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映画『仮面ライダーJ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『仮面ライダーJ』の概要:地球を襲おうとする悪の軍団フォッグと、自然のパワーを受け継いだ仮面ライダーJの闘いを描く。環境問題を背景に、大迫力の戦闘シーンが楽しめる新しいライダー作品。

映画『仮面ライダーJ』の作品情報

仮面ライダーJ

製作年:1994年
上映時間:46分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:雨宮慶太
キャスト:望月祐多、野村佑香、神威杏次、栗原敏 etc

映画『仮面ライダーJ』の登場人物(キャスト)

瀬川耕司 / 仮面ライダーJ(望月裕多)
自然を愛する青年。湖の汚染調査のため山でキャンプを張っていたところ、加那という少女と出会い仲良くなる。フォッグに襲われ一度は命を落としたが、地空人の手によって仮面ライダーJとして蘇った。
木村加那(野村佑香)
瀬川と同様、自然を愛する少女。異常気象や環境破壊が進んだことで死んでいった山の生き物達を哀れみ、彼らのお墓を作っていたところ瀬川と出会う。フォッグの生贄として標的にされてしまい、戦艦に囚われてしまう。
ベリー(愛河里花子)
地空人の使者。バッタのような見た目をした生き物で、人語を操る。仮面ライダーJとなった瀬川をサポートしてくれる。
ガーライ(神威杏次)
フォッグの大幹部。コブラのような姿に変身でき、幹部達をまとめるリーダーのような存在である。
ズー(万里洋子)
フォッグの幹部。唯一女の姿をしており、蛾のような姿に変身する。霧を操る能力がある。
アギト(栗原敏)
フォッグの幹部。トカゲのような姿に変身する。長い尻尾とかぎ爪での攻撃を得意としている。
フォッグ・マザー(佳山真梨穂)
フォッグの母体。戦艦と一体化しており、船の中に内蔵があり、産卵もする。かつて地球を訪れており、その際は恐竜を食い尽くし絶滅に追いやった。

映画『仮面ライダーJ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『仮面ライダーJ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『仮面ライダーJ』のあらすじ【起】

異常気象が世界を襲い、天災が次々と地球を苦しめる中、悪の組織フォッグが宇宙から地球へと飛来した。フォッグのメンバー達は地球にはびこった生命を餌として、再び繁栄しようと目論んでいたのだ。地球を支配するための祈りの儀式を終えたフォッグは、仲間達の卵を孵化させるために必要な生贄を求め地上を探索しはじめた。

瀬川耕司は湖の汚染を調査するため、とある山にこもってキャンプを設営していた。そこへ、山で出会った心優しい少女、加那が訪れる。瀬川が加那の淹れてくれたコーヒーを飲んでいると、大きな地震のような揺れが発生した。瀬川が慌てて立ち上がり空を見上げると、なんと上空に巨大な戦艦が現れたのだった。

生贄を探し戦艦を移動させていたフォッグは、山の中にいた瀬川と加那を発見。フォッグの幹部であるガーライ、ズー、アギトらによる審議の末、加那が生贄に選ばれた。そして幹部の1人アギトが山の中へ降り立ち加那を攫い、瀬川を崖の下へと突き落とし殺害したのだった。

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映画『仮面ライダーJ』のあらすじ【承】

アギトに崖から突き落とされて死亡した瀬川は、地空人によって蘇生手術を施された結果仮面ライダーJとして蘇った。

地空人は太古から地底に暮らしており、Jパワーという自然の力を有している。地球を襲うフォッグを倒すパワーを持つ彼らだが、太陽の光の下では生命活動が維持できないのだという。そのため、バッタのような生き物を使者として地上と連絡を取り、崖の下に落ちた瀬川を救出した。その際助けてくれたバッタのような生き物が、ベリーと名前の付いた生き物だった。元々湖の汚染を調査するために山へ入っていた瀬川に対し地空人は、彼が地球の痛みを感じ取れる人間だと認めていたようだ。仮面ライダーJとなった瀬川は、地空人の元を離れベリーと共に再び山へ戻った。

フォッグの戦艦から殺したはずの瀬川を確認したアギトは、トドメを刺すために地上へ舞い降りた。アギトは、人間の姿から本来のトカゲのような姿へと変身。瀬川もベリーに促されるまま仮面ライダーJへと変身した。Jはアギトの片目を潰し、逃げ出そうとする背中を拳で突きトドメを刺した。初めての戦闘でJも重症を負ったが、Jパワーで傷は治癒するようだ。

