映画『マジック・ツリーハウス』の概要:ジャックとアニー兄妹はネズミを追いかけ、森の中でツリーハウスを見つける。そのツリーハウスの中にあった恐竜図鑑を広げ「行ってみたい」と呟くと、恐竜の世界に移動していた。
映画『マジック・ツリーハウス』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:錦織博
キャスト:北川景子、芦田愛菜、折笠富美子、山寺宏一 etc
映画『マジック・ツリーハウス』の登場人物(キャスト)
- ジャック(北川景子)
- 本が好き。真面目で慎重に行動する性格。アニーによく振り回されている。自分に自信がない。
- アニー(芦田愛菜)
- ジャックの妹。行動力溢れる少女。天真爛漫な性格。動物とすぐに仲良くなり、自分で勝手に名前を付ける。
- モーガン・ルー・フェイ / ピーナッツ(モーガン:真矢みき / ピーナッツ:折笠富美子)
- 魔法の国・キャメロットの住人。魔法使い。魔法を奪われ、ネズミの姿に変えられてしまう。ネズミの姿のときにアニーと出会い、ピーナッツと名付けられる。
映画『マジック・ツリーハウス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マジック・ツリーハウス』のあらすじ【起】
魔法使い見習いのテディとキャスリーンは、父が大事にしていた壺を割ってしまい魔法使いのモーガンに助けを求めた。モーガンは魔法を唱え、壺を元の形に戻した。テディ達は喜び、モーガンに感謝した。テディ達が去った後、モーガンは落ちていた本を拾った。すると、本が突然光り始め、モーガンはネズミの姿に変わってしまう。
アニーは逃げたネズミを追い、兄のジャックはアニーを追ってツリーハウスを見つける。今までそのツリーハウスを見たことはなく、誰が作った物か分からなかった。アニーが中を確認すると、本がたくさんあった。本好きのジャックはアニーの言葉を受け、ツリーハウスの中に足を踏み入れた。
ジャックはツリーハウスの中にあった恐竜図鑑を広げ、「行ってみたい」と呟いた。すると、ツリーハウスが回り始めた。気がつくと、恐竜がいる世界に来ていた。アニーはピーナッツと名付けたネズミ(モーガンのこと)と共に外に飛び出した。ジャックの心配を他所に、アニーは恐竜・プテラノドンに触れてみた。ジャックもアニーに触発され、プテラノドンに触れた。そして、分かったことをノートに書き留めた。
花の観察をしていたジャックは、Mと書かれたメダルを見つける。恐竜の時代に人間が作った物があることに疑問を抱いていると、恐竜・ティラノサウルスが現れた。ジャックはティラノサウルスに追いかけられ、危機的状況に陥る。アニーはプテラノドンの背に乗ってジャックを助けた。
ジャック達はツリーハウスに戻るが、ティラノサウルスが追って来ていた。このままでは、ツリーハウスが壊されてジャック達は食べられてしまう。ジャックは恐竜の世界に来たときのことを思い出し、アニーと一緒にアメリカのガイドブックに載っているフロッグ・クリーク(街の名前)を指差して「帰りたい」と呟いた。すると、元の場所に戻ってくることができた。
映画『マジック・ツリーハウス』のあらすじ【承】
アニーはツリーハウスのことをマジック・ツリーハウスと呼んだ。アニーは魔法使いが作った物だろうと推察した。だが、自分の目で見たことしか信じないジャックは、魔法使いの存在を否定した。夜、魔法使いが本当にいる確かめるため、アニーはジャックを連れてマジック・ツリーハウスを訪れた。
ピーナッツが白紙の本の上に立っていた。アニー達が本を確認すると、ページの最初に文字が書いてあった。そこには、「4つのメダルが奇蹟を起こす。最初のメダルは大きな竜の世界、最強が住む草むらに。二枚目のメダルは大きな石の家、頭の上の鉄の服に。三つ目のメダルはブーツの帝国、水の通る道のてっぺんに。最後のメダルは財宝の眠る島、片目の男の箱の中に」と書かれていた。ジャックが恐竜の世界で拾ったメダルを取り出すと、ピーナッツが本の表紙に嵌めるよう鳴き声を上げた。メダルを合わせると、光り輝いた。
