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映画『ルームロンダリング』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ルームロンダリング』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ルームロンダリング』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ルームロンダリング』の結末までのストーリー
  • 『ルームロンダリング』を見た感想・レビュー
  • 『ルームロンダリング』を見た人におすすめの映画5選

映画『ルームロンダリング』の作品情報

ルームロンダリング

製作年:2017年
上映時間:109分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:片桐健滋
キャスト:池田エライザ、渋川清彦、健太郎、光宗薫 etc

映画『ルームロンダリング』の登場人物(キャスト)

八雲御子(池田エライザ)
霊が見える少女。父は他界し、母は失踪。祖母に育てられていたが、祖母の死後、悟郎に引き取られて彼の元で仕事をすることになる。性格は暗く、社交性がない。そのため、友達もほとんどおらず、人付き合いも苦手。これといった趣味は無いが、絵を描くことだけは好き。失踪前、母から渡されたアヒルのランプを大事にしており、このランプが点灯すると、霊が現れるサイン。
悟郎(オダギリジョー)
便利屋を営む御子の叔父。御子にルームロンダリングの仕事を任せる。偽造IDや立ち退きの手伝いなど、大きな声では言えない仕事もしているため、時には無理難題を押し付けられることもある。ナイーブな御子には、危険な仕事はさせたくないと思っている。
キミヒコ(渋川清彦)
バスルームで手首を切って自殺したパンクロッカー。霊になってからも陽気だが、新曲のデモテープをレコード会社に送らなかったことを、死んでから後悔している。
千夏本悠希(光宗薫)
殺人事件の被害者のOL。コスプレが趣味であり、専用のウェブサイトを持ち、イベントにも参加している。周りからの反響はあまり良くないようだが、本人曰く、コスプレは現実逃避で、それによりリアルとのバランスが取れるのだとか。突然にやってきた不幸により、この世に未練を残している。
ニジカワ(伊藤健太郎)
悠希の隣の部屋に住む青年。悠希が亡くなった後に越してきた御子に、なにかと声をかけてくる。御子は最初、悠希殺しの犯人ではないかと怪しむが、話しかけてくるのには理由があった。

映画『ルームロンダリング』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ルームロンダリング』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ルームロンダリング』のあらすじ【起】

八雲御子は孤独な少女だった。父親は5歳の時に他界。母親はアヒルのランプを御子に渡して外出し、そのまま失踪してしまった。その後、御子は祖母に引き取られて生活していたが、彼女が18歳の時、その祖母も他界してしまった。

祖母の葬儀の時、祖母の息子・悟郎が突然に現れ、遺影に向かって暴言を吐きだす。会場がざわめく中、悟郎は御子に向かって、今日からお前は俺が面倒を見ると言い放った。

御子はもともと不思議な少女だったが、葬儀の時、亡くなった祖母の声が聞こえてからというもの、霊が見えるようになる。彼女はその特殊な力を使って、悟郎の元でルームロンダリングという仕事をすることになった。

賃貸物件には、説明義務というものがある。その部屋で事件や事故などがあった場合、次の借主には何があったのかを説明しなくてはならない。だが、事故発生から二人目以降の借主には説明義務は発生しないのだ。悟郎は事故物件に御子を住まわせ、説明義務を消滅させる仕事をさせていた。これが、ルームロンダリング(部屋洗浄)という仕事の内容だった。

映画『ルームロンダリング』のあらすじ【承】

悟郎の指示で事故物件を渡り歩く御子。新たにやってきたのはバスルームで手首を切る自殺者がでた部屋だった。夜、バスルームを覗いた御子は、浴槽の中にうずくまる男の霊を発見する。パンクロッカー風の男は、御子に自分の姿が見えると分かるや、気さくに話しかけてきた。男はキミヒコと名乗った。だが、今までにさんざん霊を見てきた御子は恐怖など微塵も感じず、キミヒコに構わずにさっさと寝てしまった。

その後も、キミヒコは御子に話しかけ続けた。霊と一緒に暮らすのは怖くないのかと問われた御子は、生きている人間のほうが怖いと答えた。御子は部屋でカセットテープを見つけていたが、それはキミヒコが作った新曲のデモテープだった。生前は批判を恐れ、レコード会社に送れなかったが、今ではそれを後悔しているという。キミヒコは、御子にテープを送ってほしいとお願いした。

