映画『マチルダ(1996)』の概要:マチルダは天才的な頭脳を持った少女だった。だが、両親はマチルダに興味がなく、頭が良いことに気づかなかった。ある日、マチルダは小学校に通うことになるが、そこには恐怖で子供達を支配している恐ろしい校長がいた。
映画『マチルダ』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:ファンタジー、コメディ
監督:ダニー・デヴィート
キャスト:マーラ・ウィルソン、ダニー・デヴィート、リー・パールマン、エンベス・デイヴィッツ etc
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映画『マチルダ』の登場人物(キャスト)
- マチルダ・ワームウッド(マラ・ウィルソン)
- 6歳半。赤ん坊の頃に自分の名前を書けるようになり、2歳で自分の身支度を整えられるようになるなど、天才的な頭脳を持っている。さらに、超能力を使うことができる。両親や兄から邪険にされており、家に居場所がない。
- ハリー・ワームウッド(ダニー・デヴィート)
- マチルダの父。ぼったくりの中古車屋を経営している。高圧的な人物で、マチルダのことをよく怒っている。
- ジェニファー・ハニー(エンベス・デイヴィッツ)
- クランチェムホール小学校の教師。マチルダの担任。親切で気さくな女性。子供思いの優しい人物。両親は他界しており、叔母のトランチブルに苛められながら育てられる。
- アガサ・トランチブル(パム・フェリス)
- クランチェムホール小学校の校長。砲丸投げ・槍投げ・ハンマー投げの元オリンピック選手。子供のことが大嫌い。子供達を威圧し、学校を恐怖で支配している。
映画『マチルダ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マチルダ』のあらすじ【起】
マチルダはハリーとジニア夫妻の元に誕生した。夫妻はマチルダに興味はなく、自分のことで頭が一杯だった。そのため、マチルダの能力に気がつかなかった。マチルダは赤ん坊の頃に自分の名前を書けるようになり、2歳で自分の身支度を整えられるようになった。
兄のマイケルは学校に行き、父は自分の店であるぼったくりの中古車屋に出勤し、母はビンゴをしに行った。その間、マチルダはホットケーキを作り、一人の時間を楽しんだ。彼女は4歳までに家中の雑誌を読破した。ある夜、マチルダは本が欲しいと父に訴えるが拒否されてしまう。その時、マチルダは自分で道を切り開くことを心に決めた。
マチルダは家族が出かけた後、市立図書館に通うようになった。子供用の本が読み終わると、違うジャンルの本にも手を伸ばした。館長のフェルプス夫人はそんなマチルダに感心し、図書カードを作って家に持って帰ることを勧めた。マチルダはカートを使い、たくさんの本を借りて帰った。
マチルダは6歳半になった。学校に通わせて欲しいと両親に訴えるが、許可してはくれなかった。マイケルもマチルダを苛めた。家には味方になってくれる人は誰もいなかった。マチルダは1人涙を流して悲しんだ。
ハリーは自分の跡取りにしようとしているマイケルに、利益の計算をさせた。それを聞いたマチルダは暗算で答えを出し、ハリーから生意気だと叱られる。ハリーは「悪い人間は罰を受ける」と言ってマチルダを部屋に閉じ込めた。その時、ハリーは「悪い子」を「悪い人間」と言ってしまっていた。マチルダは子供が悪い親を罰しても良いのだと解釈し、報復することにした。
マチルダはハリーのヘアトニックの中身を漂白剤に変えた。ハリーは気づかぬままヘアトニックを使った。その結果、髪の毛が金髪になった。ハリーが驚いて倒れる姿を見て、マチルダはこっそり笑った。
映画『マチルダ』のあらすじ【承】
ハリーは盗難車の部品の横流しを行っており、FBIに目をつけられていた。さらに、接着剤で車を修理したり、走行距離を減らしたりして粗悪な中古車を販売していた。マチルダは父に違法だと訴えるが、叱られてしまう。悔しかったマチルダは、父の帽子に接着剤を塗った。ハリーはレストランで帽子が脱げないことに気づく。ジニアは無理矢理帽子を外そうとして転けてしまいレストランが滅茶苦茶になった。そんな中、マチルダだけは涼しい顔でケーキを食べた。
ハリーはジニアとマイケルと共にテレビを見て楽しんでいたが、マチルダだけは本を読んでテレビを見ようともしなかった。ハリーは一家団らんに加われと叱り、マチルダが持っている本を引き裂いた。マチルダが激しく怒ると、テレビが爆発した。
ハリーの中古車屋に、小学校の校長であるアガサ・トランチブルがやってきた。トランチブルの教育方針は「クソガキは熱いうちに打て」というもので、スパルタ教育を行っていた。ハリーはトランチブルの意見に賛同し、マチルダを入学させることにした。何も知らないマチルダは、幸せな気持ちで学校に向かった。
