12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ハード・キャンディ(1999)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ハード・キャンディ(1999)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ハード・キャンディ(1999)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ハード・キャンディ(1999)』の結末までのストーリー
  • 『ハード・キャンディ(1999)』を見た感想・レビュー
  • 『ハード・キャンディ(1999)』を見た人におすすめの映画5選

映画『ハード・キャンディ』の作品情報

ハード・キャンディ

製作年:1999年
上映時間:86分
ジャンル:コメディ、サスペンス
監督:ダーレン・スタイン
キャスト:ローズ・マッゴーワン、ジュリー・ベンツ、レベッカ・ゲイハート、ジュディ・グリア etc

映画『ハード・キャンディ』の登場人物(キャスト)

コートニー・シェーン(ローズ・マッゴーワン)
レーガン高校に君臨する4人の女の子の1人。その中でもリーダー的存在。傲慢で我儘な女の子。皆に愛されているリズに嫉妬している。
ジュリー(レベッカ・ゲイハート)
レーガン高校に君臨する4人の女の子の1人。美人。友達思いで優しい心を持っている。
マーシー・フォックス(ジュリー・ベンツ)
レーガン高校に君臨する4人の女の子の1人。自惚れ屋。ちょっと馬鹿なところがある。
ファーン・メイヨー(ジュディ・グリア)
レーガン高校に通う女の子。化粧っ気も無く、地味で目立たない存在。リズに優しくされたことがある。
エリザベス・パー(シャーロット・アヤナ)
レーガン高校に君臨する4人の女の子の1人。通称リズ。美人でお金持ちで優秀で完璧な女の子。他人にも優しい。

映画『ハード・キャンディ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ハード・キャンディ(1999)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハード・キャンディ』のあらすじ【起】

レーガン高校には4人の女の子が君臨していた。リーダーのコートニーは悪魔のような人物で、ブロンドの髪のマーシーは自惚れ屋だった。ジュリーは美人で人気者だったが、その人気は親友のリズのお蔭だった。リズは美人なだけでなく、お金持ちで優秀で完璧な女の子だった。そして、何より優しいところが皆から好かれていた。

コートニーはリズに嫉妬しており、マーシーやジュリーと共にリズに悪戯を仕掛けた。リズの口に大きいハードキャンディを入れて縛り上げ、車のトランクに閉じ込めた。しばらくして、コートニーはカメラを構え、トランクの中のリズの写真を撮った。リズはハードキャンディを喉に詰まらせ亡くなっていた。

コートニーは母の振りをして高校に電話し、リズは病気で休むと嘘を吐いた。そして、ジュリーやマーシーに普段通り生活するよう指示した。ジュリーは嫌がるが、コートニーは反論を許さなかった。

コートニーはシャーウッド先生からリズに宿題を持って行くよう頼まれていたが、すっかり忘れていた。その間に、シャーウッド先生は生徒のファーン・メイヨーにリズの宿題を託してしまう。コートニー達はファーンよりも先回りし、リズの遺体をベッドへと運んだ。そして、レイプされて死んだように見せかけるため細工を施した。

映画『ハード・キャンディ』のあらすじ【承】

ファーンはリズの部屋に行き、コートニー達がリズを殺したことで口論している話を聞いてしまう。さらに、部屋の外にいるところをコートニー達に見られてしまう。ファーンはリズの遺体を発見し逃げ出すが、コートニー達に捕まってしまう。ジュリーはファーンを助けようとするが、コートニーはそれを無視し、自分の仲間に加える代わりに黙っているよう脅した。

ファーンはコートニーによって美しく生まれ変わった。彼女の仲間に加わり、リズの件は口を閉ざした。両親が帰宅し、リズの遺体が発見される。ジュリーはコートニー達のグループから離れ、両親に真実を明かそうとした。しかし、コートニーから言えば殺人の罪を擦りつけると脅される。

ジュリーはファーンに連絡を取り、子供の頃のことを話して懐かしんだ。そして、リズの件で不安な気持ちを抱いている胸の内を明かした。その時、ファーンの電話にキャッチが入った。相手はコートニーで、自分の電話を優先させるよう高圧的に指示される。

映画『ハード・キャンディ』のあらすじ【転】

ヴェラ・クルーズ刑事はリズの件で、コートニー達から話を聞いた。リズが喉に詰まらせたハードキャンディは、石のように固い飴だった。ジュリーはリズのことを思って憂鬱な気持ちになる。救いになったのは、同級生のザック・タータックの存在だった。ザックはジュリーにずっと好きだったことを告白した。

ヴェラはファーンがリズの家に宿題を届けに行ったことを知り、話を聞いた。ファーンはリズに優しくされたことがあったことを話した。ヴェラはそんな友達が亡くなって悲しくないのかファーンに尋ねた。ファーンが友達の定義が分からずにいると、嘘を吐かずに真実を話せるのが友達だと教えられる。その日の夜、ヴェラはリズやコートニーの悪夢を見る。

