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映画『キリング・ガンサー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キリング・ガンサー』の概要:伝説の暗殺者を殺し、その世界のトップになろうとする暗殺者たちを描いたコメディ。暗殺者のブレイクは、伝説の殺し屋ガンサーを暗殺するために、凄腕の暗殺者たちを集め、その様子をドキュメンタリーにしようとするのだが……。

映画『キリング・ガンサー』の作品情報

キリング・ガンサー

製作年:2017年
上映時間:93分
ジャンル:コメディ、アクション
監督:タラン・キラム
キャスト:タラン・キラム、アーノルド・シュワルツェネッガー、ボビー・モナハン、ハンナ・シモーヌ etc

映画『キリング・ガンサー』の登場人物(キャスト)

ガンサー(アーノルド・シュワルツェネッガー)
伝説の暗殺者。暗殺界のトップに君臨し、誰も素性を知らない。全てが謎の男。
ブレイク(タラン・キラム)
凄腕の暗殺者。ガンサーを殺し、暗殺界のトップになろうと画策する。リサという元妻がおり、ガンサーに寝取られている。
ドニー(ボビー・モナハン)
爆発物の専門家。爆発の腕はピカイチだが、体格と相まって、かなりドジな性格でもある。サナと恋仲になり、のちに結婚。
サナ(ハンナ・シモーヌ)
世界最高の殺し屋と言われた父・ラフマットの娘。父から溺愛されているが、それ故に自由に恋愛もできず、悩みのタネになっている。だが、それを乗り越えてドニーと結婚し、一児の母になる。

映画『キリング・ガンサー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キリング・ガンサー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キリング・ガンサー』のあらすじ【起】

暗殺者のブレイク・ハモンは、ある計画を立てていた。それは、殺し屋界のトップに君臨するガンサーと呼ばれる殺し屋の暗殺。動機は、元妻のリサをガンサーに寝取られた腹いせと、トップになってリサと復縁したいというしょうもないもの。ガンサーはその全てが謎で、詳細はおろか、彼の顔を知る者もほとんどいなかった。

ブレイクは暗殺の一部始終をドキュメンタリーにしようと、撮影班としてネイトとキミーを雇う。そして、ガンサー暗殺のために、さまざまな殺しの専門家たちに声をかける。爆発物の専門家のドニー、世界最高の殺し屋の娘・サナ、他にも元過激派や毒使い、ロシアの大量虐殺者、元相棒など続々と殺し屋たちが集まる。熟練の暗殺者、アシュリーにも声をかけたが、高齢のために早々に入院してしまう。

秘密基地で作戦会議が始まった。が、その場所はすでにガンサーに感づかれており、いきなりの襲撃を受けてしまう。事態を察したブレイクは早急に作戦を開始することにした。作戦はガンサーに偽の仕事を依頼し、出てきたところを暗殺する算段だったが、首尾よくガンサーは話に乗ってきた。

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映画『キリング・ガンサー』のあらすじ【承】

作戦の舞台となるマイアミに渡り、武器を調達すると、ガンサーが現れるのを張り込むことにしたブレイクたち。しかし、何日経っても現れない。飽き始めた頃、ようやくガンサーが現れ、ブレイクたちは待っていましたとばかりに飛び出していった。だが、トップの暗殺者だけあり、手も足も出ず、仲間を殺された挙句に逃走されてしまう。

撮影班の録画ビデオにはガンサーの姿が映っていたが、その顔はブレイクそっくりだった。彼は変装の名人でもあったのだ。

作戦は失敗に終わったが、悪いことばかりではなかった。サナがガンサーに傷を負わせていたのだ。ガンサーが闇医者に治療に行ったという情報を手にしたブレイクたちは、奇襲をかけることにする。逃走しようとするガンサーの車を爆破することに成功した彼らは、遂にガンサーを暗殺したと大喜び。その夜は、皆で大いに騒ぎ、酔っぱらって羽目を外した。

しかし、ガンサーは死んではいなかった。仲間が次々に殺され、ブレイクはガンサー暗殺の再会を余儀なくされる。ところが、仲間のドニーはサナに手を出したことで、彼女の父親に睨まれ、それどころではなくなってしまう。ガンサーによってFBIに情報を流されたブレイクは、自宅にも帰れなくなる。

映画『キリング・ガンサー』のあらすじ【転】

仕方なく仲間の家に転がり込むが、恋人とイチャイチャする姿にストレスを感じまくり。その姿に元妻のリサとの思い出が蘇ってくる。リサはブレイクへの気持ちは無くなっていたが、ブレイクは未練たっぷりだった。彼女の家を訪ねると、昔に彼女が送ってくれた手紙の返事を渡すブレイク。