ジャック達は二枚目のメダルを手に入れるため、大きな石の家(=城のこと)が載っている本の中へと入った。そして、城の中に侵入し、鉄の服を探した。鉄の服は騎士の鎧のことで、壁に飾られていた。その鎧の胸にメダルが嵌め込まれていた。アニー達はメダルを手に入れるが、城の者に見つかってしまう。
ジャック達は逃げ出すが、騎士に取り囲まれてしまう。アニーはライトを取り出して威嚇し、蛙に変えてしまうと嘘を吐いた。騎士達が恐れ戦いている間に、ジャック達は逃げ出した。ジャックは逃げ込んだ場所で二枚目のメダルを本に嵌めた。メダルは光り輝いた。
満月の光を浴びたモーガンが、少しの間だけ元の姿に戻った。しかし、別の魔法使いに魔法を奪われていたため、魔法を使うことはできなかった。モーガン自身、どうすれば魔法が戻るかは分かっていなかった。アニーはメダルを集めることを思いつく。メダルを集めて奇蹟を起こせば、魔法を取り戻せると思ったのだ。ジャック達はモーガンのためにメダルを探す旅を続けることにした。
ジャック達は騎士から逃げて隠し通路に辿り着く。そこには、仕掛け扉があった。ジャックが仕掛けを解き、アニー達は扉の外へと逃げた。そして、元の場所へと帰ってきた。ジャックは自分達が本当に魔法使いを助けることができるのか不安を抱く。すると、アニーからジャックのお蔭で無事に帰って来られたのだと感謝される。ジャックは自分にもできることがあったのだと知り、自信をつける。
映画『マジック・ツリーハウス』のあらすじ【転】
ジャックは学校の図書館で、三つ目のメダルがあるブーツの帝国について調べた。しかし、手がかりは何も掴めなかった。そんな時、クラスメイトのトレイシーがやって来て、ロミオとジュリエットの舞台でロミオ役を演じて欲しいと頼まれる。ジャックは演劇に挑戦してみることにした。
ジャックは両親やアニーに演劇に出ることになった話をした。ロミオとジュリエットはイタリアのヴェローナという町が物語の舞台になっていた。その時、イタリアの形がブーツに似ていることを父に指摘される。三つ目のメダルはイタリアにある可能性が高かった。
ジャック達はイタリア・ポンペイを訪れた。アニーは鳥のさえずりが聞こえないことから嫌な予感を感じるが、ジャックは聞く耳を持たなかった。ジャックの案内の元、街の中を散策した。その時、地鳴りが鳴り響いた。すぐに治まったため、ジャック達はメダルを探しに行った。
ジャック達は三つ目のメダルを見つける。メダルは高い場所にあった。ジャックは自ら取りに行くことを宣言し、高い場所に登った。ピーナッツは不安がるが、アニーはジャックのことを信じていた。ジャックはやり遂げ、メダルを手に入れる。再び地鳴りが鳴り響いた。ジャックは本を確認し、火山の噴火によってポンペイの街が一夜にして滅んでいたことを知る。
火山噴火が起こり、人々は逃げ惑った。その時、人にぶつかって、メダルが転がり落ちてしまう。ジャックの制止を無視し、アニーはメダルを取りに行った。ジャックはアニーとはぐれたことに泣きそうになった。すると、ピーナッツが鳴いてメダルを取り戻したアニーが傍にいることを知らせた。ジャックはアニーの手を握り、走ってその場から逃げ出した。
映画『マジック・ツリーハウス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジャックは元の世界に戻って来るが、すっかり自信を失くしていた。演劇の件も自分には無理だと断ってしまう。しかし、アニーはメダル探しを諦める気はなかった。ジャックが制止をする間もなく、四つ目のメダルがあると思われる海賊の島が載った本の中に入ってしまう。ジャックは自分の言うことを聞かないアニーを責めて泣かせてしまう。アニーは去って行ってしまうが、ジャックは追いかけることができなかった。ピーナッツはアニーを追っていった。
