映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』の概要:豪華クルーズ「ロッテルダム号」には幽霊が住みついており、悪戯ばかりしていた。支配人は幽霊を退治するため、ゴーストハンターのルーカスに助けを求めた。ルーカスは家族と共に「ロッテルダム号」を訪れた。
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:マルティン・ラジェスティー
キャスト:ハンナ・オベーク、ニルス・フェルコーイエン、マックス・ヴァン・デン・ブルフ、ロッテ・ヘイテニス etc
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映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』の登場人物(キャスト)
- サンナ(ハンナ・オベーク)
- 実母は亡くなっており、継母との関係に悩んでいる。父のルーカスはゴーストハンター。
- ボビー(ニルス・フェルコーイエン)
- 豪華クルーズ「ロッテルダム号」にいる幽霊。人間を脅かすのを嫌う優しい性格。自分の名前を憶えていない。
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』のあらすじ【起】
豪華クルーズ「ロッテルダム号」には幽霊が住みついており、悪戯ばかりしていた。幽霊のせいで売り上げが落ちてしまったため、何とかしなければばらなかった。支配人のウィムはゴーストハンターのルーカスのことが書かれている新聞記事を見て、彼に助けを求めることにした。
ルーカス一家は船としての役目を終え、ホテルとして使われている「ロッテルダム号」を訪れた。幽霊のボビーは、仲間の幽霊からルーカスの娘のサンナを脅かすよう指示される。ボビーはやりたくなかったが、拒否権はなかった。仕方なくサンナに息を吹きかけ、脅かせようとした。しかし、風力が弱く、サンナは息を吹きかけられていることに全く気付かなかった。
幽霊はウィムの部屋にあった新聞記事を見ており、ルーカスがゴーストハンターだと気づく。一方、ボビーはサンナに息を吹きかけ続け、髪を揺らすことに成功する。サンナは突然揺れた髪に違和感を感じ、幽霊の存在を感じた。ルーカスはゴースト退治を生業にしていたが霊を見ることはできないため、ボビー達の存在に気づかなかった。
実母は10年以上前に亡くなっており、サンナは降霊術用の文字板(ウィジャボード)を度々持ち出していた。継母のエルスはサンナの行動に気づいており、霊と交信できないのだと教えるべきだと考えていた。しかし、ルーカスは母を恋しく思う娘の気持ちが理解できたため、サンナに何も言わなかった。
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』のあらすじ【承】
サンナは部屋を飛び出した弟のトーマスを追って、船の中を捜し歩いた。エンジン室の中を確認しているとき、ボビーの姿が見えた。しかし、声は聞こえなかった。サンナの声は聞こえている様子だったため、名前を尋ねた。ボビーは自分の名前を憶えていなかった。
サンナが交信器を持つと、ボビー以外の幽霊の姿が確認できしゃべることができた。サンナは幽霊達に出て行くよう脅される。幽霊達は自分達が望む相手には姿を見せることができた。そして、反射する物や鏡に姿が映り、霊感がある人は幽霊の姿を確認することができた。サンナの母親は幽霊が見える人だった。サンナは幽霊達に、ルーカスがあの世に連れて行ってくれると教えた。だが、幽霊達はあの世に行くことを嫌がった。
サンナはボビーのことを父に話した。ルーカスは名前を憶えていないことから、古い霊だと当たりをつけた。霊は時と共に過去と切り離されていき、人間であったことをすら忘れると悪霊になってしまうのだった。
サンナとトーマスはマルタという老女に出会い、夜の博物館に案内される。そこには、初代船員の写真が飾られていた。サンナはその写真にボビーが写っていることに気づく。ボビーはかつてエンジン室で働いていた。
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』のあらすじ【転】
幽霊達が騒動を起こしたため、スタッフが退社したり客が帰ったりしてしまう。ルーカス一家は騒動のことを知らず、朝食を食べていた。すると、ウィムが現れ、今日中に解決して欲しいと強い口調で頼まれる。ルーカスが除霊をしようとしたため、サンナは力ずくはやめて欲しいと頼んだ。サンナは父の代わりに霊を説得することにした。
