映画『群青の夜の羽毛布』の概要:母親に縛られているさとるは、スーパーのアルバイトをしている大学生の鉄男と出会う。鉄男はさとると母親の関係性を変だと感じながらも、何を考えているのか掴めないさとるに夢中になっていく。さとるが抱えている問題や、家族の秘密が徐々に明らかになっていく。
映画『群青の夜の羽毛布』の作品情報
上映時間:111分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:磯村一路
キャスト:本上まなみ、玉木宏、野波麻帆、藤真利子 etc
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映画『群青の夜の羽毛布』の登場人物(キャスト)
- さとる(本上まなみ)
- 母親の厳しい躾に対抗せず家事手伝いをしている。スーパーで会った鉄男と付き合うことになり、徐々に母親に対する気持ちが変わっていく。昔父親の浮気相手の女の家に行き、何度も父親と別れてほしいと言い自殺まで追い込んだ。バスに乗るのを怖がり、貧血持ちである。
- 鉄男(玉木宏)
- スーパーのアルバイトをしている大学生。さとるに一目惚れをし、積極的にデートに誘う。父親を亡くし工場の後を継ぐことを決心する。責任に押しつぶされ泣いているさとるの母親と、体の関係を持ってしまう。健康的で逞しく、さとるのことを常に考えている。
- みのる(野波麻帆)
- さとるの妹。さとるとは違い、外向的でポジティブな性格。母親の目を盗んで夜中に家を出たり、こっそりと鉄男を誘ったりする。付き合っている彼氏がおり、同棲を考えている。
- さとるの母親(藤真利子)
- 教師の仕事をしながら、家のローンを返し続けている。さとるとみのるを小さい頃からスパルタ教育しており、特にさとるには反抗させないようにしている。強くて怖い母親だが、女としては寂しくて鉄男に頼ってしまう部分がある。
- さとるの父親(小日向文世)
- 昔の浮気相手の女が自殺し、一言も喋らず部屋に篭ってしまった。夜中にさとるとみのるの名前を書いた、おもちゃの鍵盤を鳴らしている。さとるが灯油をばら撒いていたとき、自らマッチに火をつけた。
映画『群青の夜の羽毛布』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『群青の夜の羽毛布』のあらすじ【起】
大学生の鉄男はスーパーでアルバイトをしており、一目惚れしたさとるの後ろを追っていた。貧血で倒れてしまったさとるを見つけた鉄男は、さとるを車に乗せて自宅まで送った。翌日、さとるはスーパーでアルバイトをしている鉄男の元へ行き、昨日のお礼と気持ちのお弁当を渡した。鉄男はさとるをデートに誘ったが、さとるはデートを断り帰って行った。帰宅したさとるは、鉄男のことを考えデートを承諾することにした。
鉄男はさとるとデートを約束しており、さとるの家まで迎えに行った。そのときさとるの妹のみつると会い挨拶をした。出掛けようと車に乗ったさとると鉄男は、途中でさとるの母親と会い挨拶をした。さとるは気分が悪くなり、鉄男に車から降ろして欲しいと言った。その後二人はホテルへ行き、体を重ね合わせた。起きたさとるは急いで帰る支度をし、門限があるため早く家に帰らなければならないと鉄男に伝えた。鉄男は面倒くさそうにしていた。帰宅したさとるは部屋で毛布にくるまり、違う部屋から聞こえる鐘の音を聞かないように耳を塞いだ。
鉄男は図書館で本を読んでいたさとるを見つけ、遠くからさとるの姿を見つめていた。鉄男がいることに気付いたさとるは、鉄男を家に誘った。さとるの家に入った鉄男は違う部屋に行こうとしたが、さとるからダメだと怒られさとるの部屋に案内された。
映画『群青の夜の羽毛布』のあらすじ【承】
さとるの部屋に入った二人はビールを飲み、体を重ね合わせた。眠っていたさとるは目を覚まし、夕ご飯の支度をして鉄男とご飯を食べていた。そのときみつるが帰ってきて、こっそりと鉄男に行きつけのバーで会おうと誘い込んだ。
鉄男は行きつけのバーに行き、みのると会いさとるについて話した。みのるはさとるの悪口を鉄男に言いふらしていたが、鉄男は聞く耳を持たずスルーしていた。鉄男はみのるとさとるの母親について聞き、さらに父親についてみのるに聞き出した。だがみのるは話そうとはしなかった。
