、バルボッサには行き先がわからなかった。そのため、ガリレオ・ガリレイの日記から星空に行き先が示されていると解明したカリーナだけは船の操舵係として拘束を解かれたのであった。
バルボッサはカリーナの持つルビーのついた日記を見て驚く。それはバルボッサが自分の娘を孤児院に置き去りにした際、養育費として残したものであった。バルボッサの腕にはカリーナの見ているものと同じ星座をかたどった刺青が彫られている。密かにカリーナが自分の娘だと知ったバルボッサは複雑な気持ちに駆られていた。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』の結末・ラスト(ネタバレ)
そんな中、サラザールの船が襲来する。亡霊たちの攻撃に耐えているとカリーナが槍の眠る島を発見。ヘンリーが人質となっている隙に、ジャック・カリーナ・バルボッサは島に上陸する。カリーナの持っていたルビーが鍵となり、海が割れ海底があらわになる。
海底には探し求めていた『ポセイドンの槍』が鎮座していた。しかしそこにヘンリーの身体を乗っ取ったサラザールが現れ、槍を手にする。ジャックはサラザールの攻撃に晒される。なんとかサラザールから身体を取り戻したヘンリーは、カリーナと共に槍の破壊を試みる。なんとか槍を破壊すると、呪いが解けてサラザールたちは生身の人間の身体を取り戻したのである。ところが同時に割れていた海が元に戻ろうとしていた。両側から海が迫ってくるがジャックたちはブラック・パール号の錨に捕まって耐えようとする。カリーナはバルボッサから差し伸べられた腕に星座の刺青を見て、彼が父親であると確信した。直後、サラザールが追ってきてカリーナを引きずり下ろそうとする。バルボッサはカリーナを助けるため自らを犠牲にしてサラザールと共に海底へと落ちていき、海に飲まれてしまう。
呪いが解けたヘンリーの父ウィルは、ヘンリーの母エリザベスと再会を果たすことができた。そしてヘンリーはカリーナと結ばれる。その様子を船から見ていたジャックはブラック・パール号を出航させる。バルボッサの飼っていた猿からコンパスを受け取ったジャックは新たな航海に出るのであった。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』の感想・評価・レビュー
パイレーツオブカリビアンシリーズのラストとなる本作品。生命の泉あたりから、ちょっとずつ神話や人外色が強くなっている傾向にあったが、本作もサラザールというほぼ無敵の敵が登場する。シリーズを通して、サブキャラっぽい立ち位置だが、意外と重要な役回りにいるバルボッサの真骨頂もこの作品で見る事が出来る。全体を通して、バルボッサやウィル、ヘンリーといったジャックスパロウ以外の人間に関するストーリーがふんだんに盛り込まれていて、非常に見応えのある作品である。(男性 30代)
ジャック・スパロウとカリーナ処刑直前の場面が一番笑いました。ギロチン台ごと回ってしまい遠心力で刃が行ったり来たりするのは、刃が見えていたら死ぬより怖かったかもしれませんね。処刑直前なのに口喧嘩が始まるのも笑いました。
瓶から出した船が手にあるうちは小さかった場面も笑いどころでしょうか…。
サラザールたちが乗っている船が骨組みだけで動いていることや、魚のゾンビ(?)が彼の命令を聞くのが不思議なところです。(女性 40代)
ウィルの息子ヘンリーが父を救うため航海を始める所からストーリーは始まります。
ジャックなら救えるかもしれないとジャックを探すヘンリー。そしていつも何かに巻き込まれているジャックの自由奔放なところは健在です。
パイレーツ・オブ・カリビアンの最後を締めくくる作品にふさわしい、父と息子、父と娘の人情溢れるエンディングに加え、新たに航海に出るジャック。これからどんな物語がジャックのもとに訪れるのかそんな期待と、このシリーズ最後の作品であるという切なさを感じる作品です。(女性 20代)
パイレーツシリーズの集大成とも言える作品でした。あのジャックが帰ってきました。ジャックはただフラフラしているだけでトラブルに巻き込まれたり、元になったりと大騒ぎで笑わせてくれます。ギロチンごと転がっていってグルグル回されるシーンはおおいに笑いました。そしてこの作品の影の主人公ボルボッサが素晴らしく、ラストはカッコ良くて涙腺崩壊でした。シリーズの中で一番面白かったかもしれません。そして最後にウィルとエリザベスも出てきたのがパイレーツファンとしては嬉しかったです。(女性 30代)
本当に最後になるのだろうかと思わせられる。物語が終わるようで終わらない。それでもとても目が釘付けになるのが、このパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの魅力だろう。エリザベスとウィルの息子、ヘンリーの冒険、そして知られざる親子関係など、また新しい発見がたくさんある。
キャラクターの魅力ももちろんあるが、これだけ続いても衰えない映画の魅力に偉大さを感じてしまう。
今までの作品の中では一番まとまりのあるエンディングになっているが、また続くのかとの期待も高まる。(女性 30代)
今作が最終章と思われる『パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ』大好きなこのシリーズが終わってしまうのが本当に寂しいですが、ラストに相応しい最高の作品になっていました。5作もやっていると、徐々に飽きてしまうのですが、このシリーズはこの最後の作品が1番良かったと思うほど。敵は海の死神、サラザール。ジャック・スパロウの過去を知り、強く憎む人物です。見た目がとにかく怖い。ぼろぼろで彼が現れると血の雨が降る。本物の死神です。
今回、ジャックと一緒に旅をするのはウィルの息子。素晴らしい展開ですよね。そしてシリーズ通して楽しませてくれたバルボッサも最高のラストを飾ってくれています。ぜひ、大画面で見てほしい作品です。(女性 30代)
最初の3部作が大好きだったので、ウィルとエリザベスの登場には大興奮だったし、バルボッサのかっこよさには思わず涙が出た。今作の真の主役はバルボッサと言っても過言ではないと思う。最初の3作後は若干中だるみした感じもあったが、エンタメ作品としてここまで完成度の高いシリーズはなかなかないと思う。終わり方もシリーズ完結としてとても綺麗だったと思うが、もし続編が出るのなら是非見たい。何年かたって定期的にシリーズで見返したい。(女性 20代)
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