映画『アフターライフ』の概要:2009年アメリカ映画(原題After・Life)。ヒロインはアダムスファミリーで人気を博したクリスティーナ・リッチでサスペンスホラー映画である。日本では劇場未公開作品で2011年にレンタル開始。
映画『アフターライフ』 作品情報
- 製作年:2009年
- ジャンル:ホラー
- 監督:アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
- キャスト:クリスティナ・リッチ、ジャスティン・ロング、リーアム・ニーソン、ジョシュ・チャールズ etc
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映画『アフターライフ』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『アフターライフ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『アフターライフ』のあらすじを紹介します。
小学校教師として働いているアンナ(クリスティーナ・リッチ)は恋人のポールから転勤でシカゴに引っ越さなければならないと伝えられる。
本当はそこでプロポーズでもしようとしていたポールだったが、アンナは別れ話だと早とちり。
レストランから飛び出し走らせた車で事故に遭ってしまう。
アンナが目を覚ましたとき、葬儀屋の地下室にいた。
そこで葬儀会社の社長エリオット・ギーコン(リーアム・ニーソン)はアンナに「死んでいる」と伝える。
しかしどうしても死んでいると信じられないアンナは、様々なことを考えるがどうしようもない。
彼女の死を受けられないポールもまた、彼女が本当に死んでいるのか証拠を掴むのに奮闘している。
果たしてエリオット・ギーコンは死者の声を聞くことができる特殊能力があるのか、それともアンナは本当は死んでいないのかをテーマに進んでいく物語。
そして迎える衝撃的なラストで明らかになる事実。
最後は誰も想像できないバッドエンディングが待っていた。
映画『アフターライフ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『アフターライフ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
気味の悪いオカルト男の趣味全開の結末
最初はシックスセンスのような死者の声が聞こえてしまう葬儀屋のおじさんが、少しでも未練の無い成仏を手伝ってあげたいという心温まるストーリーかと思いきや全く想像外の結末。
葬儀屋の社長はまだ生きているアンナに仮死状態になる注射を打ち、死んだ状態にしてから生き埋めにするという変態とも言える趣味を持っていた。
しかしその注射は時間が経つと効き目がきれ、アンナは目を覚まし話し出してしまう。
それを丁寧に答える葬儀屋。
アンナに死んでいるのだと説き伏せるのだ。
バレそうになるともう1度打つことを繰り返し葬儀の当日生き埋めにするという残酷な結末である。
恋人のポールも結果的に同じ目にあってしまうという何ともバッドなエンディング。
死亡証明書が作れたのか?ツッコミたい箇所が多すぎる
仮死状態といっても死亡診断書をもらうのは相当大変なのではないだろうか?
昔なら実は生きていたということも有り得そうなことだが、現代の発展した医学ではほぼ無理であろう。
全体的に観る側に想像させていく手法をとった映画であるが、何を伝えたいのかが謎である作品。
構成が甘すぎて理解に苦しむ映画
話の設定は面白みもあるがストーリー展開、撮影の仕方の甘さなどは鑑賞者が非常にわかりにくく簡単に頭に入ってこない。
特に死後の世界というのはその国によって考え方や文化が違うので、このストーリー構成を理解するのは難しいように思う。
死んだと思わせる時に懇懇と説明するエリオットの話も、日本人の完成だとのめりこめず客観的に理解しようとしてしまうのだろう。
もう少し注射の描写や、事故にあったと時の車が実は葬儀会社の車であったという事実を前面に押し出しネタバレしても面白かったのではないか。
リーアム・ニーソンってこういうヤバい役もやるんだと驚いた今作。死者の声が聞こえる葬儀屋を演じていましたが、それは表の顔で中身は変態的な趣味を持つかなり危険な男でした。
まだ生きている人間を洗脳させ最終的には殺してしまうというオカルトチックな内容かと思いきや、仮死状態にさせて葬儀の時に生き埋めにするという完全に歪んだ趣味嗜好が披露されるので全体的にどんよりとした空気が流れています。
最後の最後まで死から逃れることはできず、バットエンドとなってしまうのでモヤっとした気持ちが残ります。こういうダークな世界観が好きな方には物凄くオススメです。(女性 30代)
映画『アフターライフ』 まとめ
非常に興味のわくキャスティングだったうえ、死後の世界を覗けるのかそれとも本当に死んでいるのかという誰もがワクワクするようなテーマを軸に展開していく物語構成は良かった。
しかし説明不足があったため、折角の変態落ちもすっと入ってくるような完成度では無かったのが残念でならない。
事故に遭ったのは葬儀会社の車であり、そのあとのポールが事故にあった車も同じものであったという描写もあまり上手くなかったため伏線としてはいまいち。
ああ、そうか!という納得感も無く終わってしまったという印象が強い。
もう少しミステリー要素を強くしてくれたら記憶に残る面白い映画になったかもしれない。
題材としては決して悪くないのだから。
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