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映画『ジーパーズ・クリーパーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』の概要:実家へ帰省途中、乱暴な運転をするトラックと遭遇した姉弟。トラックの運転手が遺体を運んでいるのを目撃してしまい、しつこく追いかけられる羽目になる。悪魔なのか悪霊なのか。姉弟は23年毎の23日間の悪夢に否応なく、巻き込まれる。

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』の作品情報

ジーパーズ・クリーパーズ

製作年:2001年
上映時間:90分
ジャンル:ホラー
監督:ヴィクター・サルヴァ
キャスト:ジーナ・フィリップス、ジャスティン・ロング、ジョナサン・ブレック、パトリシア・ベルチャー etc

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』の登場人物(キャスト)

パトリシア・ジェンナー(ジーナ・フィリップス)
通称トリッシュ。ダリウスの姉で金髪の美女。かなり気が強く弟に対しては毒舌だが、弟を助けるべく悪魔と交渉する。
ダリウス・ジェンナー(ジャスティン・ロング)
通称ダリー。パトリシアの弟。ザ・クリーパーが潜伏する教会の地下へ誤って落ちてしまい、奴のコレクションを見てしまう。
ザ・クリーパー(ジョナサン・ブレック)
悪魔か悪霊か分からないもの。身のこなしがかなり軽く、どこへでも出現する。目を付けたものは、何が何でも手に入れコレクションに加えてしまう。
イゼル・ゲイ・ハートマン(パトリシア・ベルチャー)
自称霊能力者。警察の間では頭がいかれた女で名が知られている。実は予知夢を見る能力を持ち、姉弟を助けるべく助言する。

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』のあらすじ【起】

大学生のパトリシアとダリウスの姉弟は急に思い立って、春休みを利用し田舎の実家へ帰省。車で走行中に古びたトラックから、かなりしつこくクラクションを鳴らされ、道を譲る形で追い越しをさせる。
姉弟は何だかんだ言い合いつつも仲良しでトイレ休憩後、再び車を走らせた。だが、その途中、先ほど追い越して行ったトラックの運転手が、荷台から何かを運んでいるところを目撃してしまう。奴は死体のようなものを運んでいた。

姉弟はスピードを上げて逃走したが、彼らの車を目にしたトラックの運転手が、驚くべき速さで追いかけて来る。改造でもしているのか、追いつかれた姉弟は、後ろから何度も追突され道路から脇へと追いやられるのである。トラックはそのまま直進して行った。

車のトランクがめちゃくちゃだ。そこで、姉弟はまたも言い合いをするが、ダリーがふと、運ばれていたのがもしまだ生きている人だったら、助けなくてはならないと言い出す。パトリシアは警察に通報しようと進言したが、弟は聞く耳を持たず。姉は仕方なく弟の言い分に従い、先ほど見かけた家まで道を引き返した。

その家はかなり古びた屋敷で、窓は全て板で覆われている。元はどうやら教会のようだった。不吉なことにカラスが多く、不気味な場所だ。姉弟は2人で人が投げ込まれていたパイプのようなものを覗いたが、奥が深くて何も見えない。おまけに下水よりも酷い匂いがした。

ダリウスはパトリシアに懐中電灯を取りに行かせ、自分はパイプの奥へと大声で声をかけた。しばらく経っても返答がないため、去ろうとしたが、声のような音が微かに聞こえる。ダリウスは姉が持って来た懐中電灯を使って、トンネルへ身を入れ込み良く見ようとした。だがその時、急に出て来たネズミに驚いたダリウス。思わずもがいてしまい、それにパトリシアも驚き2人はパニックに。そのせいで、ダリウスがパイプの中へ落ちてしまう。

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映画『ジーパーズ・クリーパーズ』のあらすじ【承】

底までにはかなりの深さがあったが、ダリウスの命に別状はなかった。彼は外へ戻ろうとしてビニールシートに包まれた人を発見。足で蹴っても反応がないため、死体かと思ったが、ビニールシートの中の人が急に動き出しダリウスの足を捕まえる。彼は急いでシートを剥いだ。