さとるは母親に呼ばれ、仕事に就いてはどうかと話し出した。さとるは曇った顔をしながら、黙って聞いていた。さとるはバスに乗り、気分が悪くなり降りてしまった。バスを降りたさとるは、鉄男がいる大学まで歩き鉄男に抱きついた。ホテルで体を重ね合わせたさとると鉄男は、さとるの病気について話していた。さとるはある事件がきっかけで外へ出るのも怖くなり、ずっと部屋に篭っていたのだ。鉄男はさとるを優しく抱き締め、家まで送っていった。そのとき、車の事故に遭ってしまったさとると鉄男は、病院で検査をしていた。体に異常はなく、鉄男はさとるを家まで送り届けたがすでに門限は過ぎていた。
映画『群青の夜の羽毛布』のあらすじ【転】
家に着いたさとるは母親にビンタされ、髪の毛を引っ張られながら家に入った。鉄男は母親を止めようとさとるの手を引っ張ったが、さとるの母親にビンタされてしまった。
鉄男は大学の授業で、さとるが見ていた絵について学んでいた。その絵は不安や怯えを表しており、誰かの助けを待っているかのようだった。鉄男はその絵をさとると重ね合わせていた。
鉄男はさとるの家に向かい、さとるの母親に昨日の謝罪と品物を渡していた。さとるの母親は強引に鉄男を家に入れ、家族や仕事について質問攻めをした。鉄男は言われるがままにお風呂に入り、ご飯を食べさとるの家に泊まった。
鉄男がスーパーでアルバイトをしているとき、さとるの母親がバイクをプレゼントしにきた。さとると会った鉄男は、母親に縛られすぎていると注意したが、さとるは母親を庇い鉄男の発言を拒否した。
鉄男は母親からの留守電で、父親の法事のため実家に帰った。実家に帰った鉄男は、父親が残した工場をどう保てばいいのか悩んでいる母親の姿を、目の当たりにしていた。
映画『群青の夜の羽毛布』の結末・ラスト(ネタバレ)
その頃さとるは母親にきつく罵られ、それを見たみつるは母親に対抗していた。母親がみつるを投げとばそうとしたとき、さとるが庇いアイロンで手を火傷してしまった。さとるは病院で眠り、駆けつけた鉄男は母親に明日迎えにきてくれと頼まれた。鉄男とさとるの母親はタクシーで家まで帰り、泣きながらもう疲れてしまったと言ったさとるの母親を慰めるように、鉄男はさとるの母親と体を重ね合わせてしまった。
翌朝、鉄男は罪悪感に浸りながらさとるを病院まで迎えに行った。さとるは鉄男とバスに乗ることができていた。家に着いたさとるは、鐘の音が聞こえる部屋に鉄男を案内した。そこにいたのはさとるの父親であり、一言も喋らず部屋に篭っていたのだ。さとるは昔父親の浮気相手の家まで行き、父親と別れてくれと何度も言っていた。浮気相手の女はさとるの前で自殺し、父親は愛した女を亡くしたためさとると母親を恨んでいた。
さとるの母親は鉄男が実家の工場を継ぐと聞いた瞬間鉄男に騙されたと感じ、さとるに鉄男と体を重ね合わせたことを話してしまった。怒ったさとるは初めて母親を殴り、怒鳴り散らして家出をした。裸足のまま駆け出したさとるは鉄男を探したが、諦めて帰宅し灯油を家にばら撒いた。そのとき、父親が部屋から出てきてもう自分のために泣かなくていいとさとるに言い、マッチに火をつけた。
さとるの父親は治療のため入院し、鉄男はさとるを助けることができなかったことに後悔し、さとるとの思い出を蘇らせながら泣いていた。鉄男はさとるがいる病院に向かい、さとるは生きててよかったと鉄男に伝えた。
映画『群青の夜の羽毛布』の感想・評価・レビュー
母親の厳しい躾に反抗せず門限や約束を守ってきたさとると、自由奔放でさとるに一目惚れした大学生の鉄男との恋愛ストーリーであり、影が多いさとるをそっと見守る鉄男の姿が印象的だった。父親の秘密や、家族の関係が明らかになる場面が見所であった。踏み入ってはいけないと感じながらも、なんとかさとるを助けようとする鉄男や、母親に対抗するみつるの気持ちも共感できた。最後の最後にさとるが言った言葉で、鉄男はさとるの本当の気持ちを聞き出せたのだと感じた。(MIHOシネマ編集部)
登場するキャラクター全員に負のオーラが漂っていて、なんだか哀れに思ってしまう作品でした。
母親の躾から逃れられない娘のさとる。彼女が何を考えているのか全く掴めず、前半はイライラする部分もありましたが、物語が進むに連れてさとるが母の躾に従う理由や、気持ちを素直に表さない訳が分かり、とにかく可哀想だと感じました。
鉄男の行動も、自分勝手すぎてさとるを助けたいのか自分に酔っているのか分からず、全く共感できませんでした。(女性 30代)
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