12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『恋するシェフの最強レシピ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『恋するシェフの最強レシピ』の概要:美食家で世界的大グループの社長が、上海の老舗ホテルで自分の舌を唸らせるシェフと出会う。だが、彼女はトラブルメーカーでもあり社長とも反発してばかり。それでも料理を間にやり取りを重ね、2人は互いに恋心を寄せるようになる。

映画『恋するシェフの最強レシピ』の作品情報

恋するシェフの最強レシピ

製作年:2017年
上映時間:106分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:デレク・ホイ
キャスト:金城武、チョウ・ドンユイ、スン・イージョウ、シー・ミン etc

映画『恋するシェフの最強レシピ』の登場人物(キャスト)

ルー・ジン(金城武)
食事に拘りを持つ大グループの社長。プライドが高く傲慢で強権的。香りと見た目、一口で味が分かる舌を持つ。美食家で潔癖症、拘りが強くマイペース。
グー・ションナン(チョウ・ドンユイ)
ホテルにてシェフをしている。奇抜なアイデアを持ち、ルーの舌を唸らせるほどの腕前を持つ。細身で元気一杯の女性。感情的でトラブルメーカー。
ルーの個人シェフ(リン・チーリン)
7年もの間、美食家であるルーの専属シェフとして働いている。美しく妖艶で自分の料理に絶対の自信を持っている。

映画『恋するシェフの最強レシピ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『恋するシェフの最強レシピ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『恋するシェフの最強レシピ』のあらすじ【起】

会社グループの社長であるルー・ジンは食に拘りを持ち、個人シェフを雇うほどの美食家だった。彼は食事の時間を邪魔されることを嫌い、邪魔する社員はすげなくクビにする。食べること以外に趣味を持たず、その代わりに仕事は確実にこなす。

その日も食事の時間を咎めた重役の1人をクビにしたルーは、駐車場へ来て立ち止まる。自分の車のボンネットに悪態を彫る生意気な女がいたからだ。ルーは証拠動画を撮影し、彼女に間違いを指摘。どうやら女は友達の彼氏の車と間違えてルーの車に傷をつけたようだった。

その後、次の買収先である老舗ホテルへ。彼がまず真っ先に行ったことはホテルの料理を味わうことだった。ところが、名のあるシェフの料理でも彼の舌を唸らせることはできず。
同ホテルの厨房にて働くグー・ションナンは、独創的で奇抜なアイデアを持つシェフの1人だった。このほど、好意を寄せていた支配人からフラれたションナン。しょんぼりしていたところへ、当の支配人からの依頼によりメニューにない食事を作ることに。すると、ルーはその料理に感動し完食するのだった。ホテルの従業員一同は、これでひとまずホテルは安泰だと一安心。

その夜、傷心のションナンがホテルの屋根で1人酒をしている頃、寝ることもできず小腹が空いたルー。彼はおもむろにスーツケースから器具を取り出し設置。お気に入りの袋ラーメンを取り出し研究に研究を重ね、一番おいしく食べられるよう徹底した作り方を実施。いざ、食べようとしたその時、外からガラスが割れる音がしてその瞬間を逃してしまう。そうなると、ルーはもうそのラーメンを食べられない。彼は再び徹底したラーメンを作ろうと準備を行う。

ところが、今度は女の叫び声がする。思わずベランダへ飛び出したルーは、そこに車のボンネットを傷つけた生意気な女がいるのを発見。女はしたたかに酔っぱらったションナンである。潔癖症でもあるルーは酔っぱらいの扱いに四苦八苦。どうにかスーツケースに入れて部屋の外へ出したものの、しつこく扉をノックしてくる。そこで彼はエレベーターまでスーツケースを運んだ。そのせいで、変態行為を行ったとしてルーは警察に逮捕されてしまう。

映画『恋するシェフの最強レシピ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『恋するシェフの最強レシピ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『恋するシェフの最強レシピ』のあらすじ【承】

