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映画『帝一の國』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『帝一の國』の概要:菅田将暉主演の学園青春ドラマ。日本を代表する名門校・海帝高校を舞台に、生徒会長の座を狙うエリートたちの壮絶な政権争いが描かれる。主人公の菅田将暉のほか、竹内涼真や千葉雄大など注目の若手が共演。

映画『帝一の國』の作品情報

帝一の國

製作年:2017年
上映時間:118分
ジャンル:コメディ、青春
監督:永井聡
キャスト:菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗 etc

映画『帝一の國』の登場人物(キャスト)

赤場帝一(菅田将暉)
海帝高校の生徒会長選を足掛かりに総理大臣を目指す主人公。
白鳥美美子(永野芽郁)
帝一の幼馴染で彼女でもある。幼少期の優しかった帝一を知っている。
大鷹弾(竹内涼真)
帝一の同級生。貧乏な家庭の出身ながらトップクラスの学力と人望を持つ真っ直ぐな気質の人物。
東郷菊馬(野村周平)
かつて帝一の父を海帝高校の生徒会長選で負かした人物の息子。幼い頃から帝一をいじめていた。
氷室ローランド(間宮祥太朗)
帝一たちの1学年先輩で生徒会長選の筆頭候補。
榊原光明(志尊淳)
帝一の幼馴染。情報戦を得意とし、帝一をサポートする。
森園億人(千葉雄大)
氷室と生徒会長の座を争う。知略に長けており、明晰な頭脳と戦略で戦う。

映画『帝一の國』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『帝一の國』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『帝一の國』のあらすじ【起】

赤羽帝一は政界の大物を父に持ったエリート家庭の長男で、内閣総理大臣となり彼自身の國を作るという夢を掲げている。そして、彼の通う海帝高校は日本有数の名門校で、この高校で生徒会長を担うことが絶対に避けて通れないステップである。

ピアノを愛し、争いごとを好まなかった過去を持つ帝一だが、そんな彼を古くから知る幼馴染みの美美子は、現在は帝一の彼女でもある。いじめられっ子だった昔の帝一だったが、美美子はそんな彼の優しさに魅力に感じていた。

海帝高校でのスタートをうまく切り、生徒会長選における最初のステップとして教室のリーダーであるルーム長となった帝一は、かつてのいじめっ子・東郷菊馬と再会した。また、この時出会った他クラスのルーム長・大鷹弾は、帝一たちと違い外部生として優秀な成績で入学していた。そして、貧乏ながらも真っ直ぐな性格で人望も厚かった。

帝一は弾を強力なライバルと見做し、裏ルートで弾の解いた外部生入試の情報を手に入れ、自らの実力を比べるため模擬入試を一人で試みる。帝一の父の採点の結果、辛うじて弾の成績を上回った帝一は心から安堵し、改めて生徒会長の座を手に入れることを心に誓った。

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映画『帝一の國』のあらすじ【承】

海帝高校の生徒会には各クラスのルーム長も参加する評議会制となっている。また、1年生の帝一たちが生徒会長を目指すには現在2年生である先輩の中から次期生徒会長となる人物を見極め、派閥に入って結果を残すことが必要である。

帝一は2年生の中でも生徒会長筆頭候補である氷室ローランドの派閥に入ることを選択し、彼の犬になる覚悟を示す。

ローランドに取り入った結果、帝一は生徒会としての初仕事である生徒総会で、校旗掲揚という大役を任されることになった。生徒総会当日には東郷の卑劣は妨害を受けるものの、弾に助けられなんとか役目を無事にこなすことができた。だが、弾自身は生徒会の歪みに反感を覚えており、ローランドの対立候補である森園億人が生徒会の改革を唱えたことに共感を示す。

形勢は運動部優位の政策を掲げるローランドが圧倒的に優位。帝一は学園祭で更にローランドが運動部との関係性を固めることができる策を用意しポイントを稼いだものの、弾の票の取り込みのために弾の家庭事情をローランドに流してしまう。弱みに漬け込むようなローランド達のやり方に怒りを覚えた弾は帝一とも決別し、森園派に入ることを宣言した。

映画『帝一の國』のあらすじ【転】

学園祭の終わりに、帝一の父が進めていた政策がローランドの父の事業に大損害を与えるものだったことが判明してしまう。ローランドにとって帝一はもはや恨みの対象であり、ローランド派としての帝一のポジションは完全に潰れてしまう。

絶望した帝一だったが、父の導きによって森園派に入る道を選んだ。筆頭候補のローランド派を裏切り、不利な側の森園派を勝たせなければならないという修羅の道であったが、森園や弾は懐の深さを示し、帝一を派閥に受け入れることとなった。

帝一と弾の提案で森園はもう一人の立候補者・本田と連合して対抗することとなり、大幅に票を伸ばしたはずだったが、なかなか差が縮まらず疑問を持つ。実はローランド派は東郷の入れ知恵で賄賂まがいの金を密かにばら撒いて票集めをしているのであった。

