映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』の概要:スティンガーは戦闘中に暴走して離脱したチャンプを追いかけた。そこで、敵のザンダバルドに遭遇し、攻撃を受けてしまう。スティンガーとチャンプは谷底へと落下した。無事だった2人は、ある女性に纏わる思い出の花を見つける。
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』の作品情報
上映時間:65分
ジャンル:アクション
監督:坂本浩一
キャスト:岸洋佑、間宮夕貴、磯部勉、岡元次郎 etc
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』の登場人物(キャスト)
- サソリオレンジ / スティンガー(岸洋佑)
- 宇宙戦隊キュウレンジャーの一員。サソリの尾が生えている。クールな性格。宇宙幕府ジャークマター最強の殺し屋として、反逆者の暗殺を行っている兄のスコルピオを止めようとしている。
- ミカ・レーツ(間宮夕貴)
- 人間とイッカクジュウ座星の宇宙人との間に生まれた子供。右腕が異形化している。そのことで、町の人から迫害され孤独を抱えている。カモミールの花が好き。
- ザンダバルド(磯部勉)
- 悪の組織「宇宙幕府ジャークマター」に所属している。残忍で冷酷な性格。ある目的のため、ミカに手を差し伸べる。
- オウシブラック / チャンプ(岡元次郎)
- 宇宙戦隊キュウレンジャーの一員。戦闘ロボット。熱血漢。理由は不明だが、体に不具合が生じており度々暴走してしまう。
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』のあらすじ【起】
宇宙戦隊キュウレンジャー達はジョウギ座の惑星スリービーを救うため、支配者のコウチョウインダベーと戦っていた。その途中で、仲間のチャンプが暴走し離脱してしまう。スティンガーは残った仲間に戦闘を任せ、1人でチャンプを追いかけた。チャンプとスティンガー以外のキューレンジャーは、コウチョウインダベーを撃退した。
スティンガーは悶え苦しむチャンプを落ち着かせようとした。だが、そこに敵のザンダバルドが現れ、攻撃されてしまう。駆けつけた仲間達の目の前で、スティンガー達は谷底へと落下した。スティンガー達は多少怪我を負っていたものの生きていた。彼らは落下した場所に咲いていたカモミールの花を見て、ミカという女性のことを思い出す。
半年前。スティンガーは地球にスコルピオがいるという情報を受け、単独で行動しようとしていた。スコルピオは宇宙幕府ジャークマター最強の殺し屋として、反逆者の暗殺を行っていた。スティンガーはスコルピオンを始末し、犯行を止めようとしていた。スコルピオはスティンガーの実の兄であった。チャンプはスティンガーを心配し、行動を共にすることにした。
ミカは町に行き、宇宙幕府ジャークマターの一員として人々を襲った。しかし、止めを刺すことはできなかった。スティンガーとチャンプは偶然その場に居合わせ、ミカと戦うことになった。スティンガーが町の人を襲う理由を問うと、ミカは「私は力を求めている。ただそれだけ」と語った。その言葉は、かつてスコルピオが言っていた言葉と同じだった。スティンガーは動揺し、ミカを取り逃がしてしまう。町の人達はスティンガー達に、ミカを始末して欲しいと頼んだ。
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』のあらすじ【承】
ミカにとってザンダバルドは、唯一自分のことを理解してくれる者であった。そのザンダバルドがキューレンジャーの存在を忌々しく思っていたため、ミカはキューレンジャーを始末することにした。
チャンプは町の人達の話を信じ、宇宙幕府ジャークマターの一員であるミカを始末することにした。しかし、スティンガーはミカを化物扱いする町の人達の様子を見て話を鵜呑みにするべきではないと考え、ミカに会ってもう一度話を聞くべきだと思っていた。2人の意見はすれ違い、殴り合いの喧嘩になった。そこに、ミカと手下が現れ、攻撃を受ける。
スティンガー達が戦っていると、外から何者かの攻撃を受けた。スティンガーは建物の崩落からミカを守った。2人は瓦礫の隙間にいて無事だった。スティンガーは力を手に入れるために宇宙幕府ジャークマターに魂を売り、仲間を殺した兄のことをミカに語った。ミカに兄と同じ気配を感じたのだ。ミカは人間とイッカクジュウ座星の宇宙人との間に生まれた子供であることを話した。右腕が異形であるせいで町の人から迫害され、孤独を感じていた。ミカの癒しとなったのは、カモミールの花だけだった。そして、ミカを救ってくれたのは、ザンダバルドだけだった。