秘書を呼んで釈放されたものの、ルーはその後もションナンが引き起こすトラブルに巻き込まれる。そこで彼は、近付くと警報が鳴る時計を彼女へ渡し、常に身につけていろと命令するのだった。

その日も朝から晩まで卵料理を徹底して注文したルー。ションナンは張り切って数々の卵料理を提供した。まさかその料理をションナンが作っているなど、彼は露とも知らない。対してションナンも自分の料理を食べる客がルーだとは知らない。最後に捻りの効いた一品が登場。その料理が意味するところは、もう勘弁してくれというもの。そこでルーは自分の好敵手になれというメモを皿の下に挟めるのだった。

翌日、ホテルに滞在するルーにインタビューが入る。撮影を覗きに行ったションナンは、そこで初めて彼がホテルを買収する社長であることを知る。その日はレストランへ赴いたルー。自由なテーマを与え、ションナンの料理を堪能。そして、最後に出したデザートを味わい、シェフと直接話したいと言い出した。ところが、ションナンは自分がルーにした所業を自覚しており、会うわけにはいかないと同僚のシェフを代用。

シェフが偽物だとすぐに分かったルーは、逃げるションナンを追いかけたものの、相手がトラブルメーカーであることに気付き激怒。しかし、ションナンが脱ぎ捨てたユニフォームを目にしたルーは、彼女がシェフなのだと感付いてしまう。

そこで翌日、突発的に避難訓練を開催。これでションナンも現れるはずだと当たりをつけたルー。思惑通りションナンは顔を隠して現れた。その日は警報を利用して彼女へ数々の意趣返し。そうして夜更け、厨房へ入り込んだルーはようやく待望のシェフと会話することができたのだった。

映画『恋するシェフの最強レシピ』のあらすじ【転】

ションナンはルーが社長であることを知らなかった。故にこれまで起きたことは全て偶然だと言う。堂々と言い返してくるションナンに好意を抱いたルーは、翌朝の7時きっかりに電話を入れ朝食を注文しようとした。だが、ションナンは休みを取っていると言われる。そこで、彼は彼女の履歴書から住所を調べアパートへ押しかけることにした。

潔癖症のルーはションナンの部屋の汚さに言葉もなかったが、食材持参で料理を作れと命令。今回はロブスターをメインにチャーハンを作ったものの、ションナンに同じテーブルへつくことを許さず。ルーは食事を堪能し、そのままソファーで寝入ってしまうのだった。

次の夜から寝具も持参でションナンの部屋へ訪れるようになったルー。どうやら彼女の部屋が一番落ち着くようで、食事をしたあと良く眠れるらしい。それ以来、昼も夜も週末も休みなく料理を作らされる羽目になったションナン。

数日後、ションナンは鍋をつつくルーと同じテーブルへこっそりついた。ルーは彼女の行動を咎めはしたものの、許してくれる。その日は鍋の他にフグの刺身も提供していたが、食事中に幻覚が見え始める。海中にいたかと思えば、部屋の中にいるのに土砂降りの雨が降った。
2人はフグ毒に当たり、雨も降っていないのに傘を差しておかしなことを叫びながら町を闊歩。そんなこともあって、次第に距離を縮めたルーとションナン。

しかしその日以降、ルーが姿を消してしまう。2日後、ションナンはルーの秘書から別荘の場所を聞いてルーを訪ねることに。ところが、別荘にはルーが雇う美しくも妖艶な個人シェフがおり、突然現れたションナンを追い返してしまう。

ルーには専属の個人シェフがいた。彼女は7年もの間、彼の食事を作り続けてきたというプライドがある。対して、ションナンも自分の腕を認められルーの食事を全て賄ってきたという自負があったが、あまりにも年月が違い過ぎる。