アニーとピーナッツは宝箱を運ぶ海賊を目撃する。その箱の中にメダルがあった。アニー達はこっそり宝箱の中に忍び込んだ。財宝部屋に運ばれた後、アニー達は宝箱から出てメダルを手に入れた。ジャックの元に帰ろうとしたとき、イルカが捕まっているのが見えた。アニーはイルカを助けるが、海賊に見つかってしまい捕まってしまう。
ピーナッツはジャックの元に戻り、身振り手振りでアニーが海賊に捕まったことを知らせた。ジャックは勇気を出し、アニーを助けに走った。しかし、海賊船は既に出航していた。ジャックは海に飛び込み、泳いで船を追いかけた。波に飲まれて溺れそうになるが、イルカに助けられる。そのイルカはアニーが助けたイルカだった。
アニーは縄で腕を縛られたまま海に落とされそうになる。そんな時、イルカと一緒にジャック達が助けに現れる。ジャックとピーナッツは船の中に入ってメダルを手に入れ、アニーを助けた。その時、ピーナッツの攻撃によって銃が暴発し、弾が当たった火薬箱が爆発した。海賊達は火消しに追われた。
ジャック達は怒った船長に追いかけられる。縄を渡って逃げようとしたとき、船長が銃を撃ってきた。アニーはジャックを庇おうとして撃たれてしまう。だが、弾がメダルに当たっていたので無事だった。しかし、弾が当たった衝撃でメダルが割れてしまう。アニーはこれではモーガンを助けられないと、嘆き悲しんだ。
火が消えていなかったため、船が爆発・炎上した。ジャック達は爆風で吹き飛ばされてしまう。その時、割れたメダルがくっついて、本の表紙にメダルが嵌った。すると、ピーナッツがモーガンの姿に変わった。ジャック達はピーナッツがモーガンだったことに驚く。モーガンは魔法を使い、ジャック達を救った。
モーガンはジャック達に感謝し、別れを告げた。ジャックは演劇でロミオ役を演じた。両親とアニーは舞台に立つジャックの姿を眺めた。モーガンは魔法の国・キャメロットに戻った。モーガンは今回の旅で、子供達には無限の可能性があることを学んだ。魔法を使って手助けすることが、良いことばかりとは限らないのだ。預言者であり魔法使いのマーリンがそのことを教えるために、モーガンから魔法を奪ったのだった。モーガンは学べたことを認めながらも、やり過ぎだと怒りマーリンに魔法を使った。
ジャックとアニーの前にネズミが現れた。ジャック達は再び本の世界に行くことになった。
映画『マジック・ツリーハウス』の感想・評価・レビュー
全世界でシリーズ累計1億1400万部以上売れている児童文学書の映画化作品。真面目で大人しいジャックと、行動派で天真爛漫なアニー兄妹がとても可愛いかった。とても売れている本だけあっておもしろい内容だったと思うが、時間内に収めるために色々端折れているのがもったいなかった。元の世界に戻ってくるところや、メダルを探すところが特に削られていたように感じる。小さなお子さんと一緒に楽しめる作品だと思うので、親子で見るのがお勧めである。(MIHOシネマ編集部)
世界的に有名な”児童”文学書を原作とした映画ですので、大人が見て楽しめる物語ではないです。目的・展開もはっきりしているので、小学校低学年の子供くらいまではワクワクして観れる作品だと思います。原作にも興味を持ってくれたら、親御さんは喜ぶかなと思います。真矢みきさんは話し方が舞台風で個人的に作品に合ってないと感じました。反対に、声優には出せない子供っぽさが感じられた芦田愛菜ちゃんの起用は大成功でしょう。(男性 20代)
みんなの感想・レビュー
奇跡を起こせる力がある物が私達の世界にもあれば良いのにな。