中の人は若い男性だったが、腹部を縦に切り裂かれ、それをまた縫い合わせた痕があった。男はダリウスに何事か言葉を伝え、息絶える。弟は姉にすぐに逃げようと言い、抜け道を探した。中を見て回ったダリウスは懐中電灯で天井を照らし、一面に裸の死体が埋め込まれているのを見つけてしまうのだった。その中には二十数年前、忽然と姿を消したカップルも、2人仲良く手を繋いで並んでいる。

その頃、パトリシアは助けを呼ぼうと車が通りかかるのを待っていたが、トラックの影が見えて焦る。だが、そのトラックは奴の車ではなかった。そこへ、抜け穴を発見してようやく戻って来たダリウスが登場。弟の様子がおかしいことを不審に思いつつ車を発車させる。

姉弟は近くのドライブインへ立ち寄ったが、そこを例のトラックが通過。パトリシアは中に入って店員に警察を呼んでもらうよう頼んだ。だが、ダリウスは恐怖に慄いている。その時、ドライブインの電話が鳴ったため、電話に出たパトリシア。相手は女性で姉弟に教会で猫を見たかと聞いてくる。どうして、教会のことを知っているのか。

電話の女性は、あの教会は“痛みの館”と呼ぶにふさわしいと言う。そして、ジーパーズ・グリーパーズの歌が聞こえたらすぐに逃げろと忠告。奴はザ・クリーパーと言い悪魔か死霊か分からないが、とにかく闇から産まれ出でたもので、目をつけたものは必ず手に入れる。そのためには手段を選ばないため、恐ろしい目に遭うと言うのだった。

警察が到着したため、姉弟は見たもの全てを話した。だが、警官は話が突飛すぎるとかなり疑心暗鬼。ダリウスは必死に事実を言い募った。その時、ドライブインの店員が姉弟の車のところに男が立っていたと叫ぶ。男はダリウスの洗濯物の匂いを嗅ぎ、満足げな様子だったらしい。

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』のあらすじ【転】

車のドアに指紋がついていたので、警察が採取し鑑識へ。その後、姉弟の案内で教会へ向かった。しかし、ラジオの放送でジーパーズ・クリーパーズの歌が流れる。すると、姉弟の後ろを走っていたパトカーの天井にザ・クリーパーが出現。奴は警官2名を殺害してしまった。

運転手を失ったパトカーが2人の前に飛び出して来る。車を停止させたパトリシアはパトカーに近づき、警官の生首を目撃。その時、中からザ・クリーパーが下りて来て生首を拾い、それを食い始める。姉弟は恐怖を募らせ、車を猛スピードで発車させ逃走するのだった。

パトリシアは夜にも関わらず民家を訪問。ダリウスは次の町へ進もうと言うが、そこへ民家の住民が声をかける。話によるとこの家には電話がなくそして、猫が沢山いる家だった。住民は老婦人でかなり強気な人物だったが、現れたザ・クリーパーに対しショットガンを発砲。しかし、奴は家の中へ逃げ込み猫たちを追い払っているようだ。老婦人は姉弟を押し退け自宅へ戻るも、ザ・クリーパーに返り討ちにされてしまう。外へ出て来たザ・クリーパーの顔は人の顔ではなく、悪魔のような容貌をしているのだった。

パトリシアとダリウスは車を発車させ逃げようとするが、車のギアが動かない。そこへザ・クリーパーが急接近。姉弟は一旦、バックで距離を取り身構えた。道路の真ん中で仁王立ちするザ・クリーパー。まるで、対決を楽しんでいるかのようだ。
パトリシアは車を発車させザ・クリーパーを轢き殺そうとするも、奴は飛び上がって躱してしまう。これに腹を立てたパトリシアは、近寄って来ようとしたザ・クリーパーをようやく轢くことに成功する。彼女はその後、車を行き来させ、奴を何度も踏み潰した。遺体は最早、バラバラであったが、その背中から蝙蝠の羽のようなものが出現。しかし、飛び立てずに力を失う。

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

奴が復活する前に姉弟は車を発車させ、警察署へと助けを求めた。そこから両親へ連絡したが、両親は子供達が警察署にいると知りかんかんである。そこへ、イゼルという女性が2人の前に現れる。彼女がドライブインに電話を入れ、忠告した人物だった。

