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映画『マリと子犬の物語』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『マリと子犬の物語』の概要:2004年10月、新潟県中越地震に襲われた山古志村。被災地に取り残されながらも子犬を守って生き延び、飼い主一家と再会を果たした柴犬マリの物語。実話を元に出版された絵本の映画化。

映画『マリと子犬の物語』の作品情報

マリと子犬の物語

製作年:2007年
上映時間:124分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:猪股隆一
キャスト:船越英一郎、松本明子、広田亮平、佐々木麻緒 etc

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映画『マリと子犬の物語』の登場人物(キャスト)

石川彩(佐々木麻緒)
山古志村に暮らす5歳の少女。仲良しの兄、亮太と一緒に捨て犬のマリと出会う。
石川亮太(広田亮平)
彩の兄。10歳。母親の記憶がない彩のために夜ごと母の手紙を読んでやっている。
石川優一(船越英一郎)
山古志村の役場に勤める彩と亮太の父親。数年前に妻を病気で亡くした。大の犬嫌いだったが、彩の願いに根負けしてマリを迎える。
石川優造(宇津井健)
優一の父。孫思いの優しい祖父だが、長岡市への編入合併のことでは優一と対立し、老人ホームへの入所も考えていた。
長谷川冴子(松本明子)
長岡で美容師をしている彩と亮太の叔母。亡くなった妹に代わって石川家を手伝っている。
安田啓一“陸自二曹”(高嶋政伸)
被災地救助に訪れた自衛隊員。マリに導かれて彩と優造を発見し救助する。後にマリを置き去りにしてしまったことを彩に詫びる。
児島忠志(小野武彦)
山古志村の村長。震災後、全村避難を決定する。

映画『マリと子犬の物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マリと子犬の物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マリと子犬の物語』のあらすじ【起】

新潟県山古志村は、美味しい米を育てる棚田と色とりどりの錦鯉、そして闘牛で有名な村だった。しかし、間もなく隣接する長岡市への編入合併が決まっていた。

石川家の兄妹・亮太と彩は役場に勤める父・優一と祖父・優造の4人家族。そして、幼い頃に亡くした母に代わって叔母の冴子が一家の手伝いに来てくれていた。

ある日、兄妹は捨てられた柴犬の子犬を見つけ連れ帰る。彼らは優一の犬嫌いを知っていたので、優造の助けを借りてこっそり飼うことにする。しかし、すぐに優一の知るところとなり、叱られた彩は子犬を抱えたまま飛び出してしまう。母親の記憶がない彩は同じ境遇の子犬を不憫に思っていたのだった。原っぱで子犬と眠る彩を見つけた優一は、遂に根負けして飼うことにする。

マリと名付けられた子犬はすくすくと成長し、やがて3匹の子犬を産んだ。家族の増えた石川家は賑やかな毎日を送っていた。

2004年の秋、山古志村をマグニチュード6.8の大地震が襲った。優一は仕事、亮太は課外授業に出かけていたため、家には彩と足を痛めて寝込んでいる優造の二人きりだった。

映画『マリと子犬の物語』のあらすじ【承】

彩と優造は倒壊した家屋の下敷きになった。庭にはマリと子犬がおり、マリは必死に前足を動かして瓦礫の下を掘った。そして、足に傷を負いながらも彩と優造が埋まっている側に来て二人を見守り続けた。しかしそこへ何度目かの余震が襲い、二人の姿は完全に見えなくなってしまった。

自衛隊のヘリが被災地の上空を訪れ、隊員の安田は山古志村の惨状を目の当たりにする。

やがて夜が明け、優一と亮太は電話で安否を確認し合った。村長の児島は山古志村の全村避難を決める。

亮太たちを乗せた自衛隊のヘリが生存者の捜索に向かった。地上に降りた安田を走ってきたマリが導き、彩と優造は救出された。

負傷した優造は上空で待機するヘリに吊り上げられた。自分の番になったとき、彩はマリと子犬たちも連れていきたいと懇願したが、出血する優造の状態は切迫していた。やむを得ずマリたちはその場に置き去りにされてしまう。

