映画『ゴッド・ウォーズ』の概要:紀元前1174年、トロイア攻略を無事に成功させた英雄王オデュッセウス。彼はトロイア王に呪いかけられ帰国の折、異界の地へと誘われてしまう。女神の誘惑や怪物との戦いや国に残された王妃の様子を描き、見事な冒険譚となっている。
映画『ゴッド・ウォーズ』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:テキン・ギルギン
キャスト:ディラン・ヴォックス、ララ・ヘラー、ハシェム・ヒシャム、デヴィッド・W・グレイ etc
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映画『ゴッド・ウォーズ』の登場人物(キャスト)
- オデュッセウス(ディラン・ヴォックス)
- ギリシャ、イタケの英雄王。判断力と知略に優れ、王としての威厳を持った人物。王妃ペネロペイラを深く愛しており、異界の地へと誘われても国へ戻るのだと強い思いを抱き、道を進み続ける。
- キルケ(ララ・ヘラー)
- トロイアの巫女。故郷を定められない呪いをかけられており、国を渡り歩き人々を助けている。トロイアにてオデュッセウスの捕虜となるも、旅の間に親交を深め強い友情で結ばれる。
- ペネロペイラ(ケリー・B・ジョーンズ)
- オデュッセウスの妻であり王妃。トロイア攻略戦へ向かった夫の生存を信じ十数年もの間、国を支え待ち続ける。
映画『ゴッド・ウォーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゴッド・ウォーズ』のあらすじ【起】
紀元前1164年。英雄オデュッセウス王は、身重の王妃ペネロペイラを置いてトロイア攻略戦へ向かい、10年の歳月をかけトロイの木馬作戦にてようやく攻略を成し遂げる。だがその折、オデュッセウスはトロイア王より呪いをかけられてしまうが、彼は呪いの存在を信じておらず一笑に付すのだった。
そうして、オデュッセウスはトロイアの巫女キルケを捕虜にし、王妃が待つギリシャへと向けて帰路に就くも、船は進めど祖国の陸は見えず船は遭難してしまう。やがて、臣下2人にキルケとオデュッセウスは不思議な島へと辿り着く。そこは女神カリプソが住む異界の地なのであった。
オデュッセウスは女神に魅了され、足止めされてしまう。カリプソは孤独に耐え切れず、オデュッセウスを不死身にしてまで共にいて欲しいと懇願。しかし、オデュッセウスは女神の願いを聞き入れず、人間としての生を終わらせて欲しいと願う。だが、そこへキルケが現れオデュッセウスを正気に戻し、国へ戻るという目的を思い出させるのだった。
映画『ゴッド・ウォーズ』のあらすじ【承】
一方その頃、ギリシャのイタケでは王の生存を信じて帰りを待つペネロペイラが、臣下から結婚を迫られていた。王妃は愛するオデュッセウスが生きて帰るはずだと信じて疑わず、王が不在の国を支え続ける。
だが、あまりにも長い間、時が経ってしまったため、彼女は次第に不安を募らせ、女神アテネへと祈りを捧げ夫の生存を問うた。すると、女神は祈りを受けて返答。オデュッセウスは確かに生きているが、女神に魅了されていると明らかにしてしまう。これを知ったペネロペイラは、裏切られたとショックを受け臣下との結婚を承諾してしまうのである。
同じ頃、2人の臣下を正気に戻したオデュッセウスは、キルケと共に朝日が昇る方角へと向けて島の道を進行中。だが、その途中で巨大な足跡を発見。恐らく伝説に聞く怪物、一つ目の巨人キュプロクスではないかと当たりをつける。
映画『ゴッド・ウォーズ』のあらすじ【転】
島には死者の道がある。そこを通って行くには怪物との戦いは必至。一行は国へ帰るため、門を開けて中へ。
誘惑の声を振り切りつつやがて、通路の先に出口を発見するも、臣下の1人が誘惑に負けてはぐれてしまう。彼はそこで怪物と遭遇し敗北。オデュッセウスは臣下の窮地に駆け付け、キルケの助力を得て怪物を倒すが、臣下を助けることはできなかった。