サンナは幽霊達に会いに行き、ボビーの名前を呼んだ。すると、ボビーの記憶が断片的に蘇った。他の幽霊達も自分の名前を知りたがり、サンナのことを信じることにした。一方、ウィムの義姉は、客がどんどん減っていくことに怒っていた。ウィムにゴーストハンターのエリックを呼ぶよう指示した。
サンナとボビーは船の歴史を調べた。1961年6月10日、船はグリーンランドを航行していた。午後2時30分に出火が起こり、船長は火の拡大を防ごうとして防火戸を閉めた。ボビーは防火戸に挟まって亡くなったことを思い出した。ボビーは母のことを思い、激しく取り乱した。
エルスはマルタの肖像画を描きながら、サンナのことを話した。エルスはサンナのことを良い子だと思っていたが、距離があるように感じ関わり方を悩んでいた。マルタも子供がいたため、エルスの気持ちが理解できた。マルスはボビーの母親だった。ボビーは父親と喧嘩し、14歳のときに家を出ていた。マルスはボビーを見つけるが、既に亡くなった後だった。
サンナはボビーの母がマルタだと知り、ボビーが船にいることをエルスに話した。しかし、エルスはサンナの話を信じなかった。サンナはショックを受ける。サンナがエルスのことをボビーに相談すると、母親だから霊と話すことを心配しているのだと教えられる。だが、サンナにとって母親は亡くなった母だけで、ボビーの話を受け入れることができなかった。すると、エルスにもチャンスをあげて欲しいと言われる。サンナはボビーが母に会うことを承諾した代わりに、ボビーの話を受け入れた。
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』の結末・ラスト(ネタバレ)
エリックが来たため、ルーカスはクビになってしまう。エリックは強制的に霊を除霊するため、特殊な装置を使ってあの世に送るための渦を生み出そうとした。ルーカスとサンナはエリックを止めようとするが、言うことを聞いてはくれなかった。しかも、ルーカスがエリックの一味に捕まってしまう。サンナはトーマスと共に父を探してエリックの企みを阻止することにした。
トーマスにもボビーの姿が見えた。ボビーはサンナに頼まれ、他の幽霊達と協力してルーカスを探した。ルーカスは見つかるが死体安置所の箱の中で、助けるには鍵が必要だった。サンナはトーマスに、エレナと一緒に鍵を取って戻って来るよう頼んだ。
ボビーが無事だったことから、自分の正体を知れば渦に対抗できることが分かった。エレナは幽霊達を助けるため、「50年の軌跡」と書かれた展示品を確認した。そして、幽霊達は自分の名前を知る。
鍵を持ってエルスとトーマスが駆けつけた。エルスは幽霊達の姿を見て驚愕するが、トーマス達に急かされルーカスを助けに行った。ルーカスは無事に救助されるが、すぐに動ける状態ではなかった。しかも、渦が完成に近づいてきており、幽霊達が消えかかってしまう。幽霊のドロテーはエリックのことを知っていたため、彼に勝つのは無理だと諦めていた。昔、ドロテーはエリックが霊媒師を務める交霊会に降りたことがあった。そこで、エリックに油断させられ、霊の世界のことや霊が恐れるものを話してしまっていた。その情報を元に作ったのが、渦を生み出すための装置だった。
ルーカスは渦に対抗するため、ボビーを実体化させることにした。チャンスは一度だけで、相当なエネルギーが必要だった。しかも、実体化した状態で一定の時間が過ぎれば、強制的にあの世に送られるのだった。ボビーは全てを承知で、やることを決める。
実体化したボビーは、装置を破壊した。ボビーはマルタと再会を果たし、あの世に逝くことになった。サンナは天国にいる母への伝言として、「エルスは最高の母親だから」という言葉をボビーに託した。装置を無理矢理繋げようとしたエリックは、感電死して幽霊になった。
映画『ボビーとゴーストハンター そして謎の幽霊船』の感想・評価・レビュー
幽霊達の悪戯も怖いものではなくて、恐怖を感じることなく楽しめる作品だった。親子の絆が描かれており、家族で見るのがお勧めだと思う。幽霊達が白塗りのため始めは違和感を感じたが、途中から何だか人形のようで可愛らしく感じた。ボビーを実体化させる場面や渦を作る場面は、作りが甘くてギャグっぽく見えたのが少し残念だった。ボビー以外の幽霊達はあの世に送らなくていいのか、それだけが疑問に感じる終わり方だった。(MIHOシネマ編集部)
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