コートニーはヴェラに会い、リズが行きずりの男性と関係を持っていたと嘘を吐いた。一方、ジュリーはコートニー達だけではなく、ファーンからも冷たい態度を向けられる。ファーンはコートニーに指示され、ザックを誘惑するために彼が所属する演劇部に入った。皆からちやほやされて有頂天になっているファーンは、他の男性を誘惑して車を手に入れた。

映画『ハード・キャンディ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジュリーはザックに、リズに起きた全てのことを明かした。ザックはコートニーのことを放っておくことはできず、何とかしなければならないと考えた。一方、ファーンはコートニーの指示に従わなくなり、反抗的な態度を取った。コートニーはそんなファーンに腹を立てる。

ジュリーとザックはヴェラに真実を話そうとした。だが、警察はリズの部屋から男性の痕跡を見つけており、コートニーが証言した線で捜査を行おうとしていた。ジュリーはコートニーが細工したことにすぐ気づく。一方、コートニーは昔のファーンの写真を学校に張り、皆の笑い者にした。ファーンはショックのあまり倒れてしまう。ジュリーとザックは倒れているファーンを見つける。ファーンは酷い態度を取ったのに優しくしてくれるジュリーに、今までのことを謝罪した。

ジュリーはリズの母親から、彼女の形見を受け取る。その中には、声が録音できる装置が付いた写真立てが入っており、コートニーがリズを殺したと告げた声が録音されていた。ジュリーはファーンとザックと共にプロムに行った。そして、コートニーがプロムクイーンに選ばれて喜ぶ中、リズを殺したというコートニーの証言を放送した。コートニーは生徒達から非難され、マーシーは机の下に隠れた。

映画『ハード・キャンディ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

リズが喉にハードキャンディを詰まらせて亡くなっている姿はとにかく衝撃的だった。映画だと分かっていても、見ていて自分の喉が気持ち悪くなった。コートニーは高校生らしい傲慢なところと、高校生らしからぬ残酷さを持った女の子だった。コートニーも怖いが、そんな彼女に付き従うマーシーの方がコートニー以上に不気味に感じた。ジュリーもダメな部分はあったが、ファーンを助けたりリズのことを大切に思っていたり、友達思いなところに好感が持てた。(MIHOシネマ編集部)


「ミーン・ガールズ」や「小悪魔はなぜモテる?!」の様な可愛くてキャピキャピした映画かと思って見始めましたが、それらとは比べ物にならないほどハードで重めな作品でした。女の怖いところを全部集めた様なコートニーの悪女っぷりがヤバく、えげつなかったです。リズが殺され、それをコートニーたちが隠ぺいするところは、はっきり言って本当に胸糞ですが、ファッションや挿入歌がとてもクールで可愛く90年代のあのポップな感じがとても好みでした。内容はダークなのにファッションや音楽、演出でカバーしていて不思議と内容の割に軽く見れる作品でした。(女性 30代)


ファッションは可愛い、主演女優は綺麗、雰囲気は軽め。でも、やっていることはかなりえげつないです。冒頭の飴玉誤飲の窒息死があまりにも衝撃的です。それでも青春を選ぶのだから、唖然とさせられます。性悪美人の築いたスクールカーストの物語で、90年代の学園生活がリアルに描かれているのだと思います。外から見てる分には全然良いのですが、恐ろしいですね。振り切った設定と、可愛い映像が混在する、おっかないブラックコメディになっています。(男性 20代)


1990年代特有のポップで毒々しい美学が炸裂する、まさにカルト級の学園ブラックコメディ。誕生日ドッキリが悲劇に変わる衝撃の導入から、女王蜂の座を巡る虚構と裏切りの応酬に目が離せませんでした。コートニーの支配力、ジュリーの覚醒、そしてフェルナンダの野心が交錯するストーリーは、意外なほどサスペンス要素が強くて驚き。ラストの報いの描写には拍手。スタイリッシュで毒がある、クセになる作品です。(20代 男性)


ド派手なファッションと毒舌女子たちの世界に圧倒されました。表面的にはハイティーンの学園ドラマなのに、その裏では友情、虚栄心、恐怖、そして罪の意識がうごめいていて、まるで現代版の『ヘザース』のよう。ドロシーの死を「事故」として処理しようとする流れからは、少女たちの怖さと儚さが浮き彫りに。最後に真実が暴かれるシーンは痛快でした。(30代 女性)


『ハード・キャンディ』は完全に見た目で油断してた。カラフルでキラキラしてるけど中身は真っ黒。女の子たちの間にあるマウンティングや支配関係がリアルで、特にコートニーの支配力は恐怖すら感じました。最初はジュリーも流されてたけど、最終的に反旗を翻す展開が熱かった。完全に“ビッチ映画”だけど、ものすごく完成度高い。(20代 女性)