その様子をフォッグの戦艦から眺めていたガーライは、Jを倒すため地上に降りようとしたがズーが出陣することになった。

映画『仮面ライダーJ』のあらすじ【転】

アギトとの闘いを終えた瀬川は、加那がフォッグの生贄にされる前に助け出すため地上へ降りたズーの縄張りへ飛び込んだ。そこで蛾のような姿に変身したズーと対峙するが、瀬川の乗っていたバイクも変形。バイクの力とJパワーでズーを倒すことに成功し、フォッグの戦艦の中へ侵入することができた。

戦艦の中でJは、フォッグ・マザーから「お前がいくら頑張っても地球は滅びる運命なのだ」と忠告される。かつて恐竜を滅ぼしたのはフォッグ達であり、久しぶりに戻ってきたらまた餌が増えていたと打ち明けられた。地球は太古よりフォッグ達の餌場だったのだ。ズーとの闘いで負傷していたJはフォッグ・マザーとガーライの前でなす術もなく、絶体絶命かと思われたその時、ベリーが助けにやってきた。ベリーはあっけなく倒されてしまったが、その一瞬の隙をついてJは反撃に出た。しかし、加那は卵が孵化する場所へと連れて行かれてしまった。

加那を取り込んだ戦艦は東京の街を襲い、ガーライも本来のコブラのような姿に変身し、Jを追い詰める。

映画『仮面ライダーJ』の結末・ラスト(ネタバレ)

変身したガーライと死闘を繰り広げるJは、ライダーキックでなんとかトドメを刺すことに成功した。加那を救うためフォッグの卵が孵化する場所まで向かおうとするが、戦艦の中を埋め尽くすフォッグ・マザーの内臓に阻まれ前に進めない。加那は今にもフォッグの幼生に食べられようとしている。いよいよ2人共絶体絶命だと思われた瞬間、今までにない程のJパワーが覚醒。Jは巨大化し、フォッグ・マザーの戦艦そのものと戦えるようになった。巨大化したJは戦艦の中の加那を鷲掴みで外へ放り出し、救出に成功。

Jとフォッグの戦艦は山や街を破壊しながら戦闘を続けたが、Jが巨大化した状態でライダーキックを喰らわせたことによって決着が着いた。闘いの後元の大きさに戻ったJは、戦艦の中に倒れ込んでいた。戦艦は今にも爆発しそうだったが、瀕死のフォッグ・マザーはJを道連れにしようとJを捕らえる。大爆発の末、Jは爆風と共に外へ飛び出した。

山へ放り出され変身の解けた瀬川は、加那と共に生還。山には平穏が戻り、フォッグの戦艦の中で倒れたベリーもショウジョウバッタとして転生し、陰ながら彼らを見守っていた。

映画『仮面ライダーJ』の感想・評価・レビュー

仮面ライダーZO、真・仮面ライダーと並ぶネオライダーシリーズの1つ仮面ライダーJは、禁断の「巨大化」をやってのけた挑戦的な作品だ。基本テーマは石ノ森章太郎先生が生涯に亘って訴えかけた環境問題だが、これまでのライダーシリーズと違って主人公の悲しい人生などの背景は一切描かれていない。

巨大化したJの戦闘シーンは非常に迫力のあるものだ。しかし、環境保護をテーマにした作品でライダーがビルや山を破壊しながら敵を倒した挙句その後のフォローがないというのは頂けない。もう少し環境問題とライダーの使命を関連付けた内容であれば、さらに見応えのある作品になっただろう。(MIHOシネマ編集部)


環境問題を取材していた写真家の瀬川は、謎の種族フォッグによって、少女の加那を奪われ、自身も落命するが、地空人によって、精霊エネルギー「Jパワー」の戦士、「仮面ライダーJ」として蘇り、地球と加那を救うため、フォッグに立ち向かう。
従来のライダー作品と異なり、巨大感のあるミニチュアワークが取り入れられ、その迫力はラストに迎える、敵首領とのまさかの大決戦に繋がっていく。
また、テーマに環境問題が取り入れられ、メッセージ性の強い描写も見られた。(男性 20代)


仮面ライダーよりも敵である「フォッグ」のビジュアルに惹かれてしまった今作は、普通の仮面ライダーとは少し違う「ネオ仮面ライダー」と呼ばれるジャンルの作品です。フォッグのメンバーはバッタや蛾など昆虫の見た目をしていて、仮面ライダーは何がベースになっているかを考えると、とても面白いシナリオだと感じました。
「自然」に対するメッセージも込められた作品なので、子供と一緒に見ると学びにも繋がるかなと思います。大人が見ても楽しめる仕上がりになっていました。(女性 30代)

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