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映画『エリザベス∞エクスペリメント』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『エリザベス∞エクスペリメント』の概要:天才のヘンリー博士と結婚したエリザベスは、彼が所有する別荘へとハネムーンにやってきた。その別荘には絶対に入ってはいけない部屋があったが、エリザベスは好奇心からその部屋に入ってしまう。

映画『エリザベス∞エクスペリメント』の作品情報

エリザベス∞エクスペリメント

製作年:2018年
上映時間:109分
ジャンル:SF、サスペンス
監督:セバスチャン・グティエレス
キャスト:アビー・リー、キアラン・ハインズ、カーラ・グギーノ、マシュー・ビアード etc

映画『エリザベス∞エクスペリメント』の登場人物(キャスト)

エリザベス(アビー・リー・カーショウ)
ヘンリーと結婚した若い美女。素敵な男性が現れ、自分を連れ出してくれると信じている。好奇心が旺盛。正体はヘンリーが生み出したクローンで6体存在する。
ヘンリー(キーラン・ハインズ)
ノーベル賞を受賞した天才科学者。妻を失った悲しみから完璧なクローンを作り出そうと躍起になるが、次第にそれは狂った考えにスライドしていく。
クレア(カーラ・グギノ)
ヘンリーと同じく科学者で博士。クローン実験の協力を求められ手を貸す。次第にヘンリーと関係を持つようになるが、自ら身を引いて使用人のふりをしてそばに居続け、研究結果を見守る。
オリバー(マシュー・ビアード)
盲目のヘンリーの息子。以前は目が見えていたが、ヘンリーを怒らせたことによって盲目となった。花が好き。

映画『エリザベス∞エクスペリメント』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エリザベス∞エクスペリメント』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エリザベス∞エクスペリメント』のあらすじ【起】

エリザベスは年の離れたヘンリーと結婚し、ハネムーンで別荘にやってきた。ヘンリーはノーベル賞を受賞するほどの天才で、家は贅沢品で溢れていた。別荘には使用人のクレアとヘンリーの盲目の息子オリバーが常に待機している。別荘の各部屋の扉は指紋認証と暗証番号でロックされ、ヘンリーとエリザベスだけが入ることができた。

別荘を案内したヘンリーは、高価な調度品も服も金も何もかも君の物だと説明した。だが、ひとつだけエリザベスに約束をさせる。それは地下にある一室にだけは絶対に入ってはならないというものだった。

忙しいヘンリーは早々に一日だけ家を空けると言いだす。別荘の探索でもして寛ぐように言われたエリザベスはのんびりと暇を潰したが、夜になってクレアたちが帰ってしまうとあの部屋のことが気になりだす。

好奇心に負けたエリザベスは入ってはいけないと言われた部屋の中へ。そこで彼女は、培養されるようにカプセルの中で寝ている女性を発見する。その女性はエリザベスそっくりだった。

部屋の秘密を知った彼女は恐ろしくなり、ヘンリーによそよそしい態度を取ってしまう。その態度の変化からヘンリーはエリザベスが部屋に入ったことを察知した。彼はナタを持ってくると彼女を殺そうと迫った。エリザベスは逃げたが、すぐに追い詰められて殺されてしまった。翌朝、ヘンリーはクレアとオリバーの手を借りて、エリザベスの死体を山中に埋めてしまう。

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映画『エリザベス∞エクスペリメント』のあらすじ【承】

6週間後、“次のエリザベス”が新婦として別荘にやってきた。ヘンリーは彼女にも同じように説明をし、入ってはいけない部屋について約束をさせた。その夜、眠れなかったエリザベスはキッチンでクレアと遭遇する。クレアは彼女に警告を与えたかったがヘンリーが現れてしまったため、それはできずに終わる。

次のエリザベスも同じように秘密の部屋に入り培養された女性を見てしまう。翌朝、帰ってきたヘンリーは前回同様に彼女を殺そうと飛びかかったが、不意を突かれエリザベスに刺殺されてしまった。

エリザベスはすぐさま逃げ出したかったが、指紋認証の扉にアクセスできず別荘に閉じ込められてしまう。死体を地下に隠し、血痕をふき取って部屋を整理した彼女は、ヘンリーの携帯電話に気がついた。警察に電話しているとクレアとオリバーが別荘に戻ってきたので、彼女は慌てて何事も無かったように平静を装った。

別荘に着くなり、クレアは心疾患で倒れてしまい救急車が呼ばれる。これに便乗して逃げ出そうとエリザベスは考えたが、そうする前にオリバーが彼女を引き留めた。オリバーは彼女がヘンリーを殺したことに察しがついていた。エリザベスの力になるという彼は、ヘンリーの死体を焼却炉に投げ込むと真実を語りだした。

エリザベスは8歳まで近くの施設で暮らしていたが、ヘンリーに連れてこられて実験体となったという。エリザベスはクローン技術で6体存在し、今のエリザベスは5番目。父はエリザベスを殺すことを楽しみにしているマッド・サイエンティストなのだとオリバーは言った。

警察に電話を掛けてしまったせいでヘンリーと親しくしているローガン警部補が訪ねてきた。エリザベスはなんとか状況をごまかそうとするが、オリバーはローガンを猟銃で撃ち殺してしまった。取り乱しながらもエリザベスはローガンの死体を焼却炉へ運んだ。