だが、早々に次の部屋が決まったとの連絡が悟郎から告げられる。翌朝、御子はキミヒコに曲の感想を告げた。ダサい曲だったが、ダサすぎてかっこよかった、と。それを別れの言葉に、御子は次の部屋へと引っ越して行った。

次の部屋は殺人事件が起きた部屋だった。悟郎はナイーブな御子を心配するが、本人は大丈夫だと言う。隣の部屋に住むニジカワという青年が訪ねてきたが、隣人との関係はご法度だと御子は決めており、無視を決め込んだ。

しばらくして、殺された女の霊が現れた。背中に包丁を刺された姿の女は、自分が殺されたことに激情し、ポルターガイスト現象を発生させた。危険を感じた御子は、部屋から飛び出していく。ネットカフェで検索した結果、殺された女は千夏本悠希という名で、コスプレ趣味のOLで、専用のウェブサイトも作っていた。悠希を殺した犯人が未だ捕まっていないからか、越してきた御子を心配して巡回中の警官が声をかけてくれたが、御子は大丈夫だと答えた。

部屋に戻ると、悠希はとうとうと語りはじめた。ストーカーに殺されて辛い、悲しい、と延々繰り返す悠希にうんざりし始める。そこにキミヒコがひょっこりと現れた。キミヒコは部屋にではなく、カセットテープに乗り移っているらしく、テープを持っていた御子についてきてしまったのだ。テープをレコード会社に送っていないことを指摘され、御子はますますイライラを募らせる。

映画『ルームロンダリング』のあらすじ【転】

橋の上でぼんやりしていた御子は、自殺と間違われてニジカワに掴まれた。御子は驚いたが、ニジカワは悪い男ではなかった。彼は悠希が殺された時に助けを求める声を聞いていたという。だが、怖くて何もできなかった。それをとても後悔しており、もし隣の部屋に新しい人が来たら、コミュニケーションをとって相手のことを知っておこうと決めていたのだった。二人はお互いの趣味の話などをし、距離を縮めていく。

ニジカワと出会ったことで、少なからず社交的になってきた御子。だが、再び悟郎から、明日、今の部屋を引っ越せという指示が下る。ニジカワと離れたくない御子は、複雑な心境だった。

この世に未練のある悠希の気持ちを察したキミヒコは、何かしてあげてほしい、それは御子にしかできないことだと言うが、皆の勝手な発言に腹を立てた御子は感情的になり、怒って部屋を飛び出して行ってしまった。

御子がトボトボと歩いていると、探し物をしている霊に遭遇する。必死に探す姿に放っておけなくなった御子は、探し物を見つけ出し、霊に渡してあげた。霊から感謝の言葉をもらった御子は、誰かの役に立つことの大切さに気がつき、悠希の力になろうと部屋へと駆け戻った。

絵を描くことが得意だった御子は、悠希から犯人の人相を聞き出すと、見事な似顔絵を完成させる。似顔絵を渡されたニジカワは警察に連絡。巡回の警官がニジカワの部屋へとやってきた。だが、驚いたことに似顔絵は警官そっくりだった。悠希を殺したのはこの警官だったのだ。口封じのために殺されそうになるニジカワ。そこに悟郎たちを連れた御子が現れて警官を取り押さえた。こうして悠希を殺した犯人は捕まり、彼女の恨みを晴らすことに成功する。

映画『ルームロンダリング』の結末・ラスト(ネタバレ)

悟郎は、御子の母親も霊が見える体質だったのだと告白する。そういう力を持つ家系なのだそうだ。実は、その力は悟郎にもあり、彼にも霊が見えていた。悟郎が言うには、御子の母は霊たちを助け続けた結果、正気を失っていったのだという。そして、自ら施設に入る決断をし、御子を祖母に預けていったのだ。

母に会いたいと言う御子を連れ、更地へとやってきた悟郎。そこは以前、御子が両親と楽しく暮らしていた家があった場所だった。そこで御子は遂に母親との再会を果たす。しかし、彼女はすでに霊となっていた。自分の力のせいで捨てられたと思っていたと涙する御子に、その力のおかげで再会できたのだと、母は優しく語りかけた。強く成長した御子の姿に母は安心し、成仏していった。

