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映画『ミューズ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ミューズ』の概要:恋人の自殺後、毎晩女性が惨殺される夢を見るようになった大学教授。夢について調べるうちに、女神の存在が浮き上がってくる。彼は否応なしに女神の諍いへと巻き込まれる羽目になるのだった。詩と言葉により人を操る女神の存在を描いたホラー。

映画『ミューズ』の作品情報

ミューズ

製作年:2017年
上映時間:108分
ジャンル:ホラー
監督:ジャウマ・バラゲロ
キャスト:エリオット・コーワン、フランカ・ポテンテ、アナ・ウラル、レオノール・ワトリング etc

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映画『ミューズ』の登場人物(キャスト)

サミュエル・ソロモン(エリオット・コーワン)
詩を専攻する大学教授。恋人ベアトリスの自殺から毎晩、女性が惨殺される夢を見るようになり、謎の解明をすることにする。実は女神“秘匿”に潜伏されており、愛情深い。
ラウシェン(クリストファー・ロイド)
ミューズを研究していた学者。過去に女神と出会い目を付けられる。そのために逃亡を続けており、サミュエルに女神のことを教える。
スーザン(フランカ・ポテンテ)
サミュエルと同じ大学の人気教授。サミュエルから夢の件で相談され、協力してくれる。恐らくサミュエルに気があると思われるが、相手にされておらず友人関係を続けている。
レイチェル(アナ・ウラル)
サミュエルと同じような理由で、リディアの屋敷に侵入していた女性。幼い息子を育てるシングルマザーで、借金返済のためにクラブで働かされている。実は“情熱”という名の女神。
リディア(レオノール・ワトリング)
儀式によって惨殺された女性。“予言”の女神で、レイチェルと同じく感情を持ち、レイチェルを助けようと導く。
ベアトリス(マヌエラ・ヴェレス)
サミュエルの恋人で大学の教え子。実は“秘匿”という女神。最弱にして最強。7人の女神の命を消すことができる存在。自殺することでサミュエルの中に潜伏する。

映画『ミューズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミューズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミューズ』のあらすじ【起】

ダンテの詩を専攻する大学教授のサミュエル・ソロモンは、大勢の生徒を抱える人気教授の1人。彼は教え子のベアトリスと恋人関係にあったが、彼女はサミュエルのアパートの浴室で自殺してしまう。
以降、見知らぬ女性が儀式的に惨殺される夢を毎晩、見るようになったサミュエル。

1年後、彼はとうとう同僚の教授であるスーザンにそのことを相談。するとその夜、テレビのニュースで女性の惨殺死体が発見されたと報道される。しかも、惨殺された女性は、サミュエルの夢で殺される女性と同一人物であった。

スーザンは彼が見た夢を予知夢だと言う。サミュエルは夢が本当に予知夢だったのかを確認するため、事件現場である屋敷へと侵入することにした。
中へ入ったサミュエルは、そこで同じように侵入していた女性と出会う。どうやら彼女も彼と同じ何かを見て屋敷へ来たらしい。2人は遺体が発見された現場へと向かい、部屋で隠されていた扉を発見。中へ入り卵型の黒い石を見つける。石にはダンテの詩が刻まれていた。だが、そこで警察が戻って来てしまい、2人は自己紹介する間もなく別れてしまう。

その後、サミュエルはスーザンの助けを借り、屋敷で入手した写真からミューズという女神を研究していた5人の学者の資料を探し出す。だが、5人の内4人はすでに謎の死を遂げていた。残るはラウシェンという学者だけだったが、彼もケリー州のダンキン沖で行方不明になっており、生存は確認できなかった。そこで、サミュエルはダンキン付近の大学のデータベースを探り、ラウシェンの記録を見つけるようスーザンに頼んだ。

映画『ミューズ』のあらすじ【承】

一方、屋敷から逃れた女性レイチェルは、幼い息子を1人で育てるシングルマザーであった。彼女は夜にクラブで働いて稼いでいたが、クラブのオーナーに借金の片としてパスポートを奪われ、仕方なく働かされていたのだった。レイチェルは息子のために必死で働き、ようやく借金を完済するが、クラブのオーナーから脅されてしまいパスポートは返してもらえず。そこで、彼女は密かに事務所から自分のパスポートを盗み出すことにした。

その頃、サミュエルは飼い猫に餌をやろうとしたが、夢の中で見た少女がどこからか現れる。恐らく彼女は7人いるとされるミューズの1人と思われ、サミュエルが屋敷から拾った卵型の石、イマーゴを取り返しに来たらしい。ミューズは彼の飼い猫を殺し、場所の指定をして消え去った。

翌日、スーザンが自宅へやって来て、調べてくれたラウシェンの記録を教えてくれる。サミュエルは1人で学者が住んでいると思われる屋敷へと向かった。そこで、ようやくラウシェンと会うことができる。

教授はサミュエルに録音したミューズの音声を聞かせ、死んだ魚が復活する様を見せた。ミューズは言葉を操り、詩を口にすることで生かしも殺しもすると言う。ミューズに目を付けられた者は、全て殺されているらしい。故に、彼女らが欲しがるイマーゴを渡すことが先決だと言うのだ。だが、石は現在レイチェルが持っており、サミュエルの元にはない。ラウシェンは、それならすぐに逃げろと忠告するのであった。