90年代カルチャーが好きなら絶対に刺さる作品。衣装も音楽もセリフ回しも最高に洒落てる。だけどその裏では、無邪気なフリをした残酷な支配構造が展開していて、思った以上にメンタル削られた。友情ってこんなに脆くて怖いんだって、観ててゾッとした。最後に真実が暴かれて、コートニーが孤立していくシーンはゾクゾクした!(30代 男性)


あのチアリーダー風のビジュアルに反して、物語のダークさにビックリ。特に、死体を隠すシーンの緊張感がすごくて、ここまで突き抜けるとむしろ清々しい。高校という閉ざされた世界での“政治劇”のようでもあり、女の子同士の関係の残酷さをうまく風刺してる。カラフルな世界観に毒が潜んでるってギャップが最高でした。(40代 女性)


女の子たちの見た目は可愛いのに、やってることはサイコパスというギャップが癖になる映画でした。ドロシーの死の扱いがあまりにも雑でゾッとしたけど、それがこの映画の美学なんだと思います。嘘と暴力と自己愛が交錯する90年代の“おしゃれ地獄”って感じ。ジュリーの成長とコートニーの転落が、物語のコアでした。(40代 男性)


映画としてはかなりスタイリッシュで、90年代のポップカルチャーを凝縮したような映像美が魅力でした。ただそれ以上に、物語の中で描かれる「女の子たちの社会」がリアルすぎて怖かった。誰も本当に友達じゃない、でも群れないと生きられない。そんな構造が高校という舞台で見事に表現されていたと思います。隠れた名作です。(50代 女性)

映画『ハード・キャンディ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ハード・キャンディ(1999)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ヘザース/ベロニカの熱い日

この映画を一言で表すと?

ポップな学園の裏で次々と死が連鎖する、毒気まみれのダーク青春スリラー。

どんな話?

人気者グループ“ヘザース”に属するベロニカは、転校生JDと恋に落ちるが、2人の関係が次第に暴走し、学園で次々と「事故死」が発生。表面上は青春ドラマ、内実は深い社会風刺を持つ名作。

ここがおすすめ!

『ハード・キャンディ』のようなティーンの裏側にある“毒”を描き切った作品。ブラックユーモアとカルト的スタイルがクセになり、強烈な印象を残します。90年代青春映画の先駆的傑作として見逃せません。

ミーン・ガールズ

この映画を一言で表すと?

笑いと毒が絶妙にブレンドされた、女子高生社会の生存ゲーム。

どんな話?

アフリカ育ちの天然少女ケイディが転校先で学園女王グループ“プラスティックス”に加わり、次第に毒されていく過程を描く。可愛くて怖い、女子の裏の顔が満載のコメディ。

ここがおすすめ!

『ハード・キャンディ』にある女子グループの支配構造や裏切りの空気を、コメディタッチで見せてくれる良作。ティーン映画らしい楽しさと意外なシニカルさを両立した名作です。

ワイルド・シングス

この映画を一言で表すと?

嘘と欲望が絡み合う、“誰も信じられない”ドロドロ学園サスペンス。

どんな話?

高校のカリスマ教師が女子生徒2人から性的暴行の容疑をかけられたことを発端に、次々とどんでん返しが連発。誰が味方で誰が敵か、最後の最後までわからないスリリングな展開が続く。

ここがおすすめ!

『ハード・キャンディ』が持つ、可愛さと狂気のギャップや、人間の裏側を暴く構成が好きな人にはぴったり。セクシャルでミステリアスな世界観がクセになります。

クロウズ・ゼロ

この映画を一言で表すと?

暴力と絆がぶつかり合う、男たちの熱すぎる青春バトルロワイヤル。

どんな話?

不良たちが集まる鈴蘭高校で、頂点を目指す新入り・滝谷源治が熾烈な抗争に挑む。派閥、裏切り、友情、そして喧嘩が絡み合うヤンキー青春ドラマ。

ここがおすすめ!

『ハード・キャンディ』のように、学校という閉鎖空間で起きる権力闘争や感情の衝突が好きな人には刺さる作品。女子の裏側とは対照的に、男の世界を濃密に描いています。

クルーレス

この映画を一言で表すと?

キラキラな見た目と軽やかな笑いの奥に、意外な人間ドラマが光る名作。

どんな話?

ビバリーヒルズのセレブ高校生シェールが、新入りの冴えない少女をプロデュースしながら、自分自身の内面と恋に気づいていくラブ&青春コメディ。1990年代ガールズカルチャーの代表作。

ここがおすすめ!

『ハード・キャンディ』と同様、ビジュアルやファッションがとにかく最高で、観るだけで楽しい。でも、ただのオシャレ映画ではなく、芯のあるキャラ描写も魅力。ポップな青春映画を探している人におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
コメディ映画サスペンス映画

みんなの感想・レビュー