動き始めたヘリを追って、マリは地上をいつまでも走り続けた。悲し気に見上げるマリを残したまま、遂にヘリは飛び去ってしまう。

映画『マリと子犬の物語』のあらすじ【転】

長岡市の避難所に到着した彩たちは、優一と再会する。けれども彩は置いてきてしまったマリたちのことが心配でたまらず、元気がなかった。

一命を取り留めた優造は冴子に付き添われていた。優造も自分を助けてくれたマリを残してきたことを悔やみ涙した。

一方、残されたマリは子犬たちの食べ物を探して奔走していた。襲い来るカラスを追い払いながら、鳩を狙ったり瓦礫の冷蔵庫を漁ったりして懸命に生きていた。

避難所のテレビは大雨によって山古志村全域が水没の危機にあることを伝えていた。新聞にマリと思しき写真を見つけた彩は気が気でなかった。“もう、お母さんみたいに死んじゃうの嫌だ”と訴える彩を見かねた亮太は、自力で助けに行く決心をする。

村への道路は封鎖されており、彩と亮太は山道を進んだ。冴子から二人の不在を聞き、村へ向かったことを知った優一は、すぐに後を追った。

兄妹は降り注ぐ雨に難儀した。足を滑らせ、怪我を負った彩を亮太は背負って進んだ。彩は発熱して気を失った。

優一は小屋の中にいる子供たちを見つけた。マリを見つけるまでは帰れないと言い張る亮太に “お前と彩は何があっても絶対にお父さんが守る”と言って説得した優一は、二人を連れて避難所に戻った。

映画『マリと子犬の物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

それからも避難所での生活は続いた。彩はもうマリのことを話さなくなったが、本当はずっと考えていることを亮太は知っていた。

それから間もなく各家から一名の一時帰宅が許された。役場の責任者として向かう優一のほかに石川家からは彩が選ばれた。さらに他の村民の計らいで亮太も同行できることになった。こうして3人そろってヘリに乗り込み、マリと子犬を捜しに行くことになった。

すっかり変わり果てた村を見た村民たちは悲しみに包まれた。全壊した我が家に到着した彩たちは、マリを捜して必死に呼びかける。優一は瓦礫の下から亮太が描いた家族の絵を見つけた。やがて彩はマリと遊んだ原っぱへ駆け出し、亮太たちも後を追った。

3人は必死に叫んだがマリの姿はない。彩は泣きながらマリに謝った。優一が慰めたそのとき、遠くから鳴き声がして3匹の子犬たちが走ってきた。“お母さんは?”彩が尋ねた。しばらくして、優一は原っぱの向こうからゆっくり歩いてくるマリに気づいた。すっかりやせ細り、真っ黒に汚れてはいたがマリは生きていた。

彩たちとマリ親子を乗せたヘリが避難所に着くと、村民たちが大喝采で迎えた。優造や冴子、安田の目にも涙が光った。優一は“いつかみんなで山古志に帰ろう”と誓うのだった。

2005年の春を迎えた。小学生になった彩が亮太と一緒に仮設住宅に帰ってきた。傍らの犬小屋ではマリが待っていた。子供部屋の壁にはマリ親子が描き加えられたあの家族の絵が貼られていた。

映画『マリと子犬の物語』の感想・評価・レビュー

忠犬ハチ公のように日本犬は特に飼い主に忠実だという。この映画の柴犬マリも飼い主の少女を助け、子犬たちを守るべく健気な活躍を見せて実に頼もしい。最後にやせ衰えてボロボロになりながらも飼い主一家と再会する姿は、本当に良く頑張ったという感じがする。映画はその辺りを奇をてらうことなく、ストレートに描いて幼少の観客も楽しめるファミリー作品になっている。冒頭に出てくる美しい棚田の風景が被災して変わってしまったことは残念で悲しい。(MIHOシネマ編集部)

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