悟郎の事務所に封書が届いた。それはレコード会社からのものだった。御子はキミヒコとの約束を守り、テープを送っていたのだ。曲を気に入ったので、CD化したいという。それを聞いたキミヒコは歓喜し、デモテープを自分の墓に入れてくれと言いだす。彼は、御子に会えて初めて生きている実感があったと語った。

御子は再び新しい部屋へと引っ越してきた。だが、今度はひとりではない。窓を開けて外を眺める御子の隣には、ニジカワがいた。二人は幸せそうに、並んで景色を眺めるのだった。

映画『ルームロンダリング』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ハートフルなコメディ調の作風にこだわりすぎたために、振れ幅が狭くなった印象。例えば、最初はすごくホラー的で怖い登場だが、霊が話しだしたらパッとコメディになる。明るく話しているのに、実は死に方は壮絶で深い闇を持っている。そういったギャップでメリハリをつけたら更に良くなったかもしれない。御子の成長ドラマとして観ても、そのくらい強弱をつけたほうが説得力は増すように思う。ルームロンダリングという題名はインパクト十分だが、話や構成はオーソドックスな作り。楽に観られるがゆえに、強い印象は残らない。(MIHOシネマ編集部)


事故物件に住み、霊を“浄化”することで部屋の価値を戻すという奇抜な設定に惹かれたが、物語の核心は八雲御子の心の再生にあったと感じる。最初は他人と距離を置き、感情を押し殺していた彼女が、部屋に残る幽霊たちの未練と向き合うことで少しずつ変わっていく。特にラストで自分の過去と向き合い、前に進もうとする姿が印象的。怖さよりも温かさが残る、不思議な余韻のある作品だった。(30代 男性)


幽霊が見える体質を利用して事故物件を“ロンダリング”するという発想が面白い。だが本質は、孤独な人々の救済の物語だと思う。御子が出会う霊たちは皆、未練や後悔を抱えていて、それを丁寧に聞き取る姿勢が胸を打つ。特に父の死にまつわる真実と向き合う場面は切なく、彼女自身が癒やされていく過程に涙した。静かだが確かな成長譚として心に残る。(40代 女性)


ホラー的な演出を想像していたが、実際はヒューマンドラマ色が強い。御子が叔父に言われるまま事故物件を転々としながら、幽霊と対話する日常が淡々と描かれる。その中で、彼女が自分の居場所を見つけていく流れが自然で良かった。終盤、過去のトラウマを乗り越える展開はやや都合よくも感じたが、優しい着地に救われた気持ちになった。(20代 男性)


事故物件という重いテーマを扱いながら、どこか柔らかな空気が流れているのが印象的だった。御子が幽霊たちの未練を一つずつ解消していく過程は、まるで心の掃除のよう。特に、孤独死した住人のエピソードは胸が締め付けられた。ラストで御子が自分の未来を選び取る姿に希望を感じる。怖さよりも人の温もりを描いた作品だと思う。(50代 女性)


幽霊が見えるという設定を通して、生きている人間の孤独を浮き彫りにする構成が秀逸。御子自身もまた、過去に縛られた“未浄化”の存在だったのだと気づかされる。事故物件に住むたびに彼女の表情が柔らいでいく変化が丁寧に描かれている。ラストの前向きな選択は予定調和とも言えるが、それでも温かな後味を残す佳作だった。(30代 女性)


タイトルからサスペンス寄りの作品を想像していたが、実際は再生の物語。御子が幽霊と向き合うことで、自分の心の傷とも向き合っていく構図が面白い。父の死をめぐる真実が明らかになる場面では、彼女の孤独の理由が腑に落ちた。大きな事件が起こるわけではないが、静かな感情の積み重ねが心に沁みる。派手さはないが好感の持てる一本。(40代 男性)


若い主人公が事故物件に住み続ける姿はどこか現代的で、社会の片隅にいる人々を映しているように感じた。幽霊たちの存在は怖いというより哀しい。彼らの声を聞く御子の姿勢が優しく、観ていて安心感があった。終盤、彼女が自分の人生を自分で選ぶ決意をする場面は爽やかで、再出発の物語として前向きな余韻を残した。(20代 女性)