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』のあらすじ【転】
チャンプは外から攻撃した者・ザンダバルドを追った。ザンダバルドはミカを捨て駒にし、スティンガー達を始末しようとしたのだった。チャンプはザンダバルドと戦うが、逃げられてしまう。一方、スティンガーは自分が瓦礫を支え、ミカだけを逃がした。ミカはスティンガーを始末することも放っておくこともできず、瓦礫を吹っ飛ばして彼を救った。
ミカは町の人に捕まり、暴行を加えられそうになる。心を深く傷つけられたミカは、反撃して人々を殺してしまう。その後、スティンガー達は人々が亡くなっている凄惨な現場を目撃する。スティンガーは復讐を成し遂げたミカを思い、救えなかったことを後悔した。しかし、チャンプに激励され、改めてミカを救うことを決意する。
スティンガー達は亡くなった人々の遺体を運び、お墓を作って弔った。一方、ミカは力を与えられ、正式にジャークマターの一員となっていた。ミカはザンダバルドに、スティンガー達を始末することを命じられる。
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』の結末・ラスト(ネタバレ)
スティンガー達は目の前に現れたミカに、戦いを止めるよう説得した。だが、ミカは話を聞かず、怪人態に変貌してしまう。スティンガー達はミカを元に戻すため、戦士に変身して戦った。
スティンガー達はミカを救いたいという気持ちを力に変え、ミカを倒した。ミカの怪人態が解け、人間の姿に戻った。しかし、巨大な力を受けた反動で、ミカが苦しみだしてしまう。ミカはスティンガーに自分を殺すよう頼んだ。スティンガーが躊躇していると、ザンダバルドが現れミカを攻撃した。ミカはスティンガーの腕の中で亡くなった。すると、ミカの体から光が飛び出し、スティンガーが持っていたキュータマ(キュウレンジャーが戦闘で使う道具)の中に入った。
スティンガー達はミカの遺体を弔い、カモミールの花を供えた。スティンガーの胸には、瓦礫から出たときにミカを止めていれば救えたのにという後悔の念があった。そして、改めて兄を止めなければいけないという思いを抱いた。
現在。チャンプは暴走したままで、スティンガーは1人でザンダバルドと相対した。ザンダバルドはミカの件で、ジョウギ座星系のカロー(幹部の名称)まで伸し上がっていた。ザンダバルドは町の人々を痛めつけ、異形な者への恐怖を植えつけた。そして、ミカを迫害するよう仕向けたのだった。ミカが孤独になったのは、全てザンダバルドのせいだった。スティンガーは怒りを滾らせた。そんなスティンガーの元に、仲間達が駆けつける。
スティンガー達はザンダバルドや手下と戦った。スティンガーはミカを思い、彼女の光が宿ったイッカクジュウキュータマを使った。そして、ザンダバルドを撃退した。
映画『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』の感想・評価・レビュー
宇宙戦隊キュウレンジャーのことは詳しく知らなかったが、スティンガーと兄の因縁がきちんと描かれていたため、とても分かりやすかった。通常のテレビ版だとどうしても主人公にスポットが当てられがちだが、他の戦士1人にスポットを当てて深く掘り下げているのも新しくておもしろいなと感じた。ザンダバルドが町の人達を痛めつけなければ、ミカのことを迫害しなかったのだろうと思うと悲しくて仕方がなかった。ザンダバルドの残虐性が際立っていたストーリーだったと思う。(MIHOシネマ編集部)
この作品について詳しく知らなかったのですが、かなりちびっこ向けではない設定にキャラクター。大人向けの戦隊モノと言った感じでしょうか。『宇宙戦隊キュウレンジャー』に出てくる寡黙な戦士スティンガーをピンポイントで描いたスピンオフ作品。ちょっとグロい展開に少しセクシーなキャラクターは子供目線は完全に無視して作っているのでしょう。
短い中にぎゅっと詰め込まれたストーリーであっという間に見終わってしまいました。(女性 30代)
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