イゼルは自称霊能者で、失踪事件の捜査に協力しているらしい。彼女は夢で様々なことを見ると言う。姉弟のことも夢に見て知っていた。
ザ・クリーパーは23年毎の春、23日間だけ人間の一部を食べる。目を口にすれば見えるようになり、肺を食べれば呼吸ができるといった具合だ。食べた部位は奴の一部になるらしい。この期間は痛めつけられても、部位を食べれば回復するため、ある意味不死身である。
そして、ザ・クリーパーは人間の中の恐怖の匂いを嗅ぎ、標的を見つけ出すのだ。

警察署が停電した。恐らくは奴がやって来たのだろう。きっと、死なないくらいに心臓を食べたのだ。ザ・クリーパーは地下の留置所へ押し入り、犯罪者の部位を食べて回復。そして、姉弟がいる1階へ向かう。イゼルは騒ぎに乗じ、姉弟を連れて警察署の奥へ。追い詰められた3人だったが、イゼルが残って姉弟を上階へ逃がした。だが、ザ・クリーパーはイゼルを殺さずに姉弟を追いかけるのである。

調書室へ逃れた2人はとうとうザ・クリーパーに捕まってしまう。奴は2人の匂いを念入りに嗅ぎ、ダリウスを標的に決めた。弟を助けたいパトリシアは、ザ・クリーパーに自分を連れて行けと交渉。しかし、奴は迷った素振りを見せながらも、ダリウスを連れて空へ飛び立つのである。彼女は奴の影を追いかけ続けたが、見失ってしまうのだった。

廃工場の奥。ジーパーズ・クリーパーズの歌が流れている。そして、その歌を聞きダリウスが絶叫していた。ザ・クリーパーはご機嫌で何か細かい作業を行っていたが、机の近くには人の全身の皮が吊り下げられている。それは、ダリウスの皮だった。ザ・クリーパーは嬉々として、その皮の中へ入り込むのであった。

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』の感想・評価・レビュー

人々の恐怖の対象で不死身の人物といえば、ジェイソンやフレディ、イットのペニーワイズなどが挙げられるが、この作品に登場するザ・クリーパーズもそういった新たな恐怖の対象として誕生したいっても過言ではないだろう。都市伝説のように語り継がれ、人々が恐怖することにより、その気配を感じ、食べた人間の一部分を自らの体として反映させる事が出来るというなんとも恐ろしいキャラクターである。キャラクターデザインもおぞましく、又狙った獲物はとにかく執拗に追いかけて手に入れる(食べる)という、まさに悪魔の様な所業を垣間見ることが出来る。夢に出ないように注意しながら見て頂きたい。(男性 30代)


やる気の感じられないパッケージとフランシス・F・コッポラ制作。の売り文句のせいでうずもれてしまったがかなり出来は良いC級映画(とあえて呼ばせてもらいたい)だ。モンスター映画。特に低予算の映画を相当研究しており、様々なジャンルから良いところを組み合わせ作り出された作品でホラー映画をたくさん見ているほどこの映画の真価がわかるはず。おそらく製作者自体この作品をA級映画にしようとは思っておらず、C級作品の集大成を目的にしたのではないだろうか。(男性 30代)


「♪ジーパーズ・クリーパーズ その目はどこに」きっとこの作品を観たらあなたも口ずさんでしまうはず。B級感満載の作品ですが、めちゃくちゃ楽しめます。ある姉弟が帰省中に突然後ろから、不気味なトラックに追いかけられるところから物語は始まります。この土地には「23年に1度、23日間人々が消え続ける」という都市伝説がありました。
もう聞いただけでワクワクしてしまう設定。興味本位で都市伝説を調べると大変なことになります。そして、知らない人の家に勝手に入ったら絶対にだめですね。(女性 30代)


本作は、23年周期で現れては23日間人間を捕食し続けるモンスターにしつこく追い回される姉弟を描いたホラー作品。
どれだけ身体が損傷しても、人間の同じ部位を食べれば修復されるという恐ろしい不死身のモンスターは、ただただ気味が悪かった。
こんな目に遭うなら、アメリカの延々と続く壮大な田舎道など絶対運転したくないと思った。
姉弟に勝利して欲しかったが、救われないラストに虚しさが残った。
シリーズ化されているため、モンスターに追いかけられる恐怖を味わいたい人におすすめしたい作品。(女性 20代)

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