困窮した帝一だったが、父からある作戦のアイデアを授かる。それは校庭で輪になってマイムマイムを踊るというものであった。一見馬鹿馬鹿しいように見えたが、金を受け取った後ろ暗い思いを持った生徒は踊りたくても輪に入ることができず、「森園こそが正義である」という印象を全校に広めることに成功した。

そんな折、帝一の父が収賄の疑いで捜査を受けたというニュースが流れる。

映画『帝一の國』の結末・ラスト(ネタバレ)

帝一は父に面会しに行くが、今度こそ生徒会長への道が完全に絶たれてしまったと激昂する。実は、帝一はずっとピアノが弾きたかっただけなのであった。総理大臣になれば父親を始めとして誰もピアノを弾くことを邪魔しない理想の國が創れる。この思いだけでこれまで死に物狂いで活動してきたのだった。

とうとう生徒会長選投票日、家に引きこもってしまった帝一を弾や光明・美美子が迎えに行く。そして、美美子の説得に応じ生徒会室へ向かう帝一だったが、東郷は自身の票は不在者投票とし、帝一の投票を阻止するため殴り合いを始める。

結果、帝一は投票することこそ叶わなかったが、両者の票は同数となり、選挙の様子を見ていた現生徒会長の采配で森園が当選した。

波乱だらけの選挙戦が終わり、月日が流れ舞台は次の生徒会長戦へ移る。帝一と弾の一騎打ちの様相を呈した中、帝一は東郷の策略で自分が得票数で負けることを悟った。帝一はとっさの機転で全校生徒の前であえて東郷へ生徒会長の座を譲った。

「負けた」と「勝たせてやった」とでは周りの評価は全く違う。弾が会長となった新しい生徒会の就任式の場でピアノを披露する帝一。彼はすでに弾をはじめとした全校生徒の人望を手中に納めていた。帝一の総理大臣への夢は全くブレていないことが示され物語は幕を閉じた。

映画『帝一の國』の感想・評価・レビュー

校内政治や騙し合いがテーマという印象を持ちながら本作を鑑賞したが、実際は随所に笑いを誘うネタが散りばめられていたし青春感が溢れる映画だった。特に主人公の帝一のキャラは周りから浮いた感じで、少し古めかしい特徴的な口調になっている。これが本人としては至って真面目なのにはたから見ると滑稽に見える「シリアスな笑い」を誘っており、赤羽帝一という主人公としての存在感を際立たせていた。一歩間違えば痛々しくて見ていられなくなりそうなところで、見ていて滑稽という演じ方をして見せた菅田将暉はさすがだと感じた。(MIHOシネマ編集部)


テンポのいい映画だった。漫画原作を実写化するときの期待値は低めだが、今作は原作へのリスペクトも感じられる完成度の高いものだったと思う。
帝一役の菅田将暉が役にぴったりだった。イケメンを寄せ集めているだけにも見えるが、各キャラクターの個性がしっかりと出ていて、コメディとしてのクオリティも高い。笑えるけれど、青春の要素もある。非常におもしろい作品だった。(女性 20代)


この作品を観たおかげでなんとなく“今どきの若手イケメン俳優だなぁ”と思っていた人たちの顔と名前をたくさん覚えた。そのビジュアルの良さで原作キャラクターたちを忠実に再現しつつも、振り切った演技で全力で笑いを取りにくるところがとても良かった。
原作の知識がなくても問題なく楽しめるのもこの映画の評価が高かった理由の一つだろう。全体的にテンポ良くきれいにまとまっていた。邦画、漫画原作にしては珍しく良作だと思う。(女性 30代)


視聴前は「イケメンを取りそろえた、女子がワーキャー言う映画なんでしょ。どうせ」と思っていたのだが見事に裏切られた。

どう考えても主人公にあるまじき野心的なキャラクターを、菅田将暉が演じることでここまで嫌味なく魅せられるとは、彼のスター性には頭が下がる。菅田将暉は漫画原作とつくづく相性がいい。ヒロインである永野芽郁も可愛い。青春コメディ映画として質が高かったし、ラストのオチもハートフルに思えて実は、というのがとても好みだった。(男性 30代)


政治家の息子が学園でのトップを目指して邁進するという内容。
コメディでありながら、学生である主人公が一生懸命、目的に向けて精進する姿に感動した。随所に笑いのネタが散りばめられていて、くだらないと思えることも多かったが、それでも真面目に取り組む姿が良かった。キャスト陣の演技力のたまものだろうと思う。主演は菅田将暉で彼の爽やかさが、溢れる野心を和らげているように思えた。周囲の役者たちもキャラクターが立っていて良かったし、期待以上に面白いと感じた。(女性 40代)


人気の若手俳優がここぞとばかりに破天荒な演技を見せてくれる今作。菅田将暉の演技力には定評がありますが、ここまで振り切った癖のある役も難なく演じられるのだと驚きました。
生徒会長を目指す個性豊かな面々ですが、とにかく全員イケメンなので見ていて飽きません。実際にこんな集団がいたら鬱陶しすぎますが、テンポの良い笑える映画なので嫌な気持ちになることは無いでしょう。
若手俳優に興味がなくても楽しめるストーリーなので幅広い世代に見てもらいたい作品です。(女性 30代)

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