マチルダは学校でラベンダーとホテンシアという少女と出会い、トランチブルについて教えられる。トランチブルは毎週教室を回り、違反した生徒を窓から投げていた。さらに、チョーキョーと呼ばれる拷問室で生徒達を懲らしめていた。生徒達はトランチブルを恐れていた。
映画『マチルダ』のあらすじ【転】
担任のジェニファー・ハニーは素晴らしい人物で、子供思いの優しい先生だった。ジェニファーはマチルダの頭脳の高さに気づき、飛び級させるようトランチブルに頼んだ。しかし、話を信じてはもらえなかった。厄介者であるマチルダを他人に押しつける気だと決めつけられ、訴えを退けられる。
ジェニファーはマチルダの家を訪れ、家庭教師をつけて能力を育てることをハリー夫妻に勧めた。だが、ハリー夫妻は学歴に興味がなく、ジェニファーの話に耳を貸さなかった。ジェニファーはとりあえずその日は説得を諦めて帰ることにした。マチルダはこっそりジェニファーに感謝の言葉を述べた。
マチルダはFBIが家を見張っていることに気づくが、ジニアはボートのセールスマンだと思っていて信じてはくれなかった。家にはFBI学校には恐ろしい校長がいたが、マチルダは友人達と過ごせてとても幸せだった。
トランチブルはハリーの元で購入した車がオンボロなことに怒り、マチルダを拷問室に閉じ込めた。ジェニファーはそのことを知り、マチルダを救出しに向かった。ラベンダーは校長に渡す水差しにイモリを入れることを思いつき実行に移した。トランチブルはマチルダの仕業だと決めつけ、糾弾した。マチルダが怒るとコップが倒れ、トランチブルにイモリが飛びついた。マチルダは自分に不思議な力があることに気づくが、自由に操ることはできなかった。
ジェニファーはマチルダを自宅に招き、自分の過去を明かした。2歳のときに母が亡くなり、医者だった父のマグナスは家事をしてもらうために母の義姉のトランチブルを呼び寄せた。トランチブルは邪悪な人間で、ジェニファーを苛めた。その後、父も亡くなり、ジェニファーは悲しい幼少期を過ごした。警察はマグナスの死を自殺だと決めつけたが、動機は何もなかった。ジェニファーは家族に恵まれていないマチルダに自分の境遇を重ねていた。
映画『マチルダ』の結末・ラスト(ネタバレ)
現在、ジェニファーは1人で幸せに暮らしていたが、トランチブルに家と宝物を奪われていた。それは、両親の写真と母から貰った女の子の人形だった。マチルダはジェニファーと共にトランチブルの家に忍び込み、宝物を回収することにした。だが、回収する前にトランチブルが帰ってきてしまう。しかも、トランチブルは異変を察知し、部屋の中に誰かが隠れていることに気づく。マチルダ達は助け合い、トランチブルに見つかる前に逃げることに成功する。
マチルダはわざと父に怒ってもらい、超能力を発動させた。その経験でコツを掴み、超能力の訓練を重ねた。その結果、物を自由に動かしたり、ランプを点けられるようになった。夜、マチルダはトランチブルの家に向かい、超能力を使ってジェニファーの人形を回収した。その時、マチルダのリボンが木に引っかかってしまう。マチルダはそれに気づかず、ジェニファーと父の思い出の品であるチョコを2個回収した。そして、時計を鳴らしたり椅子を動かしたりしてトランチブルを怖がらせ、マグナスの肖像画を暖炉の上に移動させた。トランチブルは家から逃げ出すが、リボンを見つけてマチルダの仕業だと気づく。
トランチブルはリボンを持ち、教室を訪れてマチルダを糾弾しようとした。すると、マチルダを庇ったジェニファーが反抗してきた。マチルダはマグナスを装い、チョークと黒板を使って町から出るようトランチブルを脅した。トランチブルは気絶した振りをし、近づいてきた子供達を襲った。だが、マチルダの超能力に阻まれる。散々な目に遭ったトランチブルは、子供達の襲撃を受け学校を逃げ出した。
その後、トランチブルの消息は分からなくなり、ジェニファーは思いでの家へと戻った。マチルダがジェニファーの家でお茶をしていると、ジニア達がやってきた。ジニア達はFBIから逃れるため、グアムに逃げようとしていた。マチルダはジェニファーに養子にしてもらうため、養子縁組の書類にサインするよう両親に頼んだ。両親はサインを行い、ジェニファーはマチルダを受け入れた。
ジェニファーは校長の座に就き、生徒の希望で高等部まで設けた。マチルダはジェニファーの元で幸せな日々を送った。
映画『マチルダ』の感想・評価・レビュー
頭の良いマチルダであるが素直で良い子のため、嫌みなく可愛いなと思いながら作品を楽しむことができた。マチルダが結局両親からの理解を得られなかったのは寂しい気もするが、ジェニファーと家族になれたのは良かったと思う。子供を威圧するトランチブルの個性がとにかく強烈で、他の作品のどの悪役よりもとにかくインパクトがある人物だった。超能力を扱えるという設定も夢があり、ワクワクしながら見ることができた。(MIHOシネマ編集部)
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