この記事では、映画『ファースター 怒りの銃弾』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ファースター 怒りの銃弾』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ファースター 怒りの銃弾』の作品情報

上映時間:98分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ジョージ・ティルマン・Jr
キャスト:ドウェイン・ジョンソン、ビリー・ボブ・ソーントン、オリヴァー・ジャクソン=コーエン、カーラ・グギーノ etc
映画『ファースター 怒りの銃弾』の登場人物(キャスト)
- ドライバー(ドウェイン・ジョンソン)
- かつて兄の泥棒稼業を手伝ったことで逮捕されていた。刑期満了となり兄の殺しに関わった人間への復讐を始める。
- コップ(ビリー・ボブ・ソーントン)
- 定年間近の刑事。仕事に対しての取り組む姿勢からあまり刑事内の評判は良くない。ドライバーを追う。
- シセロ(カーラ・グギーノ)
- コップと一緒にドライバーを追う女刑事。
- キラー(オリヴァー・ジャクソン・コーエン)
- 何者かの指示によってドライバーの殺害を依頼された暗殺者。心理カウンセリングを受ける等、暗殺業を離れたい気持ちもある中、任務に取り組む。
映画『ファースター 怒りの銃弾』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ファースター 怒りの銃弾』のあらすじ【起】
10年前に銀行強盗を行った罪で服役していたドライバー。過去に強盗成功後、隠れ家にて分け前の計算をしていた。その際、何者かの襲撃を受け、ドライバー以外のメンバーは殺害され、警察に捕まっていた経緯を持っていた。
ドライバーは刑期満了し出所日を迎える。ドライバーは知人に預けていた高級車を取りに行く。ドライバーはエンジンをかけ車を走らせる。
ドライバーはベイカーズフィールドにあるセントロカル通信社のオフィスに向かう。オフィス内に入ったドライバーはある男を見つけた瞬間、躊躇せず銃を向け男の頭を撃ち抜く。男は即死しドライバーはその場を後に逃走する。
ドライバーの殺人事件はすぐ警察にも情報が入る。ドライバーの捜索案件の主担当として女刑事のシセロが任に就く。その相棒にもうすぐ定年を迎えるコップが就任する。コップの仕事ぶりは刑事内でも悪いほうで評判になっており、なぜコップが相棒になったか疑問を持ちながらもシセロは受け入れるのであった。
その頃、ドライバーは情報屋として働く男が経営するお店を訪れる。かつてドライバーの兄の殺害に関与した人間たちのリストを貰ったドライバーは、先日殺害した男以外にも復讐するため動き始めるのであった。

映画『ファースター 怒りの銃弾』のあらすじ【承】
その頃、暗殺者として働くキラーは恋人と楽しいひと時を過ごしていた。楽しい日常を送る中、暗殺業を引退することを考えていた。そこへクライアントからドライバー暗殺の指令が入る。武装準備を整えたキラーは恋人へこの任務を最後にする意思を伝えるのであった。
一方、ドライバー確保のため過去の捜査記録を見直していたシセロは、10年前ドライバーたちが強盗成功後に敵グループから受けた襲撃の映像記録を見つける。映像はドライバーたちを襲ったグループの人間が撮影していたと思われ、その映像をヒントに捜索を始める。
ドライバーはシセロが先ほどまで見ていた犯行映像を撮影した人間を殺害するべくマンションの一室に向かっていた。その頃、ドライバー暗殺のため尾行していたキラーもマンションの下で様子を伺っていた。
マンション内で撮影者を見つけ殺害したドライバー。そこへキラーも参戦し交戦となる。撃ち合いになるもドライバーはキラーから逃げきりその場を去る。
映画『ファースター 怒りの銃弾』のあらすじ【転】
コップは別居中の妻の家を訪れる。息子との時間を過ごしたい気持ちからで一泊だけしたいという要望に妻はヤクをやっていないか問い詰める。ヤク中でもあったコップは、その場で持っているヤクを捨てて一泊する許可を貰う。
その頃、ドライバーは次のターゲットが潜伏するクラブに向かう。クラブに着きトイレにてアイスピックで刺す。男は息子に遺言を伝えてほしいとドライバーへ伝え息を引き取る。ドライバーは男の息子へ電話をかけ、遺言を伝える。
だが、アイスピックで刺された男は病院で治療を受けていた。生きていることを知ったドライバーは病院へ侵入し今度こそ殺害する。クラブで起きた事件がドライバーによるものと一人だけ気が付いていたコップは一人病院へ急行する。
病院でドライバーを見つけるがドライバーに優位を取られるコップ。だが、兄の殺害に関与した人以外殺害する意思はなく、コップは命拾いをする。
その頃、キラーはドライバーへ固執していた。一度相まみえたとき、ドライバーの躊躇なく殺した気迫を見て、嫉妬に駆られていた。キラーは最後の仕事をするべくドライバーを追う。