紀元前1174年、オデュッセウスの息子は立派な青年へと成長。ペネロペイラは結婚の承諾をしたものの、準備が整わないと言い訳をして未だ玉座には新たな王を迎えずにいた。臣下は業を煮やし王妃へと詰め寄ってくる。彼女はこれ以上、抑えてはおけないと判断し次の王となる人物を選出するべく、臣下たちを競わせ優れた者を夫にすると宣言するのであった。
同じ頃、異界の地をさ迷い続けていたオデュッセウス一行。道は洞窟へと続き、その中でとうとうキュプロクスと遭遇してしまう。最後の臣下が巨人の餌食となり、オデュッセウスは保持していた鎮静剤を用いてキュプロクスを眠らせることにした。まんまと罠に嵌った巨人が眠りに就いたのを見計らって始末。
オデュッセウスはキルケと道を進み、とうとう島の反対側の浜へと到達。乗って来た船を発見するのだった。
映画『ゴッド・ウォーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
異界の地である島を抜け出すことに成功したオデュッセウス。彼はとうとう、十数年ぶりに祖国の地へと辿り着く。故郷の浜辺にてキルケと離別。
オデュッセウスは旅の者を装って国へと戻る。彼はそこである青年と出会い、王妃ペネロペイラが再婚することを聞かされる。青年が自分の息子であることを知った王は、父親であることを明かして王に帰り咲くための協力を申し出るのであった。
息子は父を連れて王宮へ。ペネロペイラは英雄王オデュッセウスの弓に弦を張ることができたら、その者と結婚すると宣言していたが、未だ誰も成功させることができずにいた。そこへやって来たオデュッセウスが易々と弓に弦を張ったため、驚愕した求婚者たちは旅の者がかつての王であることを知るも、嘘だと言って戦いを挑んでくる。王と息子は襲い来る求婚者たちを倒すも、息子が窮地に陥ってしまう。そこへ、キルケが現れ彼らを助けてくれる。無事に戦いを終えたオデュッセウスは、ようやくペネロペイラと感動の再会。
しかし、そこへ海の怪物クラーケンが現れ、国を滅ぼそうとする。クラーケンはトロイアからオデュッセウスを追って来たと言う。王はキルケと共に危険を顧みずに怪物と対峙。だが、生身では敵わず。キルケは巫女の力を発揮し、自らの命を懸けてクラーケンを退治。彼女はそのせいで命を落としてしまう。オデュッセウスはキルケを称え手厚く葬るのであった。
映画『ゴッド・ウォーズ』の感想・評価・レビュー
物語はトロイア攻略戦に勝利し、オデュッセウスがトロイア王から呪いをかけられるところから始まる。オデュッセウスは10年かけてトロイアを攻略するも、呪いのせいで帰ることができず、異界の地へと誘われるのである。
どちらかと言うとB級映画ではあるものの、王は知略と判断力に優れ深い愛情を持ち、臣下も大事にする。捕虜となった巫女と和解し厚い友情を育みつつ、国へ帰るという強い思いを持って未知の土地を進む。明確な目的が描かれており、さっぱりと観られるファンタジーに仕上がっている。(MIHOシネマ編集部)
帰国を諦めなかったオデュッセウスも凄いなと思うが、何より夫が不在の間、国を支えたペネロペイラが素晴らしい女性だと思う。壮大な物語で国に帰るまでの危険な道中や化け物との戦いにはワクワクしたが、CGが安っぽくて少し違和感を感じた。それに戦闘シーンでは動きがぎこちないところが多々あり、カッコ良いとは言い難かった。もっとスマートに戦って欲しかった。ストーリーも化け物のビジュアルも悪くはないため、色々惜しいなと思う。(女性 30代)
オデュッセウスの勇敢さと、祖国へ戻るという断固たる決意が素晴らしく、最後までそれを諦めなかった彼の姿に感動するとともに、彼がいない間、国を守り続けたペネロペイラの強い気持ちにも驚きました。
モンスターの作りが他の作品に酷似していたり、CG感が満載だったりとB級的な要素は沢山ありましたが、ストーリーはとても分かりやすく、最後まで飽きることなく見られました。さくっと見られるので軽くアクション作品を見たい時におすすめです。(女性 30代)
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