映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』の概要:かつてデジタルワールドを救った「選ばれし子供達」は高校生になっていた。平穏な彼らの生活に突如として「感染デジモン」と呼ばれるデジモンが現実世界に出現。彼らはかつて共に歩んだパートナーデジモン達と共に現実世界を救うため立ち上がる。
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:SF、アドベンチャー、アニメ
監督:元永慶太郎
キャスト:花江夏樹、三森すずこ、細谷佳正、田村睦心 etc
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』の登場人物(キャスト)
- 八神太一(花江夏樹)
- 選ばれし子供達の一人。メンバーの中でもいつも中心的な立場でみんなをリードしてきたが、今作ではデジモンが現実世界で与える影響に悩み葛藤する。
- 石田ヤマト(細谷佳正)
- 選ばれし子供達の一人。太一の親友であり意見が衝突することもしばしば。高校ではバンド活動に専念している。
- 武之内空(三森すずこ)
- 選ばれし子供達の中でも常に仲間のことを気にかける優しい女の子。太一とヤマトには単なる友達とは違う感情も抱いている模様。
- 泉光子郎(田村睦心)
- 子供達の中でもエンジニアとして活躍。いまはベンチャー企業の立ち上げに協力し、自分のオフィスも構える。
- 太刀川ミミ(吉田仁美)
- 子供達の中でも天真爛漫な性格な女の子。親の仕事の都合でアメリカにいたが、感染デジモンの出現と同じタイミングで日本に戻ってくる。
- 城戸丈(池田純矢)
- 子供達の中で最年長。現在大学受験に向け勉強に追われているため、デジモンとは距離を置く。
- 高石タケル(榎木淳弥)
- ヤマトの弟で選ばれし子供達の中では最年少組。女の子からはそれなりにモテている模様。
- 八神ヒカリ(M・A・O)
- 太一の妹でタケルと同じ最年少組。可愛らしい容姿で太一の部活仲間からアイドル的な扱いを受けている。
- 望月芽心(荒川美穂)
- 太一と空のクラスへ転校してきた高校生。おしとやかな性格だが、彼女も太一達と同じパートナーデジモンを持っている。
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』のあらすじ【起】
「選ばれし子供達」がかつてデジモンワールドを旅したときから6年が経過していた。高校や中学に進学していた彼らは、それぞれ平穏な日常を過ごしていた。
「選ばれし子供達」の一人、八神太一は高校2年生となっていた。高校生になった今でもサッカーへの熱は昔から変わらず、サッカー部員として部活に熱中していた。だが、かつて冒険したデジタルワールドとはかけ離れた平穏な日常を過ごす中でも「選ばれし子供達」の象徴ともいえる「デジバイス」は常に携帯していた。
太一や空、ヤマトは大学進学を視野に入れた進路を考える時期に差し掛かっていた。空とヤマトは既に進路希望を学校へ提出していたが太一だけは提出できていなかった。
進路希望の件でクラスの副担任の西島先生に呼ばれた太一は、将来やりたいことを尋ねられる。だが、太一の中にある希望は将来の夢ではなく、かつてデジタルワールドを共に歩んだアグモン達パートナーデジモンに会いたいという儚い願望であった。
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』のあらすじ【承】
太一は週末にサッカーの試合があるため、応援に来てもらえないか仲間達に声をかける。しかし、ヤマトはバンドのライブ、妹のヒカリは誕生日会、丈は予備校での勉強等みんな予定が埋まっていた。仲間達に断られる中、最後に空を誘うことにする。だが、空がヤマトのバンドへ行こうとしていたことも知っていた太一は、メールに来てほしいという気持ちは書かず試合があることのみ記載し送る。メールを受け取った空は、太一の試合とヤマトのライブをはしごして行こうと準備をする。
試合に向け準備を始めた太一だったが、突如上空にクワガーモンが出現する。現実世界に存在するはずのないデジモンが出現したことに危機感を感じた太一は、クワガーモンの後を追う。