映画『ファースター 怒りの銃弾』の結末・ラスト(ネタバレ)
ドライバーは次のターゲットを殺すため、海に隣接する宗教施設へ向かっていた。そこで牧師としての仕事をする男を見つけ2人で話をする。
ドライバーの兄の殺害後、自分の過ちを認めた男は宗教の信仰によって自分と同じような間違いを犯さないよう人々を導くことを仕事としていた。
過ちを認め、死ぬことも受け入れた男の姿に感化されたドライバーは、彼を生かすのであった。
全ての復讐を終えたと思っていたドライバーのもとへキラーが駆けつける。戦うよう促すもドライバーにはその意思がなかった。だが、キラーは10年前の事件には、兄を殺したグループを指揮していた本当の黒幕がいることを告白する。
そこへコップが現れドライバーは撃たれる。本当の黒幕はコップであった。ドライバーが出所し復讐を始めたことで、自分の過去が暴露されることを恐れキラーにも暗殺を依頼していたのであった。
キラーは暗殺から足を洗うことを決め、その場を去る。コップも全てが終わったと安堵したが生きていたドライバーによって射殺される。
コップの暗躍に気が付いていたシセロは現場に到着するが、ドライバーの姿はなかった。
映画『ファースター 怒りの銃弾』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演作。今回セリフは少ないながらも心の中で抱える復讐心を迷いなく実行していく姿はかっこいい。当然やっていることは褒められることではない。だが、映画というフィクションの中では、このくらい自分の道を突き進む主人公がいても良い。黒幕の存在はすぐにわかってしまうのでサスペンス要素より、主人公の迷いない行動力を楽しむことをおすすめする。(MIHOシネマ編集部)
刑務所を出た瞬間から復讐の銃弾を放つドウェイン・ジョンソンの姿が最高にクール。セリフが少ない分、目の演技と肉体の存在感で“怒り”を表現しているのが印象的だった。兄を殺された男の復讐劇かと思いきや、物語後半で彼の行動に“許し”の要素が加わり、意外にも人間ドラマとして深みがある。銃撃だけでなく、感情のぶつかり合いが熱い。(30代 男性)
ドウェイン・ジョンソンのキャリアの中でも、異色の作品だと思う。派手なアクションよりも、静かな怒りと復讐心を描く演出が印象的。敵を次々と倒していく中で、彼自身の過去と向き合う姿が切ない。単なる復讐ではなく“贖罪”の物語として完成されている。最後に彼が銃を下ろすシーンが、静かに心に響いた。(40代 女性)
物語は単純なリベンジ・アクションのようでいて、どこか宗教的な雰囲気を感じた。殺すことで心を癒そうとする男と、殺される側の“業”が交錯する構図が深い。スピード感は控えめだが、その分キャラクターの感情がじっくり描かれていて見応えあり。ラストの「怒りの先にある虚しさ」が妙にリアルだった。(20代 男性)
復讐映画なのに爽快感よりも重さが残るのが印象的。主人公が抱えるトラウマや罪の意識が、アクションの中にも滲み出ている。特に対峙する“殺し屋”との関係が興味深く、まるで鏡のように互いの生き方を映し出している。ラストでの対決は静かなカタルシスを感じた。地味だが心に残る作品。(50代 女性)
ドウェイン・ジョンソンが演じる“無口な復讐者”という役柄がこれほどハマるとは思わなかった。暴力に頼りながらも、心の奥では何かを求めているという人間臭さが良い。無駄な演出を削ぎ落とした構成が作品の緊張感を保っている。タイトル通り“速く、激しく、しかし深い”。(30代 男性)
ストーリー自体は直線的だが、感情の描き方が繊細。復讐の道を突き進む男の心の奥にある「許されたい」という葛藤が、最後に浮かび上がる。途中の銃撃シーンやカーチェイスも迫力満点で、映像的にも満足。ハリウッドらしいスタイリッシュさと人間ドラマがうまく融合している。(20代 女性)
最初から最後まで無駄がなく、テンポよく進むリベンジ・サスペンス。セリフを最小限に抑えた演出がかえって緊張感を高めている。主人公の“怒り”の源が少しずつ明かされていく過程が丁寧で、感情移入しやすい。特に最後の「撃つのか、撃たないのか」という選択が心に残る。(40代 男性)
派手なアクション映画というより、復讐を通して人間の救いを描いた作品。兄を殺された怒りが、やがて自分自身への問いに変わっていく展開が見事だった。ドウェイン・ジョンソンの静かな表情が物語を語る。復讐とは何か、許しとは何か――観終わったあとに考えさせられる。(30代 女性)
アクション映画としては地味かもしれないが、心情描写の深さは群を抜いている。主人公が追う敵たちがそれぞれ違った“罪”を背負っているのも興味深い。全員が過去と向き合う構造になっており、物語としての完成度が高い。タイトルの“Faster”が、ただのスピードではなく“心の変化”を指しているように感じた。(50代 男性)
映画『ファースター 怒りの銃弾』を見た人におすすめの映画5選
ジョン・ウィック(John Wick)
この映画を一言で表すと?
