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映画『WASABI』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『WASABI』の概要:パリ警察の刑事であるユベールは、19年前に忽然と姿を消した恋人・ミコのことが忘れられずにいた。そんなある日、弁護士から連絡があり、ミコが亡くなったと教えられる。ユベールが弁護士の元に行くと、なんとミコと自分の間にできた娘がいた。

映画『WASABI』の作品情報

WASABI

製作年:2001年
上映時間:95分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ジェラール・クラヴジック
キャスト:ジャン・レノ、広末涼子、ミシェル・ミューラー、キャロル・ブーケ etc

映画『WASABI』の登場人物(キャスト)

ユベール・フィオレンティーニ(ジャン・レノ)
47歳。パリ警察の刑事。刑事としては優秀だが、すぐに手が出てしまい問題をよく起こしている。19年前に忽然と姿を消した恋人・ミコのことが忘れられない。
ユミ(広末涼子)
ミコとユベールの娘。ユベールが父親だと知らない。あと2日で二十歳を迎える女の子。気性が激しく、明るい性格。
モーリス(ミシェル・ミューラー)
通称モモ。情報局に所属している。ユベールの元同僚で友人。ちょっとどんくさいところがある。

映画『WASABI』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『WASABI』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『WASABI』のあらすじ【起】

ユベール刑事はクラブに行き、ゲイを殴って捕まえた。その時、捜査の邪魔になった人を手当たり次第殴り飛ばした。その中に運悪く署長の息子がおり、入院させてしまう。ユベールはお見舞いに行って謝罪した。その後、ユベールは捕まえたゲイを取り調べた。その結果、仲間と共に銀行強盗を計画していることが発覚する。しかも、既に決行時間は過ぎていた。ユベールは現場に急行し、犯人を捕まえた。

ユベールは署長の息子を殴ったことで停職処分を受けることになる。上司は周囲に溶け込もうとせず問題を起こしてばかりいるユベールに苦言を呈し、結婚することを勧めた。しかし、ユベールは昔愛した小林ミコのことが忘れられず、他の人との結婚に乗り気ではなかった。ミコは19年前に忽然と姿を消し、行方が分からなくなっていた。

ユベールにはガールフレンドのソフィアという女性がいた。だが、ミコに捨てられた心の傷が癒えておらず、一歩を踏み出すことができなかった。ソフィアもそんなユベールの気持ちに気づいており、ミコのことを忘れることを待っていた。

ユベールは弁護士の石橋からミコが亡くなったと連絡をもらう。ミコは遺言状の開封の立会人としてユベールを指名していた。石橋は既にユベールの上司の許可をもらっており、日本に来るよう頼んだ。ユベールは行くかどうか悩むが、明日火葬すると聞き日本に行くことを決意する。

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映画『WASABI』のあらすじ【承】

ユベールは搭乗口で職員に対して生意気な態度を取り、騒動を起こしてしまう。別室へと案内され身動きが取れなくなるが、情報局の元同僚だったモモが駆けつけ助けられる。ユベールはモモに送ってもらい石橋の事務所を訪れた。

ユベールは唯一の相続人としてミコが残した箱を渡される。ユベールは受領書にサインを書いた。箱には「始まりと終わりの地」と書かれたユベールの写真と鍵が入っていた。石橋はミコの希望をユベールに伝えた。それは、成人するまで娘の面倒を見ることだった。名前はユミで、あと2日で二十歳を迎える女の子だった。ユミはお酒を飲んで警官を殴り、今朝釈放されたところだった。ユベールは自分に子供がいたことを知り動揺する。

ユベールは動揺させないようにするため、自分が父親だと明かさないままユミと対面した。ユミは気性の激しい女の子で、知らないユベールと一緒にいることを嫌がった。ユベールは2日の辛抱だと説得し、一緒にいることを納得させた。その後、ユベールとユミは、ミコの遺体と対面した。その時、ユベールはミコの遺体に何かが付着していることに気づき、ピンセットを使って回収した。ミコの遺体が火葬されたときユミが涙を流したため、ユベールはそっと手を握り締めた。

映画『WASABI』のあらすじ【転】

ユベールはミコの死に疑問を抱き、ユミが持っているカルテを回収してモモに分析を頼んだ。ユミが警察を嫌っていたため、ユベールは美容外科医だと身分を偽った。さらに、ユミは父親のことも酷く嫌っていた。母親から無理矢理犯されたと聞かされていたからだった。ユベールはそんなことをしておらず、激しく動揺する。ミコが何でそんな嘘を吐いたのかは分からなかった。