そんな時、入院していたアシュリーの退院が耳に入ってくる。ガンサー暗殺への期待が高まるが、残念なことにアシュリーは退院と共に亡くなってしまった。葬儀が行われたが、仲間たちが見送る中、アシュリーの遺体はガンサーによって爆破され、仲間も巻き込まれて死亡してしまう。

ドニーはサナを妊娠させ、相変わらず父親から逃げ回っていた。一緒に暗殺する仲間はもう残っていないし、ガンサーは強敵すぎる。自暴自棄になって酒をあおるブレイク。と、そこにリサがやってきた。彼女はブレイクの手紙に感動し、ガンサーの住所を教えて去って行った。闘志をたぎらせたブレイクは、撮影班を連れ、単身、ガンサーの屋敷へと向かっていった。

映画『キリング・ガンサー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ガンサーの屋敷に潜入したブレイク。そこに、ドニーとサナが援護にきてくれる。三人は遂にガンサー本人と対面するが、彼もまた、撮影班を連れ歩いていた。ガンサーは自分が狙われ、しかもそれが撮影されていることを知ると、それを逆手にとって自分の伝記を作ろうと思い立つ。自分も撮影班を雇い、ブレイクたちを相手にドキュメンタリーを撮っていたのだ。

ガンサーはエンディングを撮りたいと言う。それは、彼らが引退し、この場を去るというものだった。子供のことを考え、ドニーとサナはその場を後にした。だが、ブレイクは提案に従わない。奥の手として、ガンサーは捕まえていたリサを引っ張ってきた。彼女と生きるか、ガンサーを殺すか、ブレイクは決断を迫られる。ブレイクはガンサーの隙をついてリサを救出するが、格闘の末、逃亡を許してしまう。

一年後、ドニーとサナには子供が生まれ、幸せに暮らしていた。リサはブレイクとは復縁せず、別の男性と結婚した。ブレイクはあの日以来、忽然と姿を消していたのだ。

オーストリアで隠居しているガンサーを見つけ出したネイトとキミーは、彼にインタビューを試みる。暗殺者を引退し、人生を謳歌しているガンサーは気さくに応じてくれたが、そこにブレイクが現れ、彼を射殺。とうとう暗殺が成功したと喜ぶブレイクだったが、ガンサーの体には不測の事態のための爆弾が仕掛けられていた。ブレイクは爆死という最後を迎える。

後日、警察は今回の爆破騒動はテロではなく、怨恨による個人的なものと発表。記者から、一部始終を記録したカメラの存在を問う質問が飛んだが、その質問者は変装したガンサーだった。彼は死んではいなかったのだ。彼を殺せる者は、この世にはいないのかもしれない。

映画『キリング・ガンサー』の感想・評価・レビュー

冒頭はまだ面白いが中だるみ感が強く、コメディ的にもあまり笑えたものではない。しかし、そこを我慢して見続けるとシュワルツェネッガーが出てきて面白くなってくる。彼の出演作の台詞もバンバン登場するので、ファンならば楽しいだろう。シュワの出番は90分の上映時間のうち、終盤のわずか20分ほどだが、彼が出てきた途端に面白くなるからすごい。シュワならば、全てのことが可能となり、有りになる。改めて彼の持つパワーとエネルギー、独特のコメディセンスを感じさせるが、彼のファン以外にはおすすめしない。(MIHOシネマ編集部)


とにかく長いと感じてしまった今作。アーノルド・シュワルツェネッガーが伝説の殺し屋を演じる「コメディ」作品と聞いて鑑賞しましたが、コメディ要素はかなり少なめで面白いと感じるシーンはほとんどありませんでした。
世界一の殺し屋を殺して、自分が世界一の殺し屋になろうというおバカな考え方は良いのですが、その過程を映像に収めると言う無茶な展開。特に中盤はそれが全く活かされていませんでした。
ラストはまさかの同じことを考えていたというオチ。最後になってやっとクスッと笑える作品でした。(女性 30代)


アーノルド・シュワルツェネッガーが初っ端から大活躍するものと思いきや、後半にゲストのように登場し驚きました。エンドロールで流れる彼の歌は、とても楽しそうで心弾みます。内容は少々肩透かしを食らった感は否めませんが、これはこれで楽しいです。個性派揃いの暗殺者達は間抜けで、憎めません。それに、彼らを密着取材しているようなタッチで、話がテンポ良く進みます。滑稽な劇を見ているような感覚なんですが、アクションは本物で迫力がありました。(女性 30代)

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