復讐の鬼と化した元殺し屋が放つ、スタイリッシュな銃撃アクション。
どんな話?
伝説の殺し屋ジョン・ウィックが、亡き妻の形見である犬を殺されたことをきっかけに復讐を開始する。裏社会を相手に、静かに怒りを燃やす男の孤独な戦いが描かれる。アクションと感情が見事に融合した名作。
ここがおすすめ!
『ファースター』同様、“失った者の怒り”をテーマにした復讐劇。銃撃戦のキレと動作の美しさは圧倒的で、キアヌ・リーブスの渋い存在感が光る。静かで冷たい怒りを描く点で、共通する魂を感じる作品。
マン・オン・ファイア(Man on Fire)
この映画を一言で表すと?
愛する者を奪われた男の、命を懸けた報復劇。
どんな話?
元CIAのボディガード、クリーシーは誘拐された少女ピタを救うために、単身で巨大な犯罪組織へ復讐を仕掛ける。血塗られた正義と、少女への父性愛のような絆が心を打つヒューマン・サスペンス。
ここがおすすめ!
デンゼル・ワシントンの鬼気迫る演技が見どころ。復讐と贖罪のテーマは『ファースター』と通じる部分が多く、暴力の中に“愛”がある。エモーショナルで、泣けるアクション映画を求める人におすすめ。
イコライザー(The Equalizer)
この映画を一言で表すと?
孤高の男が悪を制裁する、静かなる復讐譚。
どんな話?
平穏な生活を送っていた元CIA工作員マッコール。しかし、ある少女が暴力組織に傷つけられたことをきっかけに、彼の中の正義が再び目を覚ます。静かな怒りと圧倒的な強さで悪を一掃していく。
ここがおすすめ!
ドウェイン・ジョンソン演じる『ファースター』の主人公と同様、マッコールも多くを語らないタイプ。無表情のまま悪を葬る姿にゾクゾクする。アクションのキレと心理描写のバランスが抜群の一本。
リベンジ(Revenge)
この映画を一言で表すと?
極限の怒りが生む、スタイリッシュで残酷な復讐劇。
どんな話?
愛人関係にあった男たちに裏切られ、命を狙われた女性が、奇跡的に生き延びて復讐を果たしていく。荒野を舞台に、血と砂と怒りが交錯する、女性版『ファースター』とも言えるサバイバル・アクション。
ここがおすすめ!
圧倒的な映像美とスリリングな演出が光る。復讐に向かう主人公の執念と成長が、『ファースター』の精神性と重なる。暴力的でありながら、どこか神話的な美しさを感じる傑作スリラー。
ドライヴ(Drive)
この映画を一言で表すと?
沈黙の中に激情が潜む、美しきクライム・アクション。
どんな話?
昼はカースタントマン、夜は逃走屋という二重生活を送る男が、ある女性と出会い、愛のために犯罪に巻き込まれていく。無表情な主人公が抱える静かな怒りと暴力が交錯するスタイリッシュな物語。
ここがおすすめ!
ライアン・ゴズリング演じる“無口な男”が『ファースター』の主人公と重なる。静寂と暴力のコントラストが美しく、音楽や映像表現も芸術的。派手ではないが、心の奥に火を灯すタイプの復讐映画。






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