クワガーモンが街を破壊し続け太一にも襲い掛かってきた。追い詰められた太一は半ば諦めかけたとき、パートナーデジモンのアグモンが出現する。アグモンとの再会に喜びつつ、クワガーモンを撃退するため太一は、アグモンをグレイモンに進化させ撃退を試みる。だが、クワガーモンが作り出した歪みによってクワガーモンとグレイモンはその場から姿を消す。
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』のあらすじ【転】
歪みの中に入ったクワガーモンとグレイモンは、空港へワープしていた。空港にいることを知った太一だが移動手段を確保できていなく立往生しているところへ西島先生が突如姿を現す。西島先生によって空港に着いた太一の他にも丈以外の「選ばれし子供達」とパートナーデジモン達が集結していた。皆の協力でクワガーモンを倒しかけた瞬間、突如歪みが発生しクワガーモンは姿を消した。
その後、太一とヤマトは詳細を確認するため、事情を知っているであろう西島先生のもとへ行く。そこで2人は「感染デジモン」の存在を知る。西島先生の本職は、国立情報処理局の職員で、先日現れたクワガーモンのように見境なく暴れている「感染デジモン」の対策を考案する任に当たっていた。「感染デジモン」は再び出現する可能性があると説明を受けたヤマトは阻止することを決意する。だが、太一は戦うことで被害を拡大させることが気になり、消極的になっていた。
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』の結末・ラスト(ネタバレ)
「感染デジモン」への対処について意見の違いから太一とヤマトのわだかまりは消えていなかった。しかし、突如歪みが再度発生し、アルファモンが出現する。アルファモンは先日太一の高校に転校してきた芽心を追っていた。芽衣も太一達と同様、「選ばれし子供達」であった。
芽衣とパートナーデジモンのメイクーモンを助けるため、ヤマト達はアルファモンと戦いを始める。だが、太一だけは戦うことでの被害拡大を恐れ、戦いに踏み切れないでいた。
究極体であるアルファモンに対し太一の協力なしでは勝てないことを悟ったヤマトは、太一を説得する。このまま戦わずにいることのほうがさらに犠牲を生み出すことを感じた太一は、ついに戦うことを決心する。
太一はアグモンをウォーグレイモンへ、ヤマトはガブモンをメタルガルルモンへ究極体に進化させたが、それでもアルファモンを止められないでいた。2人は切り札として、ウォーグレイモンとメタルガルルモンを合体させオメガモンを召喚し、アルファモンを退けることに成功する。
何とか一時的な平和を取り戻した。だが、デジタルワールドと現実世界の異変はまだ続いており、太一の中にある戦うことへの悩みも完全に解消はされずにいた。
映画『デジモンアドベンチャー tri. 第1章 再会』の感想・評価・レビュー
約18年前に公開されていたテレビシリーズの「デジモンアドベンチャー」では、少年達の冒険性をメインに描かれていた。だが今作では、友人関係や進路等、誰もが学生時代に直面する悩みも描いていることで登場人物への感情移入をよりできる作品になっている。
小さい頃は、余計なことを考えず今この瞬間だけを考え生きていられた。だが、大人になるにつれ、そんな単純にはいかないことを理解できるようになってしまう。正解はわからないけれども答えを探そうと悩み向き合う今作の登場人物達の姿は、子供だけではなく大人にも響くのではないか。(MIHOシネマ編集部)
子供の頃に見ていたTVアニメの『デジモンアドベンチャー』より大人っぽい作品になっていて、ストーリーも意外としっかりしてきたのでアニメだと侮らずに見て欲しいです。
太一やタケルなどお馴染みのキャラクターに相棒であるデジモンの組み合わせは当時と変わらないのですが、ただの冒険アドベンチャーというよりも、しっかりとした目標や未来に向かって自分たちの力を発揮したり、デジモンとの絆を深めていくストーリーなのでこれだけ多くシリーズ化されている理由もよく分かりました。他の作品も見てみたいと思います。(女性 30代)
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