映画『エリザベス∞エクスペリメント』のあらすじ【転】

オリバーは金を持ってできるだけ遠くに逃げろとエリザベスに告げた。彼女が部屋で逃亡の準備をしているとオリバーが一冊の日記を持ってやってきた。それはクレアの日記で彼は内容を教えてほしいと言う。オリバーは日記を渡すと指紋認証でドアをロックしエリザベスを閉じ込めてしまった。

エリザベスは喚いたが仕方なく日記を読み始める。そこにはクレアがヘンリーの別荘にやってきた経緯が書かれていた。彼女はヘンリーと同じ学者だった。ヘンリーの妻はオリバーを産んですぐに亡くなっており、その悲しみから妻の代わりを得ようとエリザベスのクローンを育成していた。

根っからの研究者でヘンリーのことも尊敬していたクレアはそれを手伝うことに決める。クローンであるエリザベス1号と2号は突然変異が原因ですぐに死んでしまった。ヘンリーは3号に8歳以降の記憶を与えようと話をしたり音楽を聞かせたりしたが、3号は記憶喪失を繰り返し、最終的には自ら枕で窒息死するという結果に終わる。

ひとつ屋根の下で暮らしていたヘンリーとクレアは相手を意識しだして、遂に関係を持ってしまう。ヘンリーは何度やっても上手くいかないので実験をやめようと考え始めたが、クレアは続けるべきだと彼を諭した。

オリバーが部屋に戻ってきたところを狙ってエリザベスは脱出を試みたが、あえなく失敗して監禁され足を鎖で繋がれてしまった。オリバーは日記に自分の記述があるのかを気にかけていたが、そんな彼にエリザベスは、あなたについての記述は一切ないと告げた。

彼は少年期に少女のエリザベスを見かけていた。少女のエリザベスはヘンリーを誘惑していたという。彼女に恋い焦がれていたオリバーはそれが許せず父に食ってかかったが、その結果、ヘンリーから目をダメにされてしまったと語った。

映画『エリザベス∞エクスペリメント』の結末・ラスト(ネタバレ)

日記を読み続けたエリザベスは、オリバーがヘンリーのクローンだという記述を見つけて驚愕する。オリバーに問い詰められたが、彼女は白を切り、逃げ出すために彼を誘惑した。隙を突いてオリバーに襲いかかり、玄関の暗証番号を聞き出したエリザベスは鎖を外して逃げ出そうとする。

だが、そこに6番目のエリザベス(ナンバー6)が猟銃を持って現れた。オリバーによって覚醒された彼女は彼を信じ切っており、エリザベスに狙いを定めた。エリザベスはオリバーを人質に説得を試みたが、ナンバー6はふとした拍子に引き金を引き、オリバーと共にエリザベスも撃たれてしまう。エリザベスは重傷を負いながらも玄関のロックを解除して外へと出た。しかし、追いかけてきたナンバー6に背後から射殺されてしまった。

別荘に一人きりになったナンバー6はクレアの日記を読んで全てを理解した。ヘンリーがクローン実験を行った当初の目的は妻への愛からだったが、それはやがて新婚初夜の興奮を追体験したいというものに変わり、最終的にはクローンたちを破壊することに快楽を見出すようになっていったのだ。

幾日か過ぎた頃、心疾患で運ばれたクレアが退院して別荘に戻ってくる。彼女が玄関を開けると、ちょうどナンバー6が別荘を出て行くところだった。ナンバー6はクレアに日記を渡すと外の世界へと歩きだしていった。

映画『エリザベス∞エクスペリメント』の感想・評価・レビュー

オチが弱く、内容も際立ったものがない。ほとんどが別荘内で起こる出来事という部分も含めて、どことなく『エクス・マキナ』と共通する部分もある。原題は『エリザベス・ハーベスト』だが、こっちのほうが内容を端的に表していて良い。邦題には“∞”が入っているが実際には6体しかいないので、これは失敗だと思う。ヘンリーの狂気を描きたいのならその過程を丁寧に描くべきだし、ローガンやオリバーの話などは正直必要ない。(MIHOシネマ編集部)


アビー・リー・カーショウの人間離れした「お人形」のような美しさを極限まで引き出した、歪んだ愛の物語でした。
主人公エリザベスを演じるアビー・リー・カーショウがとにかく美しいです。透き通るような色白の肌に輝く瞳、スラッと伸びた手足はまさに「完璧」でした。その完璧な姿を求めすぎた夫が彼女に隠していた「秘密」はかなり衝撃的です。
愛は一方通行では成り立たないのだと感じる作品でした。映像が美しく感動しますが、ストーリーはとても切なかったです。(女性 30代)


アビー・リー・カーショウの完璧で、どこかしら無機質的な肉体美が見所です。キャストは皆洗練された雰囲気、豪邸やインテリアはどれもお洒落で、映像美を十分楽しめました。サスペンスにありがちな薄気味悪さは、殆ど感じられません。また、エリザベスがクローンであることを、もったいぶらずにすぐ明らかにする点が好きです。画面構成にオリジナリティを感じました。画面を二分割にして、両者の表情を見せることで双方の気持ちがダイレクトに伝わります。(女性 30代)

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