ユベールがユミの口座の残高を確認すると2億ドルもあった。さらに、ユミと買い物に出かけたとき、不審な男達が後をつけてきた。ユベールはモモに、ミコの遺体に付着していた結晶と爪に残っていた土の解析結果を尋ねた。土はまだ分からなかったが、結晶は青酸カリだと教えられる。ミコは病死を装って何者かに殺害されたのだ。ユベールはユミに気づかれないようにしながら不審な男達を倒していった。

ユベールはホテルでモモと落ち合い、ユミにバレないように武器を受け取った。つけてきた男が何者か分からず、2億ドルの大金がなぜ口座にあったのかも分からなかった。ユベールはモモにミコの経歴を調べるよう頼んだ。過去のことが分かれば、事件解決の糸口が掴めるはずだった。

ユベールとモモはユミに誘われゲームセンターを訪れた。そこで、ユミの友人達と遊んでいると、再び不審な男達が現れた。ユベールは男達を撃ち、ユミを連れて逃げ出した。ユミは何が起きているのか分からず激しく動揺する。ユベールはユミを宥め、不審な男が今朝からつけていることやミコが何者かに殺されたことを明かした。

ユベールはユミと一緒にミコが借りていた部屋を確認した。家財道具が全て盗まれておりもぬけの殻だった。ユベールは壁を調べ、手帳を発見する。そこには人の名前と数字が書かれていた。

映画『WASABI』の結末・ラスト(ネタバレ)

ユベールは接触してきたタカナワという人物にユミと共に会いに行った。その前に、モモに手帳を託し、いざというときの助っ人を頼んだ。タカナワが話したことにより、ユミは自分の父親がユベールだと知ってしまう。ユベールは激しく動揺するユミに真実を明かし、父親を嫌っていたため伝えることができなかったことを話した。ユミはユベールを父親と認め、抱き着いた。

タカナワの目的は口座に眠る2億ドルだった。二十歳になるまで口座が凍結されているため、ユミを捕まえて連れ去った。ユベールが手下と戦っていると、モモが車に乗って助けに現れる。

モモが掴んだ情報により、ミコはスパイとしてヤクザ組織壊滅のために内部潜入していたことが分かった。日本のために過去を捨て、ユベールとも別れたのだった。ミコは正体がバレる前にタカナワの資金を奪い、ユミの口座に入れてユベールに全てを託したのだった。

ミコの爪に残っていた土は京都の物だった。ユベールはモモと一緒に、ミコとの思い出の地である清水寺を訪れた。そこには、ミコが残した絵馬があった。その絵馬にミコが残した鍵を差し込むと、中から手紙が出てきた。手紙にはユベールへの愛と、残したお金で娘と幸せに暮らして欲しいことが綴られていた。

モモは銀行員の振りをしてユミと共に現れたタカナワを応対し、2億ドルをユベールの口座に移した。ユベールは銀行の入り口を封じ、かつての仲間と共にタカナワと手下を制圧した。ユミは無事にユベールの元に戻ることができた。タカナワは最後の悪あがきに銃を向けるが、ユベールに撃たれてしまう。ユベールは駆けつけた警察に、タカナワが死んでいることを伝えた。

ユベールはモモにユミを託し、別れを告げた。ユミには長年愛用していたミコのペンを託し、1か月後に会う約束をして別れを告げた。ユベールは2人に見送られながら飛行機に乗り込んだ。そこに、アタッシュケースの持ち主を探して警察が現れる。ユベールはそれを見てウンザリした。

映画『WASABI』の感想・評価・レビュー

ジャン・レノが主演を務めリュック・ベッソンが制作者として名を連ねていることから、映画『レオン』を思い浮かべる人が多いと思う。本作は『レオン』よりも遥かにポップで明るい作品となっており、全く違うお話だと想定してもらった方が良いと思う。個人的には本作も『レオン』に負けず劣らず素晴らしい作品だと思うし、ジャン・レノと広末涼子の掛け合いがきちんと親子に見えていて良かったと思う。何よりもフランス語をきちんとマスターしている広末涼子の努力が素晴らしいと思う。(MIHOシネマ編集部)

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