事故物件ビジネスというリアルな題材と、幽霊との対話というファンタジーの融合が巧み。御子がただの“利用される存在”から、自ら選択する人物へと変わる過程が見どころだ。特に、自身のトラウマを乗り越えるラストは感動的だった。社会的テーマを含みつつも説教臭さがなく、柔らかいトーンでまとめた点を評価したい。(60代 男性)


物語のテンポはゆったりしているが、その分、御子の心の変化が丁寧に描かれている。幽霊の未練を解消する場面はどれも切なく、人は死んでも思いを残すのだと感じさせる。父との関係に決着をつける展開は少し唐突に思えたが、彼女が前に進むための必要な通過点だったのだろう。静かな感動を味わえる作品だった。(50代 男性)

映画『ルームロンダリング』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ルームロンダリング』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

この映画を一言で表すと?

時を超えた手紙が、迷える心を優しくほどく感動ファンタジー。

どんな話?

廃屋となった雑貨店に忍び込んだ若者たちのもとへ、過去から届く悩み相談の手紙。半信半疑で返事を書くうちに、手紙の主たちの人生が少しずつ変わっていく。時間と空間を越えてつながる人々の思いを描いた心温まる物語。

ここがおすすめ!

直接会うことのない相手の人生に寄り添う姿勢が、『ルームロンダリング』の御子が幽霊と向き合う構図と重なる。過去の後悔や孤独を優しく包み込み、前へ進む力を与えてくれるストーリーが魅力。静かな感動を求める人におすすめ。

DESTINY 鎌倉ものがたり

この映画を一言で表すと?

人と妖怪と死者が共に暮らす、不思議で温かな幻想譚。

どんな話?

鎌倉を舞台に、人間と妖怪、そして死後の世界が自然に共存する日常を描く物語。新婚夫婦が思いがけず“あの世”を旅することになり、互いを思う気持ちを再確認していく。幻想的な世界観の中で愛と絆を描くファンタジー。

ここがおすすめ!

死者の存在を恐怖ではなく、優しさと切なさで描いている点が共通する。ビジュアルの豊かさとコミカルな演出で重くなりすぎず、それでいて生と死の意味を問いかけるバランスが秀逸。心温まる異界ものを楽しみたい人に最適。

おくりびと

この映画を一言で表すと?

死と向き合うことで、生の尊さを見つめ直す珠玉の人間ドラマ。

どんな話?

職を失ったチェリストが、遺体を棺に納める納棺師の仕事に就くことに。戸惑いながらも、故人と遺族に誠実に向き合う中で、自身の過去や家族との関係を見つめ直していく。死を通して生の意味を描く感動作。

ここがおすすめ!

“死”を穏やかに受け止める視点が、『ルームロンダリング』の空気感と通じる。派手な展開はないが、一つ一つの所作や感情の積み重ねが胸に響く。人の最期とどう向き合うかを静かに考えさせる名作。

ゴースト ニューヨークの幻

この映画を一言で表すと?

死してなお、愛する人を守ろうとする切ないラブストーリー。

どんな話?

強盗に襲われ命を落とした青年が幽霊となり、恋人の危機を知る。霊媒師の力を借りながら、姿なき存在として彼女を守ろうと奔走する。愛と未練が交錯する中で、別れと再生を描く名作ロマンス。

ここがおすすめ!

幽霊を単なる恐怖の対象ではなく、感情を持つ存在として描く点が共通。見えない存在との交流が、残された者の心を癒やしていく過程が感動的。切なさと温もりが同居する物語を求める人にぴったり。

借りぐらしのアリエッティ

この映画を一言で表すと?

小さな出会いが、大きな心の変化を生む繊細な成長物語。

どんな話?

人間の家の床下でひっそり暮らす小人の少女アリエッティと、病弱な少年の出会いを描く。決して交わらないはずの世界に生きる二人が、短い交流の中で互いに勇気を与え合い、それぞれの未来へ踏み出していく。

ここがおすすめ!

異なる世界の存在と向き合うことで主人公が成長する構図が魅力。静かな日常描写と丁寧な心理描写が心地よく、『ルームロンダリング』同様に穏やかな余韻を残す。優しいファンタジーを味わいたい人におすすめ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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