帰宅したサミュエルはすぐさま、荷物をまとめる。そこで、コートのポケットからクラブのマッチを発見。レイチェルの所在を探すことにする。クラブで働く女性からレイチェルの居所を聞き出し、アパートへ向かった。
同じ頃、パスポートを盗むことに成功したレイチェルは、息子と逃げるために荷造りをしていたが、そこへオーナーが部屋を訪ねて来る。抵抗するレイチェルへ暴力を振るってきたため、彼女はオーナーを刺殺してしまう。

映画『ミューズ』のあらすじ【転】

レイチェルの家を見つけ出したサミュエルは、血塗れの彼女と幼い息子を助けることにした。そうして、レイチェルから卵型の石を手に入れたサミュエル。彼は2人を置いて待ち合わせ場所へ。

道中、ラウシェンから連絡が入りリディアから半年前にサミュエル宛てに手紙が届いていたと言われるが、途中で通話が切れてしまう。待ち合わせ場所に到着し中へ案内されたサミュエルは危害を加えないことを条件に石を渡すも、中身は空。恐らく中身はレイチェルが持っていると思われる。サミュエルは女神たちに脅され、中身を持って来るように言われるのだった。

7人の女神にはそれぞれに役割と厳しい何百という掟があった。レイチェルは1人のミューズであり、唯一人間的な感情を持った異質な存在であったため、他の女神から嫉妬されてしまう。6人の女神たちは、子供を出産し掟を破ったレイチェルの核となるイマーゴを奪い、彼女の記憶とパワーを封印。そして、店へと売り渡したのだ。だが、実はリディアも女神の1人で、彼女も感情を持ち合わせていた。リディアはレイチェルを救うため、封印されたイマーゴを見つけ出したが、他の女神に見つかってしまい殺されたと言う。その時の儀式がサミュエルに夢として伝わっていたのである。

レイチェルは自らがサミュエルを選び、リディアの助けによって彼を呼び寄せたのだ。他の女神の脅威から助かるために。レイチェルは戻って来たサミュエルに全てを明かし、彼が他の女神から負わされた傷を癒した。そして、自分のイマーゴをサミュエルに渡し、負けを認めようとする。しかし、サミュエルは助かる方法を見つけようと言う。
そこで、レイチェルは7人目の女神を探し出そうと考えるのだった。

恐らく、リディアは7人目の女神の所在を知っていたのだ。だから、サミュエルとレイチェルを導いた。7人目の女神は“秘匿”であり、最強で最弱の存在。故に、常に身を隠しているらしい。

映画『ミューズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ラウシェンの屋敷へとやって来たレイチェルとサミュエル。リディアから届いていたという手紙を手に入れようとしたが、ラウシェンはすでに“罰”という女神から制裁を受け、虫の息となっていた。サミュエルは急いで教授の書斎からリディアの手紙と何かの鍵を入手。

手紙の内容を見た2人だったが、暗号のような詩に意図を掴むことができない。そこで、彼はスーザンを訪ねることにした。しかし、スーザンはすでに女神の魔手にかかり、自らを貪る呪いをかけられていた。どうにか手紙の詩から裏側の世界という意味をスーザンから聞き出したサミュエル。“秘匿”が潜伏している場所を特定することに成功する。

その後、大切な友人スーザンを助けようとするサミュエルだったが、“欺き”という女神に騙されスーザンを殺されてしまう。
容易く騙され友人を殺されたことに心を痛めつつ、サミュエルとレイチェルは“秘匿”が潜伏するという大昔に廃院となった精神病院へ。
指定の病室には古びたロッカーがあり、鍵はそのロッカーのものだった。しかし、開けてみると中には鏡が1つあるだけ。そこにはサミュエルの姿が映し出されている。

そこで、レイチェルが“秘匿”は彼の中にいるのだと気付く。サミュエルの中にいる、永遠に愛する人物といえば、自殺したベアトリスだけである。

“秘匿”は最弱だが、死ねば他の女神たちも死ぬという最強の女神でもある。レイチェルはサミュエルの中から“秘匿”を追い出し消すことにした。潜伏場所に危険が及べば“秘匿”は逃げ出そうとして出て来る。出て来たら白い輪の結界の中へ“秘匿”を閉じ込め、サミュエルがベアトリスを消す。計画は順調に進み、ナイフを持ったサミュエルだったが、どうしてもベアトリスを殺すことができない。

そこへ、他の女神が登場。レイチェルは息子を人質に取られているため、どうしても助けたい。サミュエルはベアトリスを人質に取り、レイチェルの希望に沿って“秘匿”の息の根を止めるのだった。

7人の女神を殺したサミュエルはその後、レイチェルの希望に沿って息子を引き取り、自分が体験した女神の話を黒いインクで書き残すことにするのだった。

映画『ミューズ』の感想・評価・レビュー

まず、詩で言葉を操るという7人の女神の設定が面白い。更にストーリー展開も素晴らしく、真実を小出しにしつつ伏線がちゃんと回収され、ラストを迎える。実に良くできた作品だと思った。主人公は愛情深いがために女神の秘匿に潜伏場所として目を付けられたと思われる。愛情深く一途であれば、死んでも忘れずに居場所を残しておくからだろうと予想される。その真実に至るまで全く死んだ恋人のことに触れないので、まさか秘匿が主人公の死んだ恋人だったとは思わない。故にラストでの苦悩や決断に切迫感が追加され、より危機感が募る。個人的にはとても面白いと感じた作品だった。(女性 40代)

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