翌日、ホテルの厨房へ個人シェフがやって来て、ルーの食事について妥協案を提示。交代で食事を作るというものだったが、個人シェフが平日を担い、ションナンには週末だけを担当するという理不尽なものだった。ルーに裏切られ、美貌でもプライドでも打ちのめされたションナン。
更に加えてその日の夜、ホテルの厨房で働くシェフたちを全員解雇すると通達されてしまう。世界標準に並ぶ優良老舗ホテルにするためだった。

映画『恋するシェフの最強レシピ』の結末・ラスト(ネタバレ)

全般的にルーのすることが気に入らないションナンは、彼と直接話をするものの全く意見が合わない。経営者であるルーは大局を見て犠牲を払うが、犠牲者側であるションナンはもっと身近な人々に目を向けろと言う。だが、感情に任せてばかりいては大グループの会社経営などできようはずもない。

会話は更にシェフの話へ。ションナンは、専属は自分だけにして欲しいと主張。専属で料理を作るということは、彼女にとってたった1人の相手に愛情を注ぐことと同義だった。ルーもまたションナンは特別だと言いながら、主張を受け入れることはできないと言うのだった。

2人は喧嘩別れしてしまい、互いに憂鬱な日々を送る。ションナンは自分の料理を気に入ってくれたルーに恋心を抱いていたため、これまでにないほど泣き暮れて過ごした。
対してルーは彼女のことを気にしながらも、仕事へと打ち込むことに。ところが、ションナンと別れて以来、個人シェフの作る料理ですら喉を通らなくなってしまう。そんな彼の様子を目にした個人シェフは、自ら専属から外れることを決意。ある日突然、ルーの傍から去って行くのだった。

庶民的なションナンから食卓は囲むものだと教えられたルー。彼は個人シェフが去ったのを機に父親と食事をすることにした。その際、自分が嫌われる理由が父親の教えのせいで、ションナンの言うことが正しいのだと気付いたルー。彼は急いでションナンの元へ向かった。

町中で警報が鳴る時計を売ろうとしていたションナン。ルーが現れたため、咄嗟に逃げ出してしまう。雑多な市場へ逃げ込んだため、ルーは必死になって探し回った。そうして、ようやく見つけ出し大声で言い合いを展開。ルーは自分の見識が間違っていたことを明かし、料理だけが大事なのではなくションナンが大事なのだと言い募る。そうして、ようやく仲直りをした2人。ルーはその後、彼女と共にアパートへ向かい、夕日が良く見える部屋へ案内。

その部屋には老夫婦が住んでいたが、すでに話を通していたのかすんなりと通される。ションナンが、夕日が好きだと言っていたのを覚えていたのだ。2人は美しい夕日を眺めながら今後の方針を話し合い、ぎこちなく手を握り合うのであった。

映画『恋するシェフの最強レシピ』の感想・評価・レビュー

気に入らない相手にいつの間にか恋をして、すったもんだするという王道のラブストーリー。ヒロインがシェフなだけに作中では数々の料理が登場し、鑑賞側の腹も鳴りそうになるほど美味しそうである。

美食家で潔癖症、面倒な性格である社長には恋愛など到底、理解できそうになく、料理を堪能するだけが趣味になっている。そこへトラブルメーカーでもあるヒロインが現れることによって、感情面が揺さぶられていく。感情の動きを美味しそうな料理と共に繊細に描いている。つまりは、胃袋を掴まれたということなのだろうが、反発し合いながらも惹かれ合う様が面白い。(MIHOシネマ編集部)


最悪の出会いから始まるラブストーリーは王道の流れではありますが、私が大好きなシチュエーションです。今作で描かれていたのもまさに「出会いは最悪」な2人。潔癖症でプライドの高いリーと自由で天真爛漫なションナン。タイプが全く違うし、絶対に合わないであろう2人が絆を深めて恋を成立させていく過程がなんとも可愛らしく、微笑ましかったです。
ムカつくはずなのになぜか気になる、そんなもどかしい恋心をとても上手く描いていました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー