映画『ザ・スクワッド』の概要:パリ警察に勤めるセルジュ。彼が率いるチームはときに強引だが、法を犯す者を絶対許さない正義感溢れるチームであった。ある日、強盗殺人事件が発生しチームは犯人と思われる容疑者を確保するが…
映画『ザ・スクワッド』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:バンジャマン・ロシェ
キャスト:ジャン・レノ、カテリーナ・ムリーノ、アルバン・ルノワール、ティエリー・ヌーヴィック etc
映画『ザ・スクワッド』の登場人物(キャスト)
- セルジュ・ビューレン(ジャン・レノ)
- パリ警察の一部隊を率いるリーダー。チームメンバーのマルゴーとは不倫関係。
- ニールズ(アルバン・ルノワール)
- セルジュを常に支える警官。基本陽気な性格だが、犯罪者を捕まえるための執念は誰よりも長けている。
- マルゴー(カテリーナ・ムリーノ)
- セルジュ率いるチームの一人。結婚はしているもののセルジュに惚れており不倫している。
- アスミン・カスペール(ヤコブ・セーダーグレン)
- 強盗を過去何回も犯していた犯罪者。昔セルジュに捕まった過去があり今回もパリ警察に目を付けられる。
映画『ザ・スクワッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・スクワッド』のあらすじ【起】
人気の少ないパリの郊外にて犯罪グループの潜伏先に一台の車が強行突破してくる。車から出てきたのはパリ警察の人間であった。セルジュ率いる警察チームは、武力行使で犯罪グループを捕まえるのであった。
その後、チームの一人でセルジュと仲の良いニールズの誕生日会が開かれた。チームやチームの家族が集まる中、チームメンバーで女性のマルゴーは席を立つ。マルゴーの後を追ったセルジュはマルゴーのところへ駆け寄りキスをする。二人は恋愛関係にあった。だが、マルゴーの夫はセルジュの上司でもあり、不倫関係にあった。不倫関係であることをメンバーに公表したかったセルジュだが、秘密にしておきたいマルゴーの気持ちに従う。
そこへ一人の老人がやってくる。彼は昔からセルジュが贔屓にしていた情報屋であった。彼はセルジュへデダリス銀行が最近警備会社に依頼しカメラを設置したため、強盗に狙われる可能性があって警備体制を強化しているのではないかとの情報を伝える。
映画『ザ・スクワッド』のあらすじ【承】
翌朝、セルジュはニールズの家で目が覚める。彼は誕生日会の後、自宅に帰らずニールズの家に宿泊していた。
仕事へ向かう中、セルジュとマルゴーの関係に気付いたニールズは2人の関係性について問いただす。寡黙し続けるセルジュに対し、ニールズは上司の女に手を出すのはあまりにも危険だと諭す。
デダリス銀行に着いたセルジュとニールズは警備状況を確認する。自分が強盗犯ならどう襲うかをイメージして強盗の可能性を探った2人は銀行を後にし、オフィスに向かう。
職場に着いたセルジュだったが、殉職した署長の後任がオフィスにやってくる。後任はマルゴーの夫ベッカーであった。ベッカーは先日の強盗犯を捕獲するための強引な方法について、セルジュを注意する。セルジュにとってはマルゴーの夫であるため言うことは聞きたくなく、溝は深まってしまう。
その後、パリの宝石店にて強盗殺人事件が発生する。事件を解決するため、セルジュは現場に急行する。
映画『ザ・スクワッド』のあらすじ【転】
宝石店の現場に到着するセルジュ。犯行現場を見たセルジュは過去に逮捕したアルミン・カスペールだと類推する。
カスペール確保に向け、セルジュはチームを率い捜索活動を行う。カスペールの潜伏先を見つけたセルジュはカスペールを捕獲することに成功する。
警察署に戻ってきたセルジュは早速尋問を開始する。だが、カスペールに証拠がないのを見破られてしまい、余裕を持たれてしまう。また、女との出会いで以前逮捕されたときの自分から変われたと言われたセルジュは、自分にも同様のことが言えたため強く反論できなかった。
その後、ワケドという別の容疑者が浮上し、カスペールは保釈された。ワケド捕獲のためにセルジュはチームと現場へ出ようとする。だが、先日カスペールを捕獲する際に力尽くで捕獲した挙句、誤認逮捕であったことを理由にベッカーはセルジュの現場への出動を承認しなかった。セルジュは保持していた情報を別部隊に連携しオフィス待機を命じられるのであった。
映画『ザ・スクワッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
別チームがワケド捕獲に向かう中、セルジュは新たな事実を突き止める。宝石店への強盗は前段階であって強盗犯の本命はデダリス銀行の襲撃という事実であった。
別チームに連絡しても間に合わないと踏んだセルジュ達は署長の命令を無視し、デダリス銀行へ向かう。現場に到着した直後、強盗犯との銃撃戦が始まる。セルジュとマルゴーは捕獲しようと強盗犯の一人を追い詰める。強盗犯は先日逮捕したカスペールであった。正体を知ったマルゴーは動揺し、隙をつかれた形でカスペールに射殺されてしまう。
オフィスに戻ったセルジュ達は大切な仲間を失ったことに傷心する。だが、ベッカーは妻が不倫していた事実も知り、セルジュを監禁し暴行する。
翌日ニールズがカスペール捕獲のためセルジュの保釈をベッカーへ要求する。ベッカーは承認し、セルジュ達チームをカスペール捜索に向かわせる。
カスペールの真の狙いはデダリス銀行に預けられたお金の護送車を狙うことだと気が付いたセルジュは、駐車場に待機しカスペール達を包囲する。
銃撃戦が始まる中、最後セルジュとカスペールの一騎打ちとなり、カスペールを捕獲することに成功する。セルジュはベッカーに身柄を引き渡し、後始末を委ねるのであった。
映画『ザ・スクワッド』の感想・評価・レビュー
犯罪集団とそれを追うチームの対立を描いたアクションムービー。語り口は飽和状態の作風のため、どこかで見たことがある要素しかない。目新しさはないが、アクション要素は豊富にあり、映画の時間自体も90分程度なので観やすい作品ではある。ただ、警察官にも関わらず特殊部隊並みに銃火器を使用するのはさすがに違和感。しかも民間人がたくさんいる中で。治安維持もあったものじゃない。(MIHOシネマ編集部)
とにかく銃撃戦が迫力があって見応えがある作品。町中での戦いはスリルがあったし、武闘派な捜査チームが犯人を追跡する様はカッコ良かった。ただ、マルゴーが死ぬとは思わなかったため、撃たれた瞬間はショックを受けた。ベッカーには酷い結末だと思うが、ベッカーと別れてセルジュと付き合いを続けていく結末が見たかったなと思う。ヒリヒリとした物語や人間関係の中で、明るいニールズのキャラクターが光っていたと思う。(女性 30代)
市民がいる街中で平気で銃撃戦をする作品を見る度に、海外ではこれが普通なのかとゾッとします。映画だからと割り切ればいいのかもしれませんが、これがリアルだったら生きた心地がしないなと感じます。
ジャン・レノが主演ということで期待して鑑賞しましたが、既視感のあるシーンの連続でこういったジャンルが好きな人には物足りない作品かもしれません。しかし、街中の銃撃戦での迫力があるのでそこは見所